投稿者: TMJ Otsuka
【17Newモデル情報】 CANNONDALE JAPAN 2017 LAUNCH
本日は、キャノンデールの2017年モデルの展示会が開催された。
人気アメリカンブランド、アメリカの代表格、キャノンデール。常に独自技術で話題性の高いキャノンデールはもともとアルミフレームを得意とするメーカーで、その軽量性は群を抜いていた。またMTBではリアサスの量産、片持ちフォークのレフティなど、他のメーカーにはない一歩先を行くブランドとして人気となった。また、カラーリングは特にこだわりがあり、「キャノンデールのカラー」そのものが話題となる。特に難しいとされる「グリーン」を絶妙なデザインとともに人気カラーにするなどオピニオンリーダーでもある。
トライアスロンでのイメージは強く、早くから「トライアスロンの草分けとして存在感をアピールしている。(下記関連記事)
Tri BIKE クロニクル 第1回 http://triathlon-geronimo.com/?p=1449
Tri BIKE クロニクル 最終回 http://triathlon-geronimo.com/?p=7444
「軽量性やエアロダイナミクスは、現状の重量差による抵抗、人が乗った状態での空気抵抗を見ると大きな差は出ないのです。もちろん、それぞれ良いに越したことはありません。大事なことは「剛性」だと考えています。剛性とは、力に対する寸法変化のしずらさですが、様々な方向からかかる負荷に対し、カーボンの積層や繊維のグレードを使い分けて、剛性の方向と強さを設計します。また、ダンシング時のねじれに対し、最適なタイミングで戻すことができるフレームが必要です。キャノンデールのバイクは、この剛性をコントロールしてカーボンバイクを製作しているのです。スーパーシックスエボは、このように走りを優先に考えたバイク造りになっています。だから開発のテーマは「Balance of Power」なのです。」
【エントリーバイクに求める性能】
NEW ! SUPERSIX EVO Hi-MOD DISC ULTEGRA ¥490,000 + tax
大きなリアバックは、重量化となるが、しなやかな走りを生んでくれる。ブリッジは、横方向のねじれ剛性を確保するために残してある。
NEW ! SUPERSIX EVO CARBON ULTEGRA ¥270,000 + tax
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CAAD12 ¥190,000~260,000 + tax
キャノンデールの究極アルミフレーム「CAAD12」シリーズ。キャノンデールの得意技は、「アルミ」だ。脇役ではない、主役のアルミフレームロードなのだ。6069アルミを駆使して、軽量性と剛性、そして、快適性を実現したフレームは、キャノンデールの全てとも言えるだろう。
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NEW ! CAAD OPTIMO TIAGRA ¥130,000 + tax
ジオメトリーはエボとほぼ同じになっている。低価格帯のバイクは、ヘッドチューブが長かったり、キャスター角が寝ているケースが多いが、切れ味の良いロードバイクそのままのジオメトリーにしているのだ。
CAAD12やエボ同様のトラディショナルなホリゾンタルに近いチューブシェイプになっている。そして、440mm、480mmはトップチューブをスローピングさせているので、身体の小さい人でも乗車が可能となっている。
自転車の構造は、ヘッドチューブの上側ではなく、下側に大きな力が加わる。したがって、下側を大きなベアリングにすることで、剛性を確保し、ヘッド周りの剛性が上がり、車輪が安定する。
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NEW ! CAAD OPTIMO DISC TIAGRA ¥140,000 + tax
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SYNAPSE ¥110,000 ~ 630,000 + tax.
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SUPER X ¥350,000 + tax
これは、キャノンデールのシクロクロスモデルだ。何と言っても目を引くこのカラーリングこそが「キャノンデールらしさ」でもある。90年代を彷彿させるカラーリングは、キャノンデールだけに許されるカラーリングと言って良いだろう。
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CUSTOM LAB
キャノンデールのカスタムサービスが、「カスタムラボ」だ。カラーリングやコンポーネントを好みに仕上げることができる。カスタムラボの商品は、入荷時に全数梱包を解いて徹底検査、不合格であれば再作業を行っている。2月からサービス開始されているが、追加のサービスが発表となった。(8月開始)
①NEWデザイン (2デザイン追加、計4デザイン)
②NEWフレームカラー (7カラー追加、計20カラー)
③NEWデカールカラー (6カラー追加、計9カラー)
④NEWフレームサイズ (2サイズ追加、計7サイズ)
⑤フレームセット販売 (ショップ組替専用)
⑥ホイール (マビックプロカーボン追加、ホローグラム3追加※デカール10カラー選択可)
⑦ハンドルバー (エスケープハンガー追加)
今回の追加で、3627通りの組合せが可能となった。(一部組合せ不可あり。)また、新型デュラエース(R9100系)も選択可で、タイミング良ければ一般市場より早い9月初旬からデリバリーが可能となる。
※詳しくは、キャノンデール・ジャパンWEBにて http://cannondalecustomlab.com/
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ちなみに、人気のカラーTOP5は。
1位 Acid Orange 16%
2位 Gloss Green 14%
3位 Gloss White 11%
3位 Matte Black 11%
5位 Gloss Blue 9%
となっている。
コンポーネントは、アルテグラがダントツで63%だ。
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HELMET & ACCESSORIES
キャノンデールのアクセサリーは、必要なアイテムにこだわっていることだろう。例えば、ヘルメットは、必携だがバイクとのコーディネートも気になるアイテムだ。カラーリングも含めたビジュアル性も提案となる。その他、カギ、ライト、ケージ、ツール、ポンプなど全て必要なものとなる。
サイファーエアロ http://triathlon-geronimo.com/?p=10949
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SUGOI
スゴイは1987年創業のカナダブランドだ。現在、スゴイの中にキャンノデールラインがあり、ジャージ、パンツ、グローブ、ソックス、パンツなど各種アイテムがラインナップされている。そして、スゴイのこだわりはサイクリングウエアの「命」でもあるパンツのシャモアに集約されている。
他社との違いは下記の通り。
①ポロンフォームの使用
②呼吸するようなディンプルフォーム
③クレードルの設置
ポロンフォームを使ったフォーミュラFXのシャモアとグローブが一番のトピックスとなる。ポロンフォームとは、所謂発砲フォームで、野球のプロテクターやタブレットのカバー、ヨガマットなどに使用されているものだ。低反発で形状記憶できるようなフォームを使用している。それをシャモアに採用しているのが、フォーミュラFXだ。三層の積層になっているが、真中の層にポロンフォームが入っている。今までのシャモアと違う点は、中央部が肉抜きされていて、通気性が向上している。「呼吸するシャモア」ということなのだ。そして、クレードルポケットが設けられ、より立体的になった。また、溝も肌触りの良い滑らかなフォームを使いより履き心地の良いシャモアが出来た。厚みは12mmとなり、ロングライドには最適となるだろう。
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IMPRESSION
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SLICE 105 ¥300,000 + tax
2008年リリースのカーボントライアスロン、スライスもロングセラーの人気バイクだった。2011年にはHI-MODバージョンも追加、アイアンマンでもクリシーやミリンダによってウィナーズバイクともなった名車。そして、2014年でフルモデルチェンジとなった。現在の「競技志向の高過ぎる」トライアスロンバイクに一石を投じるかのような、新しいコンセプトで登場したのが、この現行スライス。「軽量性と快適性」を重視したコンセプトで、「初めてのロング」に適したバイクと言えるだろう。
スライスは、昨年のアイアンマン世界選手権では、女子4位、5位に入賞している。
2015年アイアンマン世界選手権 http://triathlon-geronimo.com/?cat=25
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「さて、今年のハワイではどうなる?」
【17Newモデル情報】 SPECIALIZED ModelYear 2017
本日は、スペシャライズドの2017年モデルの展示会が開催された。
スペシャライズドは、アメリカの代表格ブランドだ。1974年に設立し、1981年にMTBを量産するメーカーとして、世界のトップブランドとなった。90年代に入りロードにも注力をはじめ、クウォリティの高いアルミロードをリリースした。2000年にはツールドフランス参戦が始まった。2010年にはエアロロードの代表格VENGEを発表、実戦で結果を残した。また、トライアスロンにおいては、2010年の先代SHIV、2011年コナで世界同時発表となったトライアスロンに特化した現行SHIVをリリース、現在、使用率第3位となっている。(現行トライアスロンモデル別では第2位)
国内のトライアスロンシーンにおいても人気ブランドとなっている。
①2017全日本トライアスロン宮古島大会 現行型トライアスロンモデル使用率第1位 http://triathlon-geronimo.com/?p=11125
②2017世界トライアスロンシリーズ横浜大会 プロ選手使用率第1位 http://triathlon-geronimo.com/?p=11586
③2017アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン ブランド別使用率第1位 http://triathlon-geronimo.com/?p=11963
今回の発表では、SHIVのモデルチェンジはなく、来年以降になりそうだ。2012年モデルとしてリリースされた現行SHIVの完成度は高く、6年目のセールスとなる。3年でモデルチェンジは早い。完成度が疑われる。逆に10年は長い。それまでのテクノロジーの進化はないのか、ということになる。5年程度でモデルチェンジとなることが、「理想」ではないだろうか。そんなロングセラーとなっているSHIVが「次」を発表することは簡単ではないだろう。「フューエル&ストレージ」を革新的なモデルとして発表した2011年のハワイでの衝撃は大きかった。それだけに、スペシャライズドらしい開発とその「期待」に応える必要があるのだ。
2011年KONA http://triathlon-geronimo.com/?p=1840
全般的には、「新型」はこの時点で発表されていない。もちろんカラーや細部の変更はあるため、「2017モデル」である。一番のトピックスは、「ディスクブレーキ」への注力だろう。来シーズンに向け、各社ディスクモデルを様々なカタチでリリースしている。来年SHIVがモデルチェンジされた時にも「SHIV DISC」となるのだろう。その他、VENGE ELITE、ALLEZ DSW SL SPRINTなどの価格設定が下がった。VENGE、TARMAC、ALLEZの3モデルに「SAGANレプリカ」を設定している。また、「トライアスロン」のイメージが定着したAMIRAもカラフルにラインナップ。下位モデルは20万を切っている。そして、ALLEZも10万を切るなど「エントリー」への注力も伺える。
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■スペシャライズド・ジャパン 代表 望月氏
「スペシャライズドは、革新的なプロダクトによる差別化を徹底したい。そのための多大な開発投資をしている。3~5年の中期的に見た時に三つの大きな流れがあるだろう。」
①電動のテクノロジーの進化(MTB系)
②ディスクブレーキのテクノロジーの進化(ロード系)
③フィッティングとテクノロジーとライダーの融合
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■スペシャライズド プロダクトマーケティング Nate Riffle氏
「ロードの未来、スペシャライズドの未来はディスクブレーキにかかっている。徹底したディスクブレーキの開発を続けている。そして、ディスクブレーキ化おいてフレーム剛性の向上、しなやかさの向上を提供できるようになった。ほんのわずかな重量増で実現させている。」
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S-WORKS TARMAC DISC RED eTAP ¥950,000 + tax
スペシャライズドの看板ロードモデル。そのTARMACのディスクにeTAPの完成車だ。ディスクは昨年のリリースだが、eTAPモデルとなり、現時点では、スペシャライズドだけの「先行」アッセンブルモデルとなる。
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S-WORKS TARMAC JAPAN EDITION ¥450,000 + tax(フレーム)
ペイントの美しい限定モデルだ。ダウンチューブの「TARMAC」の文字が浮き出たこだわりの仕上がりとなっている。
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S-WORKS TARMAC ¥420,000 + tax(フレーム)
S-WORKS TARMAC Dura-Ace ¥830,000 + tax
新型デュラエースの完成車だ。フルアッセンブルされたモデルで、注目の一台となっていた。
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S-WORKS VENGE ViAS MODULE ¥545,000 + tax
昨年、話題のリリースとなったViASは今年も継続となる。エアロロードの代表格となるだろう。そして、専用のDHバーが登場した。ステムに固定する方法を取っている。形状は、UCI規定に基づき、ショートタイプのアシストバーとなる。
昨年のVENGE ViASレポート http://triathlon-geronimo.com/?p=2744
VENGE ELITE ¥275,000 + tax
サガンレプリカがリーズナブルな設定になっている。好みも分れるカラーだが、人気となるだろう。ダウンチューブのペイントは、「SPECIALIZED」の文字の中に「SPECIALIZED」の文字が描かれている再現レベルだ。
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ALLEZ DSW SL SPRINT COMP ¥150,000 + tax
S-WORKS AMIRA SL4 RED eTAP ¥900,000 + tax
オリンピックディスタンスのジョーゲンセンが使用しているバイクとして女子選手に人気がある。TARMAC同様、そのeTAPモデルとなっている。
今年もWTC横浜大会でウィナーズバイクとなっている。http://triathlon-geronimo.com/?p=11153
S-WORKS AMIRA SL4 ¥420,000 + tax(フレーム)
AMIRA SL4 EXPERT ULTDi2 ¥450,000 + tax
AMIRA SL4 COMP ¥300,000 + tax
AMIRA SL4 ¥175,000 + tax
AMIRA SL4 SPORT ¥200,000 + tax
DOLCE SPORT ¥100,000 + tax
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WHEEL
ホイールにもこだわっているスペシャライズド。昨年のVENGE ViASは、このホイールから始まったという。トータル設計でベストパフォーマンスを狙うコンセプトだ。自社風洞実験施設「WIN TUNNEL」で絶えず、ベストを追求している。
PAPIDE CLX 32
従来型のCLX40よりも8秒速く走れ、ヨー角によっては、CLX60よりも速くなっている。垂直のコンプライアンスが良いので快適性にも優れている。内幅21mmのワイドリムを採用している。クラス最軽量の1340g(ペア)、12mmのスルーアクスルが標準仕様となる。(DISC)
DISC F ¥115,000 +tax / R ¥160,000 + tax
Clinture F ¥105,000 +tax / R ¥150,000 + tax
TUBULAR F ¥100,000 +tax / R ¥145,000 + tax
HANDLE BAR
S-WORKS CARBON AEROFLY +25 ROAD ¥28,000 + tax
昨年リリースされたVENGE ViASのライズハンドルバーの汎用ステム対応モデルがリリースされた。ステムを水平にして、下げるために考案されたハンドルだ。
S-WORKS CARBON HOVER +15 ¥28,000 + tax
SADDLE
サドルに関しては長年の実績がある。身体への負担の軽減と快適性を追求したサドル群は、他社ブランドのバイクに使用する選手も少なくない。
途中からカラーが変わるバーテープが追加となった。
SHOES
シューズにもエアロダイナミクスを求めるのがスペシャライズド流だ。
S-WORKS 6 ROAD ¥37,000 + tax
S-WORKS TRIVENT ROAD ¥35,000 + tax
HELMET
エアロヘルメットでは人気モデルの一つ。サドル同様に他社ブランドのバイクでも使用している選手を見かける。
S-WORKS EVADE TRI ¥25,000 + tax
S-WORKS EVADE TEAM ¥24,000 + tax
GLOVES
サドル同様にスペシャライズドのグローブは歴史がある。
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WOMEN’S
スペシャライズドは、女性モデルに注力する代表的なブランドだ。
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S-WORKS SHIV TT MODULE ¥480,000 + tax(フレーム)
トライアスロンではなく、「タイムトライアル」のSHIV TT。トライアスロンの「定義」はシートアングル、このTTは寝ている。また、フューエル&ストレージはない。ただ、シルエットが魅力的なモデルだ。このデザインでシートアングルの立ったモノがリリースされると良いのだが。
SHIV EXPERT ¥450,000 + tax
残念ながら2017年でのモデルチェンジはなかった。6年目に入り、レースにおいて最も見かけるトライアスロンバイクの一つとなった。SHIV EXPERTは、上位モデルのS-WORKSと同形状に仕上がり、エアロダイナミクスを誇るモデルだ。今年のS-WORKSは、フレームのみの展開となっている。
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このVENGE ViASのDHバーの写真が撮れず残念だった。
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「この後も動きがありそうだ。随時お届けしたい。」
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Reality
【17Newモデル情報】 FELT NewModel Exhibition 2017
本日は、フェルトの2017年モデル展示会が開催された。
フェルトは、当初はアメリカ、現在はドイツブランドとして、アイアンマンでも人気のブランドだ。フェルトの顔である、創設者ジム・フェルトの開発力、そして、熱いマインドで造り上げられている。毎年アイアンマンの現場に精力的に関わっている。きっかけがトライアスロンだったこともあり、90年代前半のポーラニュービーフレジャー(アイアンマンワールドチャンピオンシップにおいて、男女通して最多の8勝した女子選手)の活躍などに大きく貢献し、トライアスロンの定番ブランドとなった。また、トライアスロンモデルのIAは、2013年から昨年までの3年連続アイアンマンワールドチャンピオンシップのウィナーズバイクでもある。そして、使用台数もトップ3入り目前の人気ブランドだ。http://triathlon-geronimo.com/?p=5903
今回の発表では、ほぼ変更なしとなっているトライアスロンモデルだ。モデルによって違っていたロゴが新ロゴに統一された。カラーリングとしては、IA4の「レッド」がNewカラーとなる。IA1では、eTAPの完成車モデルが設定されている。また、最安値で人気のトライアスロンバイクだったB16はなくなってしまったが、それまでの上位モデルDAのモールドを使った「B14」¥278,000 + taxでラインナップされた。価格はモデルによるが、継続のものと変更のあるものがある。エアロロードのARシリーズも概ね変更はない。
この展示会の開催時点では情報解禁となっていなかった新シリーズのFRシリーズ、VRシリーズも発表となった。https://www.riteway-jp.com/bicycle/felt/bikes/2017model/
IA FRD ¥798,000 + tax(フレーム)
この「IA」は、ずばり、P5、スピードコンセプト、SHIVを意識されたモデルとなっている。エアロダイナミクスとストレージを「強調」したモンスターマシンだ。エアロダイナミクスを高めるためのフレーム形状、ブレーキ他、各部の収まりなど、究極度の高いバイクが出来上がった。トッチューブ前側には流行りのストレージが付く。このストレージは、中味を2つに分けることができるなど、「後発」の良さを出している。後付ではなくトータルデザインされた完成度は他社を抜く。当初はSHIVのようなフューエルシステムもあったが、途中からなくなってしまったのが残念。先述とは異なるが、このIAに関しては、26インチモデルは存在しない。480mmも700Cとなっている。ただ、設計、造りなどから小柄な選手でも可能性はあるモデルだ。それだけポジション設定の自由度も高い。逆にDHバーの高さは低めのため、ポジション出しは慎重に行う必要がある。2016年のアイアンマンで、「4強入り」出来るのか、期待のかかるマシンでもある。
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IA1 eTAP ¥1,298,000 + tax
IA1 Frame ¥468,000 + tax
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IA2 ¥998,000 + tax
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IA4 ¥548,000 + tax
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IA10 ¥598,000 + tax
IA14 ¥388,000 + tax
IA16 ¥358,000 + tax
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AR FRD Frame ¥468,000 + tax
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AR1 Frame ¥298,000 + tax
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AR3 ¥378,000 + tax
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AR5 ¥278,000 + tax
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「今年のハワイでの使用率が気になる!」
【17Newモデル情報】 FELT NewModel Exhibition 2017
本日は、フェルトの2017年モデル展示会が開催された。
フェルトは、当初はアメリカ、現在はドイツブランドとして、アイアンマンでも人気のブランドだ。フェルトの顔である、創設者ジム・フェルトの開発力、そして、熱いマインドで造り上げられている。毎年アイアンマンの現場に精力的に関わっている。きっかけがトライアスロンだったこともあり、90年代前半のポーラニュービーフレジャー(アイアンマンワールドチャンピオンシップにおいて、男女通して最多の8勝した女子選手)の活躍などに大きく貢献し、トライアスロンの定番ブランドとなった。また、トライアスロンモデルのIAは、2013年から昨年までの3年連続アイアンマンワールドチャンピオンシップのウィナーズバイクでもある。そして、使用台数もトップ3入り目前の人気ブランドだ。http://triathlon-geronimo.com/?p=5903
今回の発表では、ほぼ変更なしとなっているトライアスロンモデルだ。モデルによって違っていたロゴが新ロゴに統一された。カラーリングとしては、IA4の「レッド」がNewカラーとなる。IA1では、eTAPの完成車モデルが設定されている。また、最安値で人気のトライアスロンバイクだったB16はなくなってしまったが、それまでの上位モデルDAのモールドを使った「B14」¥278,000 + taxでラインナップされた。価格はモデルによるが、継続のものと変更のあるものがある。エアロロードのARシリーズも概ね変更はない。
この展示会の開催時点では情報解禁となっていなかった新シリーズのFRシリーズ、VRシリーズも発表となった。https://www.riteway-jp.com/bicycle/felt/bikes/2017model/
IA FRD ¥798,000 + tax(フレーム)
この「IA」は、ずばり、P5、スピードコンセプト、SHIVを意識されたモデルとなっている。エアロダイナミクスとストレージを「強調」したモンスターマシンだ。エアロダイナミクスを高めるためのフレーム形状、ブレーキ他、各部の収まりなど、究極度の高いバイクが出来上がった。トッチューブ前側には流行りのストレージが付く。このストレージは、中味を2つに分けることができるなど、「後発」の良さを出している。後付ではなくトータルデザインされた完成度は他社を抜く。当初はSHIVのようなフューエルシステムもあったが、途中からなくなってしまったのが残念。先述とは異なるが、このIAに関しては、26インチモデルは存在しない。480mmも700Cとなっている。ただ、設計、造りなどから小柄な選手でも可能性はあるモデルだ。それだけポジション設定の自由度も高い。逆にDHバーの高さは低めのため、ポジション出しは慎重に行う必要がある。2016年のアイアンマンで、「4強入り」出来るのか、期待のかかるマシンでもある。
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IA1 eTAP ¥1,298,000 + tax
IA1 Frame ¥468,000 + tax
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IA2 ¥998,000 + tax
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IA4 ¥548,000 + tax
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IA10 ¥598,000 + tax
IA14 ¥388,000 + tax
IA16 ¥358,000 + tax
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AR FRD Frame ¥468,000 + tax
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AR1 Frame ¥298,000 + tax
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AR3 ¥378,000 + tax
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AR5 ¥278,000 + tax
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「今年のハワイでの使用率が気になる!」
【GROWTAC】 GT-ROLLER Q1.1
■GROWTAC GT-Roller Q1.1
グロータックは、こだわりのジャパンブランドだ。多くの自転車経験を持つ同社代表の木村氏曰く「小さい会社ならではの尖った商品をこの世に出そうと心掛けています。」とのことだ。大きなメーカーがやっていないこと、できないことをやれることに価値があるのだ。
このローラー台の最大の特長は、固定ローラーに対し、所謂3本ローラーと言われるタイプなのだが、ご覧の通り、「4本ローラー」となっている。フロントホイールを2本のローラーで受けることで、「トレイル量」を増やし、「直進性」高めることで、安定性が向上している。従来の3本ローラーのイメージは、実走感はあるが、慣れやコツが必要なため、やや敬遠されていた。また、ダンシングやスプリントなどの動きに対しても、ローラーそのものが「追従」するシステムが組み込まれ、安定感の高い走行フィーリングが得られるようになっている。また、「エレベーターユニット」により、フロントホイールの位置を高くセットすることができる。それによって斜度10%までのクライミング走行も可能となるのだ。
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実際の使用感は分からないが、最も期待の高まるのが、「DHポジション」でのトレーニングだろう。普段のバイクトレーニングにおいて、実走では、中々長時間DHポジションを取ることができない。固定ローラーでは、実走感に欠けしまう。レースに近い状態でトレーニングができないことを、誰でも感じているはずだ。その点において、このローラー台の安定性に期待したいのだ。最後に。走行とは関係ないが、製品の造りは逸品だ。細部に渡るまでまさにこだわり抜いたメイドインジャパンのローラー台なのだ。
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「詳しくは、ルミナNo.57をご覧下さい。」
【AIR-FLY】 AF-102 / AF-101
■AIR-FLY AF-102 / AF-101
昨今、「ジャパンメイド」が取り沙汰される中、このエアフライは、福井県鯖江市のメーカーが生産している。鯖江市は、「めがねのまち」として、フレームは、国内No.1シェアを持ち、海外でのシェアも高いのだ。生産する㈱ジゴスペック代表の吉村氏もトライアスリートで、開発へのリアルな意見をフィードバックしている。
このサングラスの特長は、何と言ってもノーズパッドレスだということだ。これは、世界初の試みで、鼻骨への圧迫感を無くし、サイドパッドで支えることで「開放感」のあるかけ心地を狙っている。このサイドパッドだが、芯にチタンを採用し、軽量性と耐久性を上げ、自在に曲げることで、好みのかけ具合が出せるようになっている。また、ノーズパッドで顔表面とレンズの位置関係が決まる一般的なサングラスと違い、サイドパッドの調整で、頬骨が出ている人でも当たることはないのだ。そして、振動に対し、安定性が高く、ランニングでのメリットは大きいだろう。もちろん、テンプルも自在に曲がるようになっている。
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使用感だが、最初はノーズパッドがないため、深くかけ過ぎてしまったが、サイドパッドを調整して適正な位置にセッティング。ノーズパッド替わりのサイドパッドが支えてくれることがわかるだろう。この感覚については、好みは分かれるかもしれない。そして、かけたイメージは、ヘルメットに付いているシールドの要素も感じた。完全に浮いた状態であること、それによって通気性の良さなどを感じた。また、レンズの面積は大きくないため、バイクで使用するとレンズの上側から覗くようになる状態になるが、これは、サイドパッドにより解消されるだろう。
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「詳しくは、ルミナNo.57をご覧下さい。」
【17Newモデル情報】 ZOOT ~SPRING2017~
本日は、ズートの2017年モデルの展示会が開催された。
ズートは、1983年創業のハワイ、コナで始まったトライアスロンブランドだ。アイアンマンの歴史が今年で39年目となるので、やはりトライアスロンの老舗ブランドと言える。現在は、ウェットスーツ、ウエア、シューズ、アクセサリーなどを展開する、トライアスロンアイテムの総合ブランドとなっている。
ズートは、ウェットへの注力度が高まる中、そのクウォリティの高さと新たなテクノロジーやウエアの快適性、デザイン性など進化を続けている。そして、シューズは、トライアスロンイメージの中、マラソン、ウルトラマラソンなど、全体的に使用できるブランドとして定着した。逆に、ベアフィットなど、トライアスロンの特徴的な「裸足」に対するノウハウから、マメの出来易い人などへの対応性も高い。
そんなズートへの期待は高まる。
まず、見ての通り、デザインが大幅に一新されたことだ。カモフラージュをカラフルに使い分けているあたりは、デザイン性の高いズートらしさが出ている。そして、マテルアル、カッティングの両面に徹底的なこだわりを見せている。モデルは、5タイプラインナップされ、スリーブレスの¥30,000 + taxなどリーズナブルなモデルから揃っている。
M WIKIWIKI ¥80,000 + tax
フラッグシップとなるモデルで、7種類のマテリアルから構成されている。特に今回話題となるのが、アームの仕上げとなる。FLEX skinという0.5mmのSCSNano加工されたネオプレーンで出来ている。この触感は、他の部位とは全くことなるもので、「肩」の動きへの抵抗が極めて少なくなっている。
2017モデル、注目のFLEX skin
W WIKIWIKI ¥80,000 + tax
ウィメンズのフラッグシップも同様のマテリアルで仕上げられている。デザインは、幾何学パターンが使われていて、こちらもカラフルさが絶妙だった。
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M ULTRA TRI AERO SKINSUIT ¥30,000 + tax
M ULTRA TRI AERO SHORTSLEEVE TOP ¥18,000 + tax
ウエアのフラッグシップとなるウルトラシリーズ。セパレートにも「袖付き」がラインナップされた。CARBON TECHによるUPF50+の遮熱性とCHAMOIS TECHのパンツバッドの快適性も維持しつつ、斬新なデザインに仕上がっている。
熱くない「黒」が、袖付きを製作する上で重要となる。
W ULTRA TRI AERO SKINSUIT ¥30,000 + tax
ウィメンズのフラッグシップも「袖付き」がラインナップされている。何と言ってもインパクトのあるデザインが目を引いた。
フラッグシップとリミテッドに付けられるプレミアムマークだ。
ウィメンズの定評の高さもズートの特徴。
ズートも、オーダーウエアシステムを行っている。海外でも、そして、近年国内でもチームウエア製作は、人気となっている。フィット性の高さを求められるトライアスロンウエアを、トライアスロンブランドがオーダー製作していることは、安心感が持てる。(24枚から製作可能)
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ALI’I ¥19,000 + tax
継続トライアスロンモデルのMAKAIをべースに「BOAシステム」が搭載されたモデルだ。283.5g(メーカー計測値)と軽量ではないが、クッション性とBOAによる絶妙なフィット性により、ロングレースに最適な一足だ。
カラーはFlying Hawaiianと付けられている。また、この秋リリースされるウエアとのコーディネートが可能となっている。これもズートならではの楽しみだ。
M SOLANA 2 ¥12,000 + tax
そして、ズートの人気モデルとなるソラナ2。やはり、一目瞭然そのカラーが面白い。VANSデザインのチェックが人気必至のモデルだろう。
このモデルもトータルコーディネートができる。
W SOLANA 2 ¥12,000 + tax
これがウィメンズカラーだ。今回イチオシのグッドデザインだ。ウエアと合わせて使用することになるだろう。
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フラッグシップモデルのWIKIWIKIを試着してみた。全体的な生地の柔らかさは最高級レベルだ。そして、「肩」はやはりイメージ通り、極薄の生地が、動きの抵抗を極めて少なくしていた。袖口が水の浸入を防ぐために、伸びないように加工されているため、脱着時に引っかかりがあるが、慣れれば問題ないだろう。試泳での確認をしてみたくなったこのモデルへの期待は高まった。
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ズートのウェットスーツの裾、袖はユーザーの好みに合わせカットしても解れないように加工されている。これも引き続き導入されている。
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「来シーズンモデルとして要チェック!」
LUMINA No.58
ルミナNo.58発売しました。
今号の特集は、“「超回復」で強くなる!” です。
Act1 「超回復」の原理と生かし方
Act2 実践的「超回復」メソッド
~トレーニングに対する休養の入れ方、タイミングなどによって身体をトレーニングの負荷に対して適応させ、効果的に高めていく「超回復」の妙も、うまく駆使していきたい。~
今月の GERONIMO 大塚 担当分ご紹介します。
P19~21 cutting
創刊以来連載担当している商品コーナーです。今回は、ヘルメットとDHバーをご紹介しています。
GIRO SYNTHE
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