本日は、キャノンデールの2017年モデルの展示会が開催された。
人気アメリカンブランド、アメリカの代表格、キャノンデール。常に独自技術で話題性の高いキャノンデールはもともとアルミフレームを得意とするメーカーで、その軽量性は群を抜いていた。またMTBではリアサスの量産、片持ちフォークのレフティなど、他のメーカーにはない一歩先を行くブランドとして人気となった。また、カラーリングは特にこだわりがあり、「キャノンデールのカラー」そのものが話題となる。特に難しいとされる「グリーン」を絶妙なデザインとともに人気カラーにするなどオピニオンリーダーでもある。
トライアスロンでのイメージは強く、早くから「トライアスロンの草分けとして存在感をアピールしている。(下記関連記事)
Tri BIKE クロニクル 第1回 http://triathlon-geronimo.com/?p=1449
Tri BIKE クロニクル 最終回 http://triathlon-geronimo.com/?p=7444
「軽量性やエアロダイナミクスは、現状の重量差による抵抗、人が乗った状態での空気抵抗を見ると大きな差は出ないのです。もちろん、それぞれ良いに越したことはありません。大事なことは「剛性」だと考えています。剛性とは、力に対する寸法変化のしずらさですが、様々な方向からかかる負荷に対し、カーボンの積層や繊維のグレードを使い分けて、剛性の方向と強さを設計します。また、ダンシング時のねじれに対し、最適なタイミングで戻すことができるフレームが必要です。キャノンデールのバイクは、この剛性をコントロールしてカーボンバイクを製作しているのです。スーパーシックスエボは、このように走りを優先に考えたバイク造りになっています。だから開発のテーマは「Balance of Power」なのです。」
【エントリーバイクに求める性能】
NEW ! SUPERSIX EVO Hi-MOD DISC ULTEGRA ¥490,000 + tax
大きなリアバックは、重量化となるが、しなやかな走りを生んでくれる。ブリッジは、横方向のねじれ剛性を確保するために残してある。
NEW ! SUPERSIX EVO CARBON ULTEGRA ¥270,000 + tax
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CAAD12 ¥190,000~260,000 + tax
キャノンデールの究極アルミフレーム「CAAD12」シリーズ。キャノンデールの得意技は、「アルミ」だ。脇役ではない、主役のアルミフレームロードなのだ。6069アルミを駆使して、軽量性と剛性、そして、快適性を実現したフレームは、キャノンデールの全てとも言えるだろう。
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NEW ! CAAD OPTIMO TIAGRA ¥130,000 + tax
ジオメトリーはエボとほぼ同じになっている。低価格帯のバイクは、ヘッドチューブが長かったり、キャスター角が寝ているケースが多いが、切れ味の良いロードバイクそのままのジオメトリーにしているのだ。
CAAD12やエボ同様のトラディショナルなホリゾンタルに近いチューブシェイプになっている。そして、440mm、480mmはトップチューブをスローピングさせているので、身体の小さい人でも乗車が可能となっている。
自転車の構造は、ヘッドチューブの上側ではなく、下側に大きな力が加わる。したがって、下側を大きなベアリングにすることで、剛性を確保し、ヘッド周りの剛性が上がり、車輪が安定する。
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NEW ! CAAD OPTIMO DISC TIAGRA ¥140,000 + tax
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SYNAPSE ¥110,000 ~ 630,000 + tax.
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SUPER X ¥350,000 + tax
これは、キャノンデールのシクロクロスモデルだ。何と言っても目を引くこのカラーリングこそが「キャノンデールらしさ」でもある。90年代を彷彿させるカラーリングは、キャノンデールだけに許されるカラーリングと言って良いだろう。
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CUSTOM LAB
キャノンデールのカスタムサービスが、「カスタムラボ」だ。カラーリングやコンポーネントを好みに仕上げることができる。カスタムラボの商品は、入荷時に全数梱包を解いて徹底検査、不合格であれば再作業を行っている。2月からサービス開始されているが、追加のサービスが発表となった。(8月開始)
①NEWデザイン (2デザイン追加、計4デザイン)
②NEWフレームカラー (7カラー追加、計20カラー)
③NEWデカールカラー (6カラー追加、計9カラー)
④NEWフレームサイズ (2サイズ追加、計7サイズ)
⑤フレームセット販売 (ショップ組替専用)
⑥ホイール (マビックプロカーボン追加、ホローグラム3追加※デカール10カラー選択可)
⑦ハンドルバー (エスケープハンガー追加)
今回の追加で、3627通りの組合せが可能となった。(一部組合せ不可あり。)また、新型デュラエース(R9100系)も選択可で、タイミング良ければ一般市場より早い9月初旬からデリバリーが可能となる。
※詳しくは、キャノンデール・ジャパンWEBにて http://cannondalecustomlab.com/
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ちなみに、人気のカラーTOP5は。
1位 Acid Orange 16%
2位 Gloss Green 14%
3位 Gloss White 11%
3位 Matte Black 11%
5位 Gloss Blue 9%
となっている。
コンポーネントは、アルテグラがダントツで63%だ。
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HELMET & ACCESSORIES
キャノンデールのアクセサリーは、必要なアイテムにこだわっていることだろう。例えば、ヘルメットは、必携だがバイクとのコーディネートも気になるアイテムだ。カラーリングも含めたビジュアル性も提案となる。その他、カギ、ライト、ケージ、ツール、ポンプなど全て必要なものとなる。
サイファーエアロ http://triathlon-geronimo.com/?p=10949
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SUGOI
スゴイは1987年創業のカナダブランドだ。現在、スゴイの中にキャンノデールラインがあり、ジャージ、パンツ、グローブ、ソックス、パンツなど各種アイテムがラインナップされている。そして、スゴイのこだわりはサイクリングウエアの「命」でもあるパンツのシャモアに集約されている。
他社との違いは下記の通り。
①ポロンフォームの使用
②呼吸するようなディンプルフォーム
③クレードルの設置
ポロンフォームを使ったフォーミュラFXのシャモアとグローブが一番のトピックスとなる。ポロンフォームとは、所謂発砲フォームで、野球のプロテクターやタブレットのカバー、ヨガマットなどに使用されているものだ。低反発で形状記憶できるようなフォームを使用している。それをシャモアに採用しているのが、フォーミュラFXだ。三層の積層になっているが、真中の層にポロンフォームが入っている。今までのシャモアと違う点は、中央部が肉抜きされていて、通気性が向上している。「呼吸するシャモア」ということなのだ。そして、クレードルポケットが設けられ、より立体的になった。また、溝も肌触りの良い滑らかなフォームを使いより履き心地の良いシャモアが出来た。厚みは12mmとなり、ロングライドには最適となるだろう。
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IMPRESSION
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SLICE 105 ¥300,000 + tax
2008年リリースのカーボントライアスロン、スライスもロングセラーの人気バイクだった。2011年にはHI-MODバージョンも追加、アイアンマンでもクリシーやミリンダによってウィナーズバイクともなった名車。そして、2014年でフルモデルチェンジとなった。現在の「競技志向の高過ぎる」トライアスロンバイクに一石を投じるかのような、新しいコンセプトで登場したのが、この現行スライス。「軽量性と快適性」を重視したコンセプトで、「初めてのロング」に適したバイクと言えるだろう。
スライスは、昨年のアイアンマン世界選手権では、女子4位、5位に入賞している。
2015年アイアンマン世界選手権 http://triathlon-geronimo.com/?cat=25
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「さて、今年のハワイではどうなる?」