【GERONIMO COUNT】 宮古島大会バイク詳細分析

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宮古島大会におけるバイクブランドの使用台数は先日お知らせした通りだが、今回はその詳細分析となる。まず、トライアスロンバイクとロードバイクの比率が下記の通りとなる。昨年のアイアンマンジャパン同様のほぼ半々という比率だった。
トライアスロン ロード 合計 トライアスロン比率
759 753 1512 50.2%
 ※トライアスロンバイクの定義はシートアングルによる。
 ※未確認36台含まず。
この結果をどう見るのか。アイアンマンジャパンでの「DHポジション比率」は、40~70%程度で、実力により走りが大きく異なるのだ。実際、トライアスロン、ロードの両方を所有しているトライアスリートも様々な意見がある。「アップダウンがきついと聞いたので、今回はロードにした。」「バイクによるアップダウンでの極端な差は出ないが、フラットでは明らかにトライアスロンバイクが速い。」などが代表的であり、象徴的な「声」ではないだろうか。前者は、比較的経験の浅い選手だった。後者は、ハワイレベルの選手だ。この差が先述の40~70%の「大差」となっているのだろう。一方、宮古島のコースは、70~90%程度のDHポジション比率だ。明らかにトライアスロンバイクが「有利」とされるコースだろう。では、なぜトライアスロンバイクの比率が上がって来ないのだろうか。様々な理由があると思うが、一般的にトライアスロンバイクは、「二台目」のバイクだ。キャリアが関係しているのだろう。比較的キャリアの浅い選手が多いと思われる。もし、ベテランが「ロードバイク」を選んでいるのであれば、我々メディアがその「良さ」を伝えきれていないことになる。
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トライアスロンバイクへの「憧れ」「期待」は、高まっているはず。現実問題として、「価格」「扱い易さ」「トレーニング方法」などに対する不安も多いのではないだろうか。「外で走る時は、危ないのでDHポジションは取らない」「トライアスロンバイクは、レースでしか使わない」などと今も20年前と同じ会話が聞こえてくる。トライアスロンバイクの「ポジション」「フォーム」を有効としたトレーニング方法とその環境の提案が必要なのだろう。
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そして、トライアスロンバイクのブランド別使用台数トップ10は、以下の通りだった。
順位 ブランド トライアスロン ロード 合計 トライアスロン比率
1 cervelo 161 30 191 84.3%
2 CEEPO 122 23 145 84.1%
3 SPECIALIZED 110 62 172 64.0%
4 TREK 63 70 133 47.4%
5 FELT 41 28 69 59.4%
6 BMC 37 5 42 88.1%
7 cannondale 32 36 68 47.1%
8 ORBEA 23 18 41 56.1%
9 SCOTT 19 24 43 44.2%
10 KUOTA 18 49 67 26.9%
10 NEILPRYDE 18 6 24 75.0%
97 その他 115 402 517 22.2%
合計   760 753 1512 50.2%
トップは、定位置のCervelo。さて、トライアスロンバイクのトップ10を見ると、トップ5までは、順位の入れ替えはあるが、不動のブランドとなっている。CerveloとCEEPOはその「カラー」が全面に出ている結果だ。ブランド別では、トップ10圏外だった「次点」のブランドが、ランクインしている。バイクの様々なジャンルにより、ロードが強い、MTBが強いなど、各ブランドの「特徴」がある。トライアスロンは、大きくはロードバイクのグループに入るが、その中でも、「トライアスロン」の特徴が明確に出ているのだ。BMC、ORBEA、SCOTT、NEILPRYDEの4ブランドがそれに当たるのだ。BMC、SCOTTは、アイアンマン世界選手権でもトップ10に入っているが、ORBEA、NEILPRYDEは、日本国内の「特徴」であり、特に「NEILPRYDE」は、「特別感」がある。また、トップ10ブランドで占める台数も傾向があり、トライアスロンは、84.8%と、上位ブランドが圧倒的な人気となっているのだ。逆にロードは、46.6%となり、各社競合ブランドに分散している。
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ちなみに、ロードのトップ10を見てみると、TREKがトップだった。絶対台数のあるTREK、SPECIALIZEDが2トップだ。そして、特徴的なのが、4~6位のANCHOR、GIANT、KUOTA、PINARELLOなのだ。トライアスロン比率の低い裏返しとして、ロードバイクとして人気のブランドだ。トライアスロンバイクが良いのか、ロードバイクが良いのかはさておき、ロングのレースで実際に使用されているロードバイクブランドの傾向と言えるのだ。
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そして、更に、トライアスロンバイクを掘り下げて観た。人気ブランド、トライアスロン比率、そして、「現行型」がどの程度使用されているのか、これが「今」の人気モデルであるということが言えるだろう。ただし、この「宮古島大会」におけるという大前提となるのだが。
順位 ブランド 現行型 旧型 合計 現行型比率
1 SPECIALIZED 101 9 110 91.8%
2 cervelo 94 67 161 58.4%
3 CEEPO 50 72 122 41.0%
4 BMC 37 0 37 100.0%
5 TREK 33 30 63 52.4%
6 NEILPRYDE 18 0 18 100.0%
7 FELT 17 24 41 41.5%
8 cannondale 12 20 32 37.5%
9 SCOTT 6 13 19 31.6%
9 KESTREL 6 6 12 50.0%
合計   374 293 667 56.1%
 ※イヤーモデルではなく、「型」として判別している。
SPECIALIZEDがトップとなった。このカウントには、以下の点を踏まえて捉える必要がある。
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□長く販売されていれば多くなる?
⇒ただ売れるとは限らないので、ロングセラーとなった証と言えるだろう。SPECIALIZED、は、2012年モデルとして、デビューし、5シーズン目になる。
□新型は、販売期間が短いので不利?
⇒このカウント上では、不利だろう。
CEEPOは、2016年としてモデルチェンジしている。
このカウントの是非は、さておき、メーカーとしては、モデルチェンジのタイミングは、簡単ではないのということなのだ。良いモデルが出来れば、長く販売されるので使用台数は増えるが、長過ぎれば、イメージダウンに繋がり、徐々に台数も減るだろう。また、モデルチェンジが早い場合、そのモデルの「完成度」が問われる。
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個人的な意見だが、5年間はモデルチェンジがない「完成度」を期待したい。
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「Counted by Triathlon GERONIMO!」
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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka