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カテゴリー: 1 Journal – IRONMAN World Championship
2025 IRONMAN WorldChampionship in KONA Result

今年の最速アイアンWOマンが決定した。優勝したのはノルウェーのSolveig Løvsethだった。
Solveig Løvsethは元々スイム出身、ランが速かったためトライアスロンに転向、バイクも速く、ノルウェー選手らしいバランスの取れた26歳だ。結果は残していないが、パリ五輪のオリンピアンでもある。アイアンマン70.3でも3度の優勝経験を持ち、今年のアイアンマンハンブルグでフルデビューし、8時間12分28秒という驚異的なタイムで3位に入っている、このタイムはアイアンマンデビューとしては史上最速記録でもあった。その後、アイアンマンレイクプラシッドでは初優勝を飾っていた。もちろん、注目されていたが、今回は運も味方し、見事優勝となった。
レース展開は波乱、混戦のKONAとなった。
スイムでは、周知の女王Lucy Charles-Barclayがトップに立ち、中盤では23分46秒という驚異的なタイムで先行していたが、復路ではうねりが強くなりペースダウンしたものの、前回のKONA(2023年)同様にトップタイムとなる49分29秒でフィニッシュしている。セカンドパックはTaylor Knibb、Chelsea Sodaro、Holly Lawrenceら7名、サードパックにバイクの強い選手含むLaura Philipp、Kat Matthews、Marjolaine Pierré、そして、優勝のSolveig Løvsethが入っていた。
バイクでは、Lucy Charles-Barclayがトップをキープしているが、2023年の時のように逃げ切れるのか。Knibb、Marta Sanchez、Lawrenceら、バイクの強い選手が猛追していた。その後、Philipp, Løvseth, Sodaro, Hannah Berry、Lisa Pertererらがチェイスパックを形成していた。2022年チャンピオンSodaroは、70kmで体調不良のため離脱している。
Knibbの猛追は続き、折り返しのハヴィを過ぎ10km地点でついにCharles-Barclayを捕らえトップに立った。その後、Charles-Barclayのダメージは続いた。意図しないゴミ捨てにより、イエローカードをもらい、1分間のペナルティとなってしまった。その間、cは、1分半のリードとなって、トップ争いが展開されていたが、「3番手」のLøvsethが迫っていた。その後、ランの速いPhilippとMatthews含む8名の選手が追いかけていたが、14分以上離れていた。そのままKnibbが逃げ切り、4時間31分トップでバイクフィニッシュしている。

ランが激戦となった。Knibbがトップスタートとはなったが、2位Charles-Barclayのビハインドはたったの1分半。前半15kmで徐々に差を詰め、クイーンKに入り、トップが入れ替わった。リードは僅か、目が離せない展開となった。12マイル付近では再びKnibbがトップに立った。Charles-Barclayは付いて行けず、Knibbがリードを広げて行った。この二人が勝負を決めると思われたが、Charles-Barclayは暑さのダメージにより、27kmでリタイアとなった。
Knibbの独走かと思われたが、2位走るLøvsethは勢いがあった。ラスト6kmでビハインドを2分に縮めプレッシャーをかけている。それでも逃げ切れると思われたが、残り3km強で、悲運の大ブレーキとなった。水分を補給したが、時既に遅し、歩き始め、停止、動けなくなった。悲痛な瞬間だった。
そして、Løvsethに大チャンスが舞い込んで来た。そのまま、トップでゴールとなった。ただ、この時、ランで猛追していたのはMatthewsで、2時間47分というランラップ1位のタイムでランをカバーしていたのだ。Løvsethはバイクのアドバンテージが優勝に繋がっていた。タイム差は僅か35秒、最後の最後まで劇的な展開となった。
男子に続き、ノルウェーが制した女子のアイアンマン。「ノルウェー」というキーワードが注目され、すでに久しいが、今年のアイアンマンでの活躍には驚かされた。
そして、最後の女子アイアンマン世界選手権、迷走していたアイアンマンは、来年4年ぶりに聖地KONAで男女同時開催の本来の姿に戻る。

Top five professional women’s results:
| Place | Name (Country) | Swim | Bike | Run | Total Time |
| 1st | Solveig Løvseth (NOR) | 55:40 | 4:31:53 | 2:55:47 | 8:28:27 |
| 2nd | Kat Matthews (GBR) | 55:43 | 4:40:08 | 2:47:23 | 8:29:02 |
| 3rd | Laura Philipp (DEU) | 55:50 | 4:40:26 | 2:55:53 | 8:37:28 |
| 4th | Hannah Berry (NZL) | 52:02 | 4:44:37 | 3:04:32 | 8:46:25 |
| 5th | Lisa Perterer (AUT) | 55:41 | 4:40:50 | 3:06:03 | 8:48:08 |

エイジグループがあってのKONAだ。
13のエイジカテゴリー、78の国と地域から1600名以上の選手が走った。総合エイジチャンピオンとなったのはアラスカ州のSamantha Skold(W30-34)で9時間34分59秒という驚異的なタイムでフィニッシュしている。アメリカはその他、W50-54、W75-79でもタイトルを獲得し、3エイジカテゴリーで最多の世界チャンピオンとなった。
最年少世界チャンピオンは、オーストリアのHannah Rossler(W18-24)で9時間56分04秒を出している。一方、ニュージャージー州のNatalie Grabowは、W80-84カテゴリーで16時間45分26秒という驚異的なタイムだった。80歳でアイアンマン世界選手権を完走した最年長となり、2025年のアイアンマン殿堂入りを果たしたCherie Gruenfeldのこれまでの記録である78歳を破った。
| Division | First Name | City, State, Country | Country Representing | Time |
| W18-24 | Hannah Rossler | Vienna, Austria | Austria | 9:56:04 |
| W25-29 | Lou Prigent | Versailles, France | France | 9:43:16 |
| W30-34 | Samantha Skold | Anchorage, Alaska, USA | USA | 9:34:59 |
| W35-39 | Joanna Soltysiak-Vrebac | Koło, Poland | Poland | 9:45:57 |
| W40-44 | Christina Paulus | Hamelin, Germany | Germany | 9:57:09 |
| W45-49 | Jana Richtrova | Spring, Texas, USA | Czech Republic | 10:03:31 |
| W50-54 | Sharon Schmidt-Mongrain | Lafayette Hill, Penn., USA | USA | 10:06:55 |
| W55-59 | Brigitte McMahon | Baar, Switzerland, USA | Switzerland | 10:40:21 |
| W60-64 | Caroline Anderson | Claremont, Australia | Australia | 11:36:12 |
| W65-69 | Sharon McDowell-Larsen | Grand Junction, Colo., USA | Canada | 12:30:37 |
| W70-74 | Michele Allison | Wellington, New Zealand | New Zealand | 13:24:27 |
| W75-79 | Sunny McKee | San Fransico, Calif., USA | USA | 15:51:50 |
| W80-84 | Natalie Grabow | Mountain Lakes, N.J., USA | USA | 16:45:26 |
「男子に続き、ノルウェーの制覇となった」

Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka
2025 IRONMAN WorldChampionship in Nice Result

今年の最速アイアンマンが決定した。
優勝したのはノルウェーのCasper Stornesで、多くの話題となっている。まずはスイムはプロとしてアイアンマンベストタイムとなる45分21秒で泳ぎ、ランはアイアンマンコースベストとなる2時間29分25秒という驚異的な走りを見せた。バイクも申し分なく、この日最速タイムから2分遅れでカバーしている。3種目において極めて高いバランスの取れたCasper StornesはIRONMAN世界選手権へのデビューでいきなり優勝となった。
そして、優勝候補筆頭でもあったGustav IdenとKristian Blummenfeltはぞれぞれ2位、3位に入り、表彰台をノルウェー勢が独占してしまった。過去、2016年にはドイツのJan Frodeno、Sebastian Kienle、Patrick Langeの3選手が独占したこともあったが、ノルウェーの3選手は誰が優勝してもおかしくない本当の「TOP3」と言えるだろう。
今回のレースでは過去のアイアンマンチャンピオンが10位以内に4名入るというエキサイティングな展開を見せてくれた。更にSam Laidlow、Kristian Blummenfelt、Gustav Idenの3選手は5位以内という結果だった。Sam Laidlowのバイクスプリットは前回2年前に出したタイムを2分更新する驚異的な走りでもあった。
最後のニースアイアンマン世界選手権だった。来年は聖地KONAに舞台を移す。

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|
|
SWIM
|
BIKE
|
RUN
|
FINISH
|
|
Casper Stornes
|
NOR
|
45:21
|
04:31:26
|
02:29:25
|
07:51:39
|
|
Gustav Iden
|
NOR
|
47:14
|
04:30:17
|
02:32:15
|
07:54:13
|
|
Kristian Blummenfelt
|
NOR
|
46:08
|
04:31:20
|
02:34:38
|
07:56:36
|
|
Marten Van Riel
|
BEL
|
45:17
|
04:31:48
|
02:40:46
|
08:02:18
|
|
Sam Laidlow
|
FRA
|
47:11
|
04:29:29
|
02:42:23
|
08:03:55
|

エイジグループも最高レベルの走りとなった。
86の国と地域から2500名の選手が参加、12のエイジグループで競われた。総合エイジグループ世界チャンピオンの栄冠は、M25-29カテゴリーで、8時間41分20秒という驚異的なタイムでフィニッシュしたフランスのQuentin Amaral選手が獲得した。
また、ドイツ勢は、M35-29、M45-49、M70-74でタイトルを獲得している。また、最年少グループM18-24の世界チャンピオンは、9時間09分42秒のフィニッシュタイムを記録したウクライナのDanyil Odynets選手だった。一方、イタリアのGian Marco Tironi選手は、M75-79の最年長世界チャンピオンで、13時間35分24秒という驚異的なタイムでフィニッシュしている。
| Division | First Name | Last Name | City, State, Country | Country representing | Time |
| M18-24 | Danyil | Odynets | Linz, Austria (representing Ukraine) | UKR (Ukraine) | 9:09:42 |
| M25-29 | Quentin | Amaral | Dubai, UAE (representing France) | FRA (France) | 8:41:20 |
| M30-34 | Cory | Mayfield | Pasadena, Calif., USA | USA (United States) | 9:01:52 |
| M35-39 | Lars | Wichert | Asendorf, Germany | DEU (Germany) | 9:02:42 |
| M40-44 | Andrew | Hall | Salt Lake City, Utah, USA | USA (United States) | 9:03:05 |
| M45-49 | Norman | Stüwe | Baden-Württemberg, Germany | DEU (Germany) | 9:28:14 |
| M50-54 | Olivier | Godart | Dubai, UAE | ARE (United Arab Emirates) | 9:25:53 |
| M55-59 | Lennie | Lange Kristensen | Sjælland, Denmark | DNK (Denmark) | 9:51:22 |
| M60-64 | Adrian | Santonastaso | Frauenfeld, Switzerland | CHE (Switzerland) | 10:32:24 |
| M65-69 | Neil | Hunter | Great Harwood, Lancashire, England | GBR (Great Britain) | 11:26:25 |
| M70-74 | Johannes | Dietrich | Ravensburg, Germany | DEU (Germany) | 12:47:02 |
| M75-79 | Gian | Marco Tironi | Nice, France (representing Italy) | ITA (Italy) | 13:35:24 |
「ノルウェーの完全制覇となった」

Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka
IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP KONA 2024 Result

2024年のKONAが終わった。
優勝を飾ったのはドイツのベテラン、パトリック・ランゲだった。自身3度目の優勝は驚異的なコースレコードを叩き出した。
ランゲの優勝を予想していた人はどのくらいいたのだろうか。2017年、2018年と連覇してから6年ぶりに返り咲くことを。今年で38歳、同じくドイツの先輩、ヤン・フロデノの最後の優勝は2019年の38歳の時。世界の選手は強い、と言うだけで良いのだろうか。
単なる優勝ではない。7時間35分という考えられないタイムであったことは3種目全てがバランス良く、完璧な走りを示している。38歳で「進化」した姿を見せつけたと言うことだ。
その走りは、やはり、得意のランが凄かった。昨年のニースでも快走を見せ、2位ではあったが、2時間32分というタイムを叩き出している。その姿は過去最も美しい走りをする選手ではないだろうか。
ランに入り先行する昨年覇者サム・レイドローを猛追していたが、レイドローはまさかの大ブレーキとなった。大きく減速してしまったレイドローに声をかけながら抜かしたランゲは、そこからまた一段ギアを上げた。叩きのめすかのようにレイドローの目の前で一気にペースアップ。絶望感を与えた。
ランゲの走りは安定し、後では、2位争いが行われているが、別格の走りで異次元となっていた。昨年は惜しくも2位に終わっているだけに何としても優勝したかったはずだ。また年齢的にもこれからは厳しくなる中での優勝は歓喜のゴールとなった。
元々、感情を大きく表すランゲだが、今回のゴールの瞬間は爆発していた。




Top five professional men’s results:
| SWIM | BIKE | RUN | FINISH | ||
| 1. Patrick Lange | DEU | 00:47:09 | 04:06:22 | 02:37:34 | 07:35:53 |
| 2. Magnus Ditlev | DNK | 00:48:18 | 04:02:52 | 02:46:10 | 07:43:39 |
| 3. Rudy von Berg | USA | 00:47:18 | 04:05:49 | 02:48:11 | 07:46:00 |
| 4. Leon Chevalier | FRA | 00:50:43 | 04:01:38 | 02:49:56 | 07:46:54 |
| 5. Menno Koolhaas | NLD | 00:47:02 | 04:05:02 | 02:50:02 | 07:47:22 |
Full results for the 2024 VinFast IRONMAN World Championship triathlon can be found at www.ironman.com/im-world-championship-kona-results.
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Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka
IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP KONA 2023 Result

今年のKONAが終わった。
チャンピオンとなったのはイギリスのルーシー・チャールズ – バークレイだった。まさに悲願の優勝だった。速かった。女子のコースレコード(8:24:31)を叩き出し、堂々の優勝を飾った。
2017年、彗星のごとく現れたイギリスのマーメイド、ルーシーは、いきなり2位となり、新星誕生となった。ただ、その後の出場は全て2位となり優勝することができなかった。女王ダニエラ・リフという大きな背中が立ちはだかり「万年2位」に甘んじていたのだった。また、昨年は股関節の怪我にも見舞われ思うような走りができていなかった。そして、今回リフも出場、役者が揃った中での優勝は一入だったはずだ。
レースは先行逃げ切りだ。男子でも難しい50分を切るスイムスペシャリスト。そして、バイクが強かった。課題のランとアキレス腱の怪我からバイクでどこまで離せるが勝負だった。コナデビューながら優勝候補でもあったアメリカのテイラー・ニブが2位まで迫る中でも終盤はニブのビハインドを広げ、ランに移った。
その後は、耐えるランだった。ニブの猛追も予想されたが、ランスペシャリスト、ドイツのアンネ・ハウグがスーパーな走りを見せた。2019年優勝のハウグのランは天下一品、男子のパトリック・ランゲに例えられる別格の走力を持っている。ランスタート時のタイム差は15分程度あったが、長いランではどうなるか分からない。ハウグはコースレコード(2:48:23)となるランで追い上げた。
そして、3分差まで迫られたが、見事に逃げ切り優勝となったのだ。ゴールテープを掴んだ瞬間こそ覇気を見せたが、イメージしていた彼女らしい「狂喜乱舞」とはならなかった。持てる力を出し切り、疲れ切った表情で、苦闘だったことを物語っていた。表彰台に上るまでもびっこを引き、痛々しい姿だった。
プロの世界で頂点に立つこととは。。。
本当に素晴らしい走りだった。
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2023年のKONAが始まる。



スイムは予想通り、ルーシーの一人旅となった。ルーシーは一気に飛び出し、後続からの視界から消えてしまうほどリードをしていた。第2パックはローレン・ブランドン、ハレイ・チュラら、スイムスペシャリストたち、第3パックにリフ、ニブ、ハウグらのライバルがひしめき合っていた。
一人先行することはいつも通りだが、今回の気合は違った。第2パックのビハインドは大きく広がり、スイムながらタイム差が気になり出した。スイムでは勝負に大きく影響しないアイアンマンだが、2位ハウグとは5分近いタイム差となり、スイム先行の意味が大きかったケースとなる。



そんな中でもスイムの速い「現役ショート系」のニブは最大のマーク対象だった。ニブは、スイムを第2パックの最後尾で終え、バイクの強いショート系選手としてどのような走りを見せてくれるのか。今回のレースでまず「最初の見せ場」となることを予想していた。ルーシーのスイム先行は確実、スイムも速いニブがどの時点で追いつくのか。
ニブの速さはデータでも出ている。70km弱走った時点で平均パワーは308W、パワーウェイトレシオは脅威の5.0となっている。平均時速は40~41km程度で走り続けていた。ルーシーのパワー比は4.7で、ニブに次いでいる。もはや「男子並み」という表現で良いものか、女子のバイクスピードの高速化にも著しいものがある。
ニブは、バイクを2:16遅れの7番手でスタートし、猛追となった。圧倒的なスピード差を見せ、前の選手たちを抜いて行く。若きモンスターは可能性しかなかった。順調に追い上げ、20km地点では2位まで上がったが、終盤ではそのペースが落ち、ビハインドが広がってしまった。猛追はここまでか、少し予想とは違い、ルーシーは逃げ切ったのだ。
もう一人の優勝候補、女王リフは中盤で3位まで浮上したが、精彩を欠き、順位を落として行った。


残すはランとなった。ルーシーは、2位ニブに4分近い差をつけてスタート。ただ、このタイムはどうにでもなる可能性が高かった。ルーシーは万年2位を抜け出せるのか、はたまたニブのKONAデビューウィンとなるのか。どちらにしてもエキサイティングなランシーンとなった。サイドバイサイドがイメージされ第2の見せ場となるかと思われた。
予想外となったのは、ニブが落ち始めたことだった。後続のハウグ、フィリップからも抜かれ4位に下がった。ただ、後続のランが速かったのだ。ハウグのランの速さは周知のこと、圧倒的なスピードで追い上げていた。それはルーシーも想定内であったため「逃げ切り」の険しさが切実となり、ここで「第2の見せ場」が始まった。タイム差は十分だったが、ハウグの持ちタイムからすれば侮れない、いかに壮絶なランとなったことか。
結果は前述の通り、ランレコードとなったハウグの激走は追いつかず、見事に終始トップ(1979年第2回以来)をキープしたルーシーが初めての優勝を果たした。





ルーシー・チャールズ – バークレイはプロ5度目(2015年エイジチャンピオン)にしてついに世界チャンピオンを座を掴んだ。それもリフの前で成し遂げられたことは、この上ない喜びだったであろう。タイムもレコードであり、文句なしの走りだ。このタイムは男子で言えばSUB8に匹敵するタイムだけに「完全優勝」と言えるだろう。
今までスイムを武器に出てきた選手が世界チャンピオンになるケースはない。そのため、バイク序盤を走っていた選手は入れ替わってしまう。スイム出身の選手にも大きな期待をもたらしたレースであり、その意味でも歴史的な勝利と言えるだろう。今のルーシーは全てが強い。
Top five professional women’s results:
| SWIM | BIKE | RUN | FINISH | ||
| 1. Lucy Charles-Barclay | GBR | 00:49:36 | 04:32:29 | 02:57:37 | 08:24:31 |
| 2. Anne Haug | DEU | 00:54:10 | 04:40:23 | 02:48:23 | 08:27:33 |
| 3. Laura Philipp | DEU | 00:56:49 | 04:35:52 | 02:55:24 | 08:32:55 |
| 4. Taylor Knibb | USA | 00:51:16 | 04:34:00 | 03:05:13 | 08:35:56 |
| 5. Daniela Ryf | CHE | 00:54:11 | 04:38:34 | 03:02:11 | 08:40:34 |
Age group champion:
| Division | Last Name | First Name | Country | Time |
| F18-24 | Warfel | Ava | USA | 9:47:27 |
| F25-29 | Deruaz | Maëlle | FRA | 9:14:12 |
| F30-34 | Besperát | Barbora | CZE | 9:19:52 |
| F35-39 | Murray | Vanessa | NZL | 9:34:27 |
| F40-44 | Richtrova | Jana | CZE | 9:38:51 |
| F45-49 | Jones Lasley | Jessica | USA | 9:57:28 |
| F50-54 | Daenzer | Sandra | CHE | 10:19:29 |
| F55-59 | Enslin | Michelle | ZAF | 10:40:06 |
| F60-64 | Kay-Ness | Donna | USA | 10:57:10 |
| F65-69 | Daggett | Judy | USA | 12:22:53 |
| F70-74 | Lestrange | Missy | USA | 14:08:00 |


注目のモンスター、テイラー・ニブ。今回不発に終わったが、今一度ターゲットを明確にすれば、確実に勝てる選手だろう。ショートのスピードとパワーを持ち、バイクも最高レベルに速い。勝てないわけがないということだ。今後の動向が最も気になる選手と言えるだろう。
ランではウエアのトップを脱ぎ、走っていたのが印象的だった。今回はKONAの暑さも課題となったことだろう。エイドステーションでは歩きも入っていたが、暑さやスタミナなど「最終確認」となったのではないだろうか。今から来年のニースが楽しみな選手だ。


立役者と言えば、2019年覇者のアンネ・ハウグだろう。ルーシーの大会レコードもハウグの追い上げあってこそのタイムだ。今回のレース展開を見事に盛り上げてくれた。役者を演じているわけではないが、この筋書きのないドラマに興奮させられた。そして、ランのコースレコードを出したこともハウグらしい快挙と言えるだろう。
上の写真はサイドバイサイドとはなっているが、並んだのは一瞬で、一気に抜き去っている。抜かれた時にハウグを見たニブ、ランラップ17分差を感じたのだろうか。ハウグのランは必見とも言えるスピード感だ。このランがあれば、もう一度優勝を狙える40歳だ。



女子選手だけの一日。全体では2097名がスタート、2039名が完走。史上最高の完走率は驚異の97.2%となった。
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka
IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP NICE 2023 Result

今年のアイアンマンが終わった。
チャンピオンとなったのはフランスのサム・レイドローだった。
昨年のKONAでは2位、バイクレコードを出すなど注目の選手だった。やはり、全種目でバランスが良いが、バイクは特に速い。ハードな山岳コースを4時間31分で走り切った。若干24歳のフランス人は、これからの期待が大きい。
昨年KONAの前、5月のセントジョージでもバイクまでは先頭集団を走りマークはされていた。ただ、クリスティアン・ブルンメンフェルトのランパフォーマンスで影をひそめてしまったが、KONAでのパフォーマンスの高さで、その名を知らしめた。
そんなレイドローは、今回のメンバーの中では「優勝候補」の一人であり、何と言っても地元フランス開催というアドバテージがあった。地元ということでバイクコースは熟知していた。スピードの出る下りでは、コースをどれだけ知っているかによって、全く走りは異なってしまう。
史上最年少のアイアンマンチャンピオンとなったレイドローへの期待は大きい。経験がものを言うとされていたアイアンマンだが、ブルンメンフェルトより更に若く、女子ではテイラー・ニブ、男子では先日のアイアンマン70.3チャンプとなったリコ・ボーゲンなど、若きアイアンマンたちの新しい時代に入った。
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天候はクリアスカイ。バイクスタート時で気温23℃、湿度57%、風速1.4m/sと絶好のコンディションとなった。
さて、スイムはブレーデン・カリーが飛び出し、その後20名以上の集団となった。波は穏やかで、スピードレースの展開となった。ヤン・フロデノは常に上位につき、後半は12名の選手に絞られた。47:46でアメリカのマシュー・マーカードがトップフィニッシュしている。
その後、マーカードがトップでバイクスタートを切った。やはり、今回ニースの醍醐味となるバイクが勝負の大きな鍵を握っていた。まず、驚かされるのは、トッププロの選んだバイクは、「トライアスロンバイク+ディスクホイール」だった。コースを熟知し、下りでのアドバンテージを最優先に考えられた。

特にフランス勢の走りが違っていた。レース序盤からフランスの二人、覇者レイドローとクレメン・ミニョンがバイクを引いていた。当初はフロデノ上位に付けていたが、徐々に後退し、戦線離脱となってしまった。これは、遅れたと言うより、トップの二人が速かった。篩にかけられた後続の選手たちは、落ち始め、最終的にはミニョンも耐え切れず落ち、レイドローの独走となった。
レイドローはバイクのスペシャリスト。更に走り慣れたコース。圧倒的な戦略で4:31:28というパーフェクトを見せた。

そして、5分以上のアドバンテージでランスタートとなった。昨年KONAでのランを見ていると、この時点で決まったと思った。ひと昔であればビハインド10分程度の逆転はあったが、昨今では、トータルバランスの整った選手でなければ勝てない。5分も差が付き、しかもハードなバイクコースからのダメージが大きいため、追いかけられる選手はいないと思われた。
レイドローは3:40/kmのリズムでランを刻み、安定飛行に入った。昨年のKONAでイデンに猛追されたことも、今回はしっかりと逃げ切る良い経験になっていたようだ。ラスト2km地点では反対側のコースを走るフロデノから声をかけられ嬉しそうだった。



ついに歓喜の優勝となった。このハードなバイクコースでSUB8があるかもしれないという手に汗握る記録もかかったレースだった。ランスタート時で残り2時間35分だったため、実際は厳しかったのだが、どこまでSUB8に近づけられるのか、独走状態でペースを維持できるのか、レイドローのメンタルも試される展開となった。タイムは8:06:22。堂々の優勝を飾った。
ゴール後のレイドローは歓喜の渦の中にいた。
Top 10 Professional Men
1. Sam Laidlow (FRA) – 8:06:22
2. Patrick Lange (DEU) – 8:10:17
3. Magnus Ditlev (DEN) – 8:11:43
4. Rudy von Berg (USA) – 8:12:57
5. Leon Chevalier (FRA) – 8:15:07
6. Arthur Horseau (FRA) – 8:18:36
7. Bradly Weiss (RSA) – 8:20:54
8. Gregory Barnaby (ITA) – 8:21:15
9. Robert Wilkowicki (POL) – 8:21:23
10. Clement Mignon (FRA) – 8:24:10

もう一つ。昨日のレースの立役者はもう一人いる。「敢闘賞」とも言えるのが、ドイツのパトリックランゲだった。2017年、2018年KONAを制したランのスペシャリストで、その走りは衰えていなかった。むしろパワーアップした走りは圧巻だったのだ。ここ2年振るわなかったが、このランは神がかっていた。ランが周回となるため、エイジ選手と一緒に走ることになるのだが、抜く時のスピードはまるで歩いている人を抜くかのようなスピード感だった。2017年初めてKONAを制した時のような別格のランは、魅せてくれた。大会最速となる2:32:41には脱帽だった。

最後に。
ヤン・フロデノの “ Last Dance ”となった。2008年の北京五輪金メダリストで、同年にKONAに招待されステージでスピーチしていた時、もう決めていたのだろうか。
その6年後、KONAデビューし、翌年2015年に初優勝している。2016年、2019年、3度のKONA制覇は輝かしい。最も特筆すべくは勝ち方だ。スイム、バイク、ランの総合バランスが高く、「パーフェクトIRONMAN」だった。
フロデノの登場により、「ショートからのアイアンマン」「スピードのアイアンマン」への注目が高まり、アイアンマン70.3はオリンピアンの登竜門となった。そして、現在のブルンメンフェルト、イデンに引き継がれている。
アイアンマン史上最高の選手は、長身で理想的なスタイルで走り、カッコ良さもNo.1だった。もうその姿が見られなくなることは寂しい限りだ。
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka
KONA 22

■Contents(予定)
【取材予定】IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP ❝ KONA 2022 ❞

トライアスロンの原点、IRONMAN “KONA” WORLD CHAMPIONSHIP が帰って来る。
44回目のKONAのアイアンマンがいよいよ開催となる。1978年オアフ島にて15名で開催され、4回目からハワイ島に舞台を移し、1982年は2回開催、その後、毎年10月にアイアンマンのメインイベントとして開催されている。2018年で40周年となり、2020年、2021年はコロナ禍により中止、今年の5月に2021年大会として、初のハワイ以外となる米国ユタ州セントジョージで世界選手権が開催された。そして、2018年に初の7時間台を記録し、その後、「SUB8」が優勝基準となるスピードアイアンマンとなっている。
今年の話題の一つとなるのが、初の「二日間開催」で行われるということなのだ。今まで土曜日に行われていた大会を、木曜日と土曜日に分けることで、クウォリファイを持った多くの選手が出場できるようになっている。木曜日と土曜日にそれぞれ2500名づつ半々に分け、女子は木曜日に含まれている。ちなみに2023年もすでに二日間開催が決定している。
もちろん、レース内容も面白くなる。後述の通りだが、絶対王者のブルンメンフェルト同一年の2回制覇、バドマンと並ぶ6勝目がかかったリフなど、プロ中のプロが見せるパーフェクトな走りに期待が高まる。
そして、5000台を超える選手のバイクからトレンド、サインを確認することはできるのだろうか。
いずれにしても聖地KONAでのレースが再開となり何よりと言えるだろう。

≪世界最速のアイアンマンを決める日≫
プロ選手のスタートリストが発表された。プロのクウォリファイは各ローカルアイアンマンでのプロ枠獲得がほとんどとなる他、KONAの優勝者は5年間のクウォリファイが付与、2位、3位の選手は、翌年のKONAの出場権を得ることができる。また、ワイルドカードとして、選ばれる選手もいる。5月のセントジョージでは、ブルンメンフェルト、ダフィーの2選手は、東京五輪の優勝者として得ていた。今回は、ドイツのドライツがワイルドカードで出場となっているが、その理由はセントジョージでのオフィシャルとの事故により与えられているなど、救済措置としても使われている。
また、様々な理由でスタートラインに立てない選手もいる。8月のバイク事故で優勝候補の一人フロデノは欠場となったが、セントジョージも怪我で欠場していて連続となるため、極めて残念としか言いようがない。ブルンメンフェルトとの対戦こそ、今回の超目玉だったからだ。今やブルンメンフェルトの走りを疑う人はいないだろう。今回も優勝は99.9%の予想がイメージされるが、スイム、バイク、ランの全てを高次元にバランス良く、パーフェクトな走りをするフロデノはアイアンマン史上最高の選手でもある。北京五輪のチャンプと東京五輪のチャンプの世代を超えた名勝負が期待されていた。
アリスターブラウンリーも疲労骨折で欠場を表明、つい先日だが、セントジョージ女子2位のカットは交通事故で大怪我を負っている。また、デロンは、財政面を理由に欠場となっている。
そして、勝負の行方は。
やはりやってみないと分からないのだが、女子はリフが最有力候補となる。5月のセントジョージで5勝目を上げ、8月のコリンズカップでもコースレコードで優勝するなど絶好調と言えるだろう。そして、6回目の優勝となればバドマンと並ぶ最多タイとなるため、極めて注目度が高い。セントジョージでは、怒りをパワーに変えて見事な優勝となったが、今度はアイアンマン6勝がかかっている。オリンピックのタイトルを獲っていないリフはアイアンマンでその実力を発揮し、不動の地位を築いた選手だ。
一方、男子は前述の通り、「大本命」となるのがブルンメンフェルトだ。昨年の東京五輪の優勝後、一年経たずにアイアンマンも頂点を極めてしまった。まさに二刀流のノルウェー選手で、28歳という若さが魅力。6月のSUB7プロジェクトでは、アイアンマンディスタンスを6:44:25という驚異的なタイムを出し成功している。バイクはドラフティングであることなど、通常レースとの比較はできないが、「今」最も話題を振りまく、大注目の選手なのだ。オリンピアンでありながら、スイムは抑え、バイクもトップには出ない。そして、ランではショートのような勢いでチェイスし、先行を抜き去る。バイクのビハインド10分は「射程距離」ということなのだ。ブルンメンフェルトに勝つためにはバイクのアドバンテージが最低でも10分以上ほしい。
女子は45名、男子は51名の選手がKONAで決戦の時を迎えようとしている。

≪「Triathlon GERONIMO」の使命となるバイクチェック≫
今回の対象バイクは5100台を超える。5月のセントジョージで過去最高の2914台を記録したが、今回は遥かに多いバイクが集まる。何が見えるのか、いつもと違う傾向が出るのだろうか。昨今、KONAでも上位ブランドへの集中化が高まり、8割近くがTOP10ブランドとなっている。
もちろん、台数だけではなく、その中身が重要だ。国内での「ディスクブレーキ」比率は20~30%程度だが、世界ではもっと進んでいるのだろうか。同時に、フルモデルチェンジとなったディスクブレーキのトライアスロンバイクは、ブルンメンフェルトの使用するカデックスで出揃ったと言える。
2016年KONAでローンチとなったサーヴェロP5Xから始まり、2018年KONAのスペシャライズドSHIV、2019年のサーヴェロP5、2020年のスコットPLASMA6とキャニオンSPEEDMAX、昨年8月のコリンズカップでリフやカリーが使用していたフェルトIA、9月のアイアンマン70.3でカヌートが使用していたトレックSpeedconcept。そして、今年5月セントジョージで電撃デビューとなったカデックスTriとなるが、2020年以降リリースのバイクは、初めてのKONA出場なのだ。KONAのバイクシーンに最新バイクが集結する。
今シーズンも石垣島、セントジョージ、横浜、彩の国、皆生、佐渡とカウントをして来たが、3年ぶりのKONAは原点あり、基準となる大会だけに、毎年、各メーカーを始めとする業界サイドから一般選手まで注目が高い。
待ち遠しい「もう一つのKONA」となる。
【大会情報】
■開催日 2022/10/6(木)& 8(土)ハワイ現地時間
■競技 スイム2.4mile / バイク112mile / ラン26.2mile
※Learn More https://www.ironman.com/im-world-championship-2022
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前回2019年のレポート: http://triathlon-geronimo.com/?p=31936
St.George 2021

■Contents
・IM Big Saturday “ Race Result ”
・IM Friday ~ Bike “ Smile ” Check in ~
・【取材予定】IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP “ St. George 2021 ”



IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP 2021 “ GERONIMO COUNT ”

先月開催されたIRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP 2021のバイクカウントは以下の通りだった。
予想通りのサーヴェロ1位だが、更にシェアを伸ばし、2019年コナでの20.11%を上回っている。トレックは新型も多く使用され、やはり使用率を伸ばしている。そして、フェルト、スペシャライズド、キャニオンの「第3グループ」は、2019年と同じランキングとなったが、僅差の三つ巴となっている。6位のQRまでが「アイアンマン6大ブランド」と言えるだろう。
今回は、単純にコナと比較が出来ない。台数は約3000台、世界選手権であるが、元々ローカルの格上げ開催でもあり、選手層が多少異なる。ロードバイクも多ければ、DHバー非装着のバイクも多く確認されている。そして、2/3はアメリカ勢となり、「全米選手権」に近い状態でもあった。逆に、本場アメリカでの「人気ランキング」となっている。
ここでは、使用台数のみのレポートとなる。

| 順位 | ブランド | 使用台数 | 使用率 |
| 1 | cervelo | 654 | 22.44% |
| 2 | TREK | 350 | 12.01% |
| 3 | FELT | 269 | 9.23% |
| 4 | SPECIALIZED | 266 | 9.13% |
| 5 | CANYON | 263 | 9.03% |
| 6 | QR | 236 | 8.10% |
| 7 | ARGON18 | 134 | 4.60% |
| 8 | BMC | 99 | 3.40% |
| 9 | GIANT(CADEX/Liv) | 87 | 2.99% |
| 10 | cannondale | 70 | 2.40% |
| 11 | SCOTT | 64 | 2.20% |
| 12 | VEMTUM | 41 | 1.41% |
| 13 | DIMOND | 35 | 1.20% |
| 14 | ORBEA | 31 | 1.06% |
| 15 | PINARELLO | 29 | 1.00% |
| 16 | FUJI | 28 | 0.96% |
| 17 | ceepo | 18 | 0.62% |
| 18 | CUBE | 17 | 0.58% |
| 19 | PARLEE | 15 | 0.51% |
| 19 | KESTREL | 15 | 0.51% |
| 21 | DIAMOND BACK | 13 | 0.45% |
| 22 | LOOK | 12 | 0.41% |
| 23 | FEZZARI | 10 | 0.34% |
| 23 | blue | 10 | 0.34% |
| 25 | BH | 9 | 0.31% |
| 26 | PREMIER | 8 | 0.27% |
| 26 | FACTOR | 8 | 0.27% |
| 28 | wilier | 6 | 0.21% |
| 28 | GURU | 6 | 0.21% |
| 28 | COLNAGO | 6 | 0.21% |
| 31 | KUOTA | 5 | 0.17% |
| 31 | KUCYCLE | 5 | 0.17% |
| 33 | RIDLEY | 4 | 0.14% |
| 33 | RALEIGH | 4 | 0.14% |
| 33 | FOCUS | 4 | 0.14% |
| 36 | tririg | 3 | 0.10% |
| 36 | STORCK | 3 | 0.10% |
| 36 | RIBBLE | 3 | 0.10% |
| 36 | MERIDA | 3 | 0.10% |
| 36 | LITESPEED | 3 | 0.10% |
| 36 | LAPIERRE | 3 | 0.10% |
| 36 | GARNEAU | 3 | 0.10% |
| 36 | BOARDMAN | 3 | 0.10% |
| 36 | A2 | 3 | 0.10% |
| 45 | velovie | 2 | 0.07% |
| 45 | simplon | 2 | 0.07% |
| 45 | LEMOND | 2 | 0.07% |
| 45 | JAMIS | 2 | 0.07% |
| 45 | CABAL | 2 | 0.07% |
| 45 | BIANCHI | 2 | 0.07% |
| 45 | AVENGER | 2 | 0.07% |
| 52 | VOSS | 1 | 0.03% |
| 52 | 3T | 1 | 0.03% |
| 52 | TOMASSO | 1 | 0.03% |
| 52 | TOKEN | 1 | 0.03% |
| 52 | STRADALLI | 1 | 0.03% |
| 52 | STEVENS | 1 | 0.03% |
| 52 | SEROTTA | 1 | 0.03% |
| 52 | RACE XTRACT | 1 | 0.03% |
| 52 | PRICE | 1 | 0.03% |
| 52 | PLANET X | 1 | 0.03% |
| 52 | O”RKA | 1 | 0.03% |
| 52 | NO22 | 1 | 0.03% |
| 52 | NINER | 1 | 0.03% |
| 52 | METTA | 1 | 0.03% |
| 52 | MERCURY | 1 | 0.03% |
| 52 | MASI | 1 | 0.03% |
| 52 | LYNSKEY | 1 | 0.03% |
| 52 | KINESIS | 1 | 0.03% |
| 52 | GUNNAR | 1 | 0.03% |
| 52 | GENIUS | 1 | 0.03% |
| 52 | DEROSA | 1 | 0.03% |
| 52 | DEAN | 1 | 0.03% |
| 52 | CUCUMA | 1 | 0.03% |
| 52 | CINELLI | 1 | 0.03% |
| 52 | BOTTECCHIA | 1 | 0.03% |
| 52 | AQUILA | 1 | 0.03% |
| 52 | AIRSTREEEM | 1 | 0.03% |
| H.C | 3 | 0.10% | |
| ブランド不明 | 12 | 0.41% | |
| 78 | 合計 | 2914 | 100.00% |
その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=38943
「コナではどうなるのか!?」























