Journal – Race Report

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GERONIMO COUNT 2024 Schedule
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4月 第38回全日本トライアスロン宮古島大会

5月 ワールドトライアスロンシリーズ 横浜2024(エリート)

6月 五島長崎国際トライアスロン(予定)

7月 第42回全日本トライアスロン皆生大会(予定)

9月 2024佐渡国際トライアスロン大会

10月 IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP 2024(予定)

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GERONIMO COUNT 2023 Report
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4月 第37回 全日本トライアスロン宮古島大会
5月 ワールドトライアスロンシリーズ 横浜2023(エリート)
6月 アイアンマン70.3 東三河ジャパン in 渥美半島
7月 第41回全日本トライアスロン皆生大会
9月 2023佐渡国際トライアスロン大会

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GERONIMO COUNT 2021 Report

4月 石垣島トライアスロン2021

5月 ワールドトライアスロンシリーズ 2021横浜(エリート)

6月 2021彩の国トライアスロンin加須スペシャライズドカップ

7月 第9回 榛名湖リゾート・トライアスロン in群馬

8月 第40回全日本トライアスロン皆生大会【中止】

9月 2021佐渡国際トライアスロン大会【中止】

10月 IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP 2021【中止】

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GERONIMO COUNT 2020 Report

4月 全日本トライアスロン宮古島大会【中止】

5月 世界トライアスロンシリーズ横浜大会(エリート)【中止】

6月 アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン【中止】

7月 全日本トライアスロン皆生大会【中止】

9月 佐渡国際トライアスロン大会【中止】

10月 IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP【中止】

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GERONIMO COUNT 2019 Report

4月 全日本トライアスロン宮古島大会

5月 世界トライアスロンシリーズ横浜大会(エリート)

6月 アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン

7月 全日本トライアスロン皆生大会

8月 ITUワールドトライアスロン クウォリフィケーションイベント

9月 佐渡国際トライアスロン大会

10月 IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP

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GERONIMO COUNT 2018 Report

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GERONIMO COUNT 2016 Report

IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP
アイアンマン70.3セントレア
wtsy
世界トライアスロンシリーズ横浜大会
全日本トライアスロン宮古島大会
                                                                     

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GERONIMO COUNT 2015 Report

IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP
ironman_logo-1
アイアンマン・ジャパン北海道                 
アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン
世界トライアスロンシリーズ横浜大会

SADO 2023

■Contents

2023 佐渡国際トライアスロン大会 GERONIMO COUNT & ANALYSIS
2023 佐渡国際トライアスロン大会 Photo Report ~ Bike207 ~
2023 佐渡国際トライアスロン大会 Photo Report ~ Bike340 ~
2023 佐渡国際トライアスロン大会 Photo Report ~ Swim138 ~
2023 佐渡国際トライアスロン大会 Race Recap
【取材予定】2023佐渡国際トライアスロン大会

2023 佐渡国際トライアスロン大会 GERONIMO COUNT & ANALYSIS

4回目のバイクカウントとなった佐渡大会。佐渡はバイク預託が2日に分かれていることや、多くは当日預託となるが、バイクトランジットの入り口が3箇所に分かれているため、カウントはバイクスタート時の1時間だけがチャンスとなる。

昨年、コロナ禍明けの完全復活となった佐渡大会。その後、一年が経ち、今年も完全な距離で開催され、目標設定としては安定性の高い大会だった。やはり、国内最長であり、アイアンマンより長い距離と短い制限時間の大会を完走するためには、多くのトレーニング時間と覚悟が必要なだけに、確実にブレない目標となる大会は絶対だった。

そんな安定した目標となれば、1年間しっかりとトレーニングをする中で、機材も必要であれば新調するだろう。まだまだディスクブレーキ使用率からは、新型への移行は期待でき、その動向が気になるところだった。

トライアスロンバイク自体が未だに「夢」のバイクであり、各メーカーの技術力とそのイメージをアピールするバイクであることは、まさにバイクの「F1」と言ったところだ。そのため、全てではないが、高額傾向は続き、迷った挙句に新規導入を断念したケースもあったかもしれない。ロードバイクのように、用途、グレード、価格など選択肢が増えないと「価格で選ぶ機材」ということになってしまう。

一方で、ロードバイクへの注目も戻って来ている。やはり、ブランド、モデルなど選択肢が多いことが最大の理由とはなっていると思うが、トライアスロンバイクは「トレーニング量」と「身体的制限」が大きく関係するだけに競技として「ベター」なバイクの検討も始まっているようだ。

今年の佐渡のバイクは以下の通りだった。

 

2023 SADO  Bike “ GERONIMO ” Count

GERONIMO COUNTは2015年からスタートし9年目が終わった。バイクカウントは、元々コナで30年以上行われ、その使用率が話題となっていた。同様のカウントではあるが、「その先」が知りたかった。コナでは、単にブランド別使用率だったが、それでは本当に支持されているバイクが見えてこない。トライアスロンとロードの比率はどうなっているのか。ディスクブレーキ仕様は増えているのか、など更に詳細な分析がないと「今」求められているバイクは分からないということだ。

Traiathlon GERONIMO「Journal – Race Report」

順位 ブランド 使用台数 使用率
1 SPECIALIZED 146 15.1%
2 cervelo 136 14.1%
3 TREK 126 13.1%
4 ceepo 93 9.6%
5 cannondale 49 5.1%
6 CANYON 38 3.9%
7 GIANT 35 3.6%
8 FELT 33 3.4%
9 BS/ANCHOR 29 3.0%
9 BMC 26 2.7%
その他合計 242 25.1%
不明 6 0.6%
未確認 6 0.6%
68 合計 965 100.0%

Counted by Triathlon GERONIMO

 

≪概況≫

今年の佐渡はスペシャライズドが1位だった。昨年はサーヴェロだったが、1位と2位が入れ替わるカタチとなった。トレックを含むトップ3は、使用率が2桁となる三つ巴の3ブランドとなる。やはり今年もトップ3のボリュームが大きく、ブランド全体的には大きな変化がなかった。5位以下も昨年と同ブランドが上下していた。そして、注目株のキャニオンは、昨年から世界的にも顕著な伸びを示していたが佐渡においては微増に留まっていた。

≪Top Brand≫

今年の1位はスペシャライズドだった。ここ数年、現行SHIVが登場以来、サーヴェロを押さえて、1位となること多くなっていた。GERONIMO COUNTにおいて、昨年は、石垣島、横浜(エリート)、彩の国、皆生の4大会で使用率1位、今年は、宮古島、横浜(エリート)、東三河、そして、この佐渡でトップシェアを獲っている。ロードのTarmacも今やロードの代表格となり、ロード系では圧倒的な強さを見せている。

2位サーヴェロ。世界的に不動の地位となるサーヴェロは、やはりNo.1ブランドと言えるだろう。昨年は、セントジョージ、佐渡、コナの主要なメジャー3大会で使用率1位、今年は、残念ながら国内ではシェアを獲ることはできなかったが、大きな問題ではない。サーヴェロの強みはやはり世界のトップエイジから支持されるP5、リーズナブルで幅広く使用されるPseriesのラインナップと言えるだろう。

3位トレック。三つ巴ながら、スペシャライズドとサーヴェロに先行されることが多いが、バイクメーカーとしては間違いなくNo.1メーカーだけにポテンシャルの高さは十分と言えるだう。今年は強豪エイジ選手の集まる皆生でNo.1シェアとなったことは輝かしい事実。そして、モデルチェンジとなったSpeedconceptの移行も安定し、特徴であるロードのバリエーションがその使用率を高めている。

 

≪TOP10シェア≫

年度 総台数 TOP10台数 使用率
2023 959 708 73.8%
2022 974 709 72.8%

※未確認6台除く

Counted by Triathlon GERONIMO

Top10ブランドへの集中傾向は少しずつ進んでいる。KONAでは約80%となるが、国内特有の特徴もあるため、その傾向は明らかと言える。その内訳は、トップ3だけではなく、トライアスロンバイク使用率第3位のシーポやキャニオン、フェルト、BMCなど人気バイクが関わっている。トライアスロンバイクをリリースすることはそのメーカーの技実力の一つの評価方法とも言えるだけに、選択肢として安心度も高いと言えるだろう。

 

【トライアスロンとロードの比率】

トライアスロンバイクとロードバイクの比率は、あえてどちらかを選択している場合もあれば、そうでない場合もあると思うが、佐渡大会での実績となる。前者の場合、どこにポイントを置くかとなる。序盤の坂と160km地点の小木の坂など、距離が長い中で出てくる坂はやはり険しいイメージがあり、ロードバイクを選択した選手もいるだろう。ただ、概ね80%程度はDHポジションで走れるコースでもあり、DHを極めることがカギを握っていると言っても良い。

ここで考えなければいけないのは、「車種」ではなく、「DHポジション」で走りやすいかどうかということになる。本来ならばトライアスロンバイクが良いはずだ。ハンドル位置が低く、よりエアロダイナミクスも高まる。この場合、選択肢はトライアスロンバイクとなるのだが、身体的制限などがある場合、低くなり過ぎるDHポジションはかえってマイナスとなる可能性がある。その場合、ロードバイクにDHバーをセットした方がベターなフィッティングとなり、最終的なパフォーマンスは高い可能性がある。

また、車種の違いは、ハンドル高だけではなく、トライアスロンバイクであるか、否かを決める「シートアングル」が重要となる。つまり、サドル前後位置ということだ。このハンドルとサドルの位置がどちらの車種を選択した方が良いのかを決めなければいけない。

いずれにしても車種が決定してからは「走り方」ということになる。バイク選び、フィッティングは準備に過ぎない。走り込んで、「修正」を加え、レースまでに「マイバイク、マイポジション」を作り上げることになる。

佐渡のコースの重要なポイントの一つは、70km地点の鷲崎から160km地点の小木までの約90kmのフラットだ。長時間のDHポジションがその走りを左右する。そして、水津からの向かい風の中では「低回転×高出力」のDHポジションが必要となり「ペダリングスキル」も要求される。つまりDHでそれ相応のトレーニングの「質と量」が重要となってくる。

また、トライアスロンバイクの場合、上りでは使いずらい「ベースバー」も否定するばかりでなく、その使いづらさに慣れること、アームレストを持ち、アップライトなポジションも想定しておくことが、「トライアスロンバイクを乗りこなす」ということになる。

選択理由は他にもあるだろう。ただ、「レース=コース」に合わせたバイクを用意するということは絶対に必要なことでもある。

年度 使用台数 Triathlon 比率 Road 比率
2023 959 516 53.8% 443 46.2%
2022 974 513 52.7% 461 47.3%

※未確認6台除く

Counted by Triathlon GERONIMO

結果は1ポイント使用率が高まった。

必ずしもトライアスロンバイクが多いことが「良い」というわけではないが、トライアスロンバイクを乗りこなすためには前述のようなことが必要になるため、より「真剣度」の目安であることは良い傾向と捉えている。そこにはもちろん「楽しむ」ということも含まれているだろう。

一方、昨今の高齢化が進む中で、ロードバイクの自由度の高さに選択肢としての意識も高まるだろう。ロードでDHポジションのベストフィッティングができれば、ドロップハンドルが使えテクニカルコースにも対応できる「マルチ仕様」とも言えるわけだ。

バイク選びとフィッティングは慎重に行いたい。

 

≪TOP10ブランドのトライアスロンバイク比率≫

順位 ブランド 総台数 Triathlon 比率
1 SPECIALIZED 146 94 64.4%
2 cervelo 134 116 86.6%
3 TREK 126 51 40.5%
4 ceepo 93 77 82.8%
5 cannondale 49 19 38.8%
6 CANYON 38 35 92.1%
7 GIANT 35 4 11.4%
8 FELT 33 22 66.7%
9 BS/ANCHOR 29 2 6.9%
10 BMC 26 23 88.5%
合計 709 443 62.5%

※未確認6台除く

Counted by Triathlon GERONIMO

まずは、TOP10ブランドのトライアスロンバイク比率はは62%を超えていることだ。全体に比べ、9ポイント近く高い比率となっている。簡単に言えば、トライアスロンバイク自体がこのトップ10から選ばれているということだ。

そして、やはりサーヴェロのトライアスロンバイク比率の高さが際立っている。次に台数ではスペシャライズド、比率ではサーヴェロとなり、国内トライアスロンのBig3ブランドがあらためて確認できる。また、キャニオンやBMCはほぼトライアスロンとなっており、そのカラーが強いイメージとなっている。

 

【ディスクブレーキ率】

ディスクブレーキ仕様のバイクも順調に増えてきている。

ディスクブレーキは早いモデルで2016年頃からリリースされているが、概ね2018年以降から大きく普及が始まり、2020年にはほぼ出揃って来ていた。すでに5年以上経過しているモデルも含めると、単純に新型とは言いずらいものもあるが、トライアスロンバイクは、モデルチェンジサイクルが長いことを鑑みると現行であり、結果新型と言うこともできる。

逆にリムブレーキ仕様はやはり古さを否めない中では、ディスクブレーキ比率が高まることは、新規参戦や買い替えなどの活性化のバロメータとして見ることができるということなのだ。

あとトライアスロンバイクの開発は簡単ではないため、2020年移行にリリースされたモデルも少なくない。スコット Plasma6、キャニオンSpeedmax、トレックSpeedconcept、その後、入荷に1年以上かかったカデックスTRI、シーポVIPER、最近ではフェルトIA、BMC Speedmachineなどがそれにあたる。

その点では本当に新型なのだが、リリース期間が短いと言うことになり、このようなバイクカウント上では不利になる。逆に言えば、2018年KONAローンチとなったスペシャライズドSHIVは極めて有利であると言えるだろう。

大会   Disc   比率   Rim   比率
  Tri Road   Tri Road
2023 198 107 305 31.8% 318 336 654 68.2%
2022 142 84 226 23.2% 371 377 748 76.8%

※未確認6台除く

Counted by Triathlon GERONIMO

結果は上表の通り、この1年でディスクブレーキ仕様のバイクは大きく増えたのだった。ただ、現在リリースされている各バイクは、ほぼディスクブレーキ仕様となるため、時間的に1年も経過すればそれなりの増え方とはなったはずだ。

今年の4月の宮古島の31.3%から見ると、4ヶ月以上は空いているが、佐渡のディスクブレーキ率は高かったと見ている。4ヶ月の間に新調した選手も少なくないということだろうか。昨年と今年の佐渡は近い選手数で、データの比較も分かりやすいが、ディスクブレーキのトライアスロンバイクが50台以上増えていることにも注目したい。

いずれにしても今後も増える一方だが、50%を超えるまでにどの程度かかるのだろか。今回も90年代半ばのバイクを確認しているが、いつでもオールドモデルは存在するだろう。それもバイクカウントの醍醐味だが、単に年式や台数のことではなく、バイクを通したトライアスロンの盛り上がりとの関係性を探って行きたい。

 

【人気のバロメーター】

ディスクブレーキ仕様率により「今」選ばれているバイクも見えてくる。ディスクブレーキ仕様は着実に伸びているが、それでもまだ1/3だけに絶対とは言えない。ただ、一つの見方としての「人気ランキング」と言うことができるのではないだろうか。一部はディスクブレーキ仕様の「マイナーチェンジ」と言うものもあるが、概ねフルモデルチェンジとなり、軽量性、エアロダイナミクスなど、各部が刷新された現行新型モデルに注目が集まらないわけがない。

順位 ブランド 使用台数   Disc   比率
Triathlon Road 合計
1 SPECIALIZED 146 56 29 85 52.9%
2 cervelo 134 58 7 65 38.6%
3 TREK 126 22 31 53 26.2%
4 ceepo 92 24 3 27 15.2%
5 CANYON 38 19 2 21 23.8%

※未確認6台除く

Counted by Triathlon GERONIMO

結果は、スペシャライズドの1位だが、やはり、早期からディスクブレーキに注力していたメーカーだけにここは不動の地位だろう。スペシャライズドだけで見れば、すでに仕様率50%を超えている。会場では、圧倒的にSHIVを見かけただろう。ロードはTarmacやVengeが多かった。

ディスクブレーキ仕様のトライアスロンバイクは、サーヴェロとスペシャライズド、ロードバイクは、トレックとスペシャライズドがその強さを見せている。そして、トライアスロン、ロードの両車種の総合力ではスペシャライズドのポテンシャルの高さが分かる。

 

【最後に】

今回の佐渡で最も変化があったのはディスクブレーキ率であり、新型率の向上が朗報と言えるだろう。

その新型はどのようなバイクが選ばれたのだろうか。トライアスロンバイクか、ロードバイクか、車種もあるが、身体にフィットしたサイズ決定とポジション出しができただろうか。

日本人体型の場合となるが、身体へのフィット性の自由度は概ね165cm以上と言えるだろう。もちろん個人差はあるため絶対ではないが、大きく外れてもいない。これはホイールの大きさが絶対条件となるため、サドルを低くしてもハンドルは下がらないためだ。そのために以前は650Cホイールなどが採用されており、今でもその有効性は高かったと感じている。現在はその選択肢がほぼなくなってしまったため、サイズ決定やフィッティングなどには細心の注意が必要になると言うことだ。

165cm以下の場合、選択肢が少くなるのは事実で、ベストは難しくなるが、ベターを目指してバイクの決定や調整を行うことになる。昨今トップチューブのスローピングは当たり前になっているが、サドルが下がれば良いと言うわけではない。なるべくヘッド長の短いフレームを選び、ヘッドパーツ、ステムなどで可能な限りの調整をすることになる。

逆に身体が大きい場合は選択肢は増えるが、今回気になったのが、ロードを使った「トライアスロン仕様」においてあえて小さいサイズを選んだのだろうか。シートポストが出過ぎているケースだった。ロードバイクはあくまでもロードバイクのバランスがある。そこにDHバーを付ければトライアスロンバイクより「高いDHポジション」になると言うことだ。だからと言って小さめにフレームはない。ハンドルまでの距離も近くなり過ぎてしまうことにもなる。

今後も国内においてはロードバイクのトライアスロン仕様は増えると思うが、まずはロードとしてのセッティングに問題がないか、その後、トライアスロンへの「アレンジ」が可能かどうか、確認が必要だ。

これからオフに入り、来シーズンに向けて新調の予定もあるだろう。バイク選びとそのフィット性の確認には十分な時間をかけてほしい。

 

 

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BOSS-N1-S
Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

2023 佐渡国際トライアスロン大会 Photo Report ~ Run207 ~

佐渡のレースシーンをPhotoで振り返る。

バイクはクリアした。無事予定通りの開催となったランはフルマラソンだ。最終種目に入れた安堵感も束の間、猛暑の中のランはまさにサバイバルとなる。唯一、助けられたのは風が吹いてくれたこと。今回のランは4周回だが、回を追うごとに選手たちの表情は険しくなる。そんな中でも笑顔を見せてくれる選手たちに感動。とにかく、耐え、走ること。そして、暗くなり始めてからが佐渡の本番だった。

12時を過ぎ、新潟地方気象台では30℃を記録した頃、トップがランスタートした。

 

 

 

The end

 

 

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「 Congratulations, See you next challenge.」
BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

2023 佐渡国際トライアスロン大会 Photo Report ~ Bike340 ~

佐渡のレースシーンをPhotoで振り返る。

佐渡の醍醐味はバイクだ。佐渡島をトレースするダイナミックで美しいコース。そして、アイアンマンより10km長い190km。バイクトレーニングが十分でなければ暑さ以前に完走できない厳しい設定だ。現在、国内ではここまで長い設定で開催することは難しい。だからこそしっかりと走り切りたい。バイクの後にはフルマラソンが待っているが、今はまずバイクを無事に終えること、それしかないだろう。

7時トップがバイクスタートした。

To be continue

 

 

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「 160km走ってからの小木のキツさは選手しか分からない。 」
BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

2023 佐渡国際トライアスロン大会 Photo Report ~ Swim138 ~

佐渡のレースシーンをPhotoで振り返る。

天気は良かった。朝4時、トラジットがオープンとなったが、選手全員気になっていたのは「予定通り」開催されるのか、どうか。気温、水温が高ければ距離の短縮やスイム中止の可能性があった。そして、4時半頃だろうか、会場のオーロラビジョンには「本日の競技は予定通り実施致します」と表示された。練習してきただけに無事開催は安心しつつも、変わらぬ険しい佐渡大会が間もなく始まることへの緊張感は隠せない。

6時レースがスタートとなった。

To be continue

 

 

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「 スイムはベタナギで順調に終えることができた。 」
BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

2023 佐渡国際トライアスロン大会 Race Recap

9/3(日)2023佐渡国際トライアスロン大会が開催された。(主催:佐渡国際トライアスロン実行委員会・公益社団法人日本トライアスロン連合)

夏のメインイベント、佐渡大会が開催された。国内に4つしかないロングの一つであり、国内最長距離、夏を締めくくる最終戦として人気大会となっている。完走は険しく、ミドル完走者でも1年間のトレーニングが必要となる。思いつきで出場できるような大会ではなく、スタートラインに立つまでで半分は完走したと言っても良いだろう。

今回、大きな話題となったのが、猛暑だった。距離の短縮や、種目変更など、レース直前でヤキモキされたが、無事に予定通りの設定で開催された。最長ロングは普段でも極めて過酷だが、更に2019年以前と比べ、4~5℃気温が高い中でのレースは選手を苦しめた。

Aタイプの完走率は例年概ね70~80%だが、今回は68.7%で下限を切ったという感じだった。やはり、暑さは影響している一方で、優勝者のタイムは大幅に短縮され、大会レコードとなっていることも注目したい。

そして、佐渡に限らずだが、ボランティア不足の中、スタッフ、ボランティアの懸命な対応が選手を助け、走り切ることができた。あらためて「みんなで」作っている大会であることを感じる。過酷な暑さの中での開催は、常識では考えられないかもしれないが、熱き選手と熱きボランティアで成り立つのだろう。

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以下、リキャップとなる。主に「Aタイプ」について述べている。Photoレポートは後日あらためて。

■Distance

距離は、今年もオリジナルのスイム4km、バイク190km、ラン42.2kmで開催された。この距離は国内最長、世界的にもアイアンマンより、スイム約100m、バイク10km長い設定だ。更に制限時間が厳しい。アイアンマンの17時間よりも1.5時間短い15時間30分、国内の特徴とも言える灼熱ラン、更に途中関門など極めて難関と言えるロングトライアスロンだ。

完走がギリギリとなる選手にとっては、関門は常に気にしなければいけない。ロングでは「調子」によりペースが変わる選手も少なくないだろう。実力だけでなく「運」にも味方してもらう必要がある、まさにアドベンチャーレースでもある。

このレースを完走すれば、怖いもの無しの「免許皆伝級」。難しい理論はいらない。それまでの練習や経験、失敗談も含め、それらを語るだけで十分な「指導者」と言えるだろう。

 

■Course

スイムコースは、佐和田海岸を沖に向かって泳ぐ長い三角コースで2周回する。一度上陸する設定、遠浅でトップ選手はギリギリまで泳ぐが、他の選手は早くに歩き始めている。その点ではリズムが狂ってしまう選手もいるだろう。変則的な泳ぎに慣れる必要がある。

昨年も今年もベタナギでタイムが良く、DNFは2名に留まった。透明度は高く、気持ち良く泳げるが、沖からの戻りでは、太陽光が眩しく、真っ直ぐ泳げなかった選手が多かったようだ。バイク同様ゴーグルの遮光度を確認しなければいけない。

今年は暑く、水温は29℃、昨年は28℃。ただ、コロナ前の2015~2019年までの5年間は25.0℃以下だったのだ。水温の温暖化により、クラゲも大量発生、ウェットスーツ着用は義務ではないが、クラゲ対策として強く「推奨」されていた。

暑さ対策のノーウェットなのか、クラゲ対策の着用なのか、多くの選手は着用していたが、それによる熱中症も疑われる選手がいた。判断の難しいところだが、少なくとも今後の佐渡では、ロングジョンが「標準」となることを考えさせられる状況だった。また、泳ぎながらウェットスーツに水を通す余裕を持つことも有効的となるだろう。

バイクコースは、佐渡島の海岸線を綺麗にトレースする190kmで、国内でも最も美しいコースの一つと言える理想的なロケーションとなる。

佐渡はアップダウンのイメージを持っている選手も少なくないが、80%DHポジションで行けるコースだ。特に72km地点の鷲崎から161km地点の小木までの90kmは、DHが極めて重要となる。最悪、全て向かい風となるが、特に水津から先はほぼ向かい風となる。

また、この区間は完全フラットという意味ではなく、DHポジションで走れるコースということだ。多少のアップダウンはあるが、先が見え、勢いが活かせるコースのため、登りもDHで走れる。いずれにしても向かい風となるため「低回転×高出力」となるペダリングスキルが要求される難しい区間でもある。

そして、最後の難所となる小木の坂は、160km走った時点で上るため、ダメージを大きく感じ、脚が吊ったり、降車して押す選手も見かける。佐渡の過酷さを思い知らされるポイントでもある。

ランコースは、当初予定されていた内陸側へ走り2周回するコースから海岸線とメイン会場近くの応援の盛り上がる「商店街」を4周回するコースに変更となった。完全なフラットでスピードコースでもあるが、日陰は全くなく単調なコースでもある。

昨年は6周回で同様のコースを走っているが、1周の距離が伸びたため、昨年のような「マラソン大会状態」ではなく、分散され、選手の密度はちょうど良い感じだったように見えた。

この周回は、ボランティア不足のための対策となっていることが目的だが、必ずしも否定的なものではなく、仲間との声がけや沿道からの応援など、力になっていることは間違いない。選手は大会の運営に従うだけではあるが、その時のコースを前向きに楽しんでいたはずだ。

 

■Weather

今大会での最大の関心事となった天候。大会6日前の27日、サイトに「競技の実施判断」についてインフォメーションがあった。31日に判断するとのことだったが、当日朝まで結論は先送りとなった。理由は周知の通り、新潟地方での気温の高さはニュースでも取り沙汰され、佐渡でも例年とは違う暑さであることが地元の人々、選手から口々に伝えられた。

22日頃から気温が上がり、新潟市内よりは低いが、34~35℃の危険な暑さを記録するようになっていた。そして「暑さ指数」が基になる熱中症警戒アラートが連日発表されていた。暑さ指数は、気温の他に、湿度、輻射熱が加味され「感じる暑さ」であり、熱中症に直結する重要な判断指数となっている。

選手、ボランティアの安全を第一とし、実行委員会もその判断に苦慮していた。選手からは「予定通り開催してほしい」とのメールも多く届いていたようだ。佐渡は世界最長級で過酷だが、そのためにトレーニングしてきた。暑さや補給なども十分対策を立てていたはず。一年前からの大きな目標だけに、種目が減ったり、距離が欠けては「佐渡」ではない、そんな想いだろうか。

そして、当日は願いが叶った。水温29℃、気温31.8℃となり「予定通り」の競技内容で開催となった。昨年は同じ11時時点で27.5℃で4℃以上低かった。開催とはなったが、湿度は80%あったため、危険性を常に意識する必要はあった。ちなみに7月の皆生は気温37℃近くを記録しているが、湿度は低く、スタート時に60%以上あった湿度も12~13時では38%まで下がっていた。

※気象情報:新潟地方気象台発表 2023年9月3日11時(スイム6時)

 

■Race Operation

ボランティアの対応が良く、選手からは極めて満足度が高かったようだ。

『「煎れたて冷たいお茶!」「美味しい梅干し!」と学生が大声でアピールしてくれたり、「ボトルに入れ替えますか?」「ゴミ受け取ります!」と、とにかく賢明なサポートが大きなパワーになりました』

『ボランティアのみなさんは、親切で対応も良かったです。ボトルが無くなった際はボトルキャッチャーに捨てないように指示してくれたり(某大会で捨てた後にボトルが無くて困ったことがありました。)ランのエイドでは袋が剥きにくい塩タブを袋から出して渡してくれたり。高校生くらいのボランティアさんが元気が良かったり。エイドはノーストレスでした。』
.
『ボランティアさんはどこもテキパキとしていて素晴らしかったです。お礼を言っても言い尽くせないくらい感謝感謝です。言うこと無しです。』
.

ボトルや氷がなくなって、困った選手もいたようだ。水分補給などは生命線ともなるため、状況を確認する必要があるようだ。また、バイク走行時の安全面など、改善点もあるようだ。

『多田WSで水を要求したところ「海水しかない」「エッ?」こちらも暑さでぼーとしてたので本当かなと思いましたが、コップに入っているのはアクエリアスとコーラで水が無い状態でした。水だけは切らさないで頂きたいです。』

『バイク事故に2件遭遇しました。「ラクシャー」と叫んで後続車を誘導しましたが、ツッコミ気味にくる選手がいました。バイク事故があった場合の主催者への連絡方法、バイク事故の対応(予防)を説明動画に入れた方が良いです。』

『バイクの反射板は後方からの車には有効かもしれませんが、選手同士では何の意味もなく、尾灯を必須にすべきだと思います。あれだけ暗く長いトンネルが多いと急に前に選手が現れて危険を感じる場面もありました。』

 

■Signs ~ Body Fairing ~

主にバイクスタート上位の選手に見られた光景。ウエアの上半身前部の下にボトルやハイドレーションパックを入れた選手が目を引いていた。ボトルなどを入れることでフェアリング効果を狙っている。先日のアイアンマン70.3世界選手権においてもダニエラ・リフ(アイアンマンWC5勝、アイアンマン70.3WC5勝)が実践している。

胸部や腹部が出た違和感のある姿が、バイクスタート時に多かったため、注目となっていた。Aタイプでは14名の選手に確認ができたが、それ以上に多かったように感じるくらいセンセーショナルな光景だった。特にハイドレーションを入れた選手が腹部を手で押さえる姿は「妊婦」そのものでバイクの乗車位置まで走る姿が滑稽に見えてしまった人もいただろう。

いずれにしても「競技性」であり「エアロダイナミクス」への追求とその貪欲さには敬服しかない。

 

佐渡名物、必見の花火
トライアスリート松田丈志
ド迫力の巨大クラッカーで締める

■国内屈指

距離は最長、歴史も十分、国内を代表する大会であることは間違いない。大会の評価は人によって感じ方が違うと思うが、単に距離が長いだけの、希少なロングの一つではない。

佐渡は最後まで選手を楽しませてくれる。花火は名物であり、絶対に見てほしい。21時30分全競技が終了した直後、照明が落とされ、海から花火が上がる。選手は一斉に振り返り、花火を見上げる。音楽が流れ、花火がシンクロし、演出にもこだわっている。今日一日の戦いを振り返りながら見ているのだろうか。見上げる選手の目が花火でキラキラと輝いている。

ゲスト選手の松田丈志さんは絶妙なトークで大会を盛り上げてくれた。3回目のBタイプに出場した松田さんは、Aタイプの選手を見てあらためて感動したことを素直に語ってくれた。そして、来年2回目のAタイプに出場することを宣言した。更にオンヨネカップで4レースに挑戦することも。ノリで決めてしまったかもしれないが、そんな風に言いたくなる高揚感のある空気が佐渡のフィナーレだ。

佐渡はやはり国内屈指の大会であることを感じる瞬間だった。

 

完走者1411名全員が勝者となる
Aタイプ男子優勝の星大樹選手、大会レコード大幅更新
Bタイプ女子優勝の平柳美月選手、Bタイプ総合でも3位となる快挙

■Race Result

夏のメインイベント、佐渡が終わった。

佐渡に限らずだが、レースは、速さも完走も、また、年齢に抗う、昨年の自分に勝つなど「自分だけのゴール」の結果だ。佐渡完走のためには、相当な時間や様々な犠牲を払って来たと思う。全ての選手に拍手を送りたい。

「速さ」という点では、Aタイプ優勝の星大樹選手に脱帽だった。それまでの記録は概ね10時間前後であったが、一気に約30分の短縮を成し遂げた走りは異次元と言えるだろう。暑さは関係なかったのだろうか。

【2023 佐渡国際トライアスロン大会】

《日時》2023年9月3日(日)6:00~21:30

《参加選手(Aタイプ)》

総エントリー数 / 最終出走者数 / 率 1074名 / 965名 / 89.9%

完走者数 / 率 663名 / 68.7%

《総参加選手》

総エントリー数 / 最終出走者数 / 率 1969名 / 1758名 / 89.3%

完走者数 / 率 1411名 / 80.3%

《Aタイプ 男子》

1位 星 大樹      No.1002 9:33:58 (S1:02:35/B5:04:56/R3:23:33)
2位 荒瀬 壮兵  No.1001    9:57:11 (S1:10:26/B5:12:08/R3:30:43)
3位 星 秀明   No.1004    10:17:04(S1:13:59/B5:34:30/R3:25:52)

《Aタイプ 女子》

1位 若月 由里佳    No.2007    11:29:53(S1:18:43/B6:07:59/R3:58:30)
2位 高橋 佳那        No.2003 11:35:29(S1:26:33/B6:35:45/R3:28:42)
3位 佐藤 一葉     No.2013    12:02:15(S1:14:05/B6:37:03/R4:05:27)

《Bタイプ 男子》

1位 松田 光将 No.3002     5:12:45(S0:32:42/B3:05:06/R1:32:52)
2位 望月 佐夢 No.3003     5:19:50(S0:28:15/B3:05:11/R1:44:15)
3位 秦 健三郎 No.4068     5:23:00(S0:33:59/B3:08:44/R1:36:42)

《Bタイプ 女子》

1位 平柳 美月 No.4001     5:21:48(S0:32:44/B3:09:42/R1:35:32)
2位 山下 千春 No.4002     5:51:51(S0:32:30/B3:29:26/R1:45:36)
3位 藤田 智弥    No.4085     5:57:18(S0:32:51/B3:33:24/R1:46:05)

《Championship 男子》

1位 寺澤 光介 No.1      4:33:30(S0:25:41/B2:40:24/R1:25:21)
2位 湯村 天星 No.12 4:37:48(S0:25:14/B2:43:29/R1:27:24)
3位 大畑 亮介    No.3   4:46:20(S0:26:03/B2:49:26/R1:28:23)

《Championship 女子》

1位 田中 美沙樹 No.53    5:30:50(S0:29:04/B3:23:09/R1:36:42)
2位 太田 麻衣子 No.51    5:33:58(S0:29:10/B3:18:13/R1:44:24)
3位 前田 乙乃  No.54    5:37:59(S0:30:55/B3:21:03/R1:43:44)

《Rタイプ》

1位 SHINSEI TRIATHLON TEAM No.9016 5:05:31(S0:25:56/B3:08:49/R1:28:44)
2位 Small Stones No.9009 5:11:30(S0:32:18/B3:13:43/R1:22:59)
3位 Team RGB No.9001 5:25:51(S0:42:15/B3:06:18/R1:34:39)

全ての記録:http://www.scsf.jp/triathlon/2023result.html

 

■コロナ明けの余波

昨年、3年ぶりに復活となった国内最長のトライアスロンは今回で35回目の開催となった。昨年の復活もほぼ「完全」と言えるもので、ロングの佐渡が開催されることは、国内トライアスロンの完全な「再開」を意味していた。

その再開だが、バイク190kmは短縮や周回にすることなく、オリジナルコースで開催となった。また、スイムはローリングスタートではなく、1000名以上の一斉スタートとなり、トライアスロンの象徴的なシーンで再開となっている。つまり「佐渡の醍醐味」は守られたということ。ランは佐和田海岸の周回コースとなったが、短縮されなかっただけで十分だっただろう。そして、今年もほぼ同様で、最終的にランが4周回の佐和田海岸コースとなった。

一方で、運営は厳しかった。これは佐渡に限っていることではなく、その傾向は各大会に見られる。ボランティアが集まらないという切実な問題が浮上している。距離の短縮や周回コースなどで対応をしているが、大変なことは容易に想像がつくだろう。今回の佐渡も当初は、2019年以前同様の2周回コースで予定されていたが、「ボランティア不足」でコースと周回数が変更となっている。

また、選手の集まりも悪くなり、中止に追い込まれた大会もある。そんな中での運営は更に険しいわけだが、開催されていることはありがたい。ただ、そんな状態がいつまでも続くことは望ましくない。

国内トライアスロンの更なる活性化が急がれる。

 

 

 

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Club GERONIMO Challenge 2023 佐渡組
「夏が終わった。」
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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【取材予定】2023佐渡国際トライアスロン大会

今週末9/3(日)佐渡国際トライアスロン大会が開催される。

昨年、3年ぶりに距離を欠く事なく完全復活した国内最長のトライアスロンが、今年も間もなく夏の締めくくりとして開催される。

佐渡の醍醐味は、やはり「バイクを楽しむ」という選手が多いのではないだろうか。島をほぼトレースするコースは、ダイナミックそのものだ。昨年の復活時もその佐渡の命と言えるバイクコースは変更なく、選手を楽しませてくれた。ただ、ランコースは周回数を増やす変更となった。佐渡に限らずだが、現在、国内ロングは「ボランティア不足」で運営が厳しい。昨年のランは6周回にすることでカバーしている。そして、今年はバイクはそのまま、ランは4周回となっている。

スイム4km、バイク190km、ラン42.2kmは、アイアンマンより長い。そしても最も険しいとされるのが「制限時間」だ。アイアンマンも以前は、各レースにより異なり、14時間半から15時間半としていた時代もあったが、現在は、17時間制となっている。佐渡は距離が長く、時間が短い、世界的にも最難関レースの一つとなる。ただ、だからこそ「完走者の称号を得る」喜びが大きいレースなのだ。

昨日、酷暑による「競技実施判断」のインフォメーションがあった。決定事項があれば31日に知らされるとのこと。大会の最善の判断を尊重したい。

 

前回(2022年)レポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=42444

 

■開催日 2023/9/3(日)

■競技

Aタイプ:スイム4km / バイク190km / ラン42.2km

Bタイプ:スイム2km / バイク108km / ラン21.1km

※詳しくは、http://www.scsf.jp/triathlon/

 

 

「佐渡一周バイクができれば、ランは周回で十分。」
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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

KAIKE 2023

■Contents

第41回全日本トライアスロン皆生大会 Race Photo – 3/3(152)
第41回全日本トライアスロン皆生大会 Race Photo – 2/3(273)
第41回全日本トライアスロン皆生大会 Race Photo – 1/3
第41回全日本トライアスロン皆生大会 Race Recap
【取材予定】第41回全日本トライアスロン皆生大会

第41回全日本トライアスロン皆生大会 Race Photo – 3/3(Scene 152)

皆生のレースシーンをPhotoで振り返る。(ラン編)

バイクの厳しさは皆生の特徴だが、更に「灼熱」の暑さも皆生ならではとなる。近年では最高気温となる37℃となり、選手たちを苦しめる。まさにサバイバルレースとなった。開催は7月であり、地域にもよるが、ある程度「暑熱順化」されているはずだが、暑過ぎる。想定外の過酷な天候は、距離やバイクコースなど明確な難易度とは異なるが、明らかに選手たちの体力、気力を奪っている。この暑さにも勝てないと「鉄人」になれないのだ。バイクの走力から暑い中で走り続けられるメンタルまで総合力が問われる。

12時、トップ選手が灼熱ランに移った。

The end

 

 

 

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「日本のロングは厳しい。17時間制のアイアンマンが完走できても皆生や佐渡が完走できるとは限らない。そんなチャレンジングであり、ステイタスの高いレースが国内にあることは素晴らしい。距離だけでもハードだが、更に暑さに耐え走る姿は感動そのもの。」
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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka