Journal – RACE “ GERONIMO COUNT ”

GERONIMO COUNT 2017 Report

4月 全日本トライアスロン宮古島大会

5月 世界トライアスロンシリーズ横浜大会

6月 アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン

7月 全日本トライアスロン皆生大会

8月 木更津トライアスロン大会

9月 佐渡国際トライアスロン大会

10月 IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP

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GERONIMO COUNT 2016 Report

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                    IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP                                                                 アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン

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                     世界トライアスロンシリーズ横浜大会                                                                      全日本トライアスロン宮古島大会

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GERONIMO COUNT 2015 Report

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                 IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP                                               アイアンマン・ジャパン北海道

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                         アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン                                                                                     世界トライアスロンシリーズ横浜大会

【佐渡国際トライアスロン大会】 BIKE ” GERONIMO ” Count

9/2(日)開催の佐渡国際トライアスロン大会(Aタイプ)に使用されるバイクの分析を行った。使用台数、トライアスロンバイク比率などを調査している。佐渡は、初のTriathlon GERONIMO オリジナルのバイクカウント「GERONIMO COUNT」となったが、特徴はあったのだろうか。

【バイク使用率】

全バイク73ブランド986台のバイクブランド別使用率は、以下の通りだった。

順位 ブランド 使用台数 使用率
1 cervelo 117 11.9%
2 TREK 101 10.2%
3 ceepo 91 9.2%
3 SPECIALIZED 91 9.2%
5 cannondale 58 5.9%
6 GIANT 54 5.5%
7 FELT 43 4.4%
8 SCOTT 35 3.5%
9 ANCHOR 31 3.1%
9 KUOTA 31 3.1%
その他 313 31.7%
不明 5 0.5%
未確認 16 1.6%
73 合計 986 100.0%

※対象は、最終出走986名となる。

Counted by Triathlon GERONIMO

佐渡は、初のカウントとなったが、ある程度は想定された結果だった。サーヴェロ、トレック、シーポ、スペシャライズドが4強となっていた。

サーヴェロは、やはり不動だが、P5Xの廉価版などのリリースに期待がかかる。現在、「Pシリーズ」ではなく、「PXシリーズ」としているだけにそのシリーズの強化が楽しみだ。一方でトラディショナル系となるPシリーズとの「2ライン」の流れを作っているところも、今後乗り手の選択肢として面白い展開となるだろう。トレックは、ロード比率が高いが、やはりスピードコンセプトのモデルチェンジが待たれるところだろう。マドンなどで培った、「快適性」の高いバイクを期待したい。シーポはすでにこの夏に話題となった「Shadow-R」を通し、シーポのパッションを感じる。トライアスロンバイクにとってもっとも重要なキーワードとなるエアロダイナミクスがあるが、まずは、もっとも抵抗の大きくなる前方、所謂「前方投影面積」に対し、真っ向から対峙したエキサイティングなバイクに仕上がった。重量増は覚悟の上で、見事なリリースとなったのだ。

4強以外の特徴を見せ、国内特有の動きとして、期待される。キャノンデールは幅広い価格帯で人気モデルをリリース、スーパースライスの販売が決まっている。ジャイアイントはロード中心に人気があり、国内特有の結果となる。同社のLivは女性ブランドとして、人気が出ている。特にデザイン性が高く、レースでも目立つブランドとなってきた。フェルトは、昨今では少なくなったボリューミーなIAが人気となっている。今年のコナではIAディスクもお披露目となる。スコットは、エアロロードの代名詞FOILにディスクモデルもラインナップし、ショートからロングまで幅広く使用されている。アンカーは、ロードがメインとなるが、やはりジャパンブランド、質実剛健なクウォリティの高さが安心感があり、使用率も高い。アンカーと同位のクウォータは乗り心地、軽量性、デザイン性などから人気のブランドだ。

このTOP10の占める割合は、66%と高く(宮古島は68%、皆生は61%)その傾向は高まるだろう。そして、各大会においてのブランド数は、通常90~100ブランドが多いが、佐渡は、73ブランドと少ない。より少ないブランドに「集中する」傾向が見られる。

【トライアスロンバイク vs ロードバイク】

佐渡大会のバイクは190kmで、国内レースとしては、最長となっている。島の外周をトレースするコースでアップダウンはあるが、フラットも短くない。ややアップダウンのイメージが先行しているのか、「佐渡はロードバイク」という声も聞く。一般的には、冬場の走り込みとなる宮古島より、夏場に走れる佐渡は、よりバイクの練習量も増え、その選手がしっかりと乗り込んだバイクが選択されていると思われる。実際は、トライアスロンバイクとロードバイクの使用率はどうなっているのだろか。結果は、下表の通り、ロードバイクが多かった。

使用台数 Triathlon 比率 Road 比率
970 447 46.1% 523 53.9%

※対象は、未確認16台を除く970台となる。

Counted by Triathlon GERONIMO

この比率が多いのか、少ないのか、どうなのだろうか。他のロングの大会と比較してみた。結果は、下表の通りだったが、ほぼ宮古島と皆生の中間と言ったところだろうか。あくまでもイメージだが、フラットの宮古島、アップダウンの皆生、そして、最長バイクで最後のアップダウンがきつい佐渡。そんなイメージがそのまま数字に表れているようだ。

大会 使用台数 Triathlon 使用率 Road 使用率
佐渡 970 447 46.1% 523 53.9%
皆生 943 331 35.1% 612 64.9%
宮古島 1559 810 52.0% 749 48.0%

Counted by Triathlon GERONIMO

【第2次異形バイクのトレンドは?】

結果は、下記の通り、ごく僅かと言う結果だった。他の大会に比べると極端に少ない。この「異形」に2019年からはシーポも参入となる。各社方向性が分かれる中で、どのような動きを見せるか、今年のコナでのトレンドも影響してくるだろう。いずれにしても注目のバイクであることには変わりはない。

①cervelo P5X 2台

②DIMOND 0台

③VENTUM 0台

【最後に】

佐渡のバイクコースは、70~80%DHポジションで走れるコースだ。アップダウンのイメージもある佐渡だが、相川からの序盤と北側のZ坂、大野亀、終盤の小木坂以外は、「フラット系」だ。特に東側コースの72km地点の鷲崎から160km地点の小木までの90kmはフラットで追い風となることもある。アップダウンにターゲットを絞るのではなく、このフラットにターゲットを絞るべきだろう。結果として、DHポジション走行が必要となるだろう。その走りに適したバイクは、もちろん「トライアスロンバイク」が向いていることになる。

では、トライアスロンバイクに変えれば、速く走れるのか、ということでもない。トライアスロンバイクのポジションはピンポイントポジションであり、そのためのトレーニングが必要となる。それ以前に身体の特徴、制限を考慮したフィッティングを行い、バイクポジションをセットする。そして、トレーニングとそのポジションの見直し、調整が必要になる。これを繰り返し出来る上がるのが、「トライアスロンバイク」のDHポジションとなる。

トレーニングも簡単ではない。まず環境が難しい。一般公道で「真剣」にDHポジション走行は極めて危険性が高い。そのため、リアルなポジションをローラー台で行う。また、回転力不足のために「腰」への負担が大きくなっている選手も見かける。そのために「高回転トレーニング」とその「持久性」を高めるトレーニングが必要になる。

バイクパフォーマンスアップのためには、バイク機材選び、フィッティング、トレーニングの3つがあってこそ、成し得る難しいパートなのだ。

 

今回の佐渡取材関連記事:SADO 2018

 

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

夏が終わった。

9/2(日)新潟県佐渡市で「第30回佐渡国際トライアスロン大会」(佐渡市など主催)が開催された。【気象(12:00時点):天候 晴れ / 気温 26.1℃ / 湿度 71% / 風速   2.7m北西 / 水温24℃)】

佐渡大会は、今年で30回目となる節目だ。本大会は、国内に4つしかないロングトライアスロンの一つで、4月宮古島、6月長崎、7月皆生に続く、最終戦となる。30年開催されて来た人気の理由は何だろうか。時期としては、真夏の暑さが大変ではあるが、暖かくなってからもトレーニングできることもあって、調整がし易いイメージがある。距離、コースは、アイアンマンを超えるバイクの距離が佐渡の特徴の一つであり、国内最長のトライアスロンへの挑戦に意味がある。また、風光明媚なコースは、国内代表格でもある。運営は、佐渡市が主催していることもあり、地元の協力体制が整っている。ボランティアは約3000人となっている。また、ロングとミドルの併催により、初めてミドル出場からロングのベテランまで幅広い選手層で参加ができるため、「チーム参加」にも向いている。そして、やはり国内に4つしかないロングの一つであること自体が大きいだろう。

人気の佐渡もその開催の道のりは平坦ではなかった。1989年に第1回が開催、第1次のブームとしてその人気は年々高まり、盛り上がりを見せていたが、本大会も2001年では落ち込んだ。申込人数は、1291名と低迷し、募集期間なども延長された。今では考えられないことだが、7月まで募集を伸ばしたこともある。もちろん、中止にすることはなく「継続」して来た。そして、2009年「第2次」のトライアスロンブームにより、復活となった。特に2011年のTV放映の影響は大きく、その年の申込人数は、5217名となった。この数字は、驚異的と言っても過言ではない。完全復活となった本大会は、現在に至るまでその人気を維持している。

大会当日は、前日までの不安定な天候から、その「本番」を予定してくれたように晴れた。昨年も絶好のコンディションだったが、今年も同様だ。スイム会場となる真野湾は、風もなく穏やかだったが、前日までの悪天候で海の透明度は落ちていた。ただ、クラゲの発生もなく、概ねコンディションに恵まれていた。その後も陽射しは強いが、涼しい風が吹いている。最高気温は高過ぎず、夜も寒さを感じない。例年19時以降から気温が下がり、20時になるとTシャツでは寒さを感じるが、最終走者を迎えるフィニッシュ会場でも寒さを感じることはなかった。

これから長い長い一日始まる。選手は笑顔の中にも緊張感がひしひしと伝わってくる。まずは、スイム完泳だ。スタートポジションはどこが良いか、コース取りも考えなければいけない。場所によっては沖100m近くまで歩ける遠浅だ。どのあたりから泳ぐか。コースイメージは分かり易いが流れはあるのか。様々なことを想定するのだ。対応が簡単ではないスイムの自然環境に対し、更に緊張が高まるスタートだ。

朝6時、Aタイプがスタートした。制限時間は、夜9時半までの15時間半だ。スタート地点から真っ直ぐ沖へ泳ぎ、ブイを右に曲がり、岸と並行に泳ぐ。次のブイでスタート地点に真っ直ぐ戻って来るコースだ。これで2kmを一度上陸して2周する。上陸は、遠浅のため、多くの選手の歩く光景が印象的だ。概ね、沖までは泳ぎ易く、戻りに流れの影響があり、コース取りが上手く行かなかった選手もいたようだ。上陸してくる選手を応援で盛り上がっているところに、6時半を過ぎるとBタイプの選手がスタートのため集まり始める、これも佐渡ならではの光景だ。レースは、最初の直線半ばで、西内選手がトップに立ち、レースを引っ張っていた。

佐渡の醍醐味、バイクがスタートした。佐渡の海岸線を一周するダイナミックなコースとして、ロングライドイベントなどでも有名なコースとなっている。島の地形が中央で括れたようになっていて、北側を「大佐渡」、南側を「小佐渡」と呼んでいる。

前半となる大佐渡はスタート直後、相川までの上りで心拍数が上がる。しばらくアップダウンが続くが一旦フラットに戻る。そして、最初の難所とされる「Z坂」「大野亀」と大きく3つとされる坂の難所の2つが続く。特にZ坂は、約11%の勾配だけにきつい。そして、この2つの坂が終わると鷲崎ASで72km地点となる。まだ3分の一を走っただけだ。ただこの序盤は小刻みにアップダウンが続いているため、ここまで来たことが、大きく前進となっている。

その後は、フラットまたは、緩やかなアップダウン程度で、「DHポジション」が功を奏することになる。ここでしっかりとペースアップできるかどうかが、タイムに影響して来ることになる。佐渡東側のフラット系コースは約90km。短くない。ペースを安定させ、「集中力」がそのコースを活かせるかどうかの分かれ道となる。佐渡ということで、「トライアスロンバイク」ではなく、「ロードバイク」を選択している選手も少なくないが、バイクを得意とする選手は、この東側でのペースは一気に上がる。特に両津を過ぎ小木までは、見通しの良いコースで、上りがあってもフラットの高速を殺さず上れば、クリアできる上りも多いコースだ。佐渡は、「上り」と良く言われるが、全体の半分近くとなる東側のコースをいかに高速でクリアできるかが、バイクタイムに影響してくる。

そして、最後で、最大の難所となるのが、「小木の坂」だ。小木ASを過ぎ、山側に入ると、一気に急勾配となる。勾配は7%だが、ここまで160km以上、走ってきた脚が悲鳴を上げている。真っ直ぐ上れない選手もいる。Bタイプの選手は、距離も短く、唯一の難所ため、比較的余裕を感じるが、Aタイプ選手は、たまらず観戦者に「坂どこまでですか~」と聞いている。その疲労度は明らかに、「別のレース」となっている。ただ、これが佐渡、これが佐渡の「名物」小木の坂だ。この坂を14時半までにはクリアしたい。過去の例から見ると14時半以降の通過では、ランが強くない限り、完走が厳しくなっている。

小木の坂を通過すると一旦下りに入る。その後も少しアップダウンがあるものの、残り30kmを切り、概ねバイクの終わりが見えてくる。下りきったところで真野湾に出るとフラットコースとなる。湾の反対側にフィニッシュ地点も見えているはずだ。そんな最後の走りとなるが、ここでは向かい風が吹いていることが多い。最後の最後まで、容赦ない佐渡のバイクコースなのだ。

いよいよ最後の正念場だ。190kmという国内最長のバイクが終わった選手たちは、最終種目であり、ロングのトライアスロンの山場、「フルマラソン」に入る。バイクは「繋ぎ」、ランでのベストパフォーマンスを目指しているが、190kmというバイクはそれを許さない。ランに脚を残せる選手は多くない。使い切った「脚」でランスタートするのだ。その「重い脚」を一歩一歩前に進め、遥か遠くのアストロマンのフィニッシュラインを目指す。

例年、ランの頃になると容赦なく、強い陽射しとなる。日陰はほとんどないため、この暑さの中でいかに集中できるかが勝負となる。ただ、今年は、例年に比べ、時折涼しい風が吹く良いコンディションだった。

佐渡のランは、21kmを2周回するコースとなっている。昨年は、往復ともに同じコースだったが、今年は、折り返し付近で一部一方通行にしている。実は、一昨年までは、1周で2つの折り返しを含むT字型のコースだった。そのコースを走っている選手からは、賛否分かれるようだが、ある程度速い選手は、コース、ペースの把握がし易いので、2周回も悪くないようだ。そして、1周目の関門は19時以内、バイクがギリギリスタート(16時半)の場合、1周目を2時間半が制限時間となる。その後、19時までに2周目をスタートしなければいけない。そこから、15分から20分の間隔で厳しい関門が待っている。

1周目は選手たちの表情もまだ元気が見える。応援に対しても返事ができる。「ありがとう」と声を出して応える選手、手を振り、ポーズをとる選手、笑顔で応える選手、応援と選手のコミュケーションは、ホッとなシーンでもある。その元気も2周目に入るとトーンダウンしてくる。当然のことだ。2周目からがロングの本当の厳しさであり、佐渡の難しさでもある。アストロマンの中間地点はラン残り20kmと言っても良い。もちろん、距離的な中間地点はバイクで通過しているのだが、心身ともに疲労度が高まり、その過酷さは、残り20kmが最も苦行と感じる、そんな最後の試練なのだ。

その最後の20kmを頑張る姿が、「佐渡」そのものだと思う。ひた向きに、その重い脚を前に進める。思わず応援したくなる。理屈ではなく、感動し、心の底から応援しているのだと思う。

陽も沈んでくる。ラン7.5km地点では、真正面の夕陽が見える。正に今、稜線に沈もうとしている。その夕陽が選手を照らしている。選手の表情は、疲労にゆがみながらも、決して諦めない、そんな顔に見えた。

夕陽が沈み暗くなってくるのは、18時を回った頃だ。まだ1周目の選手もいる。19時の2周目スタートに間に合ってほしい。応援が叫んでいる。「もう歩かないで!でもキロ7分で間に合います!」と。リアルな応援が選手に伝わったと思う。

19時。2周目はスタートできただろうか。暗闇の中にタスキのリフレクターが光る。淡々と選手たちが走っている。

そのまま脚を止めず、ゴールを目指してほしい。

冒頭でも書いたが、19時頃には気温が下がってくる。選手も歩き始めると寒さを感じるだろう。ただ、今年は寒くなかった。20時、21時となってもTシャツで十分いける。選手にとっては良いコンディションだった。

それでも長いレースは過酷だ。21時半の制限時間まで、諦めず走り続けている。

完走率は80%。諦めなかった。諦めなかったが、完走できなかった。簡単にはアストロマンにはなれない。だからこそ挑戦し続けるのだろう。

かくして、国内最長のトライアスロンはフィナーレを迎えた。

佐渡の名物、HANABI。

これもそう言えるだろう。21時半レースが終了すると、フィニッシュ会場の照明が一斉に落とされる。選手は後ろを振り返る。次の瞬間、花火が打ち上げられる。その花火とBGMが見事に合わさって、感動的な時間を演出し、癒してくれる。今年は、安室奈美恵の「Finally」がそのBGMとして選手たちの健闘を祝ってくれた。この花火はレースの最後のメニューだ。もちろん、長い一日を終えた選手を祝福する意味もあるだろう。ただ、完走した選手だけに伝わる何かがあると思う。

そして、夏の終わりを告げた。

アストロマンは30歳となった。

今回、30年の歴史展示ブースがあったり、水泳の「松田丈志」がBタイプに出場したりなどはあったが、特に派手な演出はなかった。

ただ、いつも通りの佐渡は、十分満足できる大会だった。佐渡は佐渡、ここまで続いたことに感謝したい。

何にせよ、ロングのトライアスロンが30回も続いたのだから。

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【Result】

総参加者数 2359名(A,B,Rタイプ、日本選手権、ジュニア)

完走率 Aタイプ:80.6% / Bタイプ:97.5% / Rタイプ:91.3% / 日本選手権:100%

Aタイプ優勝 男子:西内 洋行 / 女子:安曇 樹香

Bタイプ優勝 男子:久保埜 一輝 / 女子:林本 花枝

Rタイプ優勝 佐渡ガス&静岡ガス

日本選手権 男子:戸原 開人 / 女子:西岡 真紀

最高齢賞 Aタイプ:人見 光義 / Bタイプ:戸塚 忠

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「夏が終わった」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【GERONIMO COUNT】第30回佐渡国際トライアスロン大会

今年30回大会を迎える佐渡大会の開催が近づいて来た。

佐渡は、国内に4つあるロングディスタンスの中で最も距離の長いトライアスロンだ。風光明媚なコースを走る国内の代表的な大会の一つだ。スイムは、湾を泳ぐため、比較的穏やかなコンディションとなる。そして、佐渡島一周のダイナミックなバイクコースが、大会の醍醐味とも言えるだろう。ランは、極端なアップダウンはないが、「暑さ」との闘いとなる。日陰がほとんどなく、その中を190kmのバイクの後に走るハードな大会だ。

佐渡のもう一つの特長として、ロングとミドルを併催していることも、人気となっている理由だろう。ミドルデビューからロングのベテランまで幅広く参加できるため、チームで参加する場合にも向いている。その分、出場の競争倍率も高く、まずは、そのハードルをクリアする必要がある。

今年は、30回を迎え、どのような展開となるのだろう。15年は雨だった。シャワーが気持ち良いのではと、高を括っていたが、気温が低く、寒さで身体が動かなかくなった。翌年16年は、灼熱のサバイバル。昨年17年は、稀に見るグッドコンディションだったと思う。もちろん、暑い。暑くなったことはほとんどない。天気だけはどうしようもない。今年は、台風も多く、予定のトレーニングができなかった選手も少なくないだろう。ただ、アウトドアで自然を相手にするスポーツとしては、逃げることができない。それも含め、楽しみ、ベストを尽くす選手にとってより良いコンディションになることを願っている。

そんな佐渡ではどんなバイクが使用されているのだろうか。大会全般とともに「Triathlon GERONIMO」の独自取材を慣行したい。

昨年レポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=22918

■開催日 2018/9/2(日)

■競技

Aタイプ:スイム4km / バイク190km / ラン42.2km

Bタイプ:スイム2km / バイク108km / ラン21.1km

※詳しくは、http://www.scsf.jp/triathlon/

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「日本一長いトライアスロン、今年も開催される!」
BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

KAIKE 2018

BIKE ” GERONIMO ” Count

鉄人レース

Triathlon GERONIMO レポーター ~安藤選手皆生参戦記~

Triathlon GERONIMO レポーター ~生井選手皆生参戦記~

Triathlon GERONIMO レポーター ~小林選手皆生参戦記~

【GERONIMO COUNT】第38回全日本トライアスロン皆生大会

【全日本トライアスロン皆生大会】 BIKE ” GERONIMO ” Count

7/15(日)開催の全日本トライアスロン皆生大会に使用されるバイクの分析を行った。使用台数、トライアスロンバイク比率などを調査している。昨年に引き続きTriathlon GERONIMO オリジナルのバイクカウント「GERONIMO COUNT」として、昨年からの推移も気になるところだ。皆生流のバイクはどのように変化したのだろうか。

【バイク使用率】

昨年に引き続きカウントを行ったが、未確認率を1.0%以下に抑えることができた。全バイク89ブランド952台から見るバイク使用率は、以下の通りだった。

順位 ブランド 使用台数 使用率
1 ceepo 105 11.0%
2 TREK 100 10.5%
3 SPECIALIZED 92 9.7%
4 cervelo 64 6.7%
5 GIANT(Liv) 55 5.8%
6 ANCHOR(BS) 44 4.6%
7 KUOTA 41 4.3%
8 FELT 39 4.1%
9 PINARELLO 34 3.6%
10 cannondale 26 2.7%
その他 333 35.0%
不明 10 1.1%
未確認 9 0.9%
89 合計 952 100.0%

※対象は、最終出走952組となる。

Counted by Triathlon GERONIMO

今回の傾向は、大きく分かり易い結果となっている。それは、シーポの大躍進だろう。32台増やし、昨年比143.8%となっていた。2位トレック、3位スペシャライズドの3ブランドは昨年と同じトップ3だ。地域性もあるのか、コナNo.1のサーヴェロは、ほぼ横ばいで、大人しく4位となっている。2018年では、シーポが大きく動きを見せていた。4月の宮古島大会でもサーヴェロに2台差の2位で昨年より21台も増やしていた。シーポは、新型「Shadow-R」などの革新的なモデルのリリースをするなど、今年のコナに向け、加速している。一方ビッグブランドであるトレックやスペシャライズドは、新型が待ち望まれている状況だけに2019年での巻き返しに期待がかかる。サーヴェロは、「こだわり」のモデルのみを造る開発力のあるブランドだけに、不動の地位は変わらない。また、トレンドとなりつつある「異形」に対しても、まだまだこれからプロジェクトが用意されているようだ。その他のブランドでは、ジャイアントが昨年比122%で5位につけている。アンカー、クウォータ、ピナレロなどはやはり国内特有の結果となる。そして、10位となっているキャノンデールは、低迷しているが、新型ディスクトライアスロンの「SUPER SLICE」の国内受注も始まり、2019年に期待したいところだ。

後述にも出てくるが、トップ10ブランドが全体に占める率は昨年より高まっている。59.7%から61.0%へと集中傾向が見て取れる。この数値は、ハワイアイアンマンでは、75%を超え、宮古島では68%となっているので、皆生大会での、その傾向は高いとは言えないが、一つの動きとして捉えることができる。皆生は、ロングとしては、トライアスロンバイク比率が低いため、ブランドが分散傾向となり、ハワイや宮古島とは、異なる傾向を見せているのだろう。

【トライアスロンバイク vs ロードバイク】

皆生大会のバイクは140kmで、ロングとしては、短めの設定となっているが、アップダウンが厳しいコースとして知られている。そのコースでトライアスロンバイクとロードバイクの使用率は最も気になるところだ。噂で聞いていた通り、ロードバイクが多く、昨年のカウントでは、66.6%の選手が使用していた。そして、今年の結果は下記の通りだった。トライアスロンバイクが、1.7%伸ばした、昨年とほぼ同様の結果となった。

使用台数 Triathlon 比率 Road 比率
943 331 35.1% 612 64.9%

※対象は、未確認9台を除く943台となる。

Counted by Triathlon GERONIMO

ここで注目したのは、先述の「トップ10比」だった。全体では、昨年とほぼ変わらない結果となっていたが、トップ10ブランドへの集中傾向が見られる中、トライアスロンバイク比率も変化が出ていた。結果は下記の通りだった。

年度 使用台数 Triathlon 比率 Road 比率
2017年 587 228 38.8% 359 61.2%
2018年 600 258 43.0% 342 57.0%

Counted by Triathlon GERONIMO

全体では伸びの無かった「トライアスロンバイク」だったが、トップ10の中では大きく、その比率を伸ばしていたのだ。良き大会は変わらないが、バイク機材に対しては進化している。エアロダイナミクス、フューエル&ストレージ、ユーザビリティ、軽量性など、競技にとってプラスとなるポイントは大きい。トライアスロンは「機材スポーツ」ではないため、厳しい制約がない。そのため、より高性能なバイクを使用することでのアドバンテージは大きく期待できるのだ。

【第2次異形バイクのトレンドは?】

昨年は、皆無だったが、今年は確認できた。先述の通り、全体的にトライアスロンバイクが増える中での動きだ。絶対数は少ないが、今後も増えるだろう。

①DIMOND 0→3

②cervelo P5X 0→1

③VENTUM 0台

【最後に】

昨年も書いたが、皆生大会は、今後も「トライアスロンバイク化」が進むだろう。理由としては、書類選考により競技レベルの高い大会だからだ。トライアスロンバイクは、トレーニングを積むことによって、得られる「フォーム」で乗りこなすバイクだ。宮古島では、エイジとバイク車種の関係を調査したが、正確には、年齢ではなく、「どの程度トレーニングを積んでいるか」「バイクに乗っているか」だろう。賛否あると思うが、皆生のコースでは、トレーニングを積んだ選手なら、トライアスロンバイクのメリットを感じているはずだ。

トライアスロンバイクは、トレーニングが難しい。DHポジションで安全に走行できるところが少ないからだ。良く聞く話だが、「レースはトライアスロンバイク、トレーニングはロードバイク」と。これでは、実戦的ではなく、速く走ることはできない。トライアスロンバイクはハンドル高も低く、前輪加重傾向であり、上り坂では「使いづらい」。では、どうするのか。その「使いづらさ」に慣れるしかないのだ。フラットでは圧倒的にメリットがあることは分かっている。そのメリットのために克服しなければならない。

 

今回の皆生取材関連記事:KAIKE 2018

 

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

鉄人レース

7/15(日)鳥取県米子市他で「第38回全日本トライアスロン皆生大会」(皆生トライアスロン協会など主催、スポーツ振興くじ助成事業)が開催された。

国内で4大会開催されているロングタイプでも最も歴史があり、国内発祥の大会がこの皆生だ。スイム3km、バイク140km、ラン42.195kmのレース距離となっている。一般的に言うロングとしては、バイクが少し短いが、後述の通り、それで「十分」という距離なのだ。ロングのトライアスロンは、その土地を活かし、距離は大会独自となっていることが多いが、それも醍醐味だ。また、皆生の場合、時期的に猛暑であったり、梅雨が明けていない場合は、雨であったりと「激しい」気性の大会だ。その激しさに立ち向かう選手は、やはり、安全を考慮し、厳しい「書類選考」によって決定される。当然のことでもある。今や、トライアスロン人気も「第2次」として、高くなっているが、やっていることは、極めて過酷なことだ。選手の安全を考えると必要なことなのだ。

例えば、常に選手にとって何が良いのか、を考える皆生大会。昨年の取材時に聞いたウェットの着用について、ついに今年は、「自由化」としたのだ。昨年水温28℃の中、小原選手夫妻によるノーウェットスイムのトライアルも経て、今年は、選手の選択式にしたのだ。もちろん、ウェットスーツの優位性、安全性は誰もが理解している。ただ、水温が高い場合は、その限りではなくなる可能性がある。サウナスーツ状態となるウェットにより脱水も考えられるからだ。より良くするために柔軟な対応を行うのが、「皆生流」なのだ。ノーウェットの選手は、専用のスイムキャップを被って出場する。

皆生は交通規制がない。正確にはバイクの途中まで。ランは、すべて信号を厳守し競技を行う。競技として賛否あるだろう。ただ、それが皆生なのだ。現在、唯一の本州開催となる皆生のコース確保は、簡単ではない。地元の生活もあれば、相互の安全性も守らなければいけない。38回続いている伝統を守るためには、全てを成り立たせるのは無理。そんな中で続けている原動力は何だろうか。それは、「国内発祥」という誇りなのではないか。ただ、地元の人々は、それに奢ることなく、「よく来たね~」と優しく迎えてくれるそんな暖かい県民性を感じさせてくれる。その地元から自然体で守って来た結果が38回となったのだ。

当日は、快晴、風もなく、絶好のコンディションで始まった。海も落ち着いている。まずは、バイクのチェックインから始まる。皆生は当日預託となる。予定では、朝5:30からとなっているが、実際は5時前から続々と選手が集まってくる。まず感じるのは、「挨拶」が飛び交っていることだ。厳しいコースのレースが始まるとは思えないゆったりとした空気が流れている。同じく古い大会で、90年代琵琶湖のアイアンマンでは、朝、彦根プリンスのバイクトランジットで静寂な中にタイヤの空気を入れる音だけが聞こえる張り詰めた緊張感を思い出した。あまりにも真逆だったから。

バイクを預け、チェックイン、ナンバリングし、いよいよスタートなる。さすがに海を目の前にすると緊張感も感じる。皆生は海からスタートするフローティングスタートとなるが、マイペースでできるよう、コナのように小さな浜からスタートする選手もいる。スタート地点には、やぐらが組まれ、チームBRAVEの八尾監督がスタート前の選手に声をかける。「バトルのないスイムを!」と。

スイムは、皆生温泉海岸を泳ぐ。一旦沖に出て、左側の岸沿いに泳ぎ一度、上陸し、再度戻って来る3kmのコースだ。昨年はリレー選手がトップだったが、今年もリレー選手だった。アイアンマンや佐渡よりは、短い3kmは、待つ感覚も短く、続々と選手がスイムアップしてくる。国内では、ほとんどなくなった厳しい「書類選考」の大会だけにレベルは高いため、スイムアップ後も選手の動きは安定感を感じる。

バイクトランジット出てすぐ、エイドが用意されている。飲み物、食べ物とともに「応援」のボランティアに後押しされバイクスタートするのだ。このあたりも皆生のホットなシーンだ。このボランティア数が常に話題となる。約4400名のボランティアがサポートしてくれている。ただ、ボランティアに話を聞くと、「多い」という認識はなかった。「他の大会知らないからね~」と。このあたりも地元密着型の大会であり、皆生の良さの一つとなっている。

バイクは、大山とその山麓のアップダウンコースだ。このバイクコースこそが、皆生の象徴であり、ハードなコースで有名となっている。トライアスロンとしては、その後のランもあり、タイムや着順なども気になる。バイクも早いところ、クリアしたい。正直なところだが、このコースを走っている瞬間が「皆生」そのものであり、鉄人レースと言える由縁だ。テクニカルとアップダウンが続くため、地元や近隣の選手、そして、リピーターは有利だ。特に下りの勢いを活かすことがテクニックとなるこのコースでは、カーブなど先の情報が見えないところでその差が大きく出てしまう。その意味でも実走での試走、下見が重要となる。5月には同所でサイクリングイベントも開催されているため「試走」としている選手もいるようだ。

コースは、序盤は河川敷などフラットもあるコースだが、中盤で、皆生の象徴「大山(だいせん)」の登坂が始まる。大山のアップダウンを約20km、標高は300mになる。その後も、93kmの折り返し地点まで、ほぼアップダウンの往復「皆生流」コースとなる。道幅も狭い箇所もあり、タイトなコーナーもあり、文字通りのテクニカルコースで、「頭」を使う。効率良い走りをするためには、「下り」をいかに利用するかが重要となるが、やはり、リピーター選手にはかなわない。このコースもレースそのものだ。もしもはない。この条件の中で、ランに繋げるバイクパフォーマンスのバランスを取ることは簡単ではないだろう。ごまかしの効かないコースとは、正にこのようなコースを言う。

また、バイクコース途中にはこんなところもある。バケツで水をかけてくれる。見ている限り全員かけてもらっていた。もちろん、選手に確認してからかけてくれる。そして、バイク終盤では、フラットコースも含まれるが、風も出てくるため、結局、終始、ハードなコースなのだ。

最後のラン。ランは、弓ヶ浜半島の突端、「水木しげるロード」でも有名な境港までを往復するコースだ。交通規制はなく、途中、信号で止まったり、歩道橋も渡る。完全なフラットコースだが、バイクで消耗した脚を動かすには、強い「精神力」が必要だ。その上、気温、湿度が高い「灼熱の皆生」だ。そして、先述の通り、信号でストップするので、ペースも乱されてしまう。ランコースの特長としてエイドステーションが多いと、選手が口々にしている。それだけの「必要性」がある。選手の安全性も考慮する中でのエイドステーションなのだ。水分補給も競技の一部だ。エイドステーションをどのように利用するかも、問われている。水分以外は携行する選手、すべてエイドステーションに頼る選手、それぞれのレースプランがあるが、慣れた選手が多いので、上手くこなしているように見える。ただ、エイドステーションが多い分一カ所での所要時間がかさむと最終的にどのようなタイム差になってくるかなども気になるところだ。

選手は、陽炎に立ちくらむ中、ひたすら走り続ける。猛者が集まる大会だが、あと10km残し、リタイヤする選手もいる。皆生のランは、灼熱の死闘でもある。氷をジップロックに入れ、キャップの下、肩にウエアの中から、少しでも身体を冷やそうと必死だ。地面からも暑さを感じる。コース上は森や高いビルもないため、日陰がない。逃げ場がない。とにかく、前に進むしかないのだ。30kmの壁を超え、ラスト10kmは気力で脚を動かす。そんな中、選手に声をかける。「頑張って!」と。「ありがとうっ!!」とほとんど返ってくる。強さと礼儀、そして、楽しむことを、この暑さの中でも忘れてはいない。皆生には「筋金入り」のトライアスリートが集まってくるのだ。

厳しい大会だけにその完走の喜びは大きい。ベテラン選手も「初ロング」のようにゴールして来る。国内屈指のチャレンジングな大会だった。

今回開催にあたって、事務局も大変だったようだ。というのは、「平成30年7月豪雨災害」についてだった。参加選手からは、「自分は参加していいのだろうか?」などの「相談」のような連絡もあったようだ。大会事務局も開催の是非を慎重に検討を重ねた。そして、開催することで、「元気を伝える」ということに決定したそうだ。また、リレーチームのメンバーの一人が被災し、チームが二人になってしまったことについても今回の「特別措置」として、出場を許可している。災害と「競技内容」は別という意見もあると思うが、それも「皆生流」で良い。

皆生の象徴大山が、開山1300年を迎え、皆生大会は、「BRAVE & TRUE 輝かしい歴史のランドマーク 目指す人、支える人、心ひとつに」をスローガンに掲げていた。大山は、38年間この皆生大会を見守っている。

皆生は国内発祥の大会だ。そのきっかけは、1978年にハワイ州オアフ島で開催された第1回のIRONMANだ。その話題性にいち早く着目した。そして、IRONMANを手本にして開催されたのが、この皆生大会なのだ。現在「IRONMAN」は、ブランドになっているが、訳せば「鉄人」となる。そのため、よくトライアスロンのことを総称的に「鉄人レース」と言われるが、やや古風なこの響きは、皆生大会に最も似合うのではないかと思っている。

 

 

 

「今年も楽しい皆生取材でした。レース当日の朝、バイクトランジットの入口で写真を撮っていたら、昨年の取材で撮った選手の方にお声かけ頂きました。過去には同大会で22位、というやはり猛者の方でした。ご家族3人でのゴール写真でしたが、今年は撮れませんでした。スミマセン!せっかく今年は娘さんもお揃いのジャージだったのに。m(_ _)m」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

Triathlon GERONIMO レポーター ~安藤選手皆生参戦記~

今回の皆生大会では、Triathlon GERONIMO のレースレポーターとして、選手のご協力の下、熱い参戦記をお届けしたい。

 

(以下、安藤レポーターより)

 

≪復帰レースとなった皆生に思うこと≫

 

3月31日、大島春合宿での落車事故で腰椎横突起2箇所骨折、全治2か月からの復帰レース。おっさんアスリートはタイムよりも怪我なく楽しくを肝に銘じていたつもりが、バイクが調子良かったので気の緩みからか大塚さんはじめ仲間に迷惑をかけることになったので、過酷と聞いていた皆生で不安満載ながらしっかり完走しようと決意。すでに5月横浜、6月ケアンズとキャンセル、7月はじめに伊勢神宮観光目的でエントリーしていた伊勢志摩トライアスロンもショートやってる場合じゃないと思いこれもキャンセルして皆生ロングに備える。

今回、バイクは初めて送ろうと思い西濃運輸に予約するも、集荷前日に西日本豪雨のため予定日配送できるかわからないのでキャンセルを検討してほしいとメールがきて仕方なくキャンセル。飛行機輪行に切り替える。車に自転車積んで早めに羽田到着したが、三連休初日だからかANAの第二ターミナル駐車場はすでに満車、第一ターミナルは空きとなっていたので慌てて入庫したら直後に満車表示になり間一髪でセーフ。第一から第二ターミナルまで自転車を引っ張っていくはめになる。

【レース前】

ロングの前日入りは慌ただしく、バイク組立、選手登録、開会式、競技説明、買い物とあっという間に夜になる。出発前日に度付きゴーグルのレンズを新しい勝負レンズに替えようとして外枠を折って使えなくなり、ANAではチューブラータイヤのパンク修理材を爆発する可能性があると言われ没収され落ち込んでいたが、米子のイオンで足りない物すべて調達できた。

TETSUJIN皆生通信(皆生トライアスロンのメルマガ)で当日は気温35度で熱中症特別警報も予想されるので、熱中症対策や水分補給に細心の注意を払うようにとメールがあり、睡眠不足にならないよう温泉入って早めに布団に入るがレースの不安からか熟睡できず、うとうとして4時に起床。

今回もバイクボトルにはパワージェル7本(佐渡より1本多い)を水といっしょに入れ、マグオン6本をバイクにセッティング。トランジッションには競技説明会場でもらったアミノバイタルのジェルを準備。5時半に宿を出発して会場でバイクチェックインと受付けをしようとしたら、背後から「アンディー」と呼ぶ声が聞こえ振り返ると、受付のボランティに千恵さんがいるというサプライズ!復帰レースのロングで不安の方が大きかったがなんか楽しくなってきた。

【スイム】

スイム入水チェックをして知り合いが何人かいたので復帰報告をして気を紛らわし、熱中症対策で水をいつもより多めに飲んでみる。泳いで足の着かないとこからのスタートで監視員のカヌーにつかまってスタート待ち、佐渡と同様にバトルに巻き込まれないように最前列からのスタートにした。しかしスタート直後から早い人たちに次々と抜かされ、思ったよりもレベルが高いのか自分の泳力が万全でないのか、目標がないと海では左に曲がるクセがあるので、目標がとらえられず自分から左に曲がって他の人とぶつかるを繰り返す。前半はかなりしんどいスイムだったがようやく中間チェックポイントで上陸、後半は右にコースロープ沿いにまっすぐ泳げるようになり、人もまばらになってきていい調子で波にのっていけるようになる。結局54分、111位でスイムアップ、前半厳しかったわりにはまずまずのタイムで上陸すると大塚さんと千恵さんが応援してくれていた。トランジッションでは自分より早くスイムアップした生井さんと会って、後を追うようにバイクに向かう。

【バイク】

140キロのうち最初の40キロ以外は大山の登りとアップダウンのジェットコースターが続くハードなコース。大西さんから速度や時間を気にせず心拍をだけを見て走るというのを聞いて、初めて心拍計をつけてやってみた。スタート直後からスイムの心拍が収まらず、平地が続くも150を下回らない。130台を目標にしていたが、抜かれだすと焦って踏み込んでしまう。そのうち名物の大山の登りに入ると160まで心拍があがって収拾つかず、心拍はどうでもいいことになった。大山登りは覚悟していたこともあって順調に通過、60キロ地点までは予定通りのタイム。しかしここからのアッツプダウンの連続で徐々に足を削られスピードが落ちていく。先行した生井さんにはこの辺でやっと追いつくことができたが、速い人たちからはどんどん抜かれる。ようやく中山温泉ASのUターン、ここで疲れたり熱中症ぎみの人が何人か休んでいる。自分も小休止したくなるが、ここは我慢して残りの約50キロを頑張る。バイク終了時点で159位、結局バイクでは48人に抜かれたことになる。佐渡ではバイクで3回もトイレに行ったが、水分を多くとったにもかかわらず今回は一度も行かず、それだけ暑かったということか。

【ラ ン】

午後1時過ぎの一番日差しが強く暑くなったころにランスタート。ランは境港で折返しの往復コース。車両規制がまったくないので、42キロすべて歩道を走るコースで凹凸があったり斜めになっていたり足元にも注意しないといけない。歩道橋も何か所かあり、信号も守らなくてはならない。スタートしてすぐに信号待ちで先行していた7人ぐらいに追いつき、青になるとダッシュして抜いていく。こんな感じで最初の10キロは信号のタイミングが良く20人ぐらい抜いたと思う。その辺りで大塚さんと千恵さんが応援してくれていて、ラン好調宣言をしていた。とにかくエイドの数が半端なくある、2キロ毎ぐらいにある感じで、ほぼ全てのエイドで水分2杯飲み、スポンジで頭から水をかけて、氷を帽子の中と両肩に入れる。ワイフから借りたストッキングを氷入れにして両肩に入れるのがすごく効いた気がする。スポンジを肩に入れている人がいるが、あれではすぐに温かくなってしまいあまり効果がないと思う。境港の折返しでリストバンド(折返し確認用)を受け取りしばらくすると生井さんとすれ違い声を掛け合う。アッキーとはレースを通じて一度もすれ違わなかった。暑いけど足や心肺はそれほどきつくなかったが、足の爪が痛くなってきてレース後見ると両親指が真っ黒になっていた。前後にだれもいなくなり競技場までラスト400メートルというとこで最後の信号につかまる。4人ぐらい後続のランナーが集まってきてせっかくここまで来たんだからと思い、青になった途端にゴールまで最後のダッシュをする。幸いおじさんに花をもたせてくれたのか誰もついてこないので単独でゴールテープを切れた。

結局ランはキロ6分弱で4時間ペースで走れていたが、エイドの休憩と信号待ちで4時間35分もかかった。バイクで48人抜かれたがランでは47人抜き返して112位でゴールできた。

★ ★ ★

西日本豪雨の影響もある中、準備をして下さった大会関係者の方や4000人以上のボランティアの方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。前日の説明会で流木が海に流れ込んできてスイムの開催が危ぶまれていたのに、鳥取県知事の英断で県が流木を片付けたと言っていました。それだけこの大会に懸ける思いが選手だけでなく大会に携わるすべての人にあるんだと思い、この大会に常連者が多いというのも頷きました。

また同行してくれた大塚さん、生井さん、アッキー、サプライズの千恵さんがいてくれて、ともにレースに出て励ましあえ、応援してくれたお陰で無事に復帰レースを完走できました。応援されないと頑張れないタイプなんですよ。

 

 

 

 

今シーズンはあと9月の佐渡30回記念大会が残っていますので、これも仲間みんなで盛り上がっていきたいと思います。

 

距離:スイム3km バイク140km ラン42.195km

記録:10:49:21(S 54:07(111)/ B 5:19:42(192)/ R 4:35:32(117)

成績:総合112位 エイジ13位

 

レポート 安藤 友久

 

 

「無事完走、何よりでした。初皆生を楽しんで頂いたようですね。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

Triathlon GERONIMO レポーター ~生井選手皆生参戦記~

今回の皆生大会では、Triathlon GERONIMO のレースレポーターとして、選手のご協力の下、熱い参戦記をお届けしたい。

 

(以下、生井レポーターより)

 

≪私のスタート地点 皆生トライアスロン≫

 

「今年は、皆生に出る!」と主人に宣言をしたのは、まだ、寒い日が続く2月。昨年の大会は、鎖骨骨折のこともあって、皆生に出る気持ちになれず、忘れようとしていた。今年は出ると決めたら「仕事が忙しい」の言い訳をせずに、練習することで気持ちを高めようと思い、7月へと向うことにした。

「トライアスロン」=鉄人=ちょっと変?

とイメージを抱く人は多い。私もその一人だった。そのイメージを変え、生活に一部なったのは、友人の存在と私の好奇心。友人のトライアスロン仲間との交流がとても羨ましかった。友人のおかげで、根暗だった私は、皆生に出るまでになってしまった。

皆生トライアスロンとの出会いは、鍼灸の先生(コナ出場経験あり、日本選手権出場経験あり)の一言「皆生はいいよー。出てみな」と。何も知らない私は、その一言を信じ、エントリーへ。34回大会に初めて出場。これが、ロングデビュー。知り合い0、経験0、そして、きついバイクコースも知らなかった。それでもフィニッシュしてしまった。この快感が私のスタートになった。

今まで、遠い大会は主人と一緒か一人で参加することがほとんど。仲間やチームで動くことは一度もなかった。今年は、ご縁があって、仲間とコーチと一緒に参加することができた。仲間の一人に、私にトライアスロンを教えてくれた友人がいる。そのことも力になった。同じ目的をもち、お互いに励まし合える仲間の存在は本当に大きい。心配なことが半分に思えるから不思議である。合わせて、エントリーしたけれど出られなかった仲間からの応援も大きかった。大人になっても「頑張れ」「応援しています」の一言が背中を押してくれることに久しぶりに気が付いたことも新鮮だった。

今年は、猛暑。皆生トライアスロンは暑いことでも有名。今年もその展開になった。前日から水分、栄養、体調を考えながら食べてきた。誰でもが、倒れるリスクを背負いながら競技をする。倒れるもフィニッシュするも自己責任がのしかかってくる。

【スイムスタート】

スイムが得意とはいえ、バトルが怖いので真ん中ぐらいの位置からスタート。けだるいスタート音を聞き、気持ちよく泳ぎだした。新しいメイストームのウエットも心地よい。前半は、やや流され自分の泳ぎができなかった。後半は、肩回りが動き出し、息が上がらない程度に泳げた。ただし、調子にのると、違う方向へ行っていた。36回大会よりは、遅かったが、気持ちよくトランジットへ向かうことができた。ここからが、皆生トライアスロンの醍醐味。

【バイクスタート】

初めて、皆生に出た時は「オニ!」と思ったコース。4回目であるが、やはり「オニコース」である。ただ、前回との違いは、2点。昨年バイクボジョションをすべて測り、サドルなどを買い替えた。そのこともあって、身体に負担がない。痛くない。2つ目、登りは根性で登った。時折、大塚コーチの「ワン・ツウ・ワン・ツウ」が聞こえ始め、応援となった。他のコースは、軽快に進んでいった。スピニングの効果が出ていると実感できた。今思えば、力まず、楽しく漕げたと感じている。そう思っている時にエイドで、他の選手と激突してしまい、落車!相手選手、相手のバイクは無事。私は右臀部を打ち、サドルは曲がった。激痛のあまり、しゃがみ込むが、すぐに現実に戻り、バイクを直し、臀部を確かめ、気持ちを落ち着かせて再度スタートした。エイドのボランティアの方は、何度も「大丈夫?」と言ってくれたが、答える余裕なし。本当に申し訳ないことをした。再スタート直後は何度も「悔しい」と言っていたことを覚えている。冷静になることで、安全に進めると思い直し、前だけを見つめた。この時、仲間から「頑張れ」が気持ちを奮い立たせたことは間違えない。大山の折り返しで大塚コーチとチエさんからエールをもらう。仲間に会えるだけで、勇気が湧いた。「まだ、行ける!」と。そして、アッキーともすれ違う。仲間の頑張りは、励みになった。これでもかの坂を越え、下りを繰り返して、バイクフィニッシュへと向かった。この時、臀部の痛みはあるものの、以前のような腰のだるさはなく、ランへと進めそうな感じがした。気持ちだけは高い。

【ランスタート】

「安藤さんとはどのくらい差があるのだろうか?」そう思いながらスタートした。スタートした時点では、ランへと進んだ女子は少ないようだ。「諦めなければ、女子総合10位までに入れるかも?」と高望みをしながら進んだ。

皆生名物信号と歩道橋を楽しみ。エイドでの学生ボランティアの粋の良さを励みに、足を止めず、前々と。信号待ちをうまく使うことが、このコースの攻略法。信号に合わせて止まらず、進むのが私の走り方。少々のダッシュもあり。ランは課題をもって走ることに決めていた。それは、腕振り。後ろへ振る。ハの字になるように振る。もう一つは、自分の身体の下に足を着地できるように気を付ける。2点を確認しながら進んだ。足が止まる選手を追い越すことで、自信が付き、さらに前へ。エイドでは、氷をキャップと打った臀部を冷やすためにウェアーの後ろポケットに入れ、OS-1を摂り進んだ。皆生は、エイドには困らない。むしろエイドが必ずあるから安心して進められるのだと思う。ボランティアの方たちには本当に感謝しか言葉がない。

進むうちに大塚コーチとチエさんに「ガンバ!」と激をもらう。日影がなく、コースもあまりよくない。細いコースで折り返してくる選手とすれ違うたびに元気をもらった。女子選手には思わず「ガンバ!」と声をかけた。

ついに、安藤さんとすれ違った。ハイタッチをし、二人で「ファイト」と言葉を交わした。うれしかった。でも、この距離は追いつけない。ケガからの復帰とは思えないぐらいの力走だった。境港を折り返しエイドでは、スイカを口にし、おにぎりを食べ、フィニッシュへと向かった。胃腸も元気。通ってきたコースを再び走る。エイドの場所が分かるので、更に気持ちを和らげてくれた。暑さは変わらず、エイドの氷が足りなくて、学生ボランティアたちは、氷をかち割っていた。本当にありがたい。氷をもらい、OS-1を飲み、進んだ。フィニッシュできそうな時間を考え始めた。「6時には~?」と。32キロ付近でアッキーとすれ違う。表情がなく心配。ただ、彼女の底力を知っているので、お互いに視線を合わせるだけにした。残す距離10キロを切った辺りから、涼しい風が通り抜けるようになった。毎回、エイドに寄らなくても大丈夫になってきた。市街地に入りコースの幅を広くなり、走りやすくなった。ここからが、粘りの走り。信号をうまく使い、他の選手を交わし、フィニッシュゲートへと向かった。街灯が点く前にテープを切りたい!

どらどらパークに入り、ゴール手前でチエさんから「まるちゃん!(旧姓丸田なので)」と。勢いを止めずに、ジャンプと笑顔でゴールテープを切り、無事にフィニッシュ!

フィニッシュする度に、「また、来年も」と原点に戻ることを考える私がいました。

 

皆生トライアスロンは、ボランティアの皆さんとマーシャルの綿密な連絡で成り立っている。毎年、これだけの大会が開催できるのは、ボランティアのみなさんのおかげである。選手全員が「合格通知」をいただく大会はここだけ。私たち選手も「皆生に出る」という誇りを持つことが、ボランティアの皆さんへの返しになると思う。

 

レポート 生井 恭子

 

 

「灼熱の皆生、お疲れさまでした。皆生大会の雰囲気はとても良いものがありますね。そして、女子総合9位、エイジ優勝おめでとうございます。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka