Journal – Race Report

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GERONIMO COUNT 2026 Schedule & Report ※調整中含む
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4月 第40回全日本トライアスロン宮古島大会

5月 ワールドトライアスロンチャンピオンシップシリーズ 横浜 2026

7月 第44回全日本トライアスロン皆生大会

9月 2026 佐渡国際トライアスロン大会

9月 アイアンマンジャパンみなみ北海道 2026

10月 IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP 2026

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GERONIMO COUNT 2025 Report
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4月 第39回全日本トライアスロン宮古島大会

5月 ワールドトライアスロンチャンピオンシップシリーズ 横浜2025(エリート)

7月 第43回全日本トライアスロン皆生大会

9月 2025佐渡国際トライアスロン大会

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GERONIMO COUNT 2024 Report
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4月 第38回全日本トライアスロン宮古島大会
5月 ワールドトライアスロンシリーズ 横浜2024(エリート)
7月 第42回全日本トライアスロン皆生大会
9月 2024佐渡国際トライアスロン大会
9月 アイアンマンジャパンみなみ北海道

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GERONIMO COUNT 2023 Report
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4月 第37回 全日本トライアスロン宮古島大会
5月 ワールドトライアスロンシリーズ 横浜2023(エリート)
6月 アイアンマン70.3 東三河ジャパン in 渥美半島
7月 第41回全日本トライアスロン皆生大会
9月 2023佐渡国際トライアスロン大会
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GERONIMO COUNT 2021 Report
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4月 石垣島トライアスロン2021

5月 ワールドトライアスロンシリーズ 2021横浜(エリート)

6月 2021彩の国トライアスロンin加須スペシャライズドカップ

7月 第9回 榛名湖リゾート・トライアスロン in群馬

8月 第40回全日本トライアスロン皆生大会【中止】

9月 2021佐渡国際トライアスロン大会【中止】

10月 IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP 2021【中止】

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GERONIMO COUNT 2020 Report

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4月 全日本トライアスロン宮古島大会【中止】

5月 世界トライアスロンシリーズ横浜大会(エリート)【中止】

6月 アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン【中止】

7月 全日本トライアスロン皆生大会【中止】

9月 佐渡国際トライアスロン大会【中止】

10月 IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP【中止】

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GERONIMO COUNT 2019 Report

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4月 全日本トライアスロン宮古島大会

5月 世界トライアスロンシリーズ横浜大会(エリート)

6月 アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン

7月 全日本トライアスロン皆生大会

8月 ITUワールドトライアスロン クウォリフィケーションイベント

9月 佐渡国際トライアスロン大会

10月 IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP

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GERONIMO COUNT 2018 Report

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GERONIMO COUNT 2016 Report

IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP
アイアンマン70.3セントレア
wtsy
世界トライアスロンシリーズ横浜大会
全日本トライアスロン宮古島大会
                                                                     

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GERONIMO COUNT 2015 Report

IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP
ironman_logo-1
アイアンマン・ジャパン北海道                 
アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン
世界トライアスロンシリーズ横浜大会

SADO 26

■Contents

2026佐渡国際トライアスロン大会 Race Result
【取材予定】2026佐渡国際トライアスロン大会

2026佐渡国際トライアスロン大会 Race Result

今年の佐渡のチャンピオンが決まった。

まずは気になる今年の天候だが、概ね「ラッキーだった」と語る選手が多い。周知の通り暑くなかったのだ。昨今、7月~9月に開催される大会は熱中症などのリスクも高いため、距離の短縮や最悪中止も視野に入れて開催されている。その点では11時で26.7℃(大会発表)という快適さだった。最高気温も13:30に28.8℃(新潟地方気象台相川にて)で佐渡大会としては極めて稀とも言える低温で選手たちは安堵した。

ただ、完璧とはならなかった。風が強かった。そのため、スイムの距離が半分となり、ABそれぞれ2km、1kmで開催された。潮流も沖では強く、「横に流された」などの声を聞いている。距離短縮はやはり残念ではあるのだが、昨年の高波、それによりリタイヤ者続出などを考慮すると、「選手の安全確保」から賢明な判断となった。特に大きな理由として救護体制にあった。風が強いため、海上のライフセーバーの位置が固定できないということ。水中と違って、海面に身体が出ているため、風の影響を大きく受けてしまう。

そして、選手たちは元気だった。スイムでの疲労が少ないため、バイクは気持ち良く走れた選手が多かった。ただ、ここでも風による影響はあった。強風でバイクが大きく揺らぎ、「怖かった」という声も少なくなかった。また、スイム距離が短いため、選手は固まってのスタート、上位選手のポジションも違い、レース展開にも影響があった。

涼しさに助けられ、風に翻弄された今年の佐渡だが、完走率の高さが「今年は良かった」と考える選手が多いのではないだろうか。完走率は、Aタイプ84.9%、Bタイプ94.8%と、十分だろう。個人的な良し悪しはそれぞれあると思うが、大会全体を見た時に「完走率」は重要な数字となる。特に佐渡は国内最長で制限時間の短い厳しいレースとして高い完走率を出すことは難しいこと。前述の通り、天候も大きく左右する。距離だけでは測れない自然相手の険しいレースだ。

Aタイプ総合優勝は、寺澤光介選手(32)で8時間33分39秒、昨年は2位だったが、ついに佐渡を制した。得意のスイムでトップフィニッシュ、スイム1周目はリレーで参戦していた「松田丈志」を先行する泳ぎで気合いを感じさせた。バイクも唯一人SUB5の爆走で、更に後続を突き放し、ランへ移った。ランでは後続の追い上げもあったが、最終的には5分近い差をつけ初優勝を飾った。

女子優勝は、平柳美月選手(34)で9時間43分53秒、2位に20分近い差をつけ、国内女王の貫禄を見せた。また、男子を含めた総合では10位の快挙となっている。これでAタイプ2勝、Bタイプ3勝の佐渡5連勝となった。その強さは向かうところ敵なしと言ったところだろうか。今回も得意技のバイクで勝負を決めている。無駄な力みのない軽やかな走りを見ていると、バイクは「体感とスキルの高さだ」と感じさせられる。

ロングのウィナーズバイクは、男女ともにサーヴェロが制した。

Bタイプ総合優勝は、古谷純平選手(35)でSUB4が見えた4時間6分10秒、2位に30分以上の大差をつけ圧勝となった。今年のメインレース、10月のアイアンマン世界選手権(目標20位以内)が控えているためBタイプの出場とはなっているが、十分な存在感をアピールする走りとなった。KONAにプロ枠での出場をするだけに、スイム、バイク、ランのバランスの良いパフォーマンスが、全てラップ1位という結果となった。

女子優勝は、竹内香織選手(42)で5時間33分9秒。得意種目のランで追い上げ優勝となっている。24年にはAタイプで2位の実績があったが、今回は見事に優勝となっている。

夏のビッグイベント、佐渡が無事に開催、完走率も高く終えることが出来た。何よりではあるが、真夏開催のレースはこれからも課題が多く、毎回神頼みとなってしまうのだろうか。「長年」「伝統」「続けてきたこと」などを可能な限り守りながらも40余年経った今、「今まで通り」の見直しや新たな挑戦が必要となるのだろう。

Aタイプ1位、寺澤光介選手
Aタイプ女子1位、総合10位、平柳美月選手
Bタイプ男子1位、古谷純平選手
Bタイプ女子1位、竹内香織選手

■上位者一覧

 

 

 

「選手にはちょうど良かったと思うが、夕方になると寒さも感じる気温だった。」

BOSS-N1-S

Triathlon Journalist     Nobutaka Otsuka

【取材予定】2026佐渡国際トライアスロン大会

とにかく、このテープを切りたい

今週末9/6(日)国内最長ロングディスタンスとなる佐渡国際トライアスロン大会が夏のメインイベントとして開催される。

佐渡大会の魅力の一つは、島の海岸線をトレースし、重複するコースのないワンウェイで190kmを設定していることにあるだろう。長い長いバイクの旅となる。レース後のSTRAVAなどのデータを見てあらためてそのダイナミックなコースの凄さを痛感することになる。

そもそも、佐渡の魅力は、まずロングであることにある。今更と言うことになるかもしれないが、180km以上のバイクにフルマラソンと言う距離は出場を決意した時から「敬意」に値すると言っても良い。もちろん、それだけの厳しい大会だ。更に制限時間は15時間30分というロングとしては短い、国内最難関と言える。完走者全員が勝者であり、「トライアスリートの証明」となる。

そして、まずスタートラインに立つことからなのだが、そこには天候も大きく関係して来る。一昨年は台風で大変だった。大会は開催されたが、交通アクセスなどの遮断により、現地入りすら叶わなかった選手もいた。昨年も無事に開催されたが、スイムは高波、A競技中にBの短縮が決まった。またバイクでは強風、元々風の強い両津以降だが、最大瞬間風速15mの記録が残っている。今年もまだ気が抜けない状況だ。

今年の変更点で極めて重要なことはバイクの関門が短くなっていることだ。15~20分程度短くなっているため、恐らく「小木AS」あたりが大きな目標となる選手も少なくないだろう。

トップ争いにも注目したい。Aタイプ男子は、昨年2位の寺沢光介選手がゼッケン1、#2山岸穂高選手、#3大石 一博選手、#4星大樹選手となっている。プロが3名参戦、もちろん優勝候補だが、一般選手のレベルの高さにも注目したい。70歳代は17名の出場となっている。

Aタイプ女子は、昨年優勝の田中美沙樹選手がゼッケン1、#2平柳美月選手となっている。平柳選手はプロ、今年の宮古島優勝、そして、先だっての8/15アイアンマン・カルマル-スウェーデンにおいてプロ10位となった。

昨年のAタイプの完走率は61.4%と極めて厳しい結果となった。距離だけではなく、波、風、そして、暑さとの闘いが求められている。頑張ってほしいが無理はしないでほしい。やって来た以上の力は出ない。この一年の積み上げたものを確認するだけだ。

前回(2025年)Recapレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=53210

■開催日 2026/9/6(日)

■競技

  • Aタイプ:スイム4km / バイク190km / ラン42.2km
  • Bタイプ:スイム2km / バイク108km / ラン21.1km

※詳しくは、http://www.scsf.jp/triathlon/

 

 

 

SADO2026:

「236.2kmを15時間30分以内で走ることは、“ 完走 ”だけで極めて価値が高い。」

BOSS-N1-S

Triathlon Journalist     Nobutaka Otsuka

KAIKE 26

■Contents

第44回全日本トライアスロン皆生大会 Race Recap Report
第44回 全日本トライアスロン皆生大会 Official Member Report
第44回全日本トライアスロン皆生大会 Race Result
【取材予定】第44回全日本トライアスロン皆生大会

第44回全日本トライアスロン皆生大会 Race Recap Report

過去3回優勝の谷選手(59)は皆生の顔、1993年アイアンマン世界選手権プロ12位。今も尚、その魅力を伝え続けている。

7/19(日)第44回全日本トライアスロン皆生大会(皆生トライアスロン協会主催、スポーツ振興くじ助成事業)が開催された。

今回で8回目の取材となった。皆生大会は、1981年に始まった国内発祥の大会。山陰地方最大級の皆生温泉活性化の一環として、「IRONMAN」のマニュアルと取り寄せ開催された正真正銘の「元祖鉄人レース」なのだ。第1回はスイム2.5km、バイク63.2km、ラン36.5kmで開催され、49名が完走し、その歴史をスタートさせている。

レースの距離は、スイムは1.5km往復の宮古島と同じ3km。例年片方向からの潮流が強く往復ではタイムが大きく変わる選手もいる。今回は往路後半から逆流の影響を受けている。その分復路は速くなる。次のバイクは、佐渡やアイアンマンより40~50km短い140km。そのイメージは「アップダウンしかない」と感じる人が少なくない。実際との感覚のズレはあるのだが、理屈よりもそう言いたくなる「皆生らしさ」と言えるコース。そして、ランは大方フラットとなる35km。ハードなバイク後のランはさらに、「灼熱皆生」となり、「ランは35kmで十分」という声も聞こえてくる。

今回の最終出走選手は989名(個人の部)がエントリー、内82名が女性選手となっている。また、Aタイプの最年少は20歳、最年長は77歳と幅広い選手層となっていることも特徴と言える。ちなみに20歳の選手も77歳の選手も見事完走している。

そして、更なる「安全対策」が施されている。まず、最も大きな変更点として、Aタイプのランを5km短くしている。コロナ禍再開後の2022年は32km、3年前に40kmに戻った皆生だったが、暑さ≒完走率(危険)として大事を取った。次にスイムはウェーブスタートとなっている。3ウェーブに分け、蜜を避け、バトルなどの接触リスク軽減対策としている。また、「監視の目」を増やすべくカヌーを10艇ほど増やしている。そして、熱中症対策として3年目となるアイスバスは6ヶ所に増設された。

レース結果は、Aタイプ完走率77.8%、男子は丸尾公貞選手(愛媛県・40歳)の連覇、女子は高橋真紀選手(和歌山県・32歳)4度目の優勝、Bタイプ完走率75.3%、男子優勝は高濱邦章選手(福岡県・47歳)、女子は甲斐いずみ選手(佐賀県・26歳)だった。また、ABタイプともに女子の優勝者は総合でも5位という快挙だった。

尚、昨年よりTriathlon Japanの2026NTTトライアスロンエイジグループ・ナショナルチャンピオンシップシリーズロング第8戦としてポイント対象レースとなっている。

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以下、リキャップとなる。来年以降出場予定の参考に要点をまとめている。

■Course & Distance

この時期だけの穏やかな日本海

【Swim】

スイムはウェーブスタートとなっている。3ウェーブで、Aタイプをゼッケン前半と後半で2つに分け、Bタイプとリレーで1つとする3グループにに分けた。皆生温泉のホテル群に沿って泳ぐため、コース取りもしやすいレイアウトとなっている。ウェーブスタートはコロナ禍でも実施されていたため、リピーターの多い皆生ではスムースに受け入れられていたようだ。

今回は、ほぼベタ凪で、安心して泳げる状況だった。潮流は往路が逆流、復路が順流となった。特に、往路で折り返し近くになり潮流を感じ、少しタイムロスとなった選手もいたようだが、復路はその逆となるためペースが上がっている。

Aタイプ男子2位、昨年みなみ北海道1位、大倉選手、大山を上る

【Bike】

バイクこそが皆生の名物であり、醍醐味と言っても良いだろう。アップダウンとテクニカルな140kmとなっている。ただ、フラットもあり、比較的速い選手は大山の橋あたりでもDHポジションで上って行く選手が多い。アップダウンのイメージは強いが、最終的には「トライアスロンバイク」が功を奏している。

コースは大きく3つの目標がある。まず、最初の50kmは皆生の象徴とも言える「大山」を目指すが徐々に上っているため、意外とキツく感じる。40kmを過ぎると大山の上りが本格化する。次の40kmは最も遠いポイントとなる折り返し地点までで、そこまでのアップダウンが通称「ジェットコースター」と言われている。選手はそのイメージが強く残ることになる。そこからゴールを目指す復路となる。ジェットコースターをこなし、川沿いの向かい風に耐え、灼熱も厳しくなる頃だ。

今回は、昨年同様、天候に恵まれた。もちろん、暑さはあるが、雨よりは良い。過去には大雨だったこともある。テクニカルコースも多いだけに晴天はありがたい。終盤の日野川沿いでは昨年は運良く追い風となった選手もいたが、概ね例年通りの向かい風となっていた。

気になったのが交通量の多さだった。ここ3年で徐々に増えているように感じた。大山の橋では一瞬だが車が渋滞したこともあった。応援の並走は禁止されているが、そうではなく、観光客のように見えた。観光地なので当然ではあるのだが。その後、折り返し方面の「ジェットコースター」でも車が多かった。

Aタイプ女子2位、昨年1位宇治選手、弓ヶ浜を走る

【Run】

ランは、フラットとなる5km短縮された35kmの概ねシーサイドイメージのコース。スタート後、序盤は市街地を約8km走り、中盤で海を見ながら「弓ヶ浜サイクリングコース」を走るが、この往復で約20kmある。この20kmが正念場と言えるだろう。終盤のゴールまでの市街地は約7kmで、体力的に一番苦しいところだが、沿道の人も増え「帰って来た」という感覚にもなるだろう。

海沿いの弓ヶ浜サイクリングコースは2022年40周年記念大会から採用されているコースで、35kmの場合、約6割弱を占める。遠くには大山も望める美しいコースで、米子鬼太郎空港が近いため、時折見かける飛行機が大きい。海沿いも含め、全体的に日陰はなく、灼熱に阻まれる。大方の選手が一番熱い時に単調なランをしなければいけない。まさに自身との闘いとなるランに辿り着いてから、皆生の本当の過酷さを感じることになる。

今回は、アイスバスを使っている選手が多かったようだ。とにかく少しでも身体を冷やしたいと思う暑さで、16時を過ぎると涼しい風が吹いているのだが、選手はあまり感じていないようだった。

■Weather

序盤の目標、大山を望みながら上る

8回目の取材となったが、ご覧の通りの天候だった。

東京から行った場合、とにかく暑さが違う、と感じた。4月の宮古島大会の時も一気に春から夏の様相とはなるのだが、レベルが違っている。完全に「夏本番」となるのが、7月の皆生だ。東京の7月前半の気温は30℃以下が多く、直前の14~16日の3日間だけ34℃を記録していた。(東京の猛暑日は7/20以降に集中)皆生の暑さが厳しいことは分かり切っていることではあるのだが、いつも驚かされる。

ただ、開催という点では心配していた選手は少なかったのではないだろうか。その基準は、まず最初の関門となる運用3年目の「熱中症特別警戒アラート」が前日14時に発表されるか否かで決まるのだが、前日の皆生は例年に比べれば暑くなかった。(前日14時で31℃)前日15時の開会式で米子市長がその結果とともに開催を宣言したのだが、会場が響めくことはなかった。リピーターの多い皆生大会に出る選手たちは「この暑さなら大丈夫だろう」と思っていたようだ。

そして、当日だが、競技開催決定が発表される5時の気温は27.2℃。トップがバイクスタートする頃に30℃を超えている。当日の最高気温は11時過ぎに33.9℃だったが、昨年はお昼前に36℃を記録している。そして、多くの選手がランに入る14時以降、33℃を超えることはなかった。もちろん、涼しいわけでもなく、楽でもない。

あと、今年の風の切り替わりは早く、9:30には北寄りの風となっている。特に12時から13時の間が強く、最大瞬間風速は8.5mを記録している。その時間帯の日野川沿いは厳しい向かい風だったことになる。その後もバイクの関門となる15:30まで概ね7~8mの風となり、バイクラスト10kmの最後まで選手を苦しめた。

※気象情報:鳥取地方気象台米子地区 2026年7月19日10分毎

■変更点・取組

ランがもう5km長かったら。。。

Aタイプのランが35kmとなった。

1981年第1回大会は36.5km、翌年から40kmとなり、第4回ではフルマラソンの42.195kmとなった。その後コロナ禍前の2019年まで36年間フルマラソンで開催されていた。22年コロナ禍で一旦短くなり32km、2023年から40kmに戻っていた。本来ならば更に2.195km伸ばし、フルに戻ったらと思う選手もいたと思う。

ただ、現在は、45年前、30年前、20年前と気温が違う。今回を含め8回の取材時の気温を見ると23年と昨年は最高気温が36℃を超えている。特に23年は13時前から15時前に36.7℃を記録し、選手によってはランの往路が極めて厳しい暑さとなった。低い時もあった。19年と24年は雨天のため低く、ともに12時の時点で24.5℃、24年の最高気温は26.9℃となっていた。「皆生らしくないなぁ」などのジョークも飛んでいた。

今回も厳しい暑さが予想される中での「完走率」は低くなるため、「全員が勝利者(完走者)を目指す」大会として、距離を短くしている。完走に関しては個人のレベルや体調も大きく関係してくるが、大会側の対応としては「皆生流」のこだわりを感じる。

次にスイムはウェーブスタートとなった。まずは、スタート時の混雑を緩和し、選手のバトルによる接触リスクを軽減、監視員が選手の状況をより把握しやすい環境を整えている。また、「監視の目」を増やすべく、カヌーを昨年より10艇ほど増し、異変の早期発見と迅速な初動対応につながる監視・救助体制とっている。

元々スイムスタート地点は広いとは言えないため、グループ分けし、密度を下げることは有効的となる。かつ第1コーナーまでの距離が短いため、バトル回避にも功を奏し、より「安心感」は高まったと言えるだろう。

そして、熱中症対策だが、まずは前日14時の「熱中症特別警戒アラート」が発表された場合は中止となる。その1時間後に開会式があり、米子市長から正式に発表される。これは選手はもちろんだが、ボランティアや関係者の安全が最優先となる。また、アイスバイクを1ヶ所増やしているが、相当数の選手が利用していたようだ。

その他、インスタによる情報発信の開始や公式HPに競技説明会動画などをアップ、より発信、周知を向上させている。

■皆生らしさ

楽しく、嬉しくなる気持ちは選手だけではない

同伴ゴールができる大会。国内ロング唯一の家族や仲間と一緒にゴールテープが切れるのだ。その微笑ましいゴールシーンは選手のみならず、周りも嬉しい気持ちにさせてくれる。

特に皆生はグループが多く、競技性が高く、速い選手も最後の最後をしっかりと楽しんでいる。他の大会でも事情はあると思うが、それが許されている皆生のゴールは魅力であり、「皆生らしさ」でもある。

選手一人ひとりにとっては一瞬で終わってしまうことなのだが、原点の光景として今後も続けて行ってほしい。

あと、ゴール後、選手は右へ、応援者は左へ、誘導されるのだが、歓喜の興奮状態もあり、中々スムースにそれぞれの方向に進んでもらえない。そんな状況を毎回長時間見ていると、最後の最後は冷静でなくていいんだな、と思えて来た。

■物語がある

選手一人ひとりにあるここまでの想い。

全てを上手く伝えきれないが、ゴール時にゴールアナが伝える選手のPRコメントをあらためて、現地でその光景とともに耳を澄ませてみた。

「仕事は定年で終わりになったけど、トライアスロンは続けるよ」

「遅い自分にいつも練習付き合ってくれてありがとうね」

など、様々な状況、環境の中で頑張って来たはず。走馬灯のように思い出し、いろいろな場面が駆け巡ったかもしれない。

その他、以下は、選手PRコメントの一部抜粋となる。タイミングにもよると思うが、ゴール時に読み上げられるものだ。(大会事務局提供)

①『今回で34回目の出場になります。1年間、皆生大会の完走を目標に頑張ってきました。今年も、スタッフの皆様に感謝しつつ孫と一緒にゴール出来るよう、最後まで諦めずに頑張りたいと思います。』

②『23回日です。皆生に挑戦できるから人生頑張れてますもありがとう皆生大会。感謝、大感謝、熱烈感謝ですも明るく、熱く、元気良く、今年もサマータイムドリーム見させてもらいます。』

③『2回目の出場です。前回はBタイプに出場しました。今日は一人で完走しましたが、子供が水泳と陸上をやっており、8年後には家族でリレーで皆生トライアスロンに出場するのが夢です。それまでオヤジは走り続けます!』

④『昨年Bタイプを初完走し、今年はついに初ロングヘ挑みます。絶望、怪我、病気。ボロボロだった日々を越え、地元・皆生の地で再び前を向くことができました。諦めなければ道は開ける。どん底から再生した今の姿を、ぜひ実況してください!感謝と共に全力でゴールします!』

ちなみにこの「想い」は、地元フリーアナ中岡みずえさんによって伝えられている。その取組は、36年間の職人芸とも言えるアドリブを交えたパフォーマンスで選手の偉業を祝福をしている。

■Volunteer

今年も約2900名のボランティアに支えられ開催している。

これも「皆生流」であり、最大の特長の一つとなる。多くのボランティアは、大会とともに「伝統化」していることも選手にとってはありがたいこと。やはり、慣れているということは、選手の安心ともなる。また、子供や学生のボランティアも多く、動きが機敏で、物理的に助かるのだが、更に「元気」がもらえる。

皆生のボランティアは長年の経験からそのサービスの完成度が高い。スイカやメロン、おにぎりなど、選手を楽しませながらサポートしてくれる。補給食は様々な「科学的」に性能の高いものもあるが、理屈ではなく、楽しみたいのが一般選手。氷もしっかりと確保され安心度が高く、水分はOS-1も用意されている慣れようだ。選手からの高い評価となっている。流石の一言。

そんなボランティアを見ていると、あらためて「全員が主役」と思える。選手だけではなく、多くの関係者で作り上げられていることを認識させられる大会でもあるのだ。その点でも暑さなどの「厳しい気象」からボランティアを守り、安全に開催し続ける必要がある。

■Race Operation

長い歴史がある分、完成度の高さを誇る大会だが、昨年の改善要望、選手の高齢化や地元の情勢、交通量の変化、100%の賛同はあり得ない中での運営が毎年常に求められている。一部ではあるが、選手の声を要約してみた。

【良かった点】

《エントリー》

『今回から、書類が手書きではなく、ネット上で書き、送る方法になった。時間が短縮された。どこでも、いつでも提出できる。ただし、「例年通り」と思っていたら、提出忘れになるので、ホームページの確認が必要。昨年の大会から写真の添付は不要になったが、これも本当にありがたい。』

『エントリーからその後の手続きがすべてオンラインで完結出来るようになり楽になりました。』

《競技》

『競技説明会は短時間で進められ、選手としては準備時間に費やしたいのでよい。動画での説明も分かりやすい。注意する点が特に。バイクコースは複雑なので、何度も確認できるのは良い。』
『トランジションエリアは、1ヶ所なので荷物預けがないところ。』
『スイムのウエーブスタートは良かったと思っている。バトルが少なかった。ランの35キロは賛成です。暑い道を走るのは、やっぱりキツイ。35キロでも十分。』

《運営》

『bikeの配送システムの導入助かった。メイストームさんが入っていて更に助かった。』
『ランパートでゴールが暗くなりそうな人のはライトを持たせてくれた事。』
《エイドステーション》
『どこに行っても、ボランティアの方たちが元気に迎えてくれる。学生ボランティアのみなさんも一生懸命のもてなしをしてくれるので、頑張る気持ちが盛り上がります。』
『経口補水液(OS1)を配ってくれる大会は、皆生だけ!ランは特に助かった。また、中山温泉エイドでは、スイカ・メロン・おにぎりが豊富。この場所到着すると、メロンは絶対食べます。「食べてって!!」と歓迎してくれるのも嬉しい。ランのエイドでは、氷が切れないようにたくさん砕いてくれてありがたかった。この氷で、熱中症にならずに済んだ。』
『大勢のボランティアがいてくれることで水分の取り損ないがない事。』
『バイクエイドのオニギリが絶妙な大きさで女子でも食べやすく助かります。また果物たくさんで嬉しい。また、例年ランエイドの氷には助けられます。』
《ゴール》
『同伴フィニッシュは、仲間、家族とできて嬉しい。また、フィニッシュ時のアナウンスは選手一人一人の物語が語られ、感動する。続けて欲しい。』
【気になった点・改善してほしい点】
『Bタイプにも年代別入賞を導入してほしい。佐渡Bをイメージする人も少なくないと思いますが、明確に一つのカテゴリーであり、Aタイプの予備レースではないので。また、テクニカルなバイクコースは皆生らしく、十分醍醐味があり、A同様の扱いにすることで次に繋がると思います。』
『閉会式は椅子をもう少し用意して欲しい。』
『フィニッシュ後に頂けるアイスを「白バラカフェオレアイス」に戻して欲しい。あのアイスは、本当においしい。』
『ランエイドには沢山の有志私設エイドがあって助けられました。ただ、のぼりを沢山出しているエイドがあったのですが、どう見ても誰にもどうぞといった感じではなかった。公式に許されているのか、疑問でした。』

■Race Result

日本の歴史、今年の鉄人皆生が終わった。

来年は45回の節目、日本発祥の大会だが、それだけで続けることはできない。昨今は気象などによる安全面の判断も容易ではない。コロナ禍後、厳しくなったボランティア確保、選手の中断、そして高齢化による引退なども考えられる。それでも続いて来たのはなぜだろうか。

一つの理由と言えるかもしれないが、熱き選手たちがいる。特に「関西勢」だ。2府4県中でも大阪、兵庫で200名を超え、隣接する岡山、広島、そして地元鳥取で半数近くを占めている。関西は皆生の他に琵琶湖アイアンマン(1985~1997)があったため、「ロングの関西、ショートの関東」などと言われていた時期もあった。

そんな土壌もあり、チームやクラブによる活動も活発だ。同伴ゴールを見ているとその盛り上がりを肌で感じることが出来る。また家族や友人などとのゴールを見ているとトライアスロンをやっていなくても「理解」があるのだろうと思える。

トライアスロンは1000名の参加を超えれば「大きな大会」と位置付けられる。もちろん皆生もその一つであり、ロングのAタイプは佐渡を上回るほぼ同数だ。昨年新設のBタイプはまだ1/3以下だが、伸び代とも言える。45回、そして、50回が見えて来た皆生のより一層の発展策としてのBタイプにも大きな期待がかかっている。

来年も暑く、熱い皆生となることだろう。

【第44回全日本トライアスロン皆生大会】

《日時》2026年7月19日(日)7:00~21:40

《個人の部AB応募及び招待総数》

総数 / エントリー / 最終出走 / 率 1146名 / 1020名 / 989名 / 86.3%

《総参加選手》

最終出走者数 / 完走者数 / 率 989名 /765名 / 77.4%

《参加選手(Aタイプ)》

最終出走者数 / 完走者数 / 率 794名 / 618名 / 77.8%

《Aタイプ男子》

1位 丸尾 公貞(40)No.5 7:36:24 (S0:46:51/B3:59:42/R2:49:51)
2位 大倉 拓也(32)No.440    7:45:56 (S0:45:33/B4:14:12/R2:46:11)
3位 石関 玲於(28)No.778    8:09:24(S0:44:28/B4:29:48/R2:55:08)

《Aタイプ女子》

1位 高橋 真紀(34)No.4    8:23:50(S0:44:54/B4:39:51/R2:59:05)
2位 宇治 公子(44)No.8 8:49:27(S0:50:37/B4:54:32/R3:04:18)
3位 高橋 佳那(34)No.10    9:02:29(S0:57:48/B5:00:34/R3:04:07)

 

《参加選手(Bタイプ)》

最終出走者数 / 完走者数 / 率 195名 / 147名 / 75.3%

(non photo)

《Bタイプ男子》

1位 高濱 邦章(47) No.2176 6:24:05(S0:44:11/B3:41:28/R1:58:26)
2位 大山 輝向(22) No.2187 6:34:23(S0:41:59/B3:40:53/R2:11:31)
3位 原田 和範(34) No.2075 6:43:15(S0:50:52/B3:38:19/R:14:04)

《Bタイプ女子》

1位 甲斐いずみ(26)No.2161 7:26:55(S0:44:29/B4:11:19/R2:31:07)
2位 松井安希子(46)No.2167 8:13:38(S0:54:38/B4:37:04/R2:41:56)
3位 根本あさひ(21)No.2002 8:15:16(S0:56:29/B4:40:17/R2:38:30)

全ての記録:https://www.kaike-triathlon.com/?p=6710

 

 

◾️Triathlon GERONIMO

 

 

「安全第一はまず十分な練習が必要。来年の皆生大会まで一年を切った。練習、機材、補給、全てに入念なご準備を。」

BOSS-N1-S

Triathlon Journalist     Nobutaka Otsuka

第44回 全日本トライアスロン皆生大会 Triathlon GERONIMO Official Member Report(田中選手)

皆生で得たものとは

〜 原点皆生での学びと感動の参戦記 〜

田中良次

 

トライアスロンに挑戦を始めて30数年。 宮古島、佐渡、五島、北海道と主要なロングディスタンスレースに出場・完走を果たしているものの、 日本トライアスロン発祥の地、皆生にはチャレンジできていなかったため、一度は出てみたいと機会を 伺っていたところ、CLUBでトレーニングを共にする 仲間から2026年大会に一緒に行かないか?とお誘いを頂き一念発起、初挑戦を決めました。

例年、佐渡をメインレースに据えており、皆生と佐渡の連戦は自分の体力では厳しいのではと躊躇して いましたが、やってみてもないことを理由に新たな挑戦を避けていては、歳を重ねる毎に何かが先細っていくような気がしたため、昨年の早い段階で出場を決意し、長期戦で準備に取り組むことにしました。

昨秋から主にバイクポジション見直しによる体幹強化と長距離走の頻度を上げてのランニング補強に取組み、 今シーズン初戦の宮古島を満足感・納得感をもって気持ちよく完走。その後も順調にトレーニングを重ね、 いよいよ皆生初挑戦の日を迎えることができました。

熱き、ミスター八尾のノーバトル宣言
潮流はあるが波は立っていない

スイム会場に近い宿にお世話になれたので余裕をもって準備ができ、リラックス状態でチェックイン、 スタート前、「ノーバトル宣言」の周囲の選手との握手は更に緊張感をほぐしてくれて良かったです。

午前7時の号砲で中盤あたりの位置取りでゆっくり入水、透明感があり潮の流れも気にならず、また、 バトルに見舞われることも無く往路を落ち着いて泳ぎ進めていけましたが、1000mを超えた辺りから 潮流がきつくなり、折り返しまで何とかもがいて一旦上陸、逆に復路はその潮流のおかげで倍速で進むかの ように気持ちよく帰り着くことができました。

序盤の目標、大山をクリア

トランジションで先を行くチームメイトとエールを交わしバイクパートに突入。今シーズンの新たな挑戦に 向けてバイクを新調、ポジション改善等も相まって好調感がありつつも、CLUB内で認識共有が 図られているリスクイメージを思い起こし、緊張感と集中力を切らさないことを念頭に置いていざスタート。

交通規制がなされていないものの、選手の安全確保のために多くのマーシャルやボランティアスタッフが 配置され誘導してもらえるのは長い歴史から蓄積されたノウハウの賜物で、細い道や急カーブも多いコース ですが、安心して走ることができました。懸念していた暑さもあまり気にならず順調に大山をクリア、後半 の起伏に富んだ(キツイ)コースに挑もうという段階で後輪に違和感発生。。。

新調したばかりのホイールのためバルブの緩みで空気圧が下がった程度かと思い、空気を補充してコース復帰するも、しばらくすると 再度減圧。よくよく確認すると釘か何かを踏んでいたようでシーラントが漏れ出しており、がっつりと パンクしていることが発覚。。。その場で途方に暮れそうになりましたが、とにかくエイドステーションを 目指そうと歩いていると近場にいたボランティアの方がサポートカーに連絡を取ってくれ、間もなくメカニックスタッフの方が到着、速やかにホイールを交換してくれたおかげで競技続行が叶いました。

選手を想う大会の 配慮と手厚いサポートに感謝、感激です。小一時間のタイムロスになってしまったものの、慌てても仕方がない と腹を括りマイペースで後半コースを進めていきましたが、果てしないアップダウンの連続と酷暑でのあまりの 辛さに「パンクを理由に収容されていた方が良かったかも」と頭によぎっってしまったことはお許し下さい。そんなこんなでどうにかトランジションにたどり着けたのは関門15時半の2分前、ギリギリの滑り込みとなりました。ホントにボランティアスタッフやサポートカーのお陰です!

同伴ゴールが最後まで許されている大会は原点そのもの

ランが苦手な私でも35Kmを残り6時間あれば少し余裕はあるかな?と思いながら走り始めてみると、バイク 終盤の追込みで乳酸が蓄積していたようで全然動きが悪く、ここにきて熱中症の初期症状的な感じもあって、すぐに歩き出してしまいました。気は焦るものの、ここで無理をすると終わってしまうと思い、しばらくは 身体を冷やしながら早歩きで様子を見る作戦に変更。

ガーミンでペース確認すると、そのまま全部早歩きで 行ってもギリギリ間に合う計算になったので、熱中症予防に集中しながら歩を進めていくと、海岸線に出た辺りから徐々に調子が回復。日が落ち始めて気温も下がってきたこともあって、次第にペースを上げること ができ、折り返し以降は安定したペースで戻ってこられました。

残り数キロ、暗い川沿いのコースを進む中 でも、ボランティアや応援の方々から満面の笑みで声をかけてもらい、ゴール目前でテンションMAX! 最後の花道である競技場を回ったところで先にゴールしていたチームメイトが駆け寄ってきてくれ、皆で 手をつないで最高の笑顔でゲートをくぐることができました。

「日本のトライアスロンは1981年(昭和56年)に、ここ皆生温泉で産声を上げました。」と

失礼ながら皆生はマナーやルールに厳格で少々堅苦しい雰囲気の大会なのかな?と手前勝手なイメージが あったのですが、実際に参加してみてそんなイメージは反転、選手の安全とサポートに最大限配慮しながら地域密着のサステナブルな一大イベントとなるように取組まれている素晴らしい大会であることを実感することができました。

これからも安全で長くトライアスロンライフを楽しみたいホビーアスリートとして、 本大会の運営方針やホスピタリティをベンチマークとしながら、他のレース参戦時や日頃の練習会等で 活かしていきたいと思います。

大会関係者のみなさま、CLUB GERONIMOメンバーのみなさま、日頃トレーニングを ともにしている仲間に改めて感謝します。近い将来、また皆生に再度チャレンジする機会を設けられるように 自己研鑽に励みたいと思います。

 

 

 

「本メディア用に参加者目線でレポートをお願いしました。発祥皆生は “ 原点 ” そのものですね」

BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

第44回全日本トライアスロン皆生大会 Race Result

今年の皆生の全日本チャンピオンが決まった。

総合優勝は昨年に続き、丸尾公貞選手(40)で7時間36分24秒、2位に10分近い差をつけ連覇となった。スイムは16位だったが、ライバルとの差は2分程度の好位置でアップ、その後のバイクで魅せた。序盤50kmの難所とのなる大山ではトップ通過、2位グループに6分以上離していた。最終的にただ一人のSub4でバイクフィニッシュ、ランに移った。ランスタート時の12時前の気温33℃、避けては通れない、灼熱との闘いとなった。後続にランの強い選手もいたため、終始気の抜けない厳しい灼熱ランを制した。

女子優勝は、高橋真紀選手(34)が、8時間23分50秒で2位に25分以上離し、ママさんトライアスリートとして帰って来た。スイムは総合7位でアップ、夫高橋正俊選手より一つ速い順位だ。バイクも強く、大山の坂でのケイデンスの高さとブレない走りは女子ダントツとなっている。そして、圧巻はランラップ7位により、男子顔負けの総合5位でもあった。今回で3年ぶり4回目となる優勝は、歴代3位タイの記録で、「皆生の顔」となった。

ウィナーズバイクは、男子がカデックス、女子がリヴで、GIANTブランドが制した。

スイムのポジションは悪くない
バイク独走
苦しい灼熱ラン
男子を退けるスイム
積極果敢な攻めのバイク
耐え抜き、見事なランでカバー

■ゴール直後の共同インタビュー

強者の優しい笑顔が印象的

《男子総合優勝、丸尾公貞選手》

まずは今の気持ちは?

「第2ウェーブの選手がどのくらい離れているか分からないので優勝なのか不安なのですが。。。(15分以上離れていますと聞いて)嬉しいです。」

一番印象に残ったことは?

「バイクで初めて先頭に立って、先導バイクの後ろを走れたのが新鮮でした。」

今年は日本海や大山のロケーションを楽しめましたか?

「そうですね、バイクコースは結構楽しめたのですが、ランコースは、後ろの第2ウェーブが気になって、そこまでの余裕はなかったです。折り返してから暑さでだんだん体力を消耗して来て、最後の川沿いを走るところはいっぱいいっぱいでした。」

会場のみなさんにメッセージを一言

「応援ありがとうございました。今年も楽しかったです。」

 

レース後はママに

《女子総合優勝、高橋真紀選手》

まずは優勝報告を。

「やはり、皆生は日本一過酷なコースで、それは今までの3年間レースして来たので、その覚悟は出来ていたのですが、最後の最後まで本当にきつかったのですが、このフィニッシュで家族が待ってくれていると思って、最後まで諦めずに走り切りました。」

3年ぶりの皆生、楽しめましたか?

「今回は産前のパフォーマンスに戻らなくて、ずっともどかしく、苦しい思いをしていて、レースを避けていた3年間だったのですが、今回は夫婦で優勝しようということで夫に後押ししてもらって、家族のサポートやたくさんの企業の方々のサポートがあって、この挑戦が出来て、今こうして結果が残せてホッとしています。」

家族でフィニッシュとなりましたが。

「朝のスイムからずっと応援してくれていて、ランコースでもたくさん頑張れーと声をかけてくれて、子供が大きくなるにつれて、親のやっていることを理解してくれて、応援してくれるようになったことが本当に凄く嬉しいです。今日も暑い中、ママとパパの応援をしてくれてありがとう。」

会場のみなさんに一言。

「過去の3年間、夫の応援ということでサポートに回っていたので、逆にレースよりも応援しているほうが暑さなど本当にきつかったり、また、たくさんの方のボランティアがあったり、そう言ったことの大変さを身をもって感じていたので、今日もありがとうと思いながら走ることができ、この3年間の思いをレースにぶつけることが出来ました。」

■上位者一覧

《総合男子》

順位 No. 氏名 年齢 居住地 総合記録
1 5 丸尾 公貞 40 愛媛県 7:36:24
2 440 大倉 拓也 32 大阪府 7:45:56
3 778 石関 玲於 28 佐賀県 8:09:24
4 6 高橋 正俊 33 和歌山県 8:13:56
5 830 浅井 教夫 49 鳥取県 8:24:27
6 443 池川 辰哉 38 大阪府 8:24:52
7 12 林 晃一 34 長崎県 8:26:48
8 13 前田 良孝 53 広島県 8:32:37

《総合女子》

順位 No. 氏名 年齢 居住地 総合記録
1 4 高橋 真紀 34 和歌山県 8:23:50
2 8 宇治 公子 44 大阪府 8:49:27
3 10 高橋 佳那 34 大阪府 9:02:29
4 16 中園 真理亜 32 東京都 9:14:25
5 9 岡本 春香 41 岡山県 9:20:02
6 17 一本松 静香 32 愛知県 9:26:47
7 73 二分 陽子 44 鳥取県 10:24:47
8 74 吉原 尚子 46 鳥取県 10:25:46

 

 

「今年も暑かった。鉄人皆生はやはりタフなレース。一度は挑戦したい。」

BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【取材予定】第44回全日本トライアスロン皆生大会

7/19(日)第44回全日本トライアスロン皆生大会が開催される。

今年も熱い、暑い、夏の名物レースが開催される。国内の元祖「鉄人レース」は、コース、天候、そして、地元の応援など、「皆生らしさ」と言われる特徴的な唯一無二のホットなレース。

昨年バイクとランを短くしたBタイプができたばかりだったが、今年のAタイプは、ランが5km短縮となり、35kmとなった。35kmとフル(40km)では別物だけに違った展開が予想される。バイクの強い選手が先行逃げ切りで勝つ可能性もあるということだ。

この「35km」が今回の最大のトピックスと感じる選手が多いのではないだろうか。コロナ禍での短縮開催はあったが、やはり、40kmでやりたかった、35kmなので挑戦しようと思ったなど、様々な声が聞こえてくる。ロングのランの定義はフルマラソンなのだろうか。国内最古の名門レースが敢えて35kmに踏み切ったことを尊重し、酷暑開催への取り組みを確認したい。

また、昨年から追加となったセミロング「Bタイプ」が増えているようだ。もちろん、比率は圧倒的にAタイプだが、動きが出ている。皆生と言えばフル一本のガチロングのイメージから「楽しめるレース」としての期待が高まっている。距離は所謂ミドルとなり、ロングへのステップと言えるカテゴリーであり、幅広いトライアスリートに参戦してもらうことが望まれている。

そして、「頑張る競技」だが、「安全第一」であることは言うまでもない。皆生の距離を晴れれば「灼熱」の中での競技となるが、どこまで頑張るかは各選手の判断となる。「無理はしない。気を付ける」これは分かっている。その加減が難しい。もしもを「想像」するしかないだろう。

《皆生大会》

日本のトライアスロンの歴史を紐解く大会でもある。オアフ島で開催していたアイアンマンの運営マニュアルを取り寄せ開催された「日本のアイアンマン」でもあるのだ。そんな歴史を感じさせてくれる最古の大会は、レベルが高い。安全第一の中で選手の実力が大きく関係してくるため、抽選ではない。厳正な書類選考の元、出場権を獲得することができる。1980年代の国内創成期の感覚が残る唯一の大会と言っても良いだろう。

2025年のレポート:https://triathlon-geronimo.com/wp/?p=52967

 

■開催日 2026/7/19(日)

■競技

Aタイプ:スイム3km / バイク140km / ラン35km(5km短縮)
Bタイプ:スイム3km / バイク115km / ラン23km(昨年より開催)
※詳しくは、http://www.kaike-triathlon.com/

 

 

 

「とにかく気になるのは天候、気温だ。無事なレースを祈念したい。」

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

ワールドトライアスロンチャンピオンシップシリーズ横浜 2026(エリート)Race Result

終始トップを引っ張るベス・ポッターを完全マークするティルダ・マンソン

国内で開催される最高峰、「WTCS横浜」が終わった。

16回目の横浜大会は快晴となった。例年雨に見舞われるイメージが強い横浜だが、今回は最高のコンディションでの開催となった。昨年は女子パリ五輪金メダリストのボーグランが落車であったり、男子の時間はほぼ雨だった。やはり晴れることにより、バイクのより迫力あるスピーディーな展開、そして、多くのギャラリーなど大会の盛り上がりには絶対条件だ。

女子優勝は、スウェーデンのティルダ・マンソンが初制覇となった。スイムは中盤以降でのフィニッシュだったが、パックに乗り、その後、終盤での大集団でバイクフィニッシュ。ランの強豪を振るい落とせない中でのラン勝負となったが見事に劇的なゴールを決めた。第1戦のウズベキスタンでは12位と振るわなかっただけにノーマークだったが、未知の力を秘めた選手が優勝することが現在の世界のスピードだ。まだ22歳と若くこれからの活躍が楽しみな選手だ。

男子優勝は、オーストラリアのマシュー・ハウザーが連覇を決めた。優勝候補筆頭だっただけに、貫禄の走りを見せてくれた。スイムは、自他ともに想定内の2位で上がり、バイクもオーストラリア勢で息のあったコントロールの中、順調にラン勝負への準備が始まった。今回ビッグネームのアレックス・イーが追走集団にいたが、もう追いつくことは厳しくなっていた。ランは3名で激走、中盤からブラジルのミゲル・イダルゴとの勝負となったが、ラン最終周回でペースアップ、勝負を決めた。

日本人1位は、男子が安松青葉の11位、女子は林愛望の22位となった。

■Result(エリート女子)

女子優勝、#6 ティルダ・マンソン(SWE)
スイムは中盤でフィニッシュ

三つ巴を制して優勝を飾った
ベス・ポッターとの一騎打ち、勝利を確信した瞬間
日本人女子1位、総合22位、#20林愛望

■Result(男子エリート)

男子連覇、#17 マシュー・ハウザー(AUS)
スイムは想定通りの2位でフィニッシュ
オーストラリア勢の活躍となった
男子も三つ巴だったが、ロングスパートを決めている
日本人男子1位、総合11位、#8安松青葉

 

 

 

「世界最高峰の大会がお手軽に観戦できること、いつもながら素晴らしい。そして、晴れには感謝しかない。」

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka