【17Newモデル情報】 SPECIALIZED ModelYear 2017

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本日は、スペシャライズドの2017年モデルの展示会が開催された。

スペシャライズドは、アメリカの代表格ブランドだ。1974年に設立し、1981年にMTBを量産するメーカーとして、世界のトップブランドとなった。90年代に入りロードにも注力をはじめ、クウォリティの高いアルミロードをリリースした。2000年にはツールドフランス参戦が始まった。2010年にはエアロロードの代表格VENGEを発表、実戦で結果を残した。また、トライアスロンにおいては、2010年の先代SHIV、2011年コナで世界同時発表となったトライアスロンに特化した現行SHIVをリリース、現在、使用率第3位となっている。(現行トライアスロンモデル別では第2位)

国内のトライアスロンシーンにおいても人気ブランドとなっている。

①2017全日本トライアスロン宮古島大会 現行型トライアスロンモデル使用率第1位 http://triathlon-geronimo.com/?p=11125

②2017世界トライアスロンシリーズ横浜大会 プロ選手使用率第1位 http://triathlon-geronimo.com/?p=11586

③2017アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン ブランド別使用率第1位 http://triathlon-geronimo.com/?p=11963

今回の発表では、SHIVのモデルチェンジはなく、来年以降になりそうだ。2012年モデルとしてリリースされた現行SHIVの完成度は高く、6年目のセールスとなる。3年でモデルチェンジは早い。完成度が疑われる。逆に10年は長い。それまでのテクノロジーの進化はないのか、ということになる。5年程度でモデルチェンジとなることが、「理想」ではないだろうか。そんなロングセラーとなっているSHIVが「次」を発表することは簡単ではないだろう。「フューエル&ストレージ」を革新的なモデルとして発表した2011年のハワイでの衝撃は大きかった。それだけに、スペシャライズドらしい開発とその「期待」に応える必要があるのだ。

2011年KONA http://triathlon-geronimo.com/?p=1840

全般的には、「新型」はこの時点で発表されていない。もちろんカラーや細部の変更はあるため、「2017モデル」である。一番のトピックスは、「ディスクブレーキ」への注力だろう。来シーズンに向け、各社ディスクモデルを様々なカタチでリリースしている。来年SHIVがモデルチェンジされた時にも「SHIV DISC」となるのだろう。その他、VENGE ELITE、ALLEZ DSW SL SPRINTなどの価格設定が下がった。VENGE、TARMAC、ALLEZの3モデルに「SAGANレプリカ」を設定している。また、「トライアスロン」のイメージが定着したAMIRAもカラフルにラインナップ。下位モデルは20万を切っている。そして、ALLEZも10万を切るなど「エントリー」への注力も伺える。

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■スペシャライズド・ジャパン 代表 望月氏 

「スペシャライズドは、革新的なプロダクトによる差別化を徹底したい。そのための多大な開発投資をしている。3~5年の中期的に見た時に三つの大きな流れがあるだろう。」

①電動のテクノロジーの進化(MTB系)

②ディスクブレーキのテクノロジーの進化(ロード系)

③フィッティングとテクノロジーとライダーの融合

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■スペシャライズド プロダクトマーケティング Nate Riffle氏 

「ロードの未来、スペシャライズドの未来はディスクブレーキにかかっている。徹底したディスクブレーキの開発を続けている。そして、ディスクブレーキ化おいてフレーム剛性の向上、しなやかさの向上を提供できるようになった。ほんのわずかな重量増で実現させている。」

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S-WORKS TARMAC DISC RED eTAP ¥950,000 + tax

スペシャライズドの看板ロードモデル。そのTARMACのディスクにeTAPの完成車だ。ディスクは昨年のリリースだが、eTAPモデルとなり、現時点では、スペシャライズドだけの「先行」アッセンブルモデルとなる。

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S-WORKS TARMAC JAPAN EDITION ¥450,000 + tax(フレーム)

ペイントの美しい限定モデルだ。ダウンチューブの「TARMAC」の文字が浮き出たこだわりの仕上がりとなっている。

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S-WORKS TARMAC ¥420,000 + tax(フレーム)

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S-WORKS TARMAC Dura-Ace ¥830,000 + tax

新型デュラエースの完成車だ。フルアッセンブルされたモデルで、注目の一台となっていた。

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S-WORKS VENGE ViAS MODULE ¥545,000 + tax

昨年、話題のリリースとなったViASは今年も継続となる。エアロロードの代表格となるだろう。そして、専用のDHバーが登場した。ステムに固定する方法を取っている。形状は、UCI規定に基づき、ショートタイプのアシストバーとなる。

昨年のVENGE ViASレポート http://triathlon-geronimo.com/?p=2744 

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VENGE ELITE ¥275,000 + tax

サガンレプリカがリーズナブルな設定になっている。好みも分れるカラーだが、人気となるだろう。ダウンチューブのペイントは、「SPECIALIZED」の文字の中に「SPECIALIZED」の文字が描かれている再現レベルだ。

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ALLEZ DSW SL SPRINT COMP ¥150,000 + tax

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S-WORKS AMIRA SL4 RED eTAP ¥900,000 + tax

オリンピックディスタンスのジョーゲンセンが使用しているバイクとして女子選手に人気がある。TARMAC同様、そのeTAPモデルとなっている。

今年もWTC横浜大会でウィナーズバイクとなっている。http://triathlon-geronimo.com/?p=11153

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S-WORKS AMIRA SL4 ¥420,000 + tax(フレーム)

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AMIRA SL4 EXPERT ULTDi2 ¥450,000 + tax

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AMIRA SL4 COMP ¥300,000 + tax

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AMIRA SL4 ¥175,000 + tax

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AMIRA SL4 SPORT ¥200,000 + tax

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DOLCE SPORT ¥100,000 + tax

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WHEEL

ホイールにもこだわっているスペシャライズド。昨年のVENGE ViASは、このホイールから始まったという。トータル設計でベストパフォーマンスを狙うコンセプトだ。自社風洞実験施設「WIN TUNNEL」で絶えず、ベストを追求している。

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PAPIDE CLX 32

従来型のCLX40よりも8秒速く走れ、ヨー角によっては、CLX60よりも速くなっている。垂直のコンプライアンスが良いので快適性にも優れている。内幅21mmのワイドリムを採用している。クラス最軽量の1340g(ペア)、12mmのスルーアクスルが標準仕様となる。(DISC)

DISC F ¥115,000 +tax / R ¥160,000 + tax

Clinture F ¥105,000 +tax / R ¥150,000 + tax

TUBULAR F ¥100,000 +tax / R ¥145,000 + tax

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HANDLE BAR

S-WORKS CARBON AEROFLY +25 ROAD ¥28,000 + tax

昨年リリースされたVENGE ViASのライズハンドルバーの汎用ステム対応モデルがリリースされた。ステムを水平にして、下げるために考案されたハンドルだ。

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S-WORKS CARBON HOVER +15 ¥28,000 + tax

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SADDLE

サドルに関しては長年の実績がある。身体への負担の軽減と快適性を追求したサドル群は、他社ブランドのバイクに使用する選手も少なくない。

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途中からカラーが変わるバーテープが追加となった。

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SHOES

シューズにもエアロダイナミクスを求めるのがスペシャライズド流だ。

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S-WORKS 6 ROAD ¥37,000 + tax

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S-WORKS TRIVENT ROAD ¥35,000 + tax

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HELMET

エアロヘルメットでは人気モデルの一つ。サドル同様に他社ブランドのバイクでも使用している選手を見かける。

S-WORKS EVADE TRI ¥25,000 + tax

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S-WORKS EVADE TEAM ¥24,000 + tax

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GLOVES

サドル同様にスペシャライズドのグローブは歴史がある。

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WOMEN’S

スペシャライズドは、女性モデルに注力する代表的なブランドだ。

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S-WORKS SHIV TT MODULE ¥480,000 + tax(フレーム)

トライアスロンではなく、「タイムトライアル」のSHIV TT。トライアスロンの「定義」はシートアングル、このTTは寝ている。また、フューエル&ストレージはない。ただ、シルエットが魅力的なモデルだ。このデザインでシートアングルの立ったモノがリリースされると良いのだが。

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SHIV EXPERT ¥450,000 + tax

残念ながら2017年でのモデルチェンジはなかった。6年目に入り、レースにおいて最も見かけるトライアスロンバイクの一つとなった。SHIV EXPERTは、上位モデルのS-WORKSと同形状に仕上がり、エアロダイナミクスを誇るモデルだ。今年のS-WORKSは、フレームのみの展開となっている。

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このVENGE ViASのDHバーの写真が撮れず残念だった。

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「この後も動きがありそうだ。随時お届けしたい。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

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