38回目の宮古島が終わった。
男子優勝は寺澤光介選手が昨年に続き、連覇を達成。女子は上田藍選手(40)が初優勝、そして、総合10位の快走を見せた。
まず、寺澤選手は「完全試合」となった。昨年KONAのルーシーのようにスイムから終始トップを守りフィニッシュしている。上田選手の優勝は確実視され、プレッシャーの中でトップ10入りが期待されていたが、見事にその期待に応えてくれた。
天候には恵まれたが、潮流の厳しいスイムが大きく明暗を分けた。バイクでの風は概ねいつも通りの向かい風。また湿度が高かったが、強い風がランで冷却効果を生み助けてくれた。
スイムでのDNFが多かったり、ラン距離も35kmのため、来年また変更点も出ることが予想される。ただ、ターコイズの海や従来のランコースなど「宮古らしさ」は堪能できたのではないだろうか。
圧倒的なスイムで先行した寺澤選手。終始一人旅も簡単ではなかっただろう。70km地点となる東平安名崎ではその差をキープし、ダントツのトップ通過。この時点で「決まった」と思えた。最後のランではマイペースの安定した走りとなった。
沿道からの応援が力になったと。レース中でも「笑顔」と「返事」を返してくれる上田選手はやはり凄い。
パーフェクトな展開となったが、「このランコースはキツい」と語っていた。メンタルの強さも見せてくれた寺澤選手は更に大きな目標も掲げ、今後の活躍に注目したい。
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「2024年が始まった。」
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka