キャノンデールは、1971年創業のアメリカのブランドだ。トライアスロンバイクでは草分けで、時代に合わせた数々のオリジナリティの高いモデルをリリースして来た。現行のスライスも独自路線のトライアスロンバイクとして提案している。また、アイアンマンの世界選手権でも、その使用率はトップ10に入る人気ブランドだ。
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実は、このヘルメットは、すでにリリースされているサイファーがベースなのだ。サイファーは、キャノンデールのフラッグシップとなるヘルメットで、特長は、軽量性と通気性の高さ、そして安全性にある。ピークプロテクションという衝撃吸収システムにより、安全性を高め、維持しつつ、軽量性や通気性を実現している。
そして、このサイファーエアロは、サイファーにカバーを付けたもので、昨今トレンドとなる「エアロヘルメット」に変身する。エアロダイナミクスと通気性の相反する関係は、「バランス」で考えることになるが、空気抵抗を大きく受ける前頭部にはエアインテークがない。サイドからのエアーの取込みになるため、ややエアロを強調したモデルと言えるだろう。このカバーの着脱は極めて簡単にできるようになっているが、その固定もしっかりしている。カバーという考え方は、最新ではないが、兼用性を考えると可能性を感じる。
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使用感は、深い設計となっていて、頭部をスッポリと包み込んでくれる。幅も広めでアジアンフィットと言えるだろう。そして、何と言っても軽量性の高さを感じることができる。後頭部のアジャスターも絶妙なフィット感を出してくれる。
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Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka