ANDEANは、ダイアモンドバックのトライアスロンバイクだ。DIMONDとは違う。P5X以上に度迫力のエアロダイナミクスデザインは、自転車と呼べるのだろうか。
①エアロダイナミクス
②ディスクブレーキ
③フューエル&ストレージ
④造形美
取り急ぎのPhotoレポートとなる。
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「いったいどんな走りができるのだろうか。」
本日からハワイ入りです。
月曜日なので、人はまだ少ないのですが、例年より少なく感じます。エキスポも準備中、まだ今一つの盛り上がり感ですが、明日から一気に選手が増え、エキスポもオープン、徐々に盛り上がることでしょう。本日の段階ではまだディスプレーをしていないところもあり、完全ではないですが、チェックしたところを取り急ぎのフォトレポートご覧下さい。
早速クウィーンKで「P5X」を発見! 世界同時発表前に。。。
これが、XSサイズ!スローピングとなる。
世界同時発表後、ここに置かれるのか。
国内未展開のSTINGER R DISC仕様が展示されていた。
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「いよいよ、明日は、サーヴェロ、BMCの新型トライアスロンバイクの世界同時発表となる。」
トライアスロンの最高峰、IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP まで、1ヶ月となった。
トライアスロンは、10月から始まり、10月で終わる。今年で38周年目となるアイアンマンは、プロ選手とトップエイジが出場できるアイアンマントライアスリートにとって最高峰のレースとなる。現在、世界で40の予選レースがあり、僅かなスロットを賭け、上位入賞者のみが出場できるハワイは、全トライアスリートとって憬れであり、「頂点」のレースなのだ。そのレースで走ることで今の自分が「世界のどこにいるのか」それを確認するためにハワイに集まってくる。プロだけではない、エイジ選手も全てを費やしスタートラインに立つ。そんなエキサイティングなレースが、アイアンマンワールドチャンピオンシップなのだ。プロ選手は誰が勝ってもおかしくない、天候によっては、大きくレース展開が変わる。その天候が、その時、その瞬間まで分からない。選手を苦しめる強風と灼熱の太陽。己に勝った者が「勝者」となる。
このチャンピオンシップ出場のためのポイントランキングを見ると下記のようになっている。レースの出場とその結果でポイントが付与されるが、アイアンマンレースは、その選手へのダメージが大きくなるレースのため、効率良くポイントが稼ぐことが重要となる。昨年の本大会で上位に入った選手や優勝者は、その結果も大きなポイントがゲットできるため、この「ポイントレース」を優位に進めることができる。また、ポイント下位の選手は、ポイント数を少しでも上げるため、出場数、とそのタイミングが「最初」の勝負となるのだ。
このポイントデータですべてを予想するのは難しいが、やはり昨年の覇者フロデノは「本命」であり、2014年優勝のキーンルの2人は優勝候補と言えるだろう。この2人はポイントもワンツーとなっているが、右端2列を見ると分かるが、フロデノを除き、必ずしもポイントランカーが、その結果とはなっていない。昨年のレーストップ10中ポイントもトップ10だったのは3選手のみとなる。
気になるのは、ポイント3位に入ったマクマホンだ。昨年の7000台のポイントから一気に10000ポイント越えとなっている。過去5年間を見てもポイントランキング3位以内は、優勝またはそれに絡むレース展開となっているからだ。この選手も注目だろう。
そして、「大穴」となるか。8位のオドネルと9位のラエラートだ。ともにこの5年アイアンマンレースを盛り上げて来た2人であり、長く上位で活躍している選手だ。昨年は、ラエラート2位、オドネル3位となっている。ラエラートは、昨年2:50のランタイムでトップ10では最速、オドネルは、4:26のバイクタイムでキーンルに次ぐラップとなる。昨年は、バイク後半で上位を走るオドネルに沸いたのだった。そして、ラエラートは40歳。年齢とも戦い、「神」の走りができれば、勝機はある。
今年もエイジのレベルが気になるところだ。昨年同様の「サブ10比率」のデータとなる。その比率をレベルとし、エイジの選手動向を見る「一つ」のモノサシとしている。2015年は、近年では、サブ10での順位が良くなっている。先述の通りだが、天候により当然タイムも左右するため、絶対的なデータではないが、参加人数から見るとレベルが下がったデータとなる。
そして、Triathlon GERONIMOのメインとなるのが「トライアスロンMONO」だ。このために取材を続け、20年となる。今年はバイクのニューモデルも多い年で、サーヴェロ、BMC、キャノンデール、キャニオン、そして、オフィシャルとなったヴェンタムなどに期待がかかる。また、例年話題となる「使用台数」も今年は面白くなりそうだ。昨年勢いを感じさせていた、フェルトやアルゴン18、そしてダイアモンドなどその結果が楽しみだ。Di2はある程度の定着となり、スラムのワイヤレスも登場した。ホイールのエンヴィはどこまで伸ばして来ているのか。また、ディスクブレーキの「兆し」は見えるのか。そして、「足らないフレーム」はトレンドとなるのか。ヴェンタム、ダイアモンド、ファルコ、そして、サーヴェロなどの「次世代型トライアスロンバイク」が以前のケストレル、ジップ、ソフトライドのように、「ハワイの特徴」となるのだろうか。
トップ10のブランドで70%以上を占める、「トライアスロンブランド」だ。キングサーヴェロは今年も不動だろう。ただそれ以外のブランドは分からない。世界のトライアスロンバイクトレンドを決めるハワイの使用台数は、条件、事情もあるが、まずは、「基本データ」と考えて良いだろう。
※ GC:Triathlon GERONIMO Count / LC:LAVA Magazine Count / 2011~14 LC
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【大会情報】
■開催日 2016/10/8(土)ハワイ現地時間.
■競技 スイム2.4mile / バイク112mile / ラン26.2mile
※詳しくは、下記HPへ http://ap.ironman.com/triathlon/events/americas/ironman/world-championship.aspx#axzz3eVo5aNf8
ハワイアイアンマンの選手、レース、そして、MONOをしっかり伝えたい。世界的にも、国内でも盛り上がりを見せてるトライアスロン。様々な角度から分析をしながら、より良く楽しめる環境作りに繋がることを期待しながら取材を続けている。そして、「前哨戦」とも言えるアイアンマン70.3も明らかにその流れが出て来た。次に勝つのは、「70.3覇者?」なのか。その流れも確認したい。
さて、今年のハワイはどうなるのだろうか。今から興奮状態となる。
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昨年のレポート: http://triathlon-geronimo.com/?cat=25
世界最高峰のトライアスロンが「アイアンマン世界選手権」です。その取材を「トライアスロン“モノ”ジャーナリスト」の大塚が、96年から行って、今年で21年目となります。そのレポートを毎回ここで10000枚の画像から厳選してアップしています。アップする内容は、「機材」「大会」についてです。やはり専門の機材については、最新かつ詳細にお知らせしたいですね。世界最速のアイアンマンは誰なのか、大会の模様もお伝えします。そして、2000年から、「トライアスロンJAPAN」「トライアスロンTRIP」「トライアスロンLUMINA」の3誌に渡り、アイアンマンの機材関連の記事を執筆させて頂いています。バイクチェックイン6時間取材、レース当日のプレストラックからのライブ取材など、最新の「生情報」をお伝えしています。こちらも是非ご覧下さい。
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. CANYON SPEED MAX CF SLX “FRODENO” Cannondale SLICE
Back Number
このバイクは、優勝したJanFrodenoが使用していたプロトタイプ。
キャニオンは、1996年創業のドイツブランド。UCIワールドチームのカチューシャやモビスターというビッグチームをサポートするブランドでもある。通販のみの販売方法をとるなど異色のブランドでもある。商品検査は、CTスキャナで、厳しく行っているなど、独自のスタイルが特徴。ハワイアイアンマンの使用率でも、昨年の24台から、今年は、51台(12位)と一気に伸ばしてきている。そして、2015年は、フロデノにより、ウィナーズバイクとなったことは、最大のトピックスとなる。
そして、今回のモデルは、フルモデルチェンジとなった新型だ。今や当たり前となった、フューエル&ストレージは、初代トレンドのSHIV、2代目トレンドとなるPLASAM5、そしてこのSPEEDMAXは、「プラズマ5型」となる。プラズマ同様、プロファイルとのコラボとなるエアロドリンクシステムを搭載している。DHバーのパッドやハンドルグリップもERGON製など、各社とのコラボが目立つバイクだ。
このプロトタイプは、フロントブレーキが構造が異なっている。市販のブレーキは、カバーで覆われていて全体的に硬くできているが、ブレーキ本体近くは、柔らかくゴムのようになっていて、ブレーキが作動したときに、カバーに当たるのが大前提として、造られていたが、このプロトタイプはカーボンブレード状のカバーが広がるようになっていた。これは、ちょっと微妙な造りだった。ただ、それほど、ヘッド周りの「エアロダイナミクス」を優先させているということなのだ。今や、各社のエアロダイナミクスへのこだわりは徹底したものがある。これは、とても面白い競争であり、今後の開発を楽しみにしたい。
トリプルトライアングルが美しい形状のフレームだ。
パッド幅が狭い戦闘的なイメージ。
DHバー先端のeTAPスイッチとERGONに埋め込んだスイッチ。
カバーに切れ込みが入っていてコレが動くようになっている。
ウィナーズバイクが流行るとは限らないが、Frodeno効果は期待大。
今を象徴するブランドで構成されているFrodeno SPECIAL。
TRITONEも新型がアッセンブル。
Jan Frodeno PROTO
シンプル&シャープなデザインがFrodenoには似合う。
キャニオンもシートアングルなどから、トライアスロンへの本参入を伺わせる。以前のBMCのような感じだ。ロードレース界での実績を引っさげて、TTの延長から、「トライアスロン専用」へと進化している。新型モデルがJanFrodenoにより、いきなりアイアンマンでNo.1になったことも、大きな追い風となり、質実剛健のドイツブランドとして、今後シェアもトップ10が予想されるブランドである。
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「パーフェクトFRODENOの乗るバイクだ。」
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka
人気アメリカンブランド、アメリカの代表格、キャノンデール。
常に独自技術で話題性の高いキャノンデールはもともとアルミフレームを得意とするメーカーで、その軽量性は群を抜いていた。またMTBではリアサスの量産、片持ちフォークのレフティなど、他のメーカーにはない一歩先を行くブランドとして人気となった。また、カラーリングは特にこだわりがあり、「キャノンデールのカラー」そのものが話題となる。特に難しいとされる「グリーン」を絶妙なデザインとともに人気カラーにするなどオピニオンリーダーでもある。
2008年リリースのカーボントライアスロン、スライスもロングセラーの人気バイクだった。2011年にはHI-MODバージョンも追加、アイアンマンでもクリシーやミリンダによってウィナーズバイクともなった名車。そして、2014年でフルモデルチェンジとなった。現在の「競技志向の高過ぎる」トライアスロンバイクに一石を投じるかのような、新しいコンセプトで登場したのが、このNewスライス。「軽量性と快適性」を重視したコンセプトで、「初めてのロング」に適したバイクと言える。
今回のハワイでは、女子4位、5位に入賞したスライスだ。このモデルは、4位になった、MichelleVesterbyのスペシャルバイクだ。
スライスには、Hi-MODとノーマルが存在する。
「快適性重視」結果速い>「エアロダイナミクス」か。
現存するトライアスロンバイクの中で最もスリムなモデルだろう。
ブレーキなどがノーマルなことも扱い易さの一つ。
かつては、ハワイアイアンマンのオフィシャルバイクだったこともある。このスライスで完全復活を目指すキャノンデールだ。エイジ選手、女性選手を中心に使用されることになるだろう。
「スライスはロングセラーを目指す!」
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka
2013~2015年と3年連続でアイアンマンウィナーズバイクとなるIA。
フェルトは、当初はアメリカ、現在はドイツブランドとして、アイアンマンでも人気のブランドだ。フェルトの顔である、創設者ジム・フェルトの開発力、そして、熱いマインドで造り上げられている。毎年アイアンマンの現場に精力的に関わっている。きっかけがトライアスロンだったこともあり、90年代前半のポーラニュービーフレジャーの活躍などに大きく貢献し、トライアスロンの定番ブランドとなった。サイズなどにもこだわりを持っていて、あえて650Cホイールを多用するなど、トライアスロン界でも独自のスタイルを持っている。
この「IA」は、ずばり、P5、スピードコンセプト、SHIVを意識されたモデルとなっている。エアロダイナミクスとストレージを「強調」したモンスターマシンだ。エアロダイナミクスを高めるためのフレーム形状、ブレーキ他、各部の収まりなど、究極度の高いバイクが出来上がった。トッチューブ前側には流行りのストレージが付く。このストレージは、中味を2つに分けることができるなど、「後発」の良さを出している。後付ではなくトータルデザインされた完成度は他社を抜く。当初はSHIVのようなフューエルシステムもあったが、途中からなくなってしまったのが残念。先述とは異なるが、このIAに関しては、26インチモデルは存在しない。480mmも700Cとなっている。ただ、設計、造りなどから小柄な選手でも可能性はあるモデルだ。それだけポジション設定の自由度も高い。逆にDHバーの高さは低めのため、ポジション出しは慎重に行う必要がある。2016年のアイアンマンで、「4強入り」出来るのか、期待のかかるマシンでもある。
ダウンチューブ、シートチューブのボリュームが特徴的。
ヘッド周りのボリュームは、今や当たり前となった。
FブレーキやDi2ジャンクションは、フェアリングカバーで覆われている。
シートチューブは細身の傾向だが、風洞実験の結果として採用している。
ここまで低いシートステーの位置は、他社にはない。