【KONA2015】 ARGON18 119tri+

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今回のアイアンマンで注目のバイクの一台がこれだ。

アルゴン18は、元オリンピアンのGervais Riouxが1989年に設立したカナダのブランド。ここ3年のアイアンマンを観ると、シェア8位、8位、11位と昨年はやや落としているが、トップ3(サーベロ、トレック、スペシャライズド)以外は、いつ浮上するかわからない注目株。また、ロードでは、BORA-ARGON18をサポートしている、トップブランドだ。特徴は、ポジション出しや、剛性バランス、安定性など、他社と一線画す、こだわりがある。また、オリジナルハンドル、DHバーにはこだわりがあり、フレキシブル性、フィット性などの高さと、フレームとの「一体化」を理想と考えている。

そして、今回のモデルは、トライアスロンモデルのフラッグシップがフルモデルチェンジとなった。デザイン上では、昨今のトレンドが盛りだくさんと言ったところだろうか。一体型ヘッドから専用ハンドル周り、ヘッドの形状は大きな翼断面となり、ステム高と合わせた、トップチューブのストレージなどが、その特徴でもある。今回、ほぼ同形状の117triとの大きな違いとなるブレーキが119triの特徴でもある。メーカーが絶賛していたが、太いタイヤにも対応可能で、ホイールの脱着がしやすい。ブレーキシューの間隔調整は、カバーを外さずに行うことができる。念のため、タイヤとブレーキの間には、接触防止プレートも装備するなど、ブレーキに対する注力度が高い。ブレーキレバーのフィーリングは良かった。制動力も良いとのこと。また、スピードコンセプト同様のサドル後方の大きなストレージが搭載される。現在プロトタイムということで、仕上がりは完全ではなかった。サドルの前後位置調整も、最近の定番タイプとなっている。

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アルゴン当初のポジション出しシステムなどは、陰を潜めたが、トレンドに注力するカタチで完成度の高い一台になったのではないだろう。リアブレーキのワイヤーが操作時に接触する箇所があるため、若干の改善が必要かと思う。ただ、概ね、完成度の高さから、2016年人気の一台となるだろう。

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「オリジナルやトレンドが随所に際立つ一台ですね。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka