隠れたアイアンマンバイクで、現在の「兆し」を網羅したバイクだった。
このバイクがデビューしたのは、2010年だった。2009年にAndreasRaelertが使用し3位になったブルー。その翌年このモデルがリリースされ、同選手が使用し2位となったモデルだ。このモデルは、ルック型のヘッド周りに、サーベロ型シート周り、TM01より早く、低いシートステー、ハンドルセットとヘッドの収まりは、P5の原型とも言える仕上がりだった。当時は、ポジション出しなどその「調整」がしずらい造りと思われていたが、今では特別とは言えなくなった。それよりも「ステム下」のエアロダイナミクス上、シンプル化を提唱するブランドさえある。随所にその「こだわり」がいち早く具現化されていたのだ。2012年でピークとなり、その後はやや低迷している。ただ、メーカーもしっかりアイアンマンへの注力をしていて、先進性のあるメーカーだけに次のモデルが楽しみでもある。
よく「似た」バイクのシルエットだが、独自路線の先行デザインだった。
ルック型ヘッド周りとハンドル&スペーサーの納まりはP5の原型か。
ハンドルも一体型オリジナルとしては早かった。
硬そうに見えるが、乗り味の良いフレームでもある。
5年経ったが、色褪せない設計となっている。
BMC TM01のような低めのシートステー位置。
シート周りはサーベロ型となっていた。
ブルーの5年先を見据えた新たな提案が、どのようなトライアスロンバイクを生み出すのだろうか。ブルーもまた期待が大きいブランドなのだ。
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「ブレーキ処理やフューエルなど課題のクリアに期待したい。」
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka