【取材予定】アイアンマン・ワールドチャンピオンシップ ~1ヶ月前~

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トライアスロンの最高峰、IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP まで、1ヶ月となった。

トライアスロンは、10月から始まり、10月で終わる。今年で37周年となるアイアンマンは、プロ選手とトップエイジが出場できるアイアンマントライアスリートにとって最もステイタスの高いレースとなる。現在、世界各地で40の予選レースから勝ち上がってきた選手が、「世界での位置」を確認するためにハワイに集結する。プロはもちろんだが、エイジ選手も最高の仕上がりで臨むレースが聖地コナで開催されるアイアンマンワールドチャンピオンシップなのだ。

《2ヶ月前》 http://triathlon-geronimo.com/?p=3119

《3ヶ月前》 http://triathlon-geronimo.com/?p=2330

その最高峰の舞台で、No.1となる選手は、誰なのか?最大のトピックスとなることは、当然のことだ。この一年間で、ポイントを獲得し、その合算ポイントで出場が決まるシステム(KonaPointRanking)となっている。このKPRは、2011年のレースから適用され、今年で5年目となる。ポイントランキングトップ3を見ると下記のようになっている。

MEN 1位 2位 3位 WINNER
2011 Tissink   7550pt Odonneli  7520pt Lianos    7100pt Alexander    6190pt (10位)
2012 Alexander  13970pt Raelert   8360pt Jacobs     7805pt Jacobs            7805pt (3位)
2013 Kienle     9260pt Lianos    9085pt Raelert    8290pt Van Lierde   7260pt (5位)
2014 Kienle   14770pt Van Lierde  11640pt Aernouts  8440pt Kienle         14770pt (1位)
2015 Frodeno  14680pt Kienle   12415pt Van Lierde  10455pt WHO?
WOMEN 1位 2位 3位 WINNER
2011 Caroline  12650pt Yvonne   9185pt Mirinda  8965pt Chrissie         5250pt (25位)
2012 Caroline  13320pt Mirinda  9995pt Leanda   9250pt Leanda          9250pt (3位)
2013 Leanda  11290pt Caroline  9720pt Gina        9020pt Mirinda        6980pt (9位)
2014 Rachel  10240pt Meredith  10100pt Liz           9985pt Mirinda        9688pt (5位)
2015 Daniela  15450pt Jodie    14370pt Caroline  13055pt WHO?

今年は誰が勝つのだろうか?過去も様々な予想をされてきたが、予想通りという訳にはいかないのだ。このランキング上位と優勝の関連性はあるのか。男子トップ3を見ると、全員1万ポイントを超えている。誰が勝手もおかしくない。今年のハワイは、面白い。勢いからすればフロデノを推す人も多いだろう。また、バイクコンディションによっては、キーンレが有利となるか、バランスの良いポテンシャルを持つヴァンリルデも十分だ。キーンレ、ヴァンリルデは、4レースでのポイント獲得となるため、温存ができているのか。当日の天候も含め、予想の難しいのが、このアイアンマンなのだ。予想が難しいと言ったが、女子は、誰もが、ミリンダの4度目の優勝を期待しているだろう。あの驚異的なランスパートは、誰も止められない。バイクで温存できれば、ミリンダの展開となるだろう。ただ、優勝レベルのトップ選手として、活躍できるのは、5年前後が現実だ。最強ミリンダも2010年の優勝から6年目となるのだ。絶対はないということだ。

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■開催日 2015/10/10(日)ハワイ現地時間

■競技 スイム2.4mile / バイク112mile / ラン26.2mile

※大会詳細は、下記HPへ

http://ap.ironman.com/triathlon/events/americas/ironman/world-championship.aspx#axzz3eVo5aNf8

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ここで特筆すべきは、キャロライン。圧倒的なオーラを放つハワイの顔だ。表の通り、キャロラインは、このKPRシステム5年でトップ3に4回も入っている。実は昨年は、KPR4位だった。これほどまでにトップを維持し続けることも凄いことなのだ。野球に例えれば、ペナントレースのリーグ優勝と日本シリーズの優勝の違い。日本一になることが、一番とされがちだが、長いペナントで勝つということも凄いことであり、「見方」の違いだけだ。ただ、プロとして、ハワイは最高の舞台であることに、間違いはない。そこで優勝する意味は大きく、別格なのも事実だ。キャロラインも長い。今年こそは、悲願を達成してほしい。

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昨年のレポート: http://triathlon-geronimo.com/?cat=3

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka