【17Newモデル情報】 PINARELLO DOGMAF8 X-LIGHT

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新型フレームとして、正式発表となった「ドグマF8 X-LIGHT」だ

ドグマが6モデルとなり、充実のラインナップとなった。また、ドグマF8 X-LIGHTは、「山岳TT」を想定しているモデルとしても期待が高まっている。そして、生産には時間がかかるスペシャルモデルとして、200台の世界限定生産のバイクとなっているのだ。

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実は、このバイクは、クリテリウム・ドゥーフィネで、すでにチームSKYのクリス・フルームが使用し、連覇となり、話題となっていたモデルだ。今年のツール・ド・フランスで本格投入され、クリス・フルームの三連覇となっている。カーボンのレイアップを見直すことでよりF8よりも更に軽量化に成功している。

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ピナレロ本社セールスマネージャー

ルチアーノ氏

「このフレームの特徴は、文字通り軽量化が出来たということです。ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ともに山岳TTのステージが設定されていますが、特にそのようなレースに性能を発揮するでしょう。UCIルールがあるため、軽量化も限界はありますが、TT仕様で、DHバーやディープリムホイール装着などで重量増となる分をフレームの軽量化でルールをギリギリクリアするようにバランスを取っています。また、生産に時間がかかるため、限定とはしていますが、プロ選手だけでなく、一般選手にも使ってもらえるバイクでもあります。」

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【メーカー情報】
DOGMA F8 Xlightは、現行のDOGMA F8のエボリューションモデルです。DOGMA F8が持つフレーム剛性とエアロダイナミクスはそのままに軽量化を達成しています。
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新しいTORAYCA® T1100G UDカーボンを、樹脂の使用量を減らす事が出来るプリプレグ(カーボンシート)で使用し、専用の成形金型と今までよりさらに工程数が増えた複雑な積層作業で構造を最適化することにより、フレームで約80g軽量化されています。
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DOGMA F8 Xlightはフレーム780g、フロントフォークが340gと軽量に仕上がっています。※フレームサイズ530mm/未塗装

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クリテリウム・ドゥ・ドーフィネではクリス・フルームがテストを兼ねて実際に使用し、見事総合優勝に輝きました。

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現行のDOGMA F8が持つ仕様的な特徴は変更ありません。
 ・アシンメトリックフレーム
 ・イタリアンBB
 ・Think2テクノロジー
 ・ドロップインヘッドベアリングシステム
 ・FlatBackエアロチューブ
 ・UCI認証済  等

フレームサイズは下記の12サイズが用意されます。
 42 , 44 , 46.5 , 47 , 50 , 51.5 , 53 , 54 , 55 , 56 , 57.5 , 59.5

※F8 Xlightは安全性確保の為に体重制限を設けており、ライダーの重量は装備込みで最大75kgです。

レギュラーカラー
 ・898 チームスカイ2016
 ・970 カーボンレッド

スペシャルエディション
・109 カーボンイエロー(PARISバージョン)
・110 カーボンイエロー/ライノ(PARIS/RHINOバージョン)
・114 カーボンレッド/ライノ
・117 チームスカイ2016/ライノ
・118 BOB/チームスカイ2016
・119 BOB/チームスカイ2016/ライノ

価格
 フレームセット ¥850,000 + tax

入荷時期
 11~12月頃から順次

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【ご注意】DOGMA F8 X-Liteのフレームは製作に膨大な手間と時間が掛かるため、今回受注可能な数量は世界で200台と限定されています。次回生産についてはまだ予定されていません。受注締め切り日は設定されていませんが、今回生産分の数量に達した場合受注は締め切られます。

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「更に軽くなった、最高峰ロード!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【17Newモデル情報】 CANNONDALE JAPAN 2017 LAUNCH

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本日は、キャノンデールの2017年モデルの展示会が開催された。

人気アメリカンブランド、アメリカの代表格、キャノンデール。常に独自技術で話題性の高いキャノンデールはもともとアルミフレームを得意とするメーカーで、その軽量性は群を抜いていた。またMTBではリアサスの量産、片持ちフォークのレフティなど、他のメーカーにはない一歩先を行くブランドとして人気となった。また、カラーリングは特にこだわりがあり、「キャノンデールのカラー」そのものが話題となる。特に難しいとされる「グリーン」を絶妙なデザインとともに人気カラーにするなどオピニオンリーダーでもある。

トライアスロンでのイメージは強く、早くから「トライアスロンの草分けとして存在感をアピールしている。(下記関連記事)

Tri BIKE クロニクル 第1回 http://triathlon-geronimo.com/?p=1449

Tri BIKE クロニクル 最終回 http://triathlon-geronimo.com/?p=7444

また、6月のアイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパンにおいてロードバイクの使用率は、第2位となっているのだ。多くのロードバイクブランドの中から、「トライアスロンで使用するロードバイク」としても人気がある。(ブランド別では4位となる。)http://triathlon-geronimo.com/?cat=37
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さて、モデルイヤー2017は、全体で13車種のニューモデルがリリースされた。特にエントリー層にむけたこだわりのラインナップが充実している。その「こだわり」が面白い。後述の通りだが、そのこだわりには、大いに期待が高まる。また、ディスクブレーキへの注力も徹底している。そのための開発とやはりこだわりが、キャノンデールの真骨頂とも言えるモデルを生み出している。
トライアスロンモデルのスライスは、変更なく、3年目のシーズンを迎える。
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【バイクに求める性能とは】
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~ A whole NEW BALANCE OF POWER ~
 

「軽量性やエアロダイナミクスは、現状の重量差による抵抗、人が乗った状態での空気抵抗を見ると大きな差は出ないのです。もちろん、それぞれ良いに越したことはありません。大事なことは「剛性」だと考えています。剛性とは、力に対する寸法変化のしずらさですが、様々な方向からかかる負荷に対し、カーボンの積層や繊維のグレードを使い分けて、剛性の方向と強さを設計します。また、ダンシング時のねじれに対し、最適なタイミングで戻すことができるフレームが必要です。キャノンデールのバイクは、この剛性をコントロールしてカーボンバイクを製作しているのです。スーパーシックスエボは、このように走りを優先に考えたバイク造りになっています。だから開発のテーマは「Balance of Power」なのです。」

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【ディスクブレーキについて】
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ディスクブレーキのメリットは何と言っても、「コントロール」です。ブレーキが良く利くと言われますが、実は、ブレーキのストッピングパワーは大きくは変わりません。ブレーキレバー引いた量、離す量、その分だけ利いてくれるフィーリングがとても良いのです。また、油圧式なので、レバーの引きがとても軽く、握力の少ない女性には、特にオススメします。そして、カーボンリムでの雨天走行においても安定して使用することができます。本当に意のままにコントロールできるディスクブレーキは下りが楽しくなります。」
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【エントリーバイクに求める性能】

「エントリーバイクというのは、軽い材料や特別な製法が使えないため硬い乗り心地になるのです。低価格帯から始める初心者は、余計にバイクが硬いのですぐ疲れてしまうということになります。また、ジオメトリーは、キャスター角の寝た、ハンドル位置の高い、安定性重視のため、下りのコーナーで膨らんでしまうことがあります。分かったことは、初心者向けバイクは曲がらないということでした。そして、この2点が問題と考え、今回のエントリーバイクの設計は、今までのCAAD8に比べて、乗り心地とハンドリングを良くすることをコンセプトにバイクを設計しています。」
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■キャノンデール・ジャパン テクニカル サービス マネージャー 秋吉氏

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NEW ! SUPERSIX EVO Hi-MOD DISC ULTEGRA ¥490,000 + tax

スーパーシックスエボハイモッドのディスクブレーキモデルとなる。今回のディスクモデルは、リムブレーキモデルと同様の剛性やハンドリング出すことに成功している。全てのカーボンレイアップを造り変え、左右非対称のブレーキパワーに対応している。
まず、しなやかなセーブステーとディスクブレーキを両立させるため、キャリパーマウント部をアルミの鍛造のワンピースで成型し、ローターのキャリパーの位置関係を維持している。QR仕様となっているのは、プロチームからのフィードバックだ。取付規格は、シマノのダイレクトマウント、フロントは、アダプターを使ってフォークにマウントされている。フォークのエンド構造は、ホイールの交換が極めて簡単に着脱出来るようになっている。次に、チェーンステー長にもこだわりがある。本来ならば、シマノ推奨地の415mmとするところなのだが、リムブレーキモデルと同じ405mmにして、下りでのハンドリングの切れ味を良くしている。そして、ヘッドチューブとBBの剛性がリムブレーキモデルと全く同じという結果が出た。その検査は、ドイツのゼドラーラボ社に依頼している。スーパーシックスエボの性能はそのままに829g(560mm)で最軽量ディスクブレーキフレームとなったのだ。
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今年のスーパーシックスエボシリーズの最大の特長は、すべてほぼ同等の剛性であり、同じ走りをすることが出来るということなのだ。
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大きなリアバックは、重量化となるが、しなやかな走りを生んでくれる。ブリッジは、横方向のねじれ剛性を確保するために残してある。

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ツール・ド・フランス直前まで用意されていたディスクブレーキモデルだった。
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NEW ! SUPERSIX EVO CARBON ULTEGRA ¥270,000 + tax

重量は、ハイモッドが777gに対して、スタンダードモッドは980gとなる。(サイズ560mm)これらは、同じバリステックカーボン製法で造られている。硬いカーボンは弱く、強いカーボンはしなるため、バリステックカーボン製法では、最高強度のミドルレンジファイバーと特別なハイインパクトレジンを組合わせたカーボンをベースにしている。スタンダードモッドは、カーボンを多く重ねるので重量差は出るが、剛性は、同じようになるように設計している。
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ちなみに完成車ラインナップは、ハイモッドディスクとスタンダードのみとなり、ハイモッドのリムブレーキ使用はラインナップされていない。ただし、カスタムラボで選択することが可能となっている。
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CAAD12 ¥190,000~260,000 + tax

キャノンデールの究極アルミフレーム「CAAD12」シリーズ。キャノンデールの得意技は、「アルミ」だ。脇役ではない、主役のアルミフレームロードなのだ。6069アルミを駆使して、軽量性と剛性、そして、快適性を実現したフレームは、キャノンデールの全てとも言えるだろう。

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NEW ! CAAD OPTIMO TIAGRA ¥130,000 + tax

オプティモは、CAAD12の下位グレードにあたるエントリーモデルだ。2002年のCAAD7に採用された素材の名前が起源となる。これは、ニューヨークに本社のあるアルミの大手メーカー、アルコア社と提携して共同開発した特別なアルミがオプティモだった。

ジオメトリーはエボとほぼ同じになっている。低価格帯のバイクは、ヘッドチューブが長かったり、キャスター角が寝ているケースが多いが、切れ味の良いロードバイクそのままのジオメトリーにしているのだ。

フレームは、この価格帯でテーパーヘッドチューブの採用となっている。オプティモは、厚めの材料を使っているため、硬くなるバイクの乗り味に対し、ステーのテクノロジーで対応し、乗り心地を柔らかくしている。そして、メカニカルフォーミングという引き抜き加工でパイプの厚さを変えている。シートチューブもしならせ、縦にしなるシートステーをサポートしている。このシートチューブは下に向かって広がったデザインとなり、ダンシング時には、パワーが横に逃げないような、両方を兼ね備えたデザインになっている。
このようにオプティモでもキャンノデールならではの工夫した製法と技術を使って、ビギナー向けのバイクでもハンドリングの切れ味が良い、乗り心地の良いバイクになっているのだ。そして、今回ジャパンスペックになっている。シマノのブレーキ、チェーン、クランクなど、初心者にこそ扱い易い仕様となっているのだ。
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CAAD12やエボ同様のトラディショナルなホリゾンタルに近いチューブシェイプになっている。そして、440mm、480mmはトップチューブをスローピングさせているので、身体の小さい人でも乗車が可能となっている。

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自転車の構造は、ヘッドチューブの上側ではなく、下側に大きな力が加わる。したがって、下側を大きなベアリングにすることで、剛性を確保し、ヘッド周りの剛性が上がり、車輪が安定する。

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薄く横に扁平したチューブというのは、縦にしなやかに動く。パワーのかかる横からの力には硬くなる。横剛性を上げながら、縦剛性をコントロールしているのだ。それらを過去最高に細く、セーブ自体を細くした。
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NEW ! CAAD OPTIMO DISC TIAGRA ¥140,000 + tax

オプティモ(リムブレーキ)との違いは、フラットマウントのディスクブレーキ仕様であること、フロントには、ラックの台座などがあること。そして、大きな違いは、BB規格が、リムブレーキはJISに対し、ディスクブレーキは、BB30になっている。これは、乗り味に違いが出てくる。キャノンデールでは、同じモデルのBB違いはしばらくぶりとのこと。BBシェルの外形は、BB30の大きな径により、溶接面がしっかり取れるので、そのあたりから踏んだ時に乗り味がかなり変わるようだ。
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SYNAPSE ¥110,000 ~ 630,000 + tax.

ロングライドモデルがこのシナプスだ。直進安定性と快適性を特長としたモデルでアルミからカーボンフレームまでラインナップしている。また、それぞれにディスクブレーキモデルがある。快適性を強調するキャノデールロードバイクの中でも特にその性能を高めたシリーズで幅広い用途に適している。

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SUPER X ¥350,000 + tax

これは、キャノンデールのシクロクロスモデルだ。何と言っても目を引くこのカラーリングこそが「キャノンデールらしさ」でもある。90年代を彷彿させるカラーリングは、キャノンデールだけに許されるカラーリングと言って良いだろう。

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CUSTOM LAB

キャノンデールのカスタムサービスが、「カスタムラボ」だ。カラーリングやコンポーネントを好みに仕上げることができる。カスタムラボの商品は、入荷時に全数梱包を解いて徹底検査、不合格であれば再作業を行っている。2月からサービス開始されているが、追加のサービスが発表となった。(8月開始)

①NEWデザイン (2デザイン追加、計4デザイン)

②NEWフレームカラー (7カラー追加、計20カラー)

③NEWデカールカラー (6カラー追加、計9カラー)

④NEWフレームサイズ (2サイズ追加、計7サイズ)

⑤フレームセット販売 (ショップ組替専用)

⑥ホイール (マビックプロカーボン追加、ホローグラム3追加※デカール10カラー選択可)

⑦ハンドルバー (エスケープハンガー追加)

今回の追加で、3627通りの組合せが可能となった。(一部組合せ不可あり。)また、新型デュラエース(R9100系)も選択可で、タイミング良ければ一般市場より早い9月初旬からデリバリーが可能となる。

※詳しくは、キャノンデール・ジャパンWEBにて http://cannondalecustomlab.com/

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ちなみに、人気のカラーTOP5は。

1位 Acid Orange 16%

2位 Gloss Green 14%

3位 Gloss White 11%

3位 Matte Black 11%

5位 Gloss Blue 9%

となっている。

コンポーネントは、アルテグラがダントツで63%だ。

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HELMET & ACCESSORIES

キャノンデールのアクセサリーは、必要なアイテムにこだわっていることだろう。例えば、ヘルメットは、必携だがバイクとのコーディネートも気になるアイテムだ。カラーリングも含めたビジュアル性も提案となる。その他、カギ、ライト、ケージ、ツール、ポンプなど全て必要なものとなる。

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スゴイは1987年創業のカナダブランドだ。現在、スゴイの中にキャンノデールラインがあり、ジャージ、パンツ、グローブ、ソックス、パンツなど各種アイテムがラインナップされている。そして、スゴイのこだわりはサイクリングウエアの「命」でもあるパンツのシャモアに集約されている。

他社との違いは下記の通り。

①ポロンフォームの使用

②呼吸するようなディンプルフォーム

③クレードルの設置

ポロンフォームを使ったフォーミュラFXのシャモアとグローブが一番のトピックスとなる。ポロンフォームとは、所謂発砲フォームで、野球のプロテクターやタブレットのカバー、ヨガマットなどに使用されているものだ。低反発で形状記憶できるようなフォームを使用している。それをシャモアに採用しているのが、フォーミュラFXだ。三層の積層になっているが、真中の層にポロンフォームが入っている。今までのシャモアと違う点は、中央部が肉抜きされていて、通気性が向上している。「呼吸するシャモア」ということなのだ。そして、クレードルポケットが設けられ、より立体的になった。また、溝も肌触りの良い滑らかなフォームを使いより履き心地の良いシャモアが出来た。厚みは12mmとなり、ロングライドには最適となるだろう。

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1、革新的なデザイン
2、独創的なテクノロジー
3、斬新なアイデア
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上記をスローガンとして開発している。アイテムとしては、サドル、ライト、ツール、インフレーション、ボトル、バーテープと、大きく6アイテムを製作し、特にサドルへの注力が伺われる。ファブリックは、厳しい社内基準があり、それに到達しなければ、商品化はしないとのこと。UKに本社を置くブランドだ。
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サドルの旗艦モデルとなる「スクープ」は、3つプロファイルから選択できる。ライダーの好みにより、「フラット、シャロー、ラディアス」から選ぶのだ。まず、サドルの特徴は、フォーム、ベース、レールから構成されているが、通常のサドルは、ベースをしっかり包み込むようにして、フォームをグルー接着、ホチキス止めなどをしているため、特に際が硬くなる傾向があり、そのまま座面が硬くなっていることが多い。ファブリックは、フォームとベースを真空圧着しているため、際を張り出す必要がなくすことで、グルーやホチキスなどを使わなくて済むため、しっかりと弾力性のあるソフトなフォームが出来上がる。そして、レールが撓むため、総合的に快適性を出すことができる。また、多くのアワードを受賞しているモデルでもある。

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IMPRESSION

話題となるモデルを試乗してみた。
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①SUPERSIX EVO Hi-MOD DISC
まず、そもそもの剛性感から来る走行フィーリングの「軽さ」が快適だった。その剛性感は、リムブレーキ仕様との差を感じさせない同じフィーリングに仕上がっていた。その上で最強となるディスクブレーキのコントロール性は、絶妙なフィーリングと言える。また、405mmのチェーンステーの変速も全く問題く、データ通り、剛性感と良いハンドリング、そして、総合的に高次元な乗り味の良さを実感することができた。
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②SUPERSIX EVO
必然的に重量差はあるものの、ハイモッドと同じフィーリングが確認できた。ディスク仕様の後に乗ったため、ブレーキフィーリングの差は出るが、狙った「剛性」はしっかりと出ている。
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③CAAD OPTIMO
まず、第一印象として、ポジションに違和感を感じないのだ。これは、エボとほぼ同等になっているジオメトリーから来る安定したフィーリングなのだろう。一般のエントリーロードとは明らかに違う走行感が得られた。乗り味は、アルミフレームの域ではあるが、硬さを意識させないフィーリングがあった。外観上の高級感も相まって、エントリーモデルに乗っているということを忘れてしまう。
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④CAAD OPTIMO DISC
そのリムブレーキのオプティモとオプティモディスクの違いは、もちろんディスクブレーキ、そして、BBの仕様にある。ディスクモデルは、BB30となっているため、プラスαの剛性感が、推進力を増した感じで、快適な走行フィーリングが楽しめた。

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SLICE 105 ¥300,000 + tax

2008年リリースのカーボントライアスロン、スライスもロングセラーの人気バイクだった。2011年にはHI-MODバージョンも追加、アイアンマンでもクリシーやミリンダによってウィナーズバイクともなった名車。そして、2014年でフルモデルチェンジとなった。現在の「競技志向の高過ぎる」トライアスロンバイクに一石を投じるかのような、新しいコンセプトで登場したのが、この現行スライス。「軽量性と快適性」を重視したコンセプトで、「初めてのロング」に適したバイクと言えるだろう。

スライスは、昨年のアイアンマン世界選手権では、女子4位、5位に入賞している。

2015年アイアンマン世界選手権 http://triathlon-geronimo.com/?cat=25 

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「さて、今年のハワイではどうなる?」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【17Newモデル情報】 SPECIALIZED ModelYear 2017

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本日は、スペシャライズドの2017年モデルの展示会が開催された。

スペシャライズドは、アメリカの代表格ブランドだ。1974年に設立し、1981年にMTBを量産するメーカーとして、世界のトップブランドとなった。90年代に入りロードにも注力をはじめ、クウォリティの高いアルミロードをリリースした。2000年にはツールドフランス参戦が始まった。2010年にはエアロロードの代表格VENGEを発表、実戦で結果を残した。また、トライアスロンにおいては、2010年の先代SHIV、2011年コナで世界同時発表となったトライアスロンに特化した現行SHIVをリリース、現在、使用率第3位となっている。(現行トライアスロンモデル別では第2位)

国内のトライアスロンシーンにおいても人気ブランドとなっている。

①2017全日本トライアスロン宮古島大会 現行型トライアスロンモデル使用率第1位 http://triathlon-geronimo.com/?p=11125

②2017世界トライアスロンシリーズ横浜大会 プロ選手使用率第1位 http://triathlon-geronimo.com/?p=11586

③2017アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン ブランド別使用率第1位 http://triathlon-geronimo.com/?p=11963

今回の発表では、SHIVのモデルチェンジはなく、来年以降になりそうだ。2012年モデルとしてリリースされた現行SHIVの完成度は高く、6年目のセールスとなる。3年でモデルチェンジは早い。完成度が疑われる。逆に10年は長い。それまでのテクノロジーの進化はないのか、ということになる。5年程度でモデルチェンジとなることが、「理想」ではないだろうか。そんなロングセラーとなっているSHIVが「次」を発表することは簡単ではないだろう。「フューエル&ストレージ」を革新的なモデルとして発表した2011年のハワイでの衝撃は大きかった。それだけに、スペシャライズドらしい開発とその「期待」に応える必要があるのだ。

2011年KONA http://triathlon-geronimo.com/?p=1840

全般的には、「新型」はこの時点で発表されていない。もちろんカラーや細部の変更はあるため、「2017モデル」である。一番のトピックスは、「ディスクブレーキ」への注力だろう。来シーズンに向け、各社ディスクモデルを様々なカタチでリリースしている。来年SHIVがモデルチェンジされた時にも「SHIV DISC」となるのだろう。その他、VENGE ELITE、ALLEZ DSW SL SPRINTなどの価格設定が下がった。VENGE、TARMAC、ALLEZの3モデルに「SAGANレプリカ」を設定している。また、「トライアスロン」のイメージが定着したAMIRAもカラフルにラインナップ。下位モデルは20万を切っている。そして、ALLEZも10万を切るなど「エントリー」への注力も伺える。

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■スペシャライズド・ジャパン 代表 望月氏 

「スペシャライズドは、革新的なプロダクトによる差別化を徹底したい。そのための多大な開発投資をしている。3~5年の中期的に見た時に三つの大きな流れがあるだろう。」

①電動のテクノロジーの進化(MTB系)

②ディスクブレーキのテクノロジーの進化(ロード系)

③フィッティングとテクノロジーとライダーの融合

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■スペシャライズド プロダクトマーケティング Nate Riffle氏 

「ロードの未来、スペシャライズドの未来はディスクブレーキにかかっている。徹底したディスクブレーキの開発を続けている。そして、ディスクブレーキ化おいてフレーム剛性の向上、しなやかさの向上を提供できるようになった。ほんのわずかな重量増で実現させている。」

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S-WORKS TARMAC DISC RED eTAP ¥950,000 + tax

スペシャライズドの看板ロードモデル。そのTARMACのディスクにeTAPの完成車だ。ディスクは昨年のリリースだが、eTAPモデルとなり、現時点では、スペシャライズドだけの「先行」アッセンブルモデルとなる。

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S-WORKS TARMAC JAPAN EDITION ¥450,000 + tax(フレーム)

ペイントの美しい限定モデルだ。ダウンチューブの「TARMAC」の文字が浮き出たこだわりの仕上がりとなっている。

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S-WORKS TARMAC ¥420,000 + tax(フレーム)

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S-WORKS TARMAC Dura-Ace ¥830,000 + tax

新型デュラエースの完成車だ。フルアッセンブルされたモデルで、注目の一台となっていた。

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S-WORKS VENGE ViAS MODULE ¥545,000 + tax

昨年、話題のリリースとなったViASは今年も継続となる。エアロロードの代表格となるだろう。そして、専用のDHバーが登場した。ステムに固定する方法を取っている。形状は、UCI規定に基づき、ショートタイプのアシストバーとなる。

昨年のVENGE ViASレポート http://triathlon-geronimo.com/?p=2744 

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VENGE ELITE ¥275,000 + tax

サガンレプリカがリーズナブルな設定になっている。好みも分れるカラーだが、人気となるだろう。ダウンチューブのペイントは、「SPECIALIZED」の文字の中に「SPECIALIZED」の文字が描かれている再現レベルだ。

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ALLEZ DSW SL SPRINT COMP ¥150,000 + tax

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S-WORKS AMIRA SL4 RED eTAP ¥900,000 + tax

オリンピックディスタンスのジョーゲンセンが使用しているバイクとして女子選手に人気がある。TARMAC同様、そのeTAPモデルとなっている。

今年もWTC横浜大会でウィナーズバイクとなっている。http://triathlon-geronimo.com/?p=11153

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S-WORKS AMIRA SL4 ¥420,000 + tax(フレーム)

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AMIRA SL4 EXPERT ULTDi2 ¥450,000 + tax

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AMIRA SL4 COMP ¥300,000 + tax

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AMIRA SL4 ¥175,000 + tax

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AMIRA SL4 SPORT ¥200,000 + tax

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DOLCE SPORT ¥100,000 + tax

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WHEEL

ホイールにもこだわっているスペシャライズド。昨年のVENGE ViASは、このホイールから始まったという。トータル設計でベストパフォーマンスを狙うコンセプトだ。自社風洞実験施設「WIN TUNNEL」で絶えず、ベストを追求している。

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PAPIDE CLX 32

従来型のCLX40よりも8秒速く走れ、ヨー角によっては、CLX60よりも速くなっている。垂直のコンプライアンスが良いので快適性にも優れている。内幅21mmのワイドリムを採用している。クラス最軽量の1340g(ペア)、12mmのスルーアクスルが標準仕様となる。(DISC)

DISC F ¥115,000 +tax / R ¥160,000 + tax

Clinture F ¥105,000 +tax / R ¥150,000 + tax

TUBULAR F ¥100,000 +tax / R ¥145,000 + tax

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HANDLE BAR

S-WORKS CARBON AEROFLY +25 ROAD ¥28,000 + tax

昨年リリースされたVENGE ViASのライズハンドルバーの汎用ステム対応モデルがリリースされた。ステムを水平にして、下げるために考案されたハンドルだ。

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S-WORKS CARBON HOVER +15 ¥28,000 + tax

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SADDLE

サドルに関しては長年の実績がある。身体への負担の軽減と快適性を追求したサドル群は、他社ブランドのバイクに使用する選手も少なくない。

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途中からカラーが変わるバーテープが追加となった。

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SHOES

シューズにもエアロダイナミクスを求めるのがスペシャライズド流だ。

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S-WORKS 6 ROAD ¥37,000 + tax

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S-WORKS TRIVENT ROAD ¥35,000 + tax

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HELMET

エアロヘルメットでは人気モデルの一つ。サドル同様に他社ブランドのバイクでも使用している選手を見かける。

S-WORKS EVADE TRI ¥25,000 + tax

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S-WORKS EVADE TEAM ¥24,000 + tax

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GLOVES

サドル同様にスペシャライズドのグローブは歴史がある。

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WOMEN’S

スペシャライズドは、女性モデルに注力する代表的なブランドだ。

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S-WORKS SHIV TT MODULE ¥480,000 + tax(フレーム)

トライアスロンではなく、「タイムトライアル」のSHIV TT。トライアスロンの「定義」はシートアングル、このTTは寝ている。また、フューエル&ストレージはない。ただ、シルエットが魅力的なモデルだ。このデザインでシートアングルの立ったモノがリリースされると良いのだが。

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SHIV EXPERT ¥450,000 + tax

残念ながら2017年でのモデルチェンジはなかった。6年目に入り、レースにおいて最も見かけるトライアスロンバイクの一つとなった。SHIV EXPERTは、上位モデルのS-WORKSと同形状に仕上がり、エアロダイナミクスを誇るモデルだ。今年のS-WORKSは、フレームのみの展開となっている。

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このVENGE ViASのDHバーの写真が撮れず残念だった。

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「この後も動きがありそうだ。随時お届けしたい。」

BOSS-N1-S
Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

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【17Newモデル情報】 FELT NewModel Exhibition 2017

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本日は、フェルトの2017年モデル展示会が開催された。

フェルトは、当初はアメリカ、現在はドイツブランドとして、アイアンマンでも人気のブランドだ。フェルトの顔である、創設者ジム・フェルトの開発力、そして、熱いマインドで造り上げられている。毎年アイアンマンの現場に精力的に関わっている。きっかけがトライアスロンだったこともあり、90年代前半のポーラニュービーフレジャー(アイアンマンワールドチャンピオンシップにおいて、男女通して最多の8勝した女子選手)の活躍などに大きく貢献し、トライアスロンの定番ブランドとなった。また、トライアスロンモデルのIAは、2013年から昨年までの3年連続アイアンマンワールドチャンピオンシップのウィナーズバイクでもある。そして、使用台数もトップ3入り目前の人気ブランドだ。http://triathlon-geronimo.com/?p=5903

今回の発表では、ほぼ変更なしとなっているトライアスロンモデルだ。モデルによって違っていたロゴが新ロゴに統一された。カラーリングとしては、IA4の「レッド」がNewカラーとなる。IA1では、eTAPの完成車モデルが設定されている。また、最安値で人気のトライアスロンバイクだったB16はなくなってしまったが、それまでの上位モデルDAのモールドを使った「B14」¥278,000 + taxでラインナップされた。価格はモデルによるが、継続のものと変更のあるものがある。エアロロードのARシリーズも概ね変更はない。

この展示会の開催時点では情報解禁となっていなかった新シリーズのFRシリーズ、VRシリーズも発表となった。https://www.riteway-jp.com/bicycle/felt/bikes/2017model/

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IA FRD ¥798,000 + tax(フレーム)

この「IA」は、ずばり、P5、スピードコンセプト、SHIVを意識されたモデルとなっている。エアロダイナミクスとストレージを「強調」したモンスターマシンだ。エアロダイナミクスを高めるためのフレーム形状、ブレーキ他、各部の収まりなど、究極度の高いバイクが出来上がった。トッチューブ前側には流行りのストレージが付く。このストレージは、中味を2つに分けることができるなど、「後発」の良さを出している。後付ではなくトータルデザインされた完成度は他社を抜く。当初はSHIVのようなフューエルシステムもあったが、途中からなくなってしまったのが残念。先述とは異なるが、このIAに関しては、26インチモデルは存在しない。480mmも700Cとなっている。ただ、設計、造りなどから小柄な選手でも可能性はあるモデルだ。それだけポジション設定の自由度も高い。逆にDHバーの高さは低めのため、ポジション出しは慎重に行う必要がある。2016年のアイアンマンで、「4強入り」出来るのか、期待のかかるマシンでもある。

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IA1 eTAP ¥1,298,000 + tax

IA1 Frame ¥468,000 + tax

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IA2 ¥998,000 + tax

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IA4 ¥548,000 + tax

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IA10 ¥598,000 + tax

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IA14 ¥388,000 + tax

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IA16 ¥358,000 + tax

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AR FRD Frame ¥468,000 + tax

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AR1 Frame ¥298,000 + tax

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AR3 ¥378,000 + tax

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AR5 ¥278,000 + tax

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【メーカーNEWS】FELT 自転車追い抜きアメリカ代表にスペシャルバイクを提供 2016/6/15
「FELTは自転車女子団体追い抜きのアメリカ代表チームに最新鋭マシンを提供しました。室内を高速で走行するトラックレースではバイクの左側から常に風、ヨーアングルが発生していていること、そしてドライブトレイン側から風が当たった方がより効率よく加速できることを突き止めたFELTは「TA FRD」と呼ばれるこのトラックバイクを2年の歳月をかけ開発しました。」
ベロドロームで発生する風を加速に変えるために、通常右側にあるチェーン(ドライブトレイン)を左側に配したTAは今年3月の世界選手権(ロンドン)の4000メートル団体追い抜きで4分16秒180の世界新記録をマークして優勝。FELTでは「さらに3.5秒の短縮が可能」という見解を示している。

https://www.riteway-jp.com/bicycle/felt/tafrd/story.html

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「今年のハワイでの使用率が気になる!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【17Newモデル情報】 FELT NewModel Exhibition 2017

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本日は、フェルトの2017年モデル展示会が開催された。

フェルトは、当初はアメリカ、現在はドイツブランドとして、アイアンマンでも人気のブランドだ。フェルトの顔である、創設者ジム・フェルトの開発力、そして、熱いマインドで造り上げられている。毎年アイアンマンの現場に精力的に関わっている。きっかけがトライアスロンだったこともあり、90年代前半のポーラニュービーフレジャー(アイアンマンワールドチャンピオンシップにおいて、男女通して最多の8勝した女子選手)の活躍などに大きく貢献し、トライアスロンの定番ブランドとなった。また、トライアスロンモデルのIAは、2013年から昨年までの3年連続アイアンマンワールドチャンピオンシップのウィナーズバイクでもある。そして、使用台数もトップ3入り目前の人気ブランドだ。http://triathlon-geronimo.com/?p=5903

今回の発表では、ほぼ変更なしとなっているトライアスロンモデルだ。モデルによって違っていたロゴが新ロゴに統一された。カラーリングとしては、IA4の「レッド」がNewカラーとなる。IA1では、eTAPの完成車モデルが設定されている。また、最安値で人気のトライアスロンバイクだったB16はなくなってしまったが、それまでの上位モデルDAのモールドを使った「B14」¥278,000 + taxでラインナップされた。価格はモデルによるが、継続のものと変更のあるものがある。エアロロードのARシリーズも概ね変更はない。

この展示会の開催時点では情報解禁となっていなかった新シリーズのFRシリーズ、VRシリーズも発表となった。https://www.riteway-jp.com/bicycle/felt/bikes/2017model/

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IA FRD ¥798,000 + tax(フレーム)

この「IA」は、ずばり、P5、スピードコンセプト、SHIVを意識されたモデルとなっている。エアロダイナミクスとストレージを「強調」したモンスターマシンだ。エアロダイナミクスを高めるためのフレーム形状、ブレーキ他、各部の収まりなど、究極度の高いバイクが出来上がった。トッチューブ前側には流行りのストレージが付く。このストレージは、中味を2つに分けることができるなど、「後発」の良さを出している。後付ではなくトータルデザインされた完成度は他社を抜く。当初はSHIVのようなフューエルシステムもあったが、途中からなくなってしまったのが残念。先述とは異なるが、このIAに関しては、26インチモデルは存在しない。480mmも700Cとなっている。ただ、設計、造りなどから小柄な選手でも可能性はあるモデルだ。それだけポジション設定の自由度も高い。逆にDHバーの高さは低めのため、ポジション出しは慎重に行う必要がある。2016年のアイアンマンで、「4強入り」出来るのか、期待のかかるマシンでもある。

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IA1 eTAP ¥1,298,000 + tax

IA1 Frame ¥468,000 + tax

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IA2 ¥998,000 + tax

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IA4 ¥548,000 + tax

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IA10 ¥598,000 + tax

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IA14 ¥388,000 + tax

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IA16 ¥358,000 + tax

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AR FRD Frame ¥468,000 + tax

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AR1 Frame ¥298,000 + tax

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AR3 ¥378,000 + tax

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AR5 ¥278,000 + tax

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【メーカーNEWS】FELT 自転車追い抜きアメリカ代表にスペシャルバイクを提供 2016/6/15
「FELTは自転車女子団体追い抜きのアメリカ代表チームに最新鋭マシンを提供しました。室内を高速で走行するトラックレースではバイクの左側から常に風、ヨーアングルが発生していていること、そしてドライブトレイン側から風が当たった方がより効率よく加速できることを突き止めたFELTは「TA FRD」と呼ばれるこのトラックバイクを2年の歳月をかけ開発しました。」
ベロドロームで発生する風を加速に変えるために、通常右側にあるチェーン(ドライブトレイン)を左側に配したTAは今年3月の世界選手権(ロンドン)の4000メートル団体追い抜きで4分16秒180の世界新記録をマークして優勝。FELTでは「さらに3.5秒の短縮が可能」という見解を示している。

https://www.riteway-jp.com/bicycle/felt/tafrd/story.html

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「今年のハワイでの使用率が気になる!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【17Newモデル情報】 PINARELLO 2017 New Model Presentation

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本日は、ピナレロの2017年モデルの展示会が開催された。

ピナレロは、ロード界のKING “ DOGMA F8 ” を有するイタリアンの代表格だ。ロードレースのイメージが強い中でも、国内のトライアスロンで使用される「ロードバイク」として人気がある。先日のアイアンマン70.3セントレアでは、第8位の使用率(http://triathlon-geronimo.com/?p=11963)で、ロード&トライアスロンで、幅広く人気のあるブランドでもあるのだ。

今回の新型フレームは、ドグマK8、ドグマK8-S DISK、そして、ボリデTTだ。ドグマが5モデルとなる充実のラインナップとなり、TTのピナレロとして、より完成度の高いボリデをリリースしている。トライアスロンではないが、実際にトライアスロンシーンでも使用されているだけに、注目してみたい。※ボリデTT、展示車がないため資料写真となる。

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ピナレロのこだわりの象徴は、「ドグマ」だ。そのドグマを語る4つのキーワードは、

①トレカT1100Gナノアロイカーボン

②エアロダイナミクス

③軽量化

④アシンメトリック

カーボンは、世界最高のカーボンを生産する日本の「東レ」と強力なパートナーシップのもとに、造り上げられている。また、その東レの商品名「TORAYCA」のロゴをバイクに表示できる数少ないブランドでもあるのだ。エアロダイナミクスにおいては、あの自動車の「ジャガー」とコラボし、レーシングカーで培った理論を開発に生かしている。そして、ピナレロ特有の左右非対称型のフレーム設計は、片側だけで強力な踏力のかかるレーシングバイク本体の負荷バランスを考慮して設計されているもので、ピナレロの真骨頂と言える特長なのだ。

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PINARELLO DOGMA F8 ¥615,000 + tax (フレーム)

今年で3シーズン目となるピナレロのフラッグシップで、カーボン素材は、トレカT1100Gナノアロイを使用する高強度、高剛性、そして軽量化に成功したモデル。完成を極めた前作の「65.1」を更に進化させたバイクで、ハンドリングは、前作から継承し、パーフェクトな仕上がり、ピナレロのエアロロードとして極めて完成度の高いモデルとして仕上がっている。F8は、チームSKYが使用する、非の打ち所のない最高のバイクとして、「ロンドン・デザインアワード金賞」やBicycling誌の「ベスト・ロードバイク・オブ・ザ・ワールド」を受賞している。

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NEW! PINARELLO DOGMA K8-S DISK \790,000 +tax(フレーム)

UCIルール改正に備えディスクブレーキ化された。近い将来に使用が解禁されるロードレースのディスクブレーキ使用に対応すべく開発が進められていた。フラットマウントを装備しているので、今後対応する製品が増えていくと思われる。キャリパーブレーキ仕様のDOGMA K8-Sと同じフィーリングを保つよう、カーボンの積層などを見直されディスクブレーキの優位性をしっかり享受できるように設計されている。DOGMA K8-Sと同価格で、MY WAYカラーオーダーシステムにも対応予定となっている。

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NEW! PINARELLO DOGMA K8 \615,000 + tax(フレーム)

世界最高峰ロードバイクDOGMA F8とスーパーグランフォンドマシンDOGMAK8-Sの特徴を融合させた。今年の春のクラシックで使用され、フランドルやパリ・ルーベなどの厳しい石畳の路面だけでなく、荒れたアスファルト路面のあるジロやツールの山岳ステージなども視野に入れて開発が進められてきた。DOGMA F8と同等のフロントトライアングルを持ちながら、チェーンステーには、DOGMA K8-Sと同じ横に扁平させた「FlexStay」を採用、重量増なく快適性を向上させることに成功している。これらの機能により、荒れた山岳ルートでも快適性を保ち、アシスト選手は、体力を温存することができ、エースをゴールまで送り届ける仕事に集中することが出来る。こういった性能くを持つDOGMA K8は、一般サイクリストにとって、登り下りがある山岳グランフォンドに最適なバイクとなる。

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PINARELLO DOGMA K8-S ¥790,000 + tax(フレーム)

このドグマは、ダイレクトに動くリアサスペンション仕様のドグマK8sだ。石畳のパリ・ルーべやフランドルのレース対応として、開発が進められていた。そして、昨年のジロデイタリアで突如発表されたのだ。フロントトライアングルはF8と同等、そしてリアのサスペンションは、「ジャガー」との共同開発による新システムで、エラストマー方式となっている。そのサスペンションユニットの重量は、わずか95gと見事な軽量に仕上がっている。同時にチェーンステーをフラット形状にして、快適性も確保している。体重100kgを超えるサイクリストにも対応可能となっている。

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PINARELLO GAN RS

CHORUS ¥620,000 + tax / ULTEGRA ¥520,000 + tax、フレーム ¥455,000 + tax

世界的に好調なセールスを続けるGAN RSは、「FLATBACKチューブ」や「ONDA F8フロントフォーク」などDOGMA F8から多くの最新テクノロジーを受け継ぎ、ピナレロのニュースタンダードモデルとして、多くのアマチュア競技者に支持されている。カーボン素材は高強度系のハイストレングスT900カーボンをメインに使用している。他ブランドのフラッグシップモデル同等、もしくはそれ以上のパフォーマンスを持ちながらコストパフォーマンスも意識したモデルとして、2017年度もセールスにかなり期待が持てるモデルとして人気を博すだろう。グレード的には、PRINCEと同じハイエンドロードで、フレームセット販売以外に、シマノ・アルテグラ11S仕様とカンパニョーロ・コーラス11S仕様の完成車が選択できる。

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PINARELLO PRINCE ULTEGRA ¥465,000 + tax

ツール・ド・フランスを2連覇したスーパーバイクDOGMA 65.1のモールド(金型)をそのまま使用し、カーボンマテリアルを65HM1Kから60HM3Kに置き換えたレーシングモデル。これだけでその性能の高さは容易に想像だろう。伝統あるPRINCEの名を冠するにふさわしい高性能レーシングモデル。そして特筆すべきはそのコストパフォーマンスの高さで、すでに高い名声を得ているDOGMA 65.1とまったく同じアシンメトリック・デザイン、60HM3Kという超ハイモジュラス・カーボンを使用しながらも価格は抑えている。電動・メカニカル両対応のTHINK2システム採用なので搭載するコンポーネントも選ばない。また、小柄な女性向けの「EZ-fit」モデルの設定もある。.

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PINARELLO GAN S

POTENZA ¥435,000 + tax / ULTEGRA ¥435,000 + tax / 105 ¥370,000 + tax

DOGMA F8直系のレーシングモデルGAN RSと同じモールドを使用したミドルレンジのレーシングモデル。人気のミドルレンジロードMARVELの後を継ぐモデルとしての位置づけとなる。シルエットはDOGMA F8そのもので、その性能もレーシングバイクを名乗る十分なポテンシャルを持つ。カーボン素材は、高強度系のハイストレングスT700カーボンをメインに使用し、DOGMA F8の乗り味を色濃く受け継ぎながらも、アマチュアサイクリストにも、購入し易い価格帯を抑えた戦略モデル。新型カンパニョーロポテンザ11Sもしくは、シマノアルテグラ11S、105 11S仕様の完成車から選択できる。

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PINARELLO GAN

POTENZA ¥435,000 + tax / ULTEGRA ¥435,000 + tax / 105 ¥370,000 + tax

2016年度に人気を博したGANは、同シリーズの上位機種同様にモールドを共有し、カーボンマテリアルをアマチュアサイクリストに最適な剛性のハイストレングスT600カーボンを採用。GANシリーズ3モデルはまったく同一のシルエットを持つ兄弟モデルとなるが、フルカーボンエントリーモデルでもDOGMA F8が持つ優位性を色濃く感じるモデルに仕上がっていて、エントリーグレードの価格帯ながら、価格以上の満足度を得られるモデルとして2017年シーズンも好評を得るだろう。
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PINARELLO RAZHA ¥298,000 + tax

RAZHAは「DOGMA 65.1」直系といえる最新のアシンメトリック・デザインを身にまとったすべてのサイクリストにお勧めできるパーフェクトなバイク。1″1/8- 1″1/2 ONDAフロントフォーク&テーパーヘッドセットはブレーキ制動時に最大の剛性 と安心感を提供する。THINK2システム採用で電動・メカニカルどちらのコンポーネントにも対応出来るので将来のアップグレードも可能。「RAZHA EZ-Fit」は小柄な女性でも安心してロードバイクを楽しめるように小さいフレームサイズでハンドル位置を高めに設定したモデル。EZ-Fitには165mmの短いクランクセット、外-外 400mmの幅が狭いハンドルバーがセットされている。
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EZ-FIT

DOGMA F8直系のGANシリーズにもスモールサイズ「42EZ」をレディスモデルとして設定している。EZ-FITジオメトリーは、通常のレーシングジオメトリーとは異なり、少しアップライトで楽なライドポジションが取れるようになっている。用意されるフレームサイズは42EZとなる。また、パーツアッセンブルも小柄な女性に配慮したセレクトとなっていて、サドルはフィジーク・ヴェスタをセレクト、クランク長は165mm、ハンドルはショートリーチのCC380mm相当、ステムは80mmを採用している。

PINARELLO GAN S EZ-Fit    ¥370,000 + tax

PINARELLO GAN EZ-Fit    ¥298,000 + tax

PINARELLO RAZHA EZ-Fit    ¥298,000 + tax

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PINARELLO ROKH ¥325,000 + tax

ROKHは、「DOGMA K」の設計思想を継承し、100〜200kmの距離をメインに楽しむロングライドフリークに最適なモデル。そのベースは高性能なレースバイクでもある「DOGMA K」で、しっかりとした横剛性を持ちながら CenturyRide™ジオメトリーを採用しロングライドでも身体へ負担を掛けない振動減衰性を併せ持ち、高い直進安定性や軽量さも相まって、登り下りを含めた長距離に対応するグランフォンドバイクといえる。
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PINARELLO RAZHA K ¥298,000 + tax

RAZHA Kは、「DOGMA K」の設計思想を継承したミドルクラスの「ROKH」と同じモールド(金型)を採用し、カーボンマテリアルをよりホビーユー ザー向けの24HMUDに置き換えたロングライドフリークに最適なモデルです。ロングライドの走破性や快適性、28Cタイヤクリアランスなどのユーザビリティに優れた設計がなされています。
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PINARELLO NEOR ¥207,000 + tax

NEORは名車PRINCEから続くピナレロ・ロードバイクの基本形。アルミの前三角はハイロドフォーミング成型技術を用いてアシンメトリック・デザインに整形され、24HMUDカーボン製のフロントフォークとシートステイにはピナレロの代名詞ともいえる ONDAを搭載。NEORはピナレロらしいライドフィールを楽しめるベーシックなロードバイク。
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PINARELLO PRIMA ¥143,000 + tax

PRIMAはピナレロのラインナップ中でも最もベーシックなロードバイク。信頼性が高く扱いも容易な6061-T6アルミ製フレームにピナレロの代名詞ともいえる24HMUDカーボン製のONDAフロントフォークを搭載。PRIMAはこれからロードバイクを楽しみたいビギナーサイクリストや、通勤・通学ライドにも使いたいといった多用途に楽しめるベーシックロード。
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“ Think Asymmetric

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PINARELLO DOGMA F8  TEAM WIGGINS ¥615,000 + tax(フレーム)

ブラッドリー・ウィギンスが立ち上げた「チーム・ウィギンス」へのスポンサードなど行っている。チームウィギンスカラーは、昨年受注生産だったが、人気モデルとなったため、今年は、国内在庫モデルとなっている。そのため、価格も他のカラーと同価格となる。

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限定1 PINARELLO DOGMA F8  LaVentesima ¥Open Price

ラ・ピナサイクリングマラソン20周年記念モデルの完成車だ。ドグマF8に専用カラーリング、コンポーネントは、スラムREDe-Tap、ホイールは、フルクラムレーシングゼロとなっている。

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NEW! PINARELLO BOLIDE TT ¥1,620,000 + tax(フレーム)

今年のジロ・デ・イタリアで、NEWボリデTTが登場したのだ。

今年チームSKYのエリア・ヴィヴィアーニは、ボリデHRで、リオ五輪に挑む。昨年は、ブラッドリー・ウィギンスがボリデHRで前人未踏の54.526kmという驚異的な記録でアワーレコードを更新している。2015年のツール・ド・フランスでは、クリス・フルームが個人総合優勝となっている。2015年ヴァシル・キリエンカがTT世界チャンピオンになっている。また、ウィギンスは、チームSKYを離れた後、自ら率いるチームウィギンスでピナレロに乗っている。ピナレロとチームSKYはタイムトライアルを制するために、常にボリデを進化させる方法を研究して来た。

そして、ジロですでにデビューした新しいボリデTTは3つのポイントを改善することに主眼において設計された。

①フレームの軽量化

②エアロダイナミクスの向上

③フレーム剛性の確保

新しいボリデTTのトピックは軽量化だ。十分に軽量なフレームを更に軽くするため、デザインを見直した。新しいマテリアルを採用し、チューブの断面形状を更に最適化、フレーム単体だけではなく、コンポーネントの相互作用を考慮して、エアロダイナミクスが最善な形状を設計している。フロントフォークのエンド形状はインテグレーテッドデザインとなっている。リアブレーキのカウル形状は、解析の結果、ジェット旅客機に使われるエンジンフードと同様の先端形状になり、抵抗となる乱流の発生を軽減出来ている。ダウンチューブは、幅広になっているが、ボトルを装着した状態での最適なエアロダイナミクスを発揮できるようにデザインされ、フレーム内部に電子制御ユニットのジャンクションやバッテリーが納められるような設計となっている。ボリデTTは、ミケル・ランダによって、2016年のジロ・デ・イタリア第9ステージでデビューしたが、ハンドルバーシステムは、ミケル・ランダのポジションに合わせて3Dプリンターで製作されている。新しくなったボリデTTには、ロードバージョンとトラックバージョンがあるが、ともに完全受注生産となっている。フロントブレーキ周辺は、従来のボリデより、更にスムースな外観になっている。全体的なシルエットは、トップチューブがややスローピングになっていることが特徴だ。

今年のツール・ド・フランスでは、フルームのTT用バイクとしてNEWボリデTTが登場することが決定している。

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「ボリデ “ TA ” のデビューが期待される!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

極上ライド

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トレックの新型ドマーネに乗ってみた。先日発表された話題のドマーネの特長は、大きく3つだろう。前後のISO SPEEDとハンドルバーがその武器なのだ。それが悪路での「快適性」を高めている。

昨今これらのタイプのバイクが注目となっているが、このドマーネのリリースで、完成の域に入ったと言えるだろう。「コンフォート」「ロングライド」「快適性」など様々なキーワードがあるが、このバイクは完全に「レーシングバイク」であり、その中で究極とも言える相反する「技」を見事に融合させているのだ。そのため、ターゲットは広く、悪路でのレースはもちろん、ロングライドでゆったりと走ることも十分にオススメとなるモデルだ。

実際に乗った感覚では、イメージ通り、ハンドルからのマイルドなフィーリングとサドルの乗り心地は十分だった。また、サドルは、大きな段差になるとダイレクトにしなっているフィーリングを感じることができる。そして、もちろんロードバイクとしての基本性能に違和感はなく、特に踏み出しの軽さが良い感覚だった。極上の乗り味と言って良いだろう。

そして、「トライアスロン」としてはどうだろうか?もちろん、同社には、スピードコンセプトがあり、エアロロードのマドンがあるので、一般的にはその方向性から外れるかもしれない。ただ、ロングライドとなるトライアスロンのバイクパートは、いかに疲労を抑えて、ランに繋げるのかも重要なポイントである。その点においては、ドマーネの「快適性」は十分な可能性を持っている。

《関連情報》 【メーカーNEWS】 全国10ヵ所でトレックによる試乗会を開催

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フロント ISO SPEED

ダイレクトに動く構造となっている。ヘッドのガタつきと勘違いしてしまうほど。調整などは比較的簡単だが、先述の通り、ヘッドのガタが出ていないかは、しっかり確認が必要となる。

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リア ISO SPEED

今回は、「調整式」になったことがポイントだ。シートチューブが2本で構成され、裏側のシートチューブをテコの原理で支点を変えることにより、その「しなり」を調整することにより、振動吸収を変化させている。

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ハンドル ISO CORE

このハンドルがまた大きな特長となっている。ハンドルを握り力を加えると体感できるが、そのしなりが凄い。これによって、ハンドルから受ける振動を吸収してくれるのだ。

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今回試乗したモデルは、DOMANE SLR6。その他の情報は下記関連情報にて。

《関連情報》【メーカーNEWS】 トレックがフルモデルチェンジしたDomane SLRを発表

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】 全国10ヵ所でトレックによる試乗会を開催

bronto【プレスリリース】

Choose Your Weapon ~全国10ヶ所 トレック試乗会を開催~
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この度4月末から6月末にかけて、新登場したばかりのDomane SLRを中心に、全国10ヶ所にてトレック試乗会を開催いたします。是非この機会に新型DomaneやMadone、Emondaを体感してみてください。

■概要:
新型Domane、Emonda、Madoneの試乗会(全国10ヵ所)

■日時と場所:
1st Ride: 4月24日(日)大阪市・中之島 大阪プレミアムバイクインプレッション ※
2nd Ride: 4月30日(土)福岡市・志賀島
3rd Ride: 5月7日(土)埼玉県さいたま市 バイクプラスさいたま大宮店
4th Ride: 5月8日(日)東京・外苑前 東京プレミアムバイクインプレッション ※
5th Ride: 5月15日(日)岐阜県 Coupe de AACA 木曽三川公園 ※
6th Ride: 5月22日(日)広島県宇品市 宇品BICYCLE FESTA
7th Ride: 5月28日(土)、29日(日)北海道札幌市 北海道スポーツサイクルフェスティバル2016 ※
8th Ride: 6月4日(土)香川県高松市 Wavebikes高松
9th Ride: 6月11日(土)山梨県 富士ヒルクライムサイクルエキスポ ※
Final Ride:6月18日(土)東京都立川市 立川創造舎

※はイベントへ出展し、そこでトレック試乗車をご用意いたします。それ以外はトレック単独での試乗会となります。また大阪、東京のプレミアムバイクインプレッションのみ有料での試乗会となりますのでご注意ください。各試乗会の詳細はトレックフェースブックの「イベント」にてご確認ください。
トレックのイベントページ

■試乗会当日に関するお客様へのトレックからのお願い
・試乗には必ずヘルメットの着用が必要です。こちらも準備いたしますが、数に限りがございますので、ご持参のご協力をお願いします。
・ヘルメットを着用の上、安全に注意した服装でお越し下さい。(サンダルなどはNG)
・免許証や個人番号カードなどの顔写真付きの身分証明書をご持参の上、試乗する際に係員へ提示下さい。顔写真付でない健康保険証などではお断りさせていただいております。
・荒天により試乗会の日時が変更・中止となる可能性がございますので、ご了承下さい。情報は随時更新いたしますので、こまめにご確認いただくようお願いいたします

Choose Your Weaponとは。。。
トレックのロードバイクのラインナップは「Madone(マドン)」、「Emonda(エモンダ)」、「Domane(ドマーネ)」の3種類あります。マドンはエアロ(空力)、エモンダは軽量性、ドマーネは快適性と、それぞれ異なる特徴を持ったロードバイクになります。スポーツ自転車の楽しみ方は千差万別。スピードを楽しみたいならマドン、ヒルクライムで楽に速く走りたいならエモンダ、ロングライドを楽しむ方にはドマーネなど、その方の走り方次第で選択するバイクが異なります。自分に合うバイクがどれなのかを体感を通して選んで頂きたいという思いから、「あなたに合うバイクを選ぼう」というメッセージのChoose Your Weaponと名付けました。

DomaneSLRの紹介ページへ

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】 トレックがフルモデルチェンジしたDomane SLRを発表

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【プレスリリース】

最新テクノロジーでさらなる快適性をもたらす新Domane登場

この度トレックは、人気シリーズであるDomaneをフルモデルチェンジし、新モデルとして「DomaneSLR」を発表いたします。2012年に発表された初代のDomaneは、ファビアン・カンチェラーラ選手のクラシックレースを支えるエンデュランスロードバイクとして知られ、多くのサイクリストの方から支持を得てまいりました。初代モデルにさらなる技術改革を進め、第二世代ではこれまでのロードバイク史上例のない新技術が加わりました。フレームからシートチューブを独立させた従来のIsoSpeedに調節可能なスライダーを加えたことにより、ライダーは路面に合わせた自分好みの走り方を実現できます。また、改善が困難とされていたフロント部での振動吸収率も、フロントIsoSpeedとIsoCoreハンドルバーの新技術により克服しました。

Swiss rider Fabian Cancellara of Trek Segafredo Team, on his arrival to the 2016 Strade Bianche from Siena's Fortezza Medicea to Siena's Piazza del Campo, Italy, 5 March 2016. Strade Bianche is a 176km road race containing seven sectors of white gravel roads. ANSA/CLAUDIO PERI
Swiss rider Fabian Cancellara of Trek Segafredo Team, on his arrival to the 2016 Strade Bianche from Siena’s Fortezza Medicea to Siena’s Piazza del Campo, Italy, 5 March 2016. Strade Bianche is a 176km road race containing seven sectors of white gravel roads. ANSA/CLAUDIO PERI
Fabian Cancellara wins the 2016 Strade Bianche
Fabian Cancellara wins the 2016 Strade Bianche

 

 

 

 

 

 

 

DomaneSLRは、2016年3月にイタリアで開催されたロードレース「ストラーデ・ビアンケ」でのファビアン・カンチェラーラ選手の勝利を以ってすでにその実力が実証されています。Domane_SLR_9_eTap


■DomaneSLRの新技術

Adjustable Rear IsoSpeed detail【調節式IsoSpeed】

2012年に発表されたIsoSpeedは、パワーの伝達を確実に行いつつ、従来のロードバイクより2倍の快適性を手に入れ、ロードバイク界に改革をもたらした。しかし、トレックの開発チームは、決してそれに満足することなくさらなる改善を進めた。ライダーの身体はそれぞれ違った形状や大きさである、という理論のもと、どの条件において最も望ましい走り方にするため、Domaneをあらゆる環境や路面でテストを繰り返した。その結果、導き出された答えがシートチューブのしなりを調節できるスライダーである。驚くべきは、スライダーの調節位置を一番下にすると振動吸収率は第一世代と比べ、14%も高まっている。


Front 3_4【フロントIsoSpeed】
Domaneの潜在能力をさらに引き出すべく、第二世代ではIsoSpeedの次なる章となるフロントへの改革が行われた。初代のIsoSpeedはライダーの重心の後部のみで威力を発揮していたが、身体にとって重要なもう一つの部位である前部には、さらなる改善の余地があった。前部の改善に向けた課題は、2010年の初代Domaneで直面したシートチューブのIsoSpeedのときとは打って変わっていた。フロント部への開発に対する課題は「安定さと効率性、ハンドリング性能を損なわずに振動を軽減すること」とリアのそれとは大きく異なっていた。しかし、トレックはフロントにもIsoSpeedを導入することで、この課題を見事に乗り越えた。フロントIsoSpeedはステアチューブがヘッドチューブから独立して回転する技術であり、バイク前面の縦方向の振動吸収性を従来のロードバイクから10%も向上させる。


IsoCore Bar【IsoCoreハンドルバー】
自社で世界トップクラスの製品開発ができる大きな利点の一つは、必要に応じた専門知識を活用し、バイク全体を一貫して扱えられることである。チームはフロントIsoSpeedが効果を発揮することを理解していたが、振動吸収性に優れた新しいハンドルバーがあればその効果をより高めることができると考えていた。そこでボントレガーの開発チームは、全く新しいIsoCoreハンドルバーを開発し、この課題に応えたのだ。IsoCoreハンドルバーは、OCLVカーボンに特殊なエラストマーを重ねて構成され、細かな振動の吸収を大きく改善した。結果、従来のカーボン製のハンドルバーと比べ、20%の振動の軽減に成功している。


Tire Clearance Direct Brakes【ディスクブレーキのオプションとさらに広くなったタイヤクリアランス】
Domane SLRはキャリパーブレーキまたはディスクブレーキのモデルを選択でき、両方とも以前よりも広いタイヤクリアランスとなっている。キャリパーブレーキ仕様のDomane SLRでは28Cのタイヤ、Domane SLR Disc では32Cのタイヤが標準装備される。Domane SLRにはダイレクトマウントの軽量ブレーキが備えられ、ディスクブレーキモデルには12mmのスルーアクスルを搭載。両モデルは、目立ちにくいフェンダーマウントも備えている。


Control Center【その他の特徴】
トレックでは、走りの性能をつかさどるテクノロジーの開発だけでなく、見た目や機能美に対するアプローチでもライダーのニーズに応えている。例えば、Domane SLRのシートチューブのボトルケージの真下にはDi2バッテリーを収めるDomane Control Centerが備われ、これは空気抵抗に非常に定評のあるMadoneから取り入れている。また、それぞれのユーザーの希望通りのスペックやカラーに応えるためにDomaneSLRでは、トレックのカスタムバイクプログラムであるProject Oneからも入手できる。※Project Oneで選択できるのは、キャリパーブレーキモデルのみ。

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最新Domane SLRの日本国内でのラインナップ(完成車)は以下の通り:
Domane_SLR_6■ DOMANE SLR 6     

フレーム:OCLV 600 Series

メインコンポ:Shimano Ultegra 6800

ホイール:Paradigm Comp Tubeless Ready

価格:590,000円(税込)

Domane_SLR_6_Disc■ DOMANE SLR 6 DISC  

フレーム:OCLV 600 Series

メインコンポ:Shimano Ultegra 6800

ホイール:Paradigm Comp Tubeless Ready Disc

価格:640,000円(税込)

Domane_SLR_7■ DOMANE SLR 7     

フレーム:OCLV 600 Series

メインコンポ:Shimano Ultegra Di2

ホイール:Paradigm Comp Tubeless Ready

価格:680,000円(税込)

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BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

トレック New Domane 発表

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本日、世界同時発表となった、ニュードマーネ。

トレックは、スポーツバイクのトップブランドであり、アメリカを代表するブランドでもある。昨年発表のエアロロード、Madoneは、そのパーフェクトな走りに絶賛されている。そして、今回は、New Domaneが発表となった。すでにFabian Cancellaraが使用しているモデルだ。「快適性」では、一歩先をリードするトレックの更なるニューモデルには、大きな期待がかかる。

尚、来る4/18(月)にトレック「New Domane」が国内記者発表となる。

取り急ぎの情報とし、メーカーNEWSが下記の通り、画像、詳細は後日アップ予定。

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FOR IMMEDIATE RELEASE

Groundbreaking second generation smoothes even more broken ground

(Waterloo, WI) — Building upon on what has quickly become the company’s most popular road bike platform, Trek Bicycle has unveiled the all-new Domane SLR. Originally unveiled in 2012, Domane is Trek’s performance road platform of caliper and disc brake-equipped Endurance Race bikes. Improving on what has been widely accepted as a breakthrough in modern bicycle design, Domane’s key feature, IsoSpeed rear decoupler, is now adjustable to suit the terrain and rider’s vertical compliance preference. Trek has also now graced the cycling world with a solution to the bumps and vibrations riders feel in the front half of their bike with the introduction of Front IsoSpeed and the brand new vibration damping IsoCore Handlebar expanding upon IsoSpeed’s potential rider benefit. The Domane SLR has already been proven on the WorldTour as Fabian Cancellara raced it to victory at the 2016 Strade Bianche. 

Adjustable Rear IsoSpeed
What made Domane an instant classic was the revolutionary IsoSpeed rear decoupler. Professional athletes, journalists, and riders the world over immediately felt a difference, and the technology was hailed as an immediate success. With Domane, the world now had a bike that was twice as compliant as a traditional road bike while still putting all the rider’s power to the road. Relentless innovation being central to the corporate culture, Trek engineers in collaboration with Trek’s roster of professional athletes immediately began researching the technology’s potential for improvement. That effort was centered around the ideation that riders come in many sizes and shapes, and employ the Domane in varied conditions and terrain all while seeking a preferred ride feel. The result is adjustable vertical compliance. Located just behind Domane SLR’s seat tube is a slider that allows the rider to control Domane SLR’s vertical compliance based upon their preference or the terrain they intend to conquer. In its lowest setting, vertical compliance increased overall by 14% when compared to the first generation Domane. 

Front IsoSpeed
Attacking the second half of IsoSpeed’s identified potential, it was time for the development team to revolutionize Domane’s front half. While IsoSpeed’s rear decoupler had riders’ backs, some essential parts of our bodies were left wanting. The challenge presented was not dissimilar to the same the team faced in 2010 when the development of the first generation of Domane began: Reduce vibration without sacrificing any efficiency or control. In kind, the solution to the front was not all that dissimilar to the rear. Front IsoSpeed is a decoupler that allows the steerer tube to flex independently from the head tube, increasing the vertical compliance of the front of the bike by 10% compared to a traditional road bike. 

IsoCore Handlebar
One of the greatest benefits of having a world class component development company located within the same walls is that you can call upon their expertise and treat a bike as a complete system. That’s exactly what Trek’s development team did when it came time to address one of the most critical touch points of Domane SLR—the handlebar. The team knew they had something special in Front IsoSpeed but the effect could be amplified if they had a new handlebar to address higher frequency vibration. Bontrager’s development team responded in kind with the all-new IsoCore handlebar. Constructed with a continuous inner layer of a specialized thermoplastic elastomer encased in proprietary OCLV, the IsoCore handlebar improves damping of high-frequency vibration with a reduction of vibration by 20% over standard carbon handlebars.

Disc brake option and additional tire clearance
Domane SLR is available in a caliper and disc brake models, both possessing enhanced tire clearance. Adding to the platform’s versatility, riders can now run 28c tires on Domane SLR and 32c tires on Domane SLR Disc while still meeting CPSC and ISO clearance standards. The caliper Domane SLR features lightweight direct mount brakes while the disc-equipped bikes utilizes 12mm thru axles. Both versions include hidden fender mounts.

The best of the rest
While many brands rest on just incremental changes to their platforms, Trek takes a different approach and has included a few key bonus features designed to improve the riding experience of all cyclists. Borrowing from one of the most lauded features of its aero brethren, Madone, Domane SLR is equipped with Domane Control Center, housing an internal Di2 battery just under the downtube water bottle cage. Riders looking for a more custom option can begin building the bike of their dreams immediately as Domane SLR’s caliper brake models are available immediately via Trek’s custom bike program Project One. Both Endurance Geometry and Race Shop Limited Pro Endurance Geometry are available to customize through Project One.

The all-new Domane SLR lineup is as follows:
Domane SLR 9 eTap
Domane SLR 7 Disc
Domane SLR 7
Domane SLR 6 Disc
Domane SLR 6
Domane SLR and Domane SLR Race Shop Limited available through Project One

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka