極上ライド

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トレックの新型ドマーネに乗ってみた。先日発表された話題のドマーネの特長は、大きく3つだろう。前後のISO SPEEDとハンドルバーがその武器なのだ。それが悪路での「快適性」を高めている。

昨今これらのタイプのバイクが注目となっているが、このドマーネのリリースで、完成の域に入ったと言えるだろう。「コンフォート」「ロングライド」「快適性」など様々なキーワードがあるが、このバイクは完全に「レーシングバイク」であり、その中で究極とも言える相反する「技」を見事に融合させているのだ。そのため、ターゲットは広く、悪路でのレースはもちろん、ロングライドでゆったりと走ることも十分にオススメとなるモデルだ。

実際に乗った感覚では、イメージ通り、ハンドルからのマイルドなフィーリングとサドルの乗り心地は十分だった。また、サドルは、大きな段差になるとダイレクトにしなっているフィーリングを感じることができる。そして、もちろんロードバイクとしての基本性能に違和感はなく、特に踏み出しの軽さが良い感覚だった。極上の乗り味と言って良いだろう。

そして、「トライアスロン」としてはどうだろうか?もちろん、同社には、スピードコンセプトがあり、エアロロードのマドンがあるので、一般的にはその方向性から外れるかもしれない。ただ、ロングライドとなるトライアスロンのバイクパートは、いかに疲労を抑えて、ランに繋げるのかも重要なポイントである。その点においては、ドマーネの「快適性」は十分な可能性を持っている。

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フロント ISO SPEED

ダイレクトに動く構造となっている。ヘッドのガタつきと勘違いしてしまうほど。調整などは比較的簡単だが、先述の通り、ヘッドのガタが出ていないかは、しっかり確認が必要となる。

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リア ISO SPEED

今回は、「調整式」になったことがポイントだ。シートチューブが2本で構成され、裏側のシートチューブをテコの原理で支点を変えることにより、その「しなり」を調整することにより、振動吸収を変化させている。

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ハンドル ISO CORE

このハンドルがまた大きな特長となっている。ハンドルを握り力を加えると体感できるが、そのしなりが凄い。これによって、ハンドルから受ける振動を吸収してくれるのだ。

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今回試乗したモデルは、DOMANE SLR6。その他の情報は下記関連情報にて。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka