トライアスロンの象徴的なDHバーを付けることとは? &【メーカーNEWS】プロファイルデザイン エアロバー及びエクステンションラインナップに SLCシリーズ登場

トライアスリート御用達、プロファイルのDHバーがアップデートされている。

エクステンションの形状としてはすでにラインナップされているものだが、カーボン製となり、軽量化が施されている。エクステンション部のみではあるが、その軽量化は約半分となっており、重量化となるDHバーをより扱い易いものとしている。そして、4タイプの形状全てに合わせてラインナップされている。

これら後付けができるクリップオンタイプはビギナーの使用も多いだろう。また、ビギナーでなくても今ひとつ良く分からないというトライアスリートも少なくないだろう。DHバーはやはり「トライアスリートの象徴」であり、走りは元より、セットすることで、大きく気分も変えてくれる特別なアイテムだ。

DHバーを初めてセッティングする時の注意点は2点。一つは、DHバーそのものの選び方だ。そして、もう一つはフィッティングとなる。

≪DHバーを選ぶ≫

まず、DHバーもサドル同様に考えてほしい。サドルに違和感を感じ、一つか二つ、変えてみたという人は少なくないはず。やはり、体重がかかり、その違和感を感じ易い。DHバーも同様で、腕が座るサドルのようなものなのだ。エクステンションの形状、パッドの形状など、直接触れる部分のフィット性は良いか。次に、エクステンションの形状はメーカーやモデルによっていくつもあるが、「どこ」を握るのか、それが決まれば、あとは握る部分とパッドの「距離」が好みにセットできるDHバーであるかどうかによる。

その距離こそが極めて重要となる。良く見かけるのが、DHバー単体を購入して自身でそのまま取り付けているケースだが、多くのメーカーが「長過ぎる」状態となっている。これはカットは必須であり「大前提」となっているということなのだ。前述の距離を合わせるためには、日本人サイズで言えば、大幅にカットが必要となる。距離はエクステンションを下げれば合わせられるが、下げた分だけ後方に飛び出し、ダンシング時などに脚に当たり、危険な状態となっていまう。

つまり、この調整(カット)は、2段階が理想と言えるだろう。馴染んだらカットではなく、最初の状態は異様に長過ぎるため、まず、ショップと話し合い、第1段階のカットをする必要がある。それは人によっては10cm以上となることもあるだろう。そして、第2段階として1~2cm程度のカットとなる。また、フライトコントロール(DHバー先端の変速)なのか、否か、フライトでもDi2とワイヤー式のバーコンではまた違ってくる。そこまでシビアとなるのが、DHバー自体のセッティングなのだ。

≪バイクフィッティングと3つ目のポジション≫

前述ではもの選びであり、「DHバー内のフィッティング」と言い換えることもできるだろう。次はその DHバーとバイクを合わせなければいけない。順番で言えば本来はこちらが先だ。バイク全体のフィッティングにDHポジションをどのように合わせるのか、その具現化が可能となる「もの選び」が必要になるということなのだ。

ロードバイクにそのまま一般型(ドラフティングレースで使用する極端に短いDHバーではなく)を取り付けるとDHバーが遠過ぎてしまう。つまり、サドルの前後位置(実際のシートアングル)が関わるのだが、ロードバイクでは限界となる可能性がある。

ここで考えるべき、大前提のフォームとは、大きくは2つ、そして、昨今では、3つと言えるだろう。大きくは、DHポジションのためのシートアングルが立ち、ハンドル位置が低い「トライアスロンバイク」、もう一つはシートアングルが一般的(寝ている)ロードバイクだ。そして、3つ目となるのが、ロードバイクの「トライアスロン仕様」で、DHバーを付けたロードだ。この3つ目こそが、昨今の現実的に多く取られているポジションだ。

ロードに一般型のDHバーを付けると遠過ぎてしまうと述べたが、これはサドルとハンドルの落差に大きく関係している。トライアスロンバイクのDHポジションをロードバイクに再現するとどうなるのか。仮に170cmくらいの選手であればサドルを通常位置より5~8cm程度を前方に座り、ドロップハンドルの上面に直接腕を乗せる。やや荒っぽいが、概ね「トライアスロンバイクのDHポジション体験」ができる。お尻がや腕が痛かったり、サドルが少し低い状態にはなるがイメージは湧くだろう。ロードバイクとの明かな違いが体験できる。

そして、ここでは3つ目の「中間的」とも言えるロードバイクのトライアスロン仕様の提案となる。DHバーをそのままドロップハンドルに付けると位置が高く、今までは「(競技上の)理想ではない」としていたが、選手それぞれの目標設定は様々な中で、DHバーの位置が高いことで、サドルは前方にセットしなくても、違和感の少ないDHポジションが可能となる。まずはここから始めて見ることも良いのではないだろうか。

もちろん、パワー(スピード)の出るフォームではないが、選手によっては無理ないフォームこそ、パフォーマンスの安定により、その選手内では、良い結果につながることは十分考えられる。難しく伝えてしまったかもしれないが、「トライアスロン」を考える中で、必要なことでもある。

以下、メーカーNewsとなる。

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【プロファイルデザイン:新製品情報】エアロバーおよびエクステンションラインナップにSLC(Super Light Carbon)シリーズが登場

エクステンションバーラインナップの最大の目的は、「よりパワーを発揮したい」「リラックスしたライディングフォームを保ちたい」「エアロダイナミクスに優れるフォームを手に入れたい」などの、ライダーによって異なる理想のポジショニングの要望に応えることです。新たに登場したSLCシリーズは、これまで同様プロファイルデザインの優れたエルゴノミクスを備え、様々なライダーの厳しい要望にしっかりと応えるラインナップとテクノロジーを有し、さらに軽量なカーボンを使用する事で、従来モデルのエクステンションより約半分もの重量を削減したハイパフォーマンスモデルです。

SUPERSONIC/ERGO+/CARBON

SUPERSONICブラケットは、新世代のエアロバーブラケットとしてリリースされた最初の製品であり、最高峰のモデルです。これまでのブラケットに比べ調整が容易で、フィット感の調整幅も大きくなっています。

ERGO+アームレストとの組み合わせによって、業界トップクラスの快適なライドフォームを実現しています。SLC(SUPER LIGHT CARBON) シリーズの登場により、ほぼ全てのライダーにプレミアムな選択肢を提供するエアロバーシリーズが完成しました。

■35SLC Carbon Extensions

35SLCエクステンションは、35°のスキーベンドシェイプを提供します。これにより少し手首の位置が低いハンドポジションを作り出します。

SUPERSONIC/ERGO+/35 SLC(エアロバーキット)ブラケット:SUPERSONIC

アームレスト:ERGO+ / 10mmパッドクランプ径:31.8mmアームレスト幅:124~290mm(18.5mm刻み)※エクステンション幅が100mmの場合アームレストオフセット:-85~-17.5mm(15mm刻み)アームレストスタック:最小58.5mm(70mmまでのライザーに対応)

税込定価:¥35,900-

35 SLC エクステンション(エクステンション単体)全長:400mm

アングル:35°ライズ:80mm(bottom to top)素材:カーボンファイバー重量:138g(ペア)

税込定価:¥19,600-

■43SLC Carbon Extensions

43SCLエクステンションは、「リスト・リリーフ・スタイル」と呼ばれるエクステンションに腕を沿わせることができる曲げをもち、手首の快適性を犠牲にすることなく、エアロダイナミクスを向上させることを目的としています。

また、43度というグリップ角度は、多くのアスリート達とのテストに基づき決定されています。

SUPERSONIC/ERGO+/43 SLC(エアロバーキット)

ブラケット:SUPERSONICアームレスト:ERGO+ / 10mmパッドクランプ径:31.8mmアームレスト幅:124~290mm(18.5mm刻み)※エクステンション幅が100mmの場合アームレストオフセット:-85~-17.5mm(15mm刻み)アームレストスタック:最小58.5mm(70mmまでのライザーに対応)

税込定価:¥35,900-

43 SLC エクステンション(エクステンション単体)

全長:400mmアングル:43°素材:カーボンファイバー重量:142g(ペア)

税込定価:¥19,600-

■4525SLC Carbon Extensions

4525SLCは、ロワーセクションが45°、アッパーセクションが25°で、アッパーセクションは7.5mmオフセットされ横方向へのシフトが可能なエクステンションです。これによりライダーは、低く短いリーチポジションと、手を高く伸ばしエアロダイナミクスを追求したアグレッシブなポジションのどちらも選択することができます。

SUPERSONIC/ERGO+/4525 SLC(エアロバーキット)

ブラケット:SUPERSONICアームレスト:ERGO+ / 10mmパッドクランプ径:31.8mmアームレスト幅:124~290mm(18.5mm刻み)※エクステンション幅が100mmの場合アームレストオフセット:-85~-17.5mm(15mm刻み)アームレストスタック:最小58.5mm(70mmまでのライザーに対応

税込定価:¥35,900-

4525 SLC エクステンション(エクステンション単体)

全長:400mmアングル:45° / 25°素材:カーボンファイバー重量:139g(ペア)

税込定価:¥19,600-

■50SLC Carbon Extensions

50SLCエクステンションは、50°のスキーベンド形状に片側7.5mmのオフセットを持たせています。手首の角度をニュートラルにし、グリップ幅を微調整することが可能です。

SUPERSONIC/ERGO+/50 SLC(エアロバーキット)

ブラケット:SUPERSONICアームレスト:ERGO+ / 10mmパッドクランプ径:31.8mmアームレスト幅:124~290mm(18.5mm刻み)※エクステンション幅が100mmの場合アームレストオフセット:-85~-17.5mm(15mm刻み)アームレストスタック:最小58.5mm(70mmまでのライザーに対応)

税込定価:¥35,900-

50 SLC エクステンション(エクステンション単体)

全長:400mmアングル:50°素材:カーボンファイバー重量:140g(ペア)

税込定価:¥19,600-

7.5mm lateral shift

43SLC、4525SLC、50SLCが持つグリップ部分の「7.5mmオフセット」は、グリップスペースを確保したり、エアロダイナミクスの向上などライダーのポジションや好みに合わせて調整する幅を拡張します。

■AEROPORT Di2 RS910 ADAPTER

SLCエクステンションには、別売の「AEROPORT」を装着することにより、シマノ Di2 EW-RS910ジャンクションボックスとBT-DN110バッテリーを内装することが可能になり、バッテリーの配置とフレーム内のケーブルの取り回しがより簡単かつ確実にすることができます。また、一般的なエアロバーのように EW90ジャンクションボックスに見られるようなケーブルの乱雑な配置や、ステムやフレームにジャンクションボックスを隠す必要がありません。

AEROPORT RS-910 アダプター

アダプターは外径22.2mm、内径19.4mmのプロファイルデザイン製アルミエクステンションとSLCカーボンエクステンションに対応し、以下のDi2パーツに適合するよう設計されています。

・シマノ EW-RS910ジャンクションボックス・シマノ BT-DN110 内蔵バッテリー・シマノ EW-SD50エレクトロニックケーブル

税込定価:¥4,450-

 

 

 

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka