投稿者: TMJ Otsuka
【SCOTT】 CADENCE PLUS
スコットは、元祖エアロ系のバイクブランドだ。現在トライアスロンでは、当たり前のDHバーを開発したのがスコットだった。バイクも人気で、アイアンマン世界選手権においては、使用率トップ10の常連ブランドでもある。そして、フォイルなどの「エアロロード」をいち早くリリースするなどその存在感は大きい。
このヘルメットの開発には、エアロダイナミクス、快適性、そして、安全性がキーワードとなり4年間を費やしている。また、軽量性においては、それらの要素をクリアした上で、より良い製品の開発を行っている。アデレード大学のRichard Kelso氏協力のもと、スコットの専門開発チームが行っているのだ。
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まず、エアロダイナミクスについては、ヘルメットの外側だけではなく、内側の通気性の高さが重要となった。その内外の気流を合わせてテストを続けることで向上している。その通気は、快適性に繋がるため、風洞実験、サーマルマッピングや気流のシミュレーションを繰り返し、エアロダイナミクスを損なうことなく開発されている。その冷却効果は、ヘルメットを被っていない場合よりも1.1%高くなるほどに仕上がっている。また、フィット性は、頭部に違和感を感じるところとそうでないところを分析し開発している。そして、安全性については、衝撃分散システムのMIPSを採用している。長年のMIPSとの共同制作により、スコットのヘルメットにも他の性能を損なうことなくマッチさせている。
LUMINA No.63 ~ KONA 2016 GERONIMO SELECTION ~
ルミナNo.63発売しました。
今号の特集です。
P14~35 KONA 2016 聖なるアイアンマン世界選手権、ハワイへ。
今年も世界最高峰のトライアスロンが開催されました。レース、モノ、そして、ハワイKONA、最高のステージがそこになります。プロは高速化し、極めてハイレベルなバトルを展開しています。エイジ選手もレベルは高く、世界の壁の高さを感じます。話題のP5Xなど、新たな提案のバイクも登場し、大いに沸いていました。また、コナの優しい景色と厳しい天候が、楽しみと「緊張感」が、背中合わせとなる特有の大会でもあります。
やはり、トライアスロンは、10月のコナから始まります。
特集の中で GERONIMO 大塚 担当分ご紹介します。
P28~35 BIKE & ITEMS GERONIMO SELECTION コナ★モノ徹底レビュー
1996年から取材を始め、2000年の大会から「トライアスロンJAPAN」に、2009年から「Triathlon Trip」、2011年から「Triathlon LUMINA」で寄稿させて頂いてから17回目のハワイ特集となりました。いつ行ってもエキサイティングなコナです。ここ5年は、コナでの「世界同時発表」というのが定着し、それまで、7月のツールドフランスでの投入、8月のユーロバイク(世界最大サイクルショー)などで発表でしたが、より、トライスロンへの注力度が高まり、ロード基準(UCIルール)ではなく、「トライアスロン専用バイク」の開発が本格始動となったこの5年でした。(トライアスロンバイクの歴史はこちら)
そんな中で、今回のP5Xのこだわりには驚かされました。サーヴェロがこれからのトライアスロンバイクの新たな「基準」を作ったと言っても良いでしょう。ただ、フューエル&ストレージを明確に「具現化」したのは、2011年コナで発表となったSHIVでした。2013年には、二代目Speedconceptがストレージの収納力を高めています。後発でもその完成度を高めることで、「ポジション」をキープしています。したがって、来年以降、各社の動きが出てくると思います。その動きが最もエキサイティングなことになるでしょう。
㉔ 高回転の理由
㉓ 3時間の意味
本日も「LUMINA PRODUCE ジェロニモ大塚のインドアトレーニング」を開催しました。
そして、初の「3時間」でした。
通常の2時間スピニングと何が違うのか。もちろん時間は1.5倍となるので、ハードなイメージはあります。以前のイメージでは、2時間は、1時間の延長版のイメージです。ディスタンスというよりは、「スピード」のイメージでした。したがって、3時間はペース配分も必要になります。そのペース配分とは、回転数、負荷などに表れて来ます。ただこちらからのリードはいつものように容赦なく、追い込みます。大事なことは、「一喜一憂」することなく、平静さとリラックスを維持することです。
トライアスロンのディスタンスに例えれば、1時間はショート、2時間はミドル、そして。3時間はロングです。走っている時の状態を思い出して下さい。ペース配分がミドルとロングでは、全く違って来ます。そんなイメージに近いです。現実は、2時間半でオールアウト状態を目指します。言葉は適当ではないかもしれませんが、パワー系の筋肉は売り切れ、スタミナ系の筋肉が残ります。ラスト30分は、その耐持久性の高い筋肉が動員されます。それこそが、本来使うべき筋肉です。
そして、そもそも3時間が「通常」なのです。やはり、3時間は理想です。
㉒ 自然体
KONA 2016
IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 Road to KONA 2017
IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 GERONIMO COUNT
IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 Review
IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 P5X (準備中) IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 100 Smiles
IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 Race Result IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 Team JAPAN-2
IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 Andy’s PROTO IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 Team JAPAN-1
IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 IA IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 ANDEAN
IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 4th Photos IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 TM01
IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 P5X IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 3rd Photos
IRONMAN ” MONO, RACE & KONA ” 2016 Road to KONA 2017
プロが、ハワイのアイアンマンワールドチャンピオンシップに出場するためにはルールがある。
現在は、1年かけてポイントを獲得し、その上位ランカーのみが出場できるシステムとなっている。そのシステムは、2017年大会であれば、今年の8/22から来年の8/20までとし、男子50名、女子35名という枠を目指して、5レース出場し、高得点の4レースの合計ポイントで決まる。クウォリファイは、7月と8月の時点で判断され、男子であれば、7月に40名、その後、残りの10名が決まる。(女子は、28名と7名)
すでに今年の本選で上位入賞者は、極めて大きなポイントをゲットしスタートしている。これは、ゼロスタートとなるその他のプロ選手にとっては、とても厳しいサーキットレースとなる。ポイントゲットのためのレースをどのようなタイミングとするのか、身体へのダメージが大きいアイアンマンレースだけにその組立が重要となる。
したがって、ハワイで上位に入ることも重要だが、「プロ選手」としてエントリーできることの価値は極めて大きなことになる。
そして、戸原開人選手のポイントに注目してほしい。10月の台湾と先日のマレーシアで大きなポイントをゲットし、現在3レースで3110ポイントとなっている。これは、極めて大きなポイントとなる。上の表の通り、過去5年間のクウォリファイ最低ポイントと比較してもあと一歩となった。現時点で確定はされないが、極めてエキサイティングな状態なのだ。今年のハワイが待ち遠しいところだ。※過去5年優勝者特別枠のポイントは含まず。
再び日本人が世界で戦うために。
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「2000年のコナでは、日本の三羽烏、田村嘉規、宮塚英也、谷新吾の3選手が20位以内に入った。そして、田村選手は当時シード権のあった15以内において14位に入り、メディアスタンドで日本人メディアが大盛り上がりだったことを憶えている。その時から興奮状態にはなれていない。」
【17Newモデル情報】 BMC New TIMEMACHINE Form, Function, Fit
本日は、BMC TIMEMACHINEの展示会が開催された。
TIMEMACHINEは、先月コナで世界同時発表となった。その国内向けのプレゼンテーションが行われた。
BMCのタイムトライアル系のバイクは、2004年のTIMEMACHINE TT01のデビューだった。3Pプログラムによる完全オーダーシステムで、サドル高含め6ヵ所のデータ記入、身長、体重などを記入し、納期4ヶ月、そして、オーダーにあたっては、「覚悟」とまで明記されていたことが印象的だった。その後、7年を経て、2010年のコナでアンドレアスラエラートが使用し、話題となったのが初代のTIMEMACHINE TM01のデビューだった。販売は、2011年モデルとしてデリバリーが始まり、たちまち人気トライアスロンモデルとなったのだ。そのルーツとなるTT01と初代TM01のコンセプトは大きく異なっていた。トライアスロンバイクの定義は、「シートアングル」と言っても良いだろう。TT01はシートアングルは寝ていた。オーダーと言っても「タイムトライアルバイク」として、シートピラー形状も70度前半の形状となってた。事実、前年のコナでの存在感は低く、僅か6台のカウントだった。そして、初代TM01のシートアングルは77度となり、「トライアスロン」のためのバイクとして造られたのだ。機能とともにシャープでスパルタンなデザインは、幅広く支持され、その人気とデザインは今も色褪せない。2013年モデルカラーでは、「ALOHA」ネーミングされたモデルもあった。
6年の時が経ち、二代目TM01が誕生した。このモデルの特筆すべき点は、BMCのよりトライアスロンへの注力が伺えることだ。先述の通り、前作で完全にトライアスロンバイクとなったTM01が、エアロダイナミクス、ストレージ、パッキングなど、明確にトライアスリートをターゲットとしていることだ。まず、外観上は初代の流れを汲みシャープなデザインとなっている。前作に比べ、インテグレーテッドの強化が図られ、ケーブル類はほぼ収まっている。スイスの空力学のサウバーエンジニアリング社との共同開発により、前作よりも、バイク単体で、ヨー角20度で20%、ライダーが乗った状態で12%のエアロダイナミクス向上となっている。
そして、外観からも伺えるストレージこそが、更に「トライアスロン度」が高めている。サドル下とトップチューブのストレージを標準装備し、ロングライドで必要なものを収められるようになった。この点においては、他社ではすでに導入されているモデルも多く目新しいわけではないが、「改良」「改善」ということで評価したい。また、パッキングにおいても考慮されていて、ハンドル部が左右に二分割することができ、更にDi2仕様であれば、バイク本体からハンドルを完全に分離させることができる。(作業には少しコツが必要となるが)近年、海外遠征の選手も少なくない。パッキングにおいてもその扱い易さが必須となるだろう。今回話題となっているのが、シートアングルを大きく変えるシステムだ。前代未聞のシートピラーの取付位置が2ヶ所存在するのだ。これによって、トライアスロンからUCI対応を含めたタイムトライアル仕様となる。ただ、やや矛盾に聞こえるかもしれない。トライアスリートとしては、両方使うことはないだろう。ちなみに下位グレードのTM02であれば、シートアングルを寝かせ、ハンドルをドロップにすれば、エアロロードに変身させることもできるだろう。ブレーキ本体は大きく改善されている。フィーリング、調整、シューの交換など、前作に比べ各段に良くなっている。
また、タイムトライアルと違いロングライドとなるトライアスロンでの使用に対し、ハンドル位置を高くできるようにしている。前作でもステムの組合せにより32パターンのハンドル位置が可能となり、高い位置のセッティングも可能だったが、エアロダイナミクスにおいてはベストではなかったのだ。新型のVコクピットにすることで、ライダーが乗車時により発生する乱気流を整える効果を持っている。ハンドル周りは、Vコクピットとフラットに低く使用する大きく二つのパターンになり、更に、フラットは、ブルホーン部を上向き、下向きにすることで、3パターンが可能となっている。これは、ブルホーン部を持つ、アップダウンやテクニカルなコースに関わり、上体の角度を決めるものだ。
ジオメトリーは、前作をほぼ踏襲していると言って良いだろう。Mサイズに2種類のトップ長を設定することも継続となっている。前作と違うポイントでジオメトリーが発表されているためカタログ上の比較はできないが、スタンドオーバーハイトなどはやや高くなっている。(15mm程度)このモデルに限らずだが、トライアスロンバイクは、「超ピンポイント」なポジションのバイクだ。身体の各部のサイズ、骨格の違い、柔軟性、癖により、そのライダーのポジションは、極めて「固有」のものとなる。その決定を慎重に行い、バイクのセッティングの必要がある。このバイクは、その自由度を高めているが、それでも慎重なポジション決定が望ましい。
今年のコナの使用率第7位となっている。(5、6位は、同率でその差は1台)初めて100台オーバーとなったBMCは、コナを代表する7大ブランドとなった。
アイアンマンワールドチャンピオンシップ世界同時発表 http://triathlon-geronimo.com/?p=15029
TIMEMACHINE 01 SRAM Red eTap ¥1,260,000 + tax
TIMEMACHINE 01 Frame Set ¥790,000 + tax
今回、最もこだわりを感じるVコクピットとヘッド周り。
ハンドルは二分割に。
ステム下に収まるDi2ジャンクションA
タイムトライアルポジション、専用工具を穴に入れカットする寸法を決定する。
トライアスロンポジションも同様。
Di2の変速調整は、この穴から可能。
ブレーキ調整はジビア。
シューセットは簡単に外せる。
意外なこだわり、エクステンションを斜めにカットできるガイドとプラグが付く。
このプレートにより、パッドの前後報告を調整する。
ハンドルの可動最大角度、前作より曲がる。
ラック用パッド付。
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TIMEMACHINE 02 Ultegra Di2 ¥700,000 + tax
TIMEMACHINE 02 105 ¥340,000 + tax
TIMEMACHINE 02 Frame Set ¥300,000 + tax
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「2017年のコナで、使用台数が気になる!」
トラMONO in CYCLE MODE 2016
本日は、幕張メッセで恒例のサイクルショー「CYCLE MODE」が開催されました。
国内最大のサイクルショーとなり、トライアスロン系のバイク、その他アイテムも多数出展しています。
主なトライアスロン系ブランドは、ARGON18、CANYON、CUBE、KUOTA、CERVELO、SPECIALIZED、DEROSA、PINALELLO、BOMA、RIDLEY、GARNEAU、LOOK、ROTOR、FULCRUM、PROFILE DESIGN、PIONEER、PEARL IZUMI、VISION、FFWD、FIZI;K、TRP、DARE、SELLE ITALIA、SELLE SMP、XENTIS、TACX、GIRO、SPINERGY、SPEEDPLAY、3T、SIDI、SHIMANO、ZIPP、CORIMA、GLOWTAC、KASK、KABUTO、CAMPAGNOLO、ELITE、AX LIGHTNESS、ISM、EASTON、CERAMICSPEED etc.
業界向けには、ほぼ事前に展示会などでの情報がありますが、展示会に間に合わなかったり、それ以降発表の製品もいくつかあり、幅広く楽しめる内容だと思います。サーヴェロのP5Xは一般公開は初、S5ニューカラーは昨晩到着したばかり、普段お目にかかれないキャニオンとその新型トライアスロンモデル、OGKカブトの新型エアロヘルメット、プロファイルデザインの新型ドリンクシステム(シーポ企画で製作されたヴァイパー用と同じもの)ピナレロ新型ボリデの現物初お披露目、月曜日に発表があったばかりの24本限定のヴェンジヴァイアスDISCのサガンスペシャル、などなど。(^^)/
6日(日)17時まで開催していますので是非行ってみて下さい。http://www.cyclemode.net/
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「この週末は、MODEへGO!」