【16Newモデル情報】 TREK WORLD JAPAN ② Madone Development

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本日は、京都でトレックの新製品発表会が開催された。

既に新製品の概要は、お知らせした通りだが、今回は、その「開発」に関わるスタッフからのプレゼンテーションがあった。今、各社において、エアロダイナミクスが最も熱いと言っても良いだろう。1カテゴリーと見られがちだが、各社の「テクノロジーの結晶」がエアロロードでもある。全般的には、「軽量性」その結果として「登坂性能」の高いものも、人気となっているが、「オールラウンド性」を考えると絶対に必要なカテゴリーであり、最も難しい「エアロダイナミクス」との対峙があるのだ。現在UCIの重量規定から見れば、「軽過ぎる」バイクを活かし「エアロフォルム」にして、ちょうど良いものに仕上がるのだ。もちろん、UCI規定の関係ない多くの一般ユーザーは、「6.8kg」では物足りない。更に軽量なバイクを求める。「軽量性」は理屈だけではなく、単純に「心地よい」ものを直感として感じるからだ。ただ、ツーリングなどを楽しむユーザーも経験していることだが、実際に走るコースは、アップダウンもあれば、フラットもある。実際のイメージとしては、アップダウンをクリアし、フラットは、「高速」で走りたいという人も少なくないだろう。もちろん、用途、好みにより絶対はないが、明らかに、必要な「要素」を集結させたバイクが「エアロロード」であり、ここ暫く、「エアロダイナミクス」は、重要なキーワードとなるだろう。

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Mio Suzuki – Analisis Engineer

今回、ゲストスピーカーとして来日したのは、トレック本社のエアロダイナミクスにおける日本人エンジニアである鈴木美央氏。CFD解析を行う唯一エンジニアで、風洞実験の最高責任者でもある。今回の新型マドンの開発チームであると同時に、昨年9月にイェンス・フォイクトがアワーレコードの世界新記録(当時)を樹立した際のサポートメンバーでもある。トレックが誇るテクノロジー開発の第一線で活躍する鈴木氏は、「私は、一番が大好きです。」と専門性の中にも楽しく、その「秘密」を話してくれた。

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トレックはどのように究極を追求するのか?
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まず、開発プロセスとして、2,3年かけている。
① 現在の市場のバイク、アクセサリーの評価
② CAEツールを用いた設計イテレーション(CFD、FEA)
③ 風洞、Velodrome & フィールドでの検証
④ デザインの改善
⑤製造
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トレックのエンジニアリングの競争上の優位性?
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① シュミレーションとテストの専門家の知識を有した専門分析グループを持っている唯一のメーカー
② 最も洗練されたコンピューティング技術を使用(cloud Computing)
③ 業界初、マルチフィジックスアプローチ(FEA+CFD)
④ 業界初、最適化ソフトウエアを使用(HEEDS)
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Aerodynamics:CFD 
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CFDデータの誤差を3%以内にするため、CFDの新しい手法として、 空気抵抗だけではなく、下記の要素も加味している。
① 表面流動が分離する方向
② バイク表面付近に発生する低エネルギーの渦・乱流
③ 後方乱流の量
④ 局所的、蓄積された空気抵抗分析
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CFD解析の例:空気分離および乱流構造
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2013年モデルは、ヘッド周り後方、シート周り後方が赤くなっていることがわかる。これは、乱流が発生している箇所となる。そして、2016年モデルでは、その「赤」が少なくなっていることがわかる。
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2013年モデルに対して、PROTO X の方が、「黒い筋状」のものが多く見ることができる。これは、空気の流れを示していて、フレーム表面を滑らかに通り過ぎている。これにより乱流発生が起きていない状態が確認できる。
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Efficient Airflow Over The Components

フロントブレーキは、カバーではなく、一体状のデザインとなっている。カバーでなくても同等のエアロ効果があり、メンテナンス性を優先している。またハンドル、ステムのエアロダイナミクスにもこだわっている。ハンドルは、プロレベルで3Wセーブになるとのこと。また、ステムの上はフラットになっているが、これは、一般的なフォークコラムがステム上に残っている場合、エアロダイナミクスが落ちてしますからなのだ。

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Design Iteration Using CFD and FEA
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究極のレースバイクは、速いだけではなく、マドンが知られてきた優れたハンドリングを持っている必要がある。空気力学解析と構造解析を同時に進める事によって全ての面で最高のパフォーマンスのフレームを完成させた。
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Riding Load Analysis:Cornering Model
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高速コーナー時に起こるダウンチューブ中央に発生する歪のコンピューター予測と実測値が非常によく一致している。
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Water Bottle Location Optimization
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コンピュータの計算結果からボトルの取付位置の組み合わせを、140回のシュミレーションを繰り返した。そして、最適なソリューションは、フレームとウォーターボトルの空気抵抗を5.5%低減した。
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Design Validation : Wind Tunnel

風洞実験はサンディエゴで行っている。

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Wind Tunnel Data

旧型及び各社と比較では、極めて高いエアロダイナミクスを持っていることがわかる。ヨー角15度では、その性能が顕著に現れている。

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鈴木氏、実はトライアスリートでもある。帰国後、地元アメリカで3レースの予定があるとのこと。アメリカ在住20年の彼女は、「来年は、日本のレースも出てみたい」と言っていた。
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「開発には、何人もトライアスリートがいます。もちろん、コナレベルのトライアスリートもいて、中には、エイジ入賞するレベルの人もいます。やはり自分たちで使ってみないと開発できないですよね。」
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ユーザー目線での開発にも余念がない、そんなトレックの開発スタッフの声は、熱いものがあった。更なる、トレックの進化、そして、トライアスロンへの注力を大いに期待できる感触があった。
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 「今後のご活躍を期待しております。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【16Newモデル情報】 TREK WORLD JAPAN ①

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本日は、京都でトレックの新製品発表会が開催された。

トレックは、来年40周年を迎える、スポーツバイクNo.1のアメリカンブランドだ。ロードは、この「エアロ」のマドン、先行で「軽量」のエモンダ、継続「エンデューロ」のドマーネと3つの「性格」を持つトレックのロードラインナップとなっている。そして、アイアンマン世界選手権においては、上り調子の2位の使用率となっている。もちろん使用されるバイクは、同社トライアスロンモデルのスピードコンセプトだ。国内においても人気は高く、先月のアイアンマン70.3セントレアでは、第3位の使用率(http://triathlon-geronimo.com/?p=1655)となっている。

現在、トレックもイヤーモデルという設定はしていない。エアロロードのマドンは、2010年リリースのトライアスロンバイク、スピードコンセプトで培った、KVF形状のフレーム断面となっている。この形状は、トレックが初めてロードバイクに採用したものだ。今では、各社同様の形状が主流になり、それが、2010年以降の「次世代エアロロード」の流れとなっている。

今回の目玉はもちろん「NEW MADONE」であったが、先月の発表会で先行チェック、インプレでも30km走行はしていたので、全体的にラインナップをチェックしてきた。各モデルは、2~3年目に入り「パーフェクトマシンTREK」の完成度の高いものとなったのだろうか。ニューマドンの登場で、「トレックテクノロジーの集大成」をアピールできたと思う。エアロと相反する快適性へのこだわり、マテリアルを駆使し、エモンダなどから培った軽量性など、エアロロードは、各社の「コンセプトモデル」でもあり、注力が期待される中での今回のニューマドンは、2016年を大いに沸かせる一台となったことは、間違いないだろう。

ニューマドンの発表は、エモンダを遥かに超える160%以上のアクセス、他社のエアロロードとは、一桁違うFACEBOOKの「いいね」など、大きな話題となっているようだ。

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ニューマドンは、会場の中央に展示され、発表会を盛り上げていた。

《関連情報》

①THE ALL-NEW MADONE http://triathlon-geronimo.com/?p=2671

②インプレ http://triathlon-geronimo.com/?p=2726

③Triathlon LUMINA http://triathlon-geronimo.com/?p=3106

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2013年でモデルチェンジした、スピードコンセプトのモデルチェンジが気になっていたが、今回は、継続となり、変更はなかった。トレックは、昨年のハワイアイアンマンでの使用率が、第2位となっているが、その多くが、初代とこの現行のスピードコンセプトで構成されているのだ。トレックにとって、「第二次ブーム」とも言える、勢いを感じる。
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昨年リリースされた廉価版モデル7.0シリーズは、カラーチェンジ。
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「究極の軽さ」は、完成車で4.65kgを誇る、エモンダの頂点SLR10。
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「圧倒的な快適性」は、ISOSPEEDに寄るもので、振動の分散に優れる。
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トレックの提案するWSDシリーズ。女性専用のシルクやエクサ、女性に調整された、エモンダ、マドン、そして、スピードコンセプトなど、その取組は徹底的なプロジェクトになっている。
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トレックのカスタムバイクシステム「PROJECT ONE」は、美しいペイントが特長的。フレームカラー、予算に合わせた価格、パーツの選択肢、パーツサイズ、コンポーネントの選択肢、ホイールカラーなど、世界にたった1台しか存在しないバイクを造ることができる。
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エモンダSLRの「FACTORY RACING」カラーは人気のカラー。
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JENS VOIGTのアワーレコードモデル。
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トレックのグループブランド、ボントレガー。単なるオプションブランドではない。完全に独立したそのクウォリティは、自立しているブランドでもある。ただ、トレックとのアッセンブルが最もベストマッチングとなる。
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bike rader誌の「エアロヘルメットバトル」テストでも一番評価の高かったバリスタ。そして、アジアンフィット対応となっている。
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ショートテールTT「アイオロスヘルメット」。
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軽量トライアスロンサドルで、若干ショートとなっている。
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スピードコンセプトのDHバーのエクステンションも交換可能。
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オリジナルのファブリックで、様々なコンディションにも対応できる。
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最後にトレックからの強い提案がこの「Flare R」だ。その理由は。。。
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①死傷事故の約80%が、日中に発生。
②後方から追突事故による致死率は、出会い頭事故に比べ約10倍高まる。
③サイクリストは自身に対するドライバーからの視認性を700%も過大評価している。
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これは、ハンドルやヘルメットに装着したライト、ランプなどをリモートで点灯、点滅などを操作でき、同時に点灯確認のモニタリングも可能となっている。やはり、事故になる前に装備したものを、「タイムリー」に、「安全」に、「確実な操作」などが必要となってくるからだ。
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トレーニングに集中することは、安全面において「散漫」になる可能性がある。まずは、「安全第一」に走行することを考えなければいけない。そのために必要なアイテムの一つだ。
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「次回は、トレックのエアロテクノロジーについてレポートします。本社から開発エンジニアも来日しています。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【SRM】 PowerControl 8

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あのSRMが新たな方針でリリースされました。

詳しくは、トライアスロンルミナに書かせて頂きましたので、是非ご覧下さい。

ここでは、追加画像としてご覧下さい。

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「頭脳」だけの単品販売となった次世代SRM。

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「自己管理のためのアイテムです。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【Haero Carbon】 H.253 Time Trial handlebar

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新興ブランドからこだわりのDHバーがリリースされました。

詳しくは、トライアスロンルミナに書かせて頂きましたので、是非ご覧下さい。

ここでは、追加画像としてご覧下さい。

LUMINA No.47  cutting http://triathlon-geronimo.com/?p=3106

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スペーサーでパッドの高さ調整は簡単にできる。

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軽量化に徹底し、削ぎ落とされたデザインだった。

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「ドイツブランドらしい造りですね。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

第3回

Triathlon LUMINA No.47

P81~83 Mare Ingenii Tri BIKE CHRONICLE

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トレックTTやカリバーなどのカーボントライアスロンバイクの兆し

このクロニクルの第3回目は、00年前半について振り返ってみる。この5年間は、いよいよ「カーボン」のトライアスロンバイクを意識させられるようになってきたのだった。実際には、まだまだアルミが多く使用されていたが、「エアロダイナミクス」にこだわり始めたことによって、成型の自由度の高い、カーボンで造るトライアスロンバイクへの注力が顕著になってきたのだ。各メーカーの「カーボン化」は時間の問題となったと言える。カーボンを使えば、自由な形状が可能となるため、トライアスロンなど、エアロダイナミクスのための形状を造るためには、絶対に必要だったのだ。そんな意味では、トライアスロンマーケットの拡大とともに、伸びていると言っても過言ではないのだ。

まず、トライアスロンバイクの「カーボン化」で大きく動きを感じたのは、トレックだった。2000年にツールドフランス参戦用に製作した「TT」があった。あくまでもTTだったのだが、2001年アイアンマンでは、早速プロ選手に投入、ハワイで大いに沸いたのだった。ただ、そもそもトレックの考え方としては、「TT」と「トライアスロン」を大きく区別していることだ。そのため、ラインナップのカテゴリーもトライアスロンではなく、ロードとして位置付けていた。当時のトライアスロンモデルは、「HILO」であり、「TT」ではなかった。先述で、2001年プロ投入としたが、ゼッケン1のピーターリードはカーボンの「TT」でなく、アルミの「スペシャルモデル」を使用していた。選手からのリクエストもあったかもしれないが、いち早く「カーボン投入」をしたかったのではないだろうか。2000年に入り水面下での「カーボンバトル」が始まっていたのだ。

ここで当時の気になるブランドを紹介しよう。実質2000年のハワイでロタレーダーが、P3(アルミ)を使用し、ハワイメジャーとなったサーベロだ。後の大活躍は周知の通りだが、当時のトップ3は、まだ、ケストレル、トレック、キャノンデールで、サーベロは、「第2勢力」の一つに過ぎなかった。そのサーベロもまだアルミフレームの時代だ。2001年モデルとしてデビューの「P3」は、後のカーボン製P3の原型となっていて、特徴的なシートチューブ形状をそのまま継承して、「P3carbon」というネーミングで2005年にデビューしている。その後、アルミモデルが無くなったため、2009年から「P3」となった。

一方、カーボン化の動きが著しくなってきたが、アルミメーカーも頑張っていた。キャノンデールなどは、2003年から2007年までの5年間アイアンマンのオフィシャルバイクとなっているのだ。最終年の2007年に、アルミとカーボンのハイブリッドSIX13バージョンがリリースされた。そして、翌年2008年でフルカーボンの「スライス」がデビューとなったのだ。実は、キャノンデールも早い時期にカーボンを開発していた。2001年にアメリカ、ペンシルベニア州ベッドフォードの自社工場を、(まさに「100%HAND MADE IN USA」の頃)、工場見学に行ったことがあったが、その時にカーボンロードのサンプルがあった。トップチューブを太くし、ダウンチューブとシートステーがない、特異で、奇抜であり、キャノンデールらしいビジュアル性の高いデザインだった。そして、なんとそのネーミングは、「SLICE」となっていたのだ。2008年デビューのトライアスロンバイク「SLICE」のルーツとも言える。ちなみに、この頃、キャノンデールは、オフロードのモーターサイクルMX400や4輪バギー車も同工場で自社生産していた。

このように、この時代は、アルミフレームもカーボンフレームも混在しているように見えた。しかし、確実に「カーボン」への意識は高まり、各メーカーにおいては、動きが出ていた。それまで、トライアスロンへ注力していたメーカーだけではなく、各メーカーの動きも出てきた。ただ、それまで、注力していなかったメーカーには、ジオメトリーに「迷い」を感じるものも少なくなかったのだ。それだけ、意識せざるを得ないところまで来ていたと言える。エアロ形状はしているが、シートアングルが寝ていたり、ヘッド長も短くない。一見「トライアスロン」と見えるものも、トータルでのコンセプトに欠けていたものもあった。ただ、「カーボン先行」の勢いはあり、後に繋がったと見ている。また、パーツは確実にカーボン化が進んだ。例えばプロファイルのDHバー「カーボンX」など、爆発的な人気となったのがこの頃で、それまであったアルミ製のものは全く売れなかったのだ。人気となった、一番の理由は、「美しい」カーボンの造形によるものだった。

ここで、幻のバイクを紹介しよう。90年後半、具体的には、98年のハワイだった。「ファニーバイク」が話題となったのだ。96年優勝のルクヴァンリルデのコルナゴレコード、当時の優勝候補でもあったロタレダーのビアンキクロノTT、97年優勝トーマスヘルリーゲルのセンチュリオンヘルドライブなどバイクの強い欧州勢が挙ってフロント26インチ、リア700Cの前後異径のファニーバイクを使用していただが、驚くことに、あのトレックもアルミ製のファニーバイクの開発をしていた。と言っても少し遅れ、その現物を確認したのは、2001年のハワイだった。フレームのトップチューブには、大きく「PROTO TYPE」の文字が入っていた。そのバイクは、トレックUSAのエンジニアMarkAndrewsが自ら出場し使用していたものだったのだ。当時はすでにカーボンの「TT」がリリースされていたため、日の目を見ることなく、幻に終わったバイクだった。

最後に、この00年前半を代表するイメージとなり、2004年ハワイでウィナーズバイクとなった、「クウォータカリバー」について触れておこう。優勝者は、ドイツのノーマンスタッドラーで、バイクの強い選手だ。2006年の2度目の優勝の時に4:18:23という驚異的なコースレコードも出している。初代バイクスペシャリストウィナーと言ったところだろうか。二代目は昨年のセバスチャンキンールがそれに当たる。この優勝には、大きな意味があった。それまで、クウォータのイメージは繊細なデザイン性の高いバイクとして、競技性のイメージはなかったのだ。ある意味ノーマークのブランドだった。そんな中、スタッドラーによってウィナーズバイクとなり、しかも、バイクスペシャリストによるその結果は、最高だったのだ。これは、クウォータの「レーシングバイクの証明」でもあった。クウォータの造るバイクは、常に軽量にこだわるもので、トライアスロンでは異色でもあった。カーボンフォークなどモノ造りから始まったクウォータのこだわりがそこにあった。同時に振動吸収性も高く、幅広い層から支持を得たのだ。この初代のカリバーは、デビュー当初は、ケーブルなど露出だったが、マイナーチェンジを経てケーブル内蔵型になった。現行では、エアロ形状を高めたデザインとなっているが、これも同様に極めて扱い易いトライスロンバイクに仕上がっている。

2000年前半は、メーカーのコンセプト、実際の使用率などは、話題や人気と必ずしも合致していた時代ではなかったが、確実に2000年後半へのステップになっていた。そして、間もなく「トライアスロンバイク全盛期」がやってくるのだ。

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今回の参考資料は、プレストラックの上から撮った写真です。やはりスタッドラーのフォームは最高です。この写真は、2006年の2回目の優勝の時のものです。

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「来月は2000年後半について。いよいよ、あのバイクが登場です。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【16Newモデル情報】 CASTELLI

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本日は、カステリの新製品発表会が開催された。

カステリは、1974年創業のイタリアンブランドだ。ヨーロッパのプロチームをサポートするクウォリティの高いウエアとして、最高レベルのブランドなのだ。体温調整に優れたカステリは、プロがテストを繰り返して造り上げられた逸品なのだ。

そして、カステリは、昨年からトライアスロンへ注力が加速していて、トップエリートを多くサポートしている。「スタンダード化」目前の「袖付き」も早くからリリースしていて、バイクウェアのトップブランドとして、トライアスロン参入は、今後の動きに期待したい。

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2016  CASTELLI FREE SANREMO SUIT SLEEVELESS(右)

2016  CASTELLI FREE TRI ITU SUIT(左)

フロントが全開するサンレモタイプのトライスーツで、カステリ独自のデザインとなっている。また、ITUレギュレーション対応のバックファスナータイプもラインナップしている。

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2016   CASTELLI FREE SANREMO SUIT SHORT SLEEVE

元々は、ロードウェアだったが、トライアスロンのアイテムとしてラインナップされている。ツナギのスーツでありながら、フロントは全開でき、一見2ピースに見える特殊なデザイン。

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2016   CASTELLI FREE W TRI ITU SUIT

ウィメンズのITU対応トライスーツ。カラーリング、デザイン、仕上がりすべてにおいてクウォリティの高さを感じさせる一枚。セパレートなどウィメンズのアイテムも充実している。

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昨年のハワイでのシーン。

メジャープロが使用するカステリ製のウエアは目立っていた。デザインはオリジナルながら、質感は、カステリ特有で、赤のオリジナルマークが入っていなくても、カステリとわかる高級感十分な造りをしている。

Andreas Raelertは、スリーブレスの2ピースを使用していた。

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Matthew Russellは、「袖付き」を使用している。

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2013年優勝のFrederik Van Lierdeは、スリーブレスのトライスーツ。

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Marino Vanhoenackerは、やはりスリーブレスのトライスーツだった。

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Leanda Caveは、「袖付き」、ランではスリーブレスに着替えている。

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優勝のMirinda Carfraeは、鮮やかなカラーの2ピースで目立っていた。

ウエアのトップブランドがトライアスロンウェアを本格的に始動させた。特に話題となる「袖付き」の注力で、今年のハワイでも話題のブランドになっていくことだろう。

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「イタリアンのお洒落なウェアです!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【取材予定】アイアンマン・ワールドチャンピオンシップ ~2ヶ月前~

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トライアスロンの最高峰、IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP まで、2ヶ月となった。

トライアスロンは、10月から始まり、10月で終わる。今年で37周年となるアイアンマンは、プロ選手とトップエイジが出場できるアイアンマントライアスリートにとって最もステイタスの高いレースとなる。現在、世界各地で40の予選レースから勝ち上がってきた選手が、「世界での位置」を確認するためにハワイに集結する。プロはもちろんだが、エイジ選手も最高の仕上がりで臨むレースが聖地コナで開催されるアイアンマンワールドチャンピオンシップなのだ。

そんなレースで使用されるトッププロとトップエイジのバイクトレンドは大いに気なるところだ。このアイアンマンでの使用率が人気を決定付けると言っても良いだろう。過去10年のトップ3のバイク使用率を見ると下記のようになっている。

年度 1位 2位 3位
2005 Cervelo 195台 TREK 166台 LITESPEED 115台
2006 Cervelo 257台 TREK 123台 QUINTANAROO 116台
2007 Cervelo 344台 KUOTA 128台 TREK 128台(同率)
2008 Cervelo 415台 KUOTA 117台 SCOTT 103台
2009 Cervelo 462台 SCOTT 109台 SPECIALIZED 93台
2010 Cervelo 468台 SPECIALIZED 113台 TREK 108台
2011 Cervelo 488台 TREK 185台 FELT 124台
2012 Cervelo 483台 TREK 211台 SPECIALIZED 170台
2013 Cervelo 488台 TREK 220台 SPECIALIZED 209台
2014 Cervelo 490台 TREK 260台 SPECIALIZED 242台

過去10年を観ると、周知されている通り、サーベロは別格となる。トップシェアを獲って10年、400台オーバーとなって7年、これからもない金字塔を打ち立て、レジェンドとなったサーベロ。ただ、近年動きが出てきている。サーベロの地位を決定付けたのは、2008年と観ている。P3が、2006年リリース、翌年の2007年に大ヒット、2008年の使用率に繋がっている。また、2008年は、チームCSCが、ツールドフランスにおいて、個人総合、チーム総合、新人賞の3冠を獲っているのだ。まさに、2008年はサーベロにとって大きく意味のある年になった。その後、サーベロの天下ではあったが、2012年から伸びが悪くなったのだ。この理由は、二つある。一つは、サーベロ自身の「長過ぎたP3」にある。新型の発表が一年遅かった。2012年P5、2013年P3のリリースは、「タイミング」に問題があった。本来ならば、2012年に「500台」になっていただろう。そして、もう一つの理由は、トレックとスペシャライズドの攻勢が始まったことにある。トレックは、2011年からスピードコンセプトで追い上げ、3強バトル時代の起爆剤となったのだ。後のシブリリースとともに、サーベロを脅かせ微増に留まっているのだ。ただ、この3強、面白くなってきた、アイアンマン不動の地位サーベロ、最高のマテリアルを使いこなすトレック、エアロダイナミクスの開発力のスペシャライズド、それぞれの持ち味を活かし、「機材の戦い」が注目となる。

今年のバイクバトルはどうなるのだろうか?

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■開催日 2015/10/10(日)ハワイ現地時間

■競技

スイム2.4mile / バイク112mile / ラン26.2mile

※詳しくは、下記HPへ

http://ap.ironman.com/triathlon/events/americas/ironman/world-championship.aspx#axzz3eVo5aNf8

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サーベロは、モノ造り、レース結果など、最高レベルの実績を持つブランドだ。各社の追い上げも激しい中、絶対に譲れないポジションが、「KONA No.1」なのだ。「P6」のデビューは、必至、待ち切れないと言ったところだ。ただ、競技レベルを落としたモデルのリリースも期待したい。言ってみれば「P1」。クウォリティは高く、エイジ選手の使用がメインで、レースに例えるなら、「宮古島対策」と言ったところだろうか。ロードバイク同様に「乗り手」を考慮した、バリエーションが増えるべきなのだ。そのリーダーはやはりサーベロが担うべきだろう。

昨年のレポート: http://triathlon-geronimo.com/?cat=3

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

LUMINA No.47 cutting

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ルミナNo.47発売しました。

今月の「cutting」大塚担当分ご紹介します。

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■Haero Carbon H.253 Time Trial handlebar

ハエロカーボンは、ドイツのHaererWerkzeugbau GmbH社のブランドで、自動車関連のパーツを製作するこだわりのメーカーで歴史は50年以上となる。ハエロカーボンは、カーボンのハンドルを造っていて、トライアスロンのDHバー、ロードのドロップ、MTBのフラットなどを生産している。またアルミのステムもラインナップしている。今回のアイテムの他に、ドロップハンドルにDHバーのエクステンションが直接、差し込むようになった、今までない面白いアイテムもあるが、実は開発には、トライアスリートのスタッフが関わっているのだ。

今回の「H253-TimeTrial」は、極めて軽量で、メーカー値350gとなっている。そして、最も重要なフィット性やフィーリングを見ると、まずエクステンションの幅は、100mm、パッドの間隔は、160~200mm、ブルホーン幅400mm、パッド高は、ハンドル中心から25,35,45mmの3段階となっている。一般的に観ると、パッド高がやや低めとなる。構造的には、スペーサーとボルトの変更でハイライズにすることは簡単にできる。それと、パッドの前後方向にサイズが50mmと短めなので、ここも少し工夫すると快適になるだろう。それと、パッド中心点とエクステンション先端までの最小寸法が240mmのため、変速レバー、スイッチの形状によっては、少し加工が必要となるだろう。ブルホーンのグリップ部は短めになっていて、明らかに、ここを主で持つハンドルではない。したがってDHポジションがメインとなるコースでの使用をオススメしたい。Di2はもちろん対応型でケーブル穴が設置されている。

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■SRM PowerControl 8

SRMは、1986年創業のドイツブランドで、トレーニングシステムの第一人者的老舗だ。古くは、ツールドフランス3勝のグレッグレモンが使用し、アイアンマンでは、優勝2回で、コースレコードを持つノーマンスタッドラーも取り入れていた。そして、最近のビッグニュースでは、ウィギンスによるアワーレコードの更新となった。プロサイクリストにも多く使用され、ハワイアイアンマンでも使用率第2位のブランドとなっている。

昨今、パワー系アイテムは大きなトレンドとなり、各社様々な製品をリリースしている。精度はもちろんだが、よりコンパクトに、より軽量に、そして、よりリーズナブルな価格となってきている。

この第8世代のPC8は、パワー計測アイテムなどとは、少し違うもので、パワー計測ありきではなく、出場するレースに向け、トレーニングのピークを「合わせる」ための自己管理アイテムの要素が大きい「頭脳系」アイテムだ。価格もリーズナブルとなったが、これには、クランクなどは含まれない。逆に、クランクは、ant+の通信方式であれば、各社のクランクが使用できる。

SRMは、本来、その人の身体の管理をするもので、先月のツールドフランスで言えば、選手ではなく、監督が選手の状態を把握するためのアイテムと言っても良いだろう。また、以前のワイヤードタイプであれば、より細かく計測ポイントの解析ができ、トラックなどの短距離での有効性が極めて高かったが、コスト高だった。今回は、長時間、長距離となるトライアスロンなどには、十分な対応能力となり、その分、コストダウンになったのだろう。

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《New MADONE the ultimate race bike》 P60~63
 

  こちらでは、インプレを担当させて頂きました。

  http://triathlon-geronimo.com/?p=2726

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《Mare Ingenii》 P81~83
 
  連載「TriBIKEクロニクル」も是非ご覧下さい。
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《LIVES》 P102~103

そして、チームメンバー“ マスター ” こと樋渡さんが紹介されました。もうお付き合いは長いですが、いつも、いつも 「オ・モ・テ・ナ・シ」 の達人です。是非、一度行ってみて下さい。

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「是非ご覧下さい。」
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Triathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【16Newモデル情報】 Campagnolo & FULCRUM

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本日は、カンパニョーロのテクニカルセミナーとフルクラムの新製品発表会が開催された。

カンパニョーロと言えば、説明不要の自転車界のビッグブランド。イタリアのブランドとして、イタリア車には、「Campagnolo」をアッセンブルすることにこだわるサイクリストも少なくない。35年以上前、カンパニョーロは、スポーツバイクのコンポーネントブランドとしてトップに君臨していた。その後、日本のシマノも大躍進の結果、2トップとなり、お互いコンポーネントブランドとして、切磋琢磨、それぞれ特徴あるアイテムをリリースしてきた。カンパニョーロは、カーボン素材やチタン素材など、いち早く導入、軽量性とともに「美しさ」を追求してきた。そして、ホイールは、メインコンポーネントとは、別に完全に確立させることに成功したのだ。シマノのコンポーネントのバイクにカンパニョーロホイールをセットしているバイクも珍しくない。また、より汎用性も高めるために、グループブランドとして「FULCRUM」を立ち上げたのだ。これが大ヒットし、カンパニョーロ仕様のバイク以外からも多く支持されるようになったのだ。

そして、今回の発表は、現時点では、グループブランド、フルクラムのホイールが3モデル追加となった。(ディスクモデルは展示されていなかった。)カンパニョーロの新製品及び変更は、現時点では出ていない。2014年秋にリリースされた2015年モデルから、2016年での変更はほぼない。ただし、来月のユーロバイクでは、何かしらあると思われるとのこと。今回フルクラムが先行してディスクブレーキホイールをリリースしたが、もちろんカンパニョーロでも予定されている。ただ、少し遅く、2017年としてリリースされることになるだろう。

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“ CAMPAGNOLO WINS THE RED DOT AWARD 2015 ”

カンパニョーロは、2015年の「レッドドットアワード」受賞した。この賞は、約5000のノミネートで、81点が選ばれ、その中にカンパニョーロのスーパーレコードEPSが輝いたのだ。http://en.red-dot.org/

《Campagnolo》 http://www.campagnolo.com/WW/en/Electronic_Groupsets/super_record_eps/road

2014年モデルと2015年モデルの大きな違いであり「特長」の一つに、エルゴパワーのレバーの引きが大きく軽くなっていることが挙げられる。特にリアのトップ側からロー側への変速においては、その動きは顕著で、誰でも実感できる高いレベルに仕上げられているのだ。

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FULCRUM  RACING QUATRO CARBON  ¥210,000 + tax

新型カーボン製リムのハイトは40mmで、リム幅は、17mm。軽量化を施しながら、エアロダイナミクスを大きく向上させている。リムは、3Kカーボンの積層とユニディレクションカーボンの積層を構造的に組合せ、強度と美しい外観を実現している。

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ブレーキ面にも3Kカーボンを採用し、強度をアップさせながら、3Diamant処理によって、更に、優れたブレーキパフォーマンスとなっている。

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FULCRUM  RACING QUATRO LG  ¥54,000 + tax

新しいアルミ製リムは、35mmのハイトを継続しながら、幅を2mmワイド化し、17C、24mmのプロファイルになった。しかも重量の増加はない。

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美しさと機能で勝負するカンパニョーロは、トライアスロンでの使用が多くはないが、ホイールでは別だ。フルクラムも含め、トライアスロンでも「本物志向」のトライアスリートが支持している。特にカーボンディープリムホイールの「BORA」などは、「圧倒的ポジション」を確保し、ロードからトライアスロンまで多く使用されている。「ホイールのカンパニョーロ」として、トライアスロンでの活躍が期待されている。

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「トライアスロンでもカンパニョーロ!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【16Newモデル情報】 LAPIERRE

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本日は、ラピエールの新製品発表会が開催された。

ラピエールは、フランスの歴史あるブランドだ。地元ツールドフランスに参戦している、名門プロチームFDJの使用するバイクとしても有名だ。エアロ系、ヒルクライム系、そして、エンデュランス系と、それぞれの用途への対応したモデルも充実している。現在、トライアスロンでの使用は少ない。MTBも注力する総合ブランドだ。

そして、今回の発表は、フルモデルチェンジが1モデル、マイナーチェンジが1モデル、後は、カラーリングのチェンジとなる。モデルチェンジは「軽量化」を中心に施されているようだ。現在、ラピエールもエアロロードをトップに位置づけているだけに、今後の進化、発展があるだろう。また、トライアスロンへの注力も期待したいところだ。

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2016 LAPIERRE XELIUS SL 600 FDJ MCP ¥549,000 + tax(ホイール別)

今回の注目モデルがこのゼリウスSLで、唯一フルモデルチェンジとなった。シリーズ最軽量のヒルクライムモデルだ。ダブルトライアングル形状のフレームは、前作より15%の剛性アップに成功している。フロントブレーキはダイレクトマウントを採用し、制動力を向上。またDi2バッテリーはBB下からダウンチューブに挿入、配置させることよって低重心化させている。

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2016  LAPIERRE XELIUS SL 500 MCP ¥399,000 + tax

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2016  LAPIERRE AIRCODE SL ULITMATE ¥389,000 + tax(フレーム)

ラピエールのエアロロードがこのエアーコードだ。そのエアーコードが軽量化されたモデルがこの「SL」となる。剛性を保ちつつ、フレームで約90g、フォークで約20gの軽量化を実現している。また、昨年のツールでも個人総合3位、新人賞となっているのだ。ダウンチューブとシートチューブをカムテール形状にして、エアロダイナミクスを高めている。フロントブレーキはダイレクトマウントを採用している。

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2016  LAPIERRE AIRCODE SL 500 MCP ¥439,000 + tax

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2016  LAPIERRE PULSIUM 600 FDJ CP ¥479,000 + tax

ラピエールのエンデュランスモデルがこのパルシウムだ。トップチューブのシート寄りが二股に分かれたデサイン。ここにバイブレーションダンパーが、仕込まれていて、エラストマーが最大3.5mm可動するのだ。また、幅広タイヤが使用できるようにリアブレーキの取付位置を変更できる。最大32Cのタイヤが装着可能となっている。そして、フォークは、板バネのような働きをするようになっているのだ。

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2016  LAPIERRE PULSIUM 500 CP ¥379,000 + tax

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2016  LAPIERRE PULSIUM ULTIMATE ¥389,000 + tax(フレーム)

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2016  LAPIERRE SENSIUM 500CP ¥279,000 + tax

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2016  LAPIERRE SENSIUM W 500CP ¥279,000 + tax

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2016  LAPIERRE AUDACIO 200 FDJ CP ¥149,000 + tax

トライアスロンでは、メジャーではないが、世界のトップブランドだ。トライアスロン用途であれば、エアコードSLになる。昨今「エアロード」がオールラウンドバイクとして、熱いが、ラピエールにも実績十分なモデルがラインナップ。テクニカルコースのトライアスロンに向くだろう。5月の世界トライアスロンシリーズ横浜大会でも確認されている。

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「フランスブランドが熱い。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka