本日は、カンパニョーロのテクニカルセミナーとフルクラムの新製品発表会が開催された。
カンパニョーロと言えば、説明不要の自転車界のビッグブランド。イタリアのブランドとして、イタリア車には、「Campagnolo」をアッセンブルすることにこだわるサイクリストも少なくない。35年以上前、カンパニョーロは、スポーツバイクのコンポーネントブランドとしてトップに君臨していた。その後、日本のシマノも大躍進の結果、2トップとなり、お互いコンポーネントブランドとして、切磋琢磨、それぞれ特徴あるアイテムをリリースしてきた。カンパニョーロは、カーボン素材やチタン素材など、いち早く導入、軽量性とともに「美しさ」を追求してきた。そして、ホイールは、メインコンポーネントとは、別に完全に確立させることに成功したのだ。シマノのコンポーネントのバイクにカンパニョーロホイールをセットしているバイクも珍しくない。また、より汎用性も高めるために、グループブランドとして「FULCRUM」を立ち上げたのだ。これが大ヒットし、カンパニョーロ仕様のバイク以外からも多く支持されるようになったのだ。
そして、今回の発表は、現時点では、グループブランド、フルクラムのホイールが3モデル追加となった。(ディスクモデルは展示されていなかった。)カンパニョーロの新製品及び変更は、現時点では出ていない。2014年秋にリリースされた2015年モデルから、2016年での変更はほぼない。ただし、来月のユーロバイクでは、何かしらあると思われるとのこと。今回フルクラムが先行してディスクブレーキホイールをリリースしたが、もちろんカンパニョーロでも予定されている。ただ、少し遅く、2017年としてリリースされることになるだろう。
“ CAMPAGNOLO WINS THE RED DOT AWARD 2015 ”
カンパニョーロは、2015年の「レッドドットアワード」受賞した。この賞は、約5000のノミネートで、81点が選ばれ、その中にカンパニョーロのスーパーレコードEPSが輝いたのだ。http://en.red-dot.org/
《Campagnolo》 http://www.campagnolo.com/WW/en/Electronic_Groupsets/super_record_eps/road
2014年モデルと2015年モデルの大きな違いであり「特長」の一つに、エルゴパワーのレバーの引きが大きく軽くなっていることが挙げられる。特にリアのトップ側からロー側への変速においては、その動きは顕著で、誰でも実感できる高いレベルに仕上げられているのだ。
FULCRUM RACING QUATRO CARBON ¥210,000 + tax
新型カーボン製リムのハイトは40mmで、リム幅は、17mm。軽量化を施しながら、エアロダイナミクスを大きく向上させている。リムは、3Kカーボンの積層とユニディレクションカーボンの積層を構造的に組合せ、強度と美しい外観を実現している。
ブレーキ面にも3Kカーボンを採用し、強度をアップさせながら、3Diamant処理によって、更に、優れたブレーキパフォーマンスとなっている。
FULCRUM RACING QUATRO LG ¥54,000 + tax
新しいアルミ製リムは、35mmのハイトを継続しながら、幅を2mmワイド化し、17C、24mmのプロファイルになった。しかも重量の増加はない。
美しさと機能で勝負するカンパニョーロは、トライアスロンでの使用が多くはないが、ホイールでは別だ。フルクラムも含め、トライアスロンでも「本物志向」のトライアスリートが支持している。特にカーボンディープリムホイールの「BORA」などは、「圧倒的ポジション」を確保し、ロードからトライアスロンまで多く使用されている。「ホイールのカンパニョーロ」として、トライアスロンでの活躍が期待されている。
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「トライアスロンでもカンパニョーロ!」
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka