IM Thursday

セントジョージは木曜日。今日も快晴、風がなく暑い。今日からプロ選手の動きも出てくる。10時からプレスカンファレンスとなった。男女7名づつ計14名の選手が出席した。それぞれ、新しい会場でのアイアンマンに攻略などを述べていた。やはり、ノルウェー勢が優勝候補に上がるが、バイクの強い選手が多い中で、どのような展開になるかは読めない。また、2014年優勝のセバスチャンは、23年で引退を表明しており、気合の入る今レースとなる。
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今日は、IRONMAN VILLAGE(エキスポ)も人出が増え盛況となっていた。IRONMANのオフィシャルアイテムは人気が高く、大きな袋を抱えている選手やその家族を見かける。近年では、大手メーカーとのコラボやカラー、アイテムも充実し、クウォリティも高い。
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そして、最大のトピックスの一つとも言えるのが、優勝候補のブルンメンフェルトのニューバイクがキャッチできた。メーカーからの公式ローンチはない。インスタでは、情報が上がっていたが、実車の確認ができた。メーカーは引き続きのジャイアンだが、同社は過去にも同様の形状でロードバイクを造っている。トップチューブがなく、シートステーは水平となり、もはやシートステーとは呼べない造りとなっていた。また、フォークも特徴的で、ウィリエールのツインブレードのようなフォークとなっていることにも驚かされた。いずれにしてもバイク関連では、最高の情報であり、そこはやはり世界選手権というステージにふさわしいサプライズでもあった。
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明日はバイクチェックイン。時間は7:00~17:00までの10時間で、過去最長時間となる。
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その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=38943
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「MONOもエキサイティング!」
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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

IM Wednesday

セントジョージは水曜日。天候は安定していて快晴、時折強めの風が吹いている。ここセントジョージの気温は1日の寒暖差が大きく、最高気温は真夏で35℃を超えることもあるが、最低気温は、現在の日本より低くなっている。
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本日はコースの確認をメインとし、スイム、バイク、ランの3コースを確認した。スイム会場では、朝早くから多くの選手が試泳をしている。ただ、朝の寒さと強い風が吹いていて更に寒さを感じた。また、水温は15℃と聞いている。次ぐにバイクコースだが、これこそが「セントジョージ」の醍醐味だろう。ほぼアップダウンのイメージだった。120km地点から最大斜度となり選手を苦しめる。そして、バイクの後半で走る「Snow Canyon」は、映画のワンシーンを彷彿させるロケーションだった。またここも長い上りに向かい風というタフな場面となっていた。最後のランはバイクの後にはこたえるだろう、アップダウンもあり、最後まで予断を許さないコースとなっている。日陰も少ない。
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コナでは、火曜日入りが多いが、今回登録は3500名を超える過去最大のワールドチャンピオンシップにしてはまだ選手も少なかった。本日入りで明日から本格始動となるのだろう。
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その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=38943
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「昨晩現地入り、今日からIMウィークとなる」
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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【取材予定】IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP 2021 St. George

ST. GEORGE, UTAH – 18 SEPTEMBER: During the IRONMAN 70.3 World Championships on September 18, 2021 in St. George, Utah. (Photo by Donald Miralle for IRONMAN)

 

ついに IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP が帰って来る。

2019年10月を最後に時が止まっていたIRONMAN WORLD CHAMPIONSHIPは、初のハワイ以外を会場とし、ユタ州St. Georgeで2年半ぶりに開催される。2020年は完全に中止となり、今回は、2022年大会ではなく、2021年大会が2度順延されたもので、2021年10月から2022年2月、そして、来月5月まで延ばされたものだった。したがって、2022年大会は例年通り10月、そして、聖地KONAで開催される。

会場となるSt. Georgeは、昨年9月にIRONMAN70.3 WORLD CHAMPIONSHIPも開催された場所で、「壮大なスケール感」のあるチャンピオンシップを開催する会場として申し分ないだろう。コースは、もちろん距離の違いがあるが、70.3とほぼ同様のコースで、スイムとバイクは70.3のコースを含み延長となり、ランは一部を除き、変更となっている。いずれにしても、世界最速のIRONMANを決めるレースとして、最高の舞台が用意された。

今回、気になるのは選手層となる。前提としては、コロナ禍による変則的な開催であることを理解しておく必要がある。今回のエイジグループは、元々のローカルレースをチャンピオンシップに格上げしているため、通常のクウォリファイを持たない選手も出場となっている。まずエイジ全体では、3322名のスタートリストが発表されている。(4/5現在のオンライン登録済選手数)日本人選手は16番目の18名となり、やはり少なかったというイメージだ。10月のKONAを選択した選手が多いのだろう。そして、USAが最多となるのは普通だが、その数は、圧倒的な人数となる2148名で64.7%を占めている。チャンピオンシップで過去最多の3000名を超え、幅広い選手層、USAカラーの強い大会として開催する最初で最後の興味深いレースでもある。

最大のトピックスとなるプロのスタートリストは、最終段階に入っている。まず、最大の注目株は、オリンピックチャンピオンのKristian Blummenfelt(ノルウェー)だろう。昨年11月のIRONMAN Cozumelにおいて、7:21:12という俄に信じがたいとも言えるSub7.5を達成しているのだ。(但しトップ10まで7時間台だった。)オリンピック開催と同年にオリンピアンの見せたパフォーマンスは、驚き以外の何ものでもなかった。迎え撃つのは、前回で3度目の優勝となっているJan Frodenoだ。各種目のパーフェクトなバランスは、過去史上最高のIRONMANと言えるだろう。そして、やはりノルウェーのGustav Iden が三つ巴となるのか。2回優勝のPatrick Langeは2月に怪我のため欠場となっている。

女子は、5度目の優勝をかけてDaniela Ryf が順当であると思われる。前回19年は逃したが、圧倒的な安定感は優勝候補であることは間違いない。また前回優勝のAnne Haugももう一度狙って来るだろう。そして、今回残念極まりないのがLucy Charles-Barclayだ。1週間前の3月31日に左股関節の疲労骨折が判明し欠場となっている。昨年のコリンズカップでもパワフルなバイクが目を惹いた。KONAでは万年2位(2017~19年)だったが、それを返上すべく、強くなった走りを見せたかったはず。

そして、Triathlon GERONIMOの最も専門とするバイクやその他の機材についてもエキサイティングなシーンが繰り広げられるだろう。未だに正式ローンチとなっていないフェルトのNew IAは既に昨年夏からDaniela RyfやBraden Currieによって使用され、未発表と言っても鮮度は落ちるが、やはりIMWCでの実戦投入となれば、その注目度は極めて高い。また、デリバリーの遅れていたトレックSpeedconceptもプロ選手により、露出が高まっているがこれもIMWCで走る姿は初となる。その他、キャニオンSpeedMaxやスコットPlasma6なども同様となる。コロナ禍での開発、デリバリーの遅れがバイクカウントにどのような結果として現れて来るのだろうか。

いずれにしても熱いIRONMAN WORLD CHAMPIONSHIPとなることだろう。

Competitors bike through the rain in Snow Canyon State Park at the 2021 Intermountain Healthcare IRONMAN 70.3 World Championship presented by Utah Sports Commission . (Photo by Donald Miralle/IRONMAN)
Lucy Charles-Barclay crosses the finish line, winning her first world championship title at the 2021 Intermountain Healthcare IRONMAN 70.3 World Championship presented by Utah Sports Commission. (Photo Credit: Donald Miralle/IRONMAN)

 

■開催日 2022/5/7(土)

■競技

スイム3.86km、バイク180.2km、ラン42.2km

※大会ページ:https://www.ironman.com/im-world-championship-2021

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前回(2019年KONA)レポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=31936

 

 

「ついに開催!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

KONA 2019

■Contents

・KONAから読み解く、世界のトレンド。(Lumina #76)

・IRONMAN ❝ GERONIMO COUNT ❞ 2019

・Race Report

・IM Saturday ❝ Mr. OCTOBER ❞ Race Result

・IM Friday ❝ Bike Check in ❞ Photo -1

・ARGON 18 E-118 TRI+ ❝ KONA Debut ❞

・IM Wednesday ❝ LUMINA Report ❞

・Felt Bicycles Kona Media Kickoff Party

・IM Tuesday  ❝ EXPO Open ❞

・IM Monday  ❝ Mark of IRONMAN ❞

・【取材予定】IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP “ KONA 2019 ”

KONAから読み解く、世界のトレンド。(Lumina #76)

IRONMAN ❝ GERONIMO COUNT ❞ 2019

IM Saturday ❝ Mr. OCTOBER ❞ Race Result

IM Friday ❝ Bike Check in ❞ Photo -1

ARGON 18 E-118 TRI+ ❝ KONA Debut ❞

IM Wednesday ❝ LUMINA Report ❞

Felt Bicycles Kona Media Kickoff Party

IM Monday  ❝ EXPO Open ❞

IM Monday  ❝ Mark of IRONMAN ❞

【取材予定】IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP “ KONA 2019 ”

KONAから読み解く、世界のトレンド(Lumina #76)

今年も、と言っても昨年10月の話。4ヶ月半経っている。ただ、KONAのデータは無視できない。大きな動きがあれば、大きな話題となり、市場にも影響が出る。大きな動きがなくても静かな助走期間として、水面下でのメーカーの動きに大きな期待がかかる。いずれにしても世界最高峰の舞台からは目が離せない。

やはり、バイク本体が最も話題となる。各メーカーは、鎬を削って開発するわけだが、これは、単に新型トライアスロンモデルの話ではなく、メーカーのその時点の「集大成」を発表する場ということなのだ。昨今は、課題が多くなった。それまでのエアロダイナミクス、軽量性、快適性、剛性に加え、ここ10年のストレージ&フューエル、そして、近年の「ユーザビリティ」をクリアしなければいけなくなった。これらの難題を高次元に融合させられたものが生き残る。そんな開発レースでもある。

そして、2020年のKONAでもメジャーブランドの大きな話題が予想されるフルモデルチェンジがあるだろう。

【P16~31 Bike & Gear バイク&アイテム・トレンド分析】

Topix 1 最強アスリートたちのバイク

Topix 2 異形ブームの行方

Topix 3 動向(トップ10集中と5強、ディスクブレーキ、サーヴェロ内訳)

Topix 4 トレンドパーツ解説(DHバーとフロントシングル)

Topix 5 トレンドアイテム

 

 

 

「KONAはやめられない!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

IRONMAN “ GERONIMO COUNT ” 2019

今年のアイアンマンバイクにトレンドの変化はあったのだろうか。

例年通り、サーヴェロがトップシェアをキープしている。ただトップというだけではなく、昨年春に発表された新型の使用率も高く、83台でサーヴェロ全体の17.4%を占めている。もちろん、異形のPX系もあり、アイアンマンの中のバイクを総合的にコントロールしている。

トレックは変化なく、2011年から9年連続の2位となっている。そして、ついにフェルトが帰って来た。8年ぶりの3位浮上となった。コナで女子6勝を上げ、強豪チームの「TEAM EVERY MAN JACK」などの多数使用により、存在感が大きい。スペシャライズドは、4位に落ちたが、新型のShiv Discの人気は高く、来年のレースでは動きを見せてくるだろう。また、新型比率が高く、全ブランドの中で18.0%はNo.1だ。そして、キャニオンの勢いが著しい。使用台数を見ると、「5強ブランド」となって来ている。やはり、総合5連覇のチャンピオンバイクとしてのアピールは大きく、人気が高まっていると言える。

一方、全体的には、まだまだ動きは大人しい。新型がリリースのタイミングとして、各ブランドより2020年以降「ディスクブレーキ搭載」の新型トライアスロンバイクが増えるだろう。ディスクブレーキはすでに選択ではなく、「標準仕様」と言えるだろう。ディスクブレーキ化によるメリット、デメリットはあるが、うまくメリット化が出来ているバイクが生き残る。「ディスクブレーキ」のことだけで述べるのはナンセンスということだ。一つの条件に過ぎない。アイアンマンレースへの様々な「対応力」を持った新型モデルが次々と発表されることになるだろう。

トライアスロンバイクの「自由化」がより面白い開発レースとなる。ただ、サーヴェロPX系のようにより「エイジユーザー」にフォーカスする開発が望ましい。特に「ユーザビリティ」は重要なキーワードとなる。これなしに次ぎはないということ。

第1位 CERVELO 478台

第2位 TREK 267台

第3位 FELT 196台

第4位 SPECIALIZED 183台

第5位 CANYON 180台

第6位 QR 126台

第7位 GIANT(Liv) 114台

第8位 ARGON 18 113台

第9位 SCOTT 107台

10位 BMC 82台

順位 ブランド 使用数 使用率 2018 伸長率
1 cervelo 478 20.11% 480 99.6%
2 TREK 267 11.23% 258 103.5%
3 FELT 196 8.25% 178 110.1%
4 SPECIALIZED 183 7.70% 202 90.6%
5 CANYON 180 7.57% 132 136.4%
6 QR 126 5.30% 97 129.9%
7 GIANT(Liv) 114 4.80% 98 116.3%
8 ARGON18 113 4.75% 113 100.0%
9 SCOTT 107 4.50% 111 96.4%
10 BMC 82 3.45% 118 69.5%
11 CEEPO 63 2.65% 69 91.3%
12 cannondale 50 2.10% 60 83.3%
13 VEMTUM 47 1.98% 47 100.0%
14 CUBE 30 1.26% 30 100.0%
15 DIMOND 27 1.14% 42 64.3%
16 ORBEA 23 0.97% 26 88.5%
17 FUJI 21 0.88% 17 123.5%
18 RIDLEY 12 0.50% 6 200.0%
19 LOOK 11 0.46% 11 100.0%
20 MERIDA 10 0.42% 21 47.6%
20 SIMPLON 10 0.42% 5 200.0%
22 AIRSTREEEM 9 0.38% 11 81.8%
22 BH 9 0.38% 10 90.0%
22 KESTREL 9 0.38% 9 100.0%
22 PARLEE 9 0.38% 7 128.6%
22 PINARELLO 9 0.38% 8 112.5%
22 PLANET X 9 0.38% 8 112.5%
22 wilier 9 0.38% 18 50.0%
29 FACTOR 8 0.34% 3 266.7%
29 KUOTA 8 0.34% 17 47.1%
31 boardman 7 0.29% 6 116.7%
31 STEVENS 7 0.29% 12 58.3%
33 BLUE 5 0.21% 5 100.0%
33 GURU 5 0.21% 8 62.5%
35 BIANCHI 4 0.17% 5 80.0%
35 COLNAGO 4 0.17% 2 200.0%
35 DIAMOND BACK 4 0.17% 5 80.0%
35 GARNEAU 4 0.17% 4 100.0%
35 MERCKX 4 0.17% 1 400.0%
35 ROSE 4 0.17% 1 400.0%
35 STORCK 4 0.17% 5 80.0%
42 AVENGER 3 0.13% 2 150.0%
42 CIPOLLINI 3 0.13% 2 150.0%
42 CUCUMA 3 0.13% #DIV/0!
42 FOCUS 3 0.13% 8 37.5%
46 ANCHOR 2 0.08% 2 100.0%
46 BOTTECCHIA 2 0.08% #DIV/0!
46 DEROSA 2 0.08% 1 200.0%
46 FRANKENSTEIN 2 0.08% #DIV/0!
46 guercotti 2 0.08% 1 200.0%
46 kijafa 2 0.08% 1 200.0%
46 lapierre 2 0.08% #DIV/0!
46 Litespeed 2 0.08% 3 66.7%
46 lynskey 2 0.08% #DIV/0!
46 PARDUS 2 0.08% 1 200.0%
46 PREMIER 2 0.08% #DIV/0!
46 RACEXTRACT 2 0.08% 1 200.0%
46 SENSE 2 0.08% 1 200.0%
46 SQUAD 2 0.08% 2 100.0%
46 SUPRA R 2 0.08% 2 100.0%
46 tririg 2 0.08% 1 200.0%
62 A2 1 0.04% #DIV/0!
62 ADR carbon 1 0.04% #DIV/0!
62 aerocat 1 0.04% #DIV/0!
62 aquila 1 0.04% #DIV/0!
62 AVANTI 1 0.04% 3 33.3%
62 DOLAN 1 0.04% #DIV/0!
62 epoca 1 0.04% #DIV/0!
62 GRIFFEN 1 0.04% #DIV/0!
62 issac 1 0.04% 3 33.3%
62 JAMIS 1 0.04% 3 33.3%
62 JAVA 1 0.04% 1 100.0%
62 KEMO 1 0.04% #DIV/0!
62 KUNG 1 0.04% #DIV/0!
62 MARINONI 1 0.04% 1 100.0%
62 masciarelli 1 0.04% #DIV/0!
62 MODA 1 0.04% 1 100.0%
62 NEILPRYDE 1 0.04% 2 50.0%
62 PACER 1 0.04% #DIV/0!
62 pasculli 1 0.04% #DIV/0!
62 PITON 1 0.04% #DIV/0!
62 REAP 1 0.04% #DIV/0!
62 REDBULL 1 0.04% #DIV/0!
62 S1NEO 1 0.04% 1 100.0%
62 SARTO 1 0.04% #DIV/0!
62 serrota 1 0.04% 1 100.0%
62 SILVERBACK 1 0.04% #DIV/0!
62 softride 1 0.04% #DIV/0!
62 SPINARO 1 0.04% #DIV/0!
62 THOMPSON 1 0.04% #DIV/0!
62 UNOVELO 1 0.04% #DIV/0!
ブランド不明 11 0.46% 11 100.0%
未確認 11 0.46% 9 122.2%
他ブランド 55
91 2377 100.00% 2385 99.7%
不明・未確認率 0.93%

※Counted by Triathlon GERONIMO

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「まだ、ディスクブレーキ化されていないキャニオン。来年は?」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

IM Saturday ❝ Mr. OCTOBER ❞ Race Result

今年も世界最速のアイアンマンが決まった。

総合は、Jan Frodenoが、大会レコードとなるタイムで3年振り3度目の優勝となった。女子は、Anne Haugが、初優勝となった。ともにドイツ人の優勝だった。総合2位は、アメリカのTim O’Donnellでサブ8、3位に2014年優勝のSebastian Kienleが入っている。女子2位は、イギリスのLucy Charles-Barclayが、3年連続の2位、オーストラリアのSarah Crowleyが、3年ぶり3度目の3位となっている。

昨年の記録ラッシュとなった好条件のレースで記録ラッシュで沸いたことは記憶に新しい。今年はいつものよに風も吹き、強い陽射しと湿度の高さが選手を苦しめた。た。Jan Frodenoの優勝は予想として上がっていたが、大会レコードまでは想像できただろうか。また絶対女王のDaniela Ryfがまさかの失速も予想できただろうか。そして、女子のタイムは約14分遅くなった。昨年の男女差からはひらいてしまっている。「やってみないと分からなかった」

いずれにしても今年もエキサイティングなKONAだった。 

Top 10 men

SWIM BIKE RUN FINISH
1. Jan Frodeno DEU 00:47:31 04:16:03 02:42:43 07:51:13*
2. Tim O’Donnell USA 00:47:38 04:18:11 02:49:45 07:59:41
3. Sebastian Kienle DEU 00:52:17 04:15:05 02:49:57 08:02:04
4. Ben Hoffman USA 00:51:01 04:24:01 02:43:08 08:02:52
5. Cameron Wurf AUS 00:52:25 04:14:45 02:55:03 08:06:41
6. Joe Skipper GBR 00:52:28 04:16:19 02:53:31 08:07:46
7. Braden Currie NZL 00:47:41 04:30:30 02:46:25 08:08:48
8. Philipp Koutny CHE 00:52:20 04:15:15 02:57:51 08:10:29
9. Bart Aernouts BEL 00:57:03 04:19:48 02:51:08 08:12:27
10. Chris Leiferman USA 00:52:29 04:24:21 02:52:19 08:13:37

Top 10 women
SWIM BIKE RUN FINISH
1. Anne Haug DEU 00:54:09 04:50:18 02:51:07 08:40:10
2. Lucy Charles-Barclay GBR 00:49:02 04:47:21 03:06:00 08:46:44
3. Sarah Crowley AUS 00:54:05 04:50:13 02:59:20 08:48:13
4. Laura Philipp DEU 00:59:03 04:45:04 03:02:12 08:51:42
5. Heather Jackson USA 00:59:12 04:46:46 03:04:17 08:54:44
6. Kaisa Sali FIN 00:59:14 04:53:54 02:57:19 08:55:33
7. Corinne Abraham GBR 01:02:46 04:51:15 02:59:28 08:58:38
8. Carrie Lester AUS 00:54:15 04:50:01 03:09:37 08:58:40
9. Daniela Bleymehl DEU 00:59:06 04:45:08 03:19:33 09:08:30
10. Linsey Corbin USA 00:59:09 05:00:25 03:03:51 09:09:06

【TOPICS】

①Jan Frodenoは、昨年のPatrick Langeが出したコースレコード7:52:39を破り7:51:13で更新となった。昨年の好条件での記録を破っての優勝でもある。そして、2017年、2018年、そして、今年と、3年連続で記録更新となっている。

②Jan Frodenoは、ドイツ人として初の3勝となった。また、女子優勝のAnne Haugは、ドイツ人女子選手として初優勝となる。この同国ダブル優勝は、2010年のオーストリア人のMirinda Carfrae、Chris McCormack以来、9年ぶりとなる。

③ドイツの6連覇は、2007~2012年のオーストラリア人6連覇と並んだことになる。2014年Sebastian Kienle、2015、2016年Jan Frodeno、2017、2018年Patrick Lange、そして、今年のJan Frodenoだった。ドイツ人Big3によるタイムも含めた強国ドイツのイメージを決定付けた。

④アメリカのTim O’Donnellは、昨年の7時間台の2選手とともに、4名しか存在しないSUB8 IRONMANとなった。タイムは4番目となる。

 

 

 

今年のレポート: http://triathlon-geronimo.com/?p=31936

「今年も終わった。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

IM Friday ❝ Bike Check in ❞ Photo -1

本日は、バイクチェックイン。

やはり、新型バイクやコナデビューバイクなどが確認できた。ツールドフランスで投入されたBHのAEROLIGHT DiscやMERIDAのWarp、コナでは未確認だったBMC TM01 Disc、エイジ選手では初のcannondale SUPER SLICE、SPECIALIZED SHIVのEXPERTなど、挙げれば切りがない。国内では、リリース間もないcervelo P-SERIESも使用されていた。

そして、ワンバイ(フロントシングル)はトレンドとなっていた。

取り急ぎの一部フォトとなる。

 

 

今年のレポート: http://triathlon-geronimo.com/?p=31936

「つづく」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

ARGON 18 E-118 TRI+ ❝ KONA Debut ❞

ARGON18のディスクブレーキトライアスロンモデルがリリースされた。

7月のツールドフランスでも投入されたモデルだ。このモデルは、サーヴェロで言うところの「P5」にあたるもので、TTとトライアスロンの「兼用モデル」となる。

現在のARGON18のトライアスロン系モデルは、3グレードに分けているが少し複雑になっている。最上位モデルとして、このモデルとE-119TRI+(リムブレーキ)、ミドルとして、E-119TRI(リムブレーキ)のみ、エントリーとして、E-117 TRI(リムブレーキ)と今回同時にリリースされているE-117 TRI DISC となっている。ARGON18だけではないが、過渡期であり、今後淘汰されるのではないだろうか。

前作E-118 NEXTより250gの軽量化、ディスクブレーキ化に伴い、ハンドリングは向上し、よりテクニカルへの対応度も上がっている。また、ポジション出しにおいては、「タイムトライアル」での使用を考慮し、ハンドルやDHバーの位置が低く変更されている。

そして、自社のNOTIOを使ったE-118 NEXT(UCI規定の前作モデル)との比較では、エアロダイナミクスが8~10wのゲイン(50kmオーバー)となり、向上している結果が出ている。トライアスロンユーザーとしては、E-119 TRI+との比較もほしいところだが。

フレームは、E-119TRI+とほぼ同形状となる。ディレーラーハンガーは、ダイレクトマウント仕様となっている。

E-118 TRI+は、ディスクブレーキ仕様のUCI仕様モデル。E-119TRI+は、「リムブレーキ仕様」としてラインナップされている。

やはり、新型のメイントピックスはディスクブレーキ化となる。新型モデルの場合は、まず「標準仕様」となるが、UCI TT基準に造られている。特にARGON18に限ったことではないが、アイアンマンバイクとして、快適性も向上していることを期待したい。

タイヤは28Cまで使用可能となっている。また、Di2ジャンクションはステム部にインテグレーテッド化されている。

新型アームレストは、縦方向に長くなり、前腕の安定性が向上している。また、ハンドル高が低く、DHバーも低く設定できるため、サドルの合わせて下げることで、スタックなど対応範囲が広いとのことだ。

NOTIOは、この新型モデル専用ではなく、2016年から開発の進んでいたARGON18のブレイン機能とも言えるデバイスで、ピトー管により、リアルタイムでエアロダイナミクスを計測することが可能となっている。また、基本的サイクルデータやパワーなど多くのデータを取ることができる。

展示バイクは、ハイドレーションがセットされていなかったが、DHバーへのボトル水平マウント、トップチューブ前側のストレージ、ダウンチューブのボトル、シートピラー後部へのボトルマウントなど、現在の「トライアスロンバイク定義」通りの仕様となっている。

 

 

今年のレポート: http://triathlon-geronimo.com/?p=31936

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

Felt Bicycles Kona Media Kickoff Party

毎年開催されるフェルトのサポート選手のプレスカンファレンスだ。

メンバーには優勝候補のDanielaも含まれる。昨年はディスクブレーキモデルも発表され、「機材」としても盛り上がりを見せていた。今年のメンバーは、4回優勝のRyf、3回優勝のMirinda、Amberger、Kaisaだ。圧倒的注目は、Danielaで、インタビューの行列となっていた。

取り急ぎとはなるが、Mirinda、Ambergerは、今回からフロントは、ワンバイ仕様だった。Mirindaは50T、Ambergerは52Tで、リアはともの10-33Tとしている。両者ともにコナのコースでは、全く問題ないと言っていた。もちろん、試走済みとのこと。

FELT選手の活躍が期待される。

 

 

今年のレポート: http://triathlon-geronimo.com/?p=31936

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka