ARGON18のディスクブレーキトライアスロンモデルがリリースされた。
7月のツールドフランスでも投入されたモデルだ。このモデルは、サーヴェロで言うところの「P5」にあたるもので、TTとトライアスロンの「兼用モデル」となる。
現在のARGON18のトライアスロン系モデルは、3グレードに分けているが少し複雑になっている。最上位モデルとして、このモデルとE-119TRI+(リムブレーキ)、ミドルとして、E-119TRI(リムブレーキ)のみ、エントリーとして、E-117 TRI(リムブレーキ)と今回同時にリリースされているE-117 TRI DISC となっている。ARGON18だけではないが、過渡期であり、今後淘汰されるのではないだろうか。
前作E-118 NEXTより250gの軽量化、ディスクブレーキ化に伴い、ハンドリングは向上し、よりテクニカルへの対応度も上がっている。また、ポジション出しにおいては、「タイムトライアル」での使用を考慮し、ハンドルやDHバーの位置が低く変更されている。
そして、自社のNOTIOを使ったE-118 NEXT(UCI規定の前作モデル)との比較では、エアロダイナミクスが8~10wのゲイン(50kmオーバー)となり、向上している結果が出ている。トライアスロンユーザーとしては、E-119 TRI+との比較もほしいところだが。
フレームは、E-119TRI+とほぼ同形状となる。ディレーラーハンガーは、ダイレクトマウント仕様となっている。
E-118 TRI+は、ディスクブレーキ仕様のUCI仕様モデル。E-119TRI+は、「リムブレーキ仕様」としてラインナップされている。
やはり、新型のメイントピックスはディスクブレーキ化となる。新型モデルの場合は、まず「標準仕様」となるが、UCI TT基準に造られている。特にARGON18に限ったことではないが、アイアンマンバイクとして、快適性も向上していることを期待したい。
タイヤは28Cまで使用可能となっている。また、Di2ジャンクションはステム部にインテグレーテッド化されている。
新型アームレストは、縦方向に長くなり、前腕の安定性が向上している。また、ハンドル高が低く、DHバーも低く設定できるため、サドルの合わせて下げることで、スタックなど対応範囲が広いとのことだ。
NOTIOは、この新型モデル専用ではなく、2016年から開発の進んでいたARGON18のブレイン機能とも言えるデバイスで、ピトー管により、リアルタイムでエアロダイナミクスを計測することが可能となっている。また、基本的サイクルデータやパワーなど多くのデータを取ることができる。
展示バイクは、ハイドレーションがセットされていなかったが、DHバーへのボトル水平マウント、トップチューブ前側のストレージ、ダウンチューブのボトル、シートピラー後部へのボトルマウントなど、現在の「トライアスロンバイク定義」通りの仕様となっている。
今年のレポート: http://triathlon-geronimo.com/?p=31936
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka