2020年のコナで見ることができなかったバイク、PLASMA 6。
満を持してのモデルチェンジとなったPLASMAだ。4年前から開発が始まり、今年春にはデビューの予定が遅れていたようだ。後発の良い点、難しい点などいろいろあるが、「完成度」の高いバイクに仕上がったようだ。スコットは、バイクのエリート選手をサポートする傾向が以前からある。近年は三種目の総合力が求められているが、やはり、バイクでのパフォーマンスが高いことは、理屈抜きに魅力を感じる。
このバイクは、UCIに準拠していない。つまりIRONMANのために造られたバイクであるということだ。PLASMA5はツールで使用されていたが、PLASMA6は、「コナご用達」のバイクであるということだ。前作より、エアロダイナミクスを高め、ストレージを増やし、DHバーを主に、各部の調整範囲を充実させている。もちろん、ディスクブレーキではあるが、もはやそれは「標準仕様」であり、そのメリット、デメリットをいかに、上手く融合させられたのかが、問われることになる。
コナのSUB10選手たちは間違いなくこのエリートバイクにインスパイアされることだろう。
■Aerodynamic
今までのセオリーを覆すダウンチューブの位置が、エアロダイナミクスを高めている。従来は、リアホイールのように覆うカタチを同社も施していたが、リアと異なり、ハンドルの動きにより、逆に抵抗が増すため、現実的な動きから、今の位置を割り出している。そして、リアホイールもよりフレームに密着させるため、前後にアジャストできるようになっている。タイヤの太さに影響されず、限りなく理想的な位置を求めることができる。
■Fuel&Storage
まずは、フレームに内蔵されたフューエルシステムが特徴的だ。サイズにより異なるが、約600mlの容量を持っている。DHバーには、一見するとフューエルに見えるが、ストレージとして、補給食などに使用するようになっている。その他ストレージは、サドル下及びBB上に配置されている。もちろん、サドル後にボトルが装備される。
■Adjustability
後発だけに研究されている。特にDHバー周りはその調整の自由度が高い。トレンドとなる「ハイハンズ」にも2.5mm刻みで対応し、DHバー高、アームパッド前後、左右、ベースバーなどが調整できる。完成車の標準仕様としては申し分ない造りとなる。ベースとなるデータは、Geobiomized社とのコラボレーションからとなる。
※サイズは5サイズあるが、従来通り、「大きめ」となるため、XS、Sが日本人サイズとして有効的なサイズとなる。
SCOTT PLAMA 6 More info : https://www.scott-japan.com/publics/index/988/
「やはり、コナで見たかった。」