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【16Newモデル情報】 TREK WORLD JAPAN ③ Ballista Development
新型マドンと同時に開発されたエアロヘルメットを、同じく、鈴木美央氏よりプレゼンテーションがあった。(鈴木美央氏:http://triathlon-geronimo.com/?p=3286)
バイク走行中に、人間の身体以外で最も大きな面積で空気を受けるのが「ヘルメット」だ。バイク同様に「エアロダイナミクス」が注目となっているアイテムがヘルメットで、空気抵抗、通気性、軽量性、フィット性など、バイク同様に開発バトルとなって来ている。従来のヘルメットは、エアインテークを多く取り、「通気性と軽量性」は極めて高いのもの多かった。その要素に加え、エアロダイナミクスが求められているのだ。想像の通り、エアロダイナミクスを高めるためには、通気穴は多く設けられない中で、通気性を維持しなければいけない。新型マドンで言えば、「エアロダイナミクスと乗車時の快適性」であり、相反する機能を高次元に融合させる必要があるのだ。CAEの駆使であり、CFDやFEAで導き出したものを、最適化の検証を繰り返し、完成度が高まることになる。そんなことをメーカーは、日々研究開発に取り組んでいる。今、使用しているヘルメットの空気抵抗が気になってくる。
What Makes The Aero Helmet Fast ?
どのような外部形状にすれば、エアロヘルメットはより速くなるのか。
長さ、通気穴の位置、通気穴の形と大きさなどの研究が必要になる。
Wind Tunnel Mannequin + Bike Set Up
上記のように一定条件で実験を繰り返している。この36度や27度の数値は、最も多く使用されているというデータを元に決めている。マネキンは、長時間に渡る検証では、有効的でトレックでは、多用している。
Final Wind Tunnel Result
各社を押さえ、最高のエアロダイナミクスとなった。下から2番目の「赤」がボントレガーバリスタとなっている。一番下の黄色破線は、マネキンの「頭」で毛髪もなく、耳もない状態での参考データである。
Jens Voight’s Hour Record
ヘルメットのエアロ効果は、上半身のフォームと大きく関係があり、同社のTTヘルメット「アイオロスヘルメット」ではなく、このバリスタが良いデータを出していた。頭部の位置、首の角度などが微妙に影響する。
Adding the Internal Channels
エアフローの状態を比較し、向上していることが確認できる。
Testing at a Local University
ヘッドフォームには、表面の温度を測る42個のサーモカップルが取り付けられている。通気効果は、地元の大学でトンネル試験をしている。
Finalizing the External Vents and The Design Look
試験の結果、最大の通気効果を実現するためヘルメットの上部に二つの通気口を追加。
Uncompromised Speed and Comfort
bikeradarのエアロヘルメットバトルで、下記の通り、25点を獲得し、一番になった。特にエアロダイナミクスは、「5」となっている。
バイク、ヘルメットのエアロ化、すでにリリースされているメーカーもあるが、ウエアやシューズまで、今後徹底された「エアロ時代」に本格突入と言ったところだろうか。ユーザーサイドからは、とても楽しみなバトルとなるだろう。
鈴木氏曰く「いいえ、こちらもこのバトルはとても楽しみですよ。」とのこと。今後の活躍を期待するばかりだ。
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「トライアスロンMONOへのエアロ注力を楽しみにしています!」
【16Newモデル情報】 TREK WORLD JAPAN ② Madone Development
本日は、京都でトレックの新製品発表会が開催された。
既に新製品の概要は、お知らせした通りだが、今回は、その「開発」に関わるスタッフからのプレゼンテーションがあった。今、各社において、エアロダイナミクスが最も熱いと言っても良いだろう。1カテゴリーと見られがちだが、各社の「テクノロジーの結晶」がエアロロードでもある。全般的には、「軽量性」その結果として「登坂性能」の高いものも、人気となっているが、「オールラウンド性」を考えると絶対に必要なカテゴリーであり、最も難しい「エアロダイナミクス」との対峙があるのだ。現在UCIの重量規定から見れば、「軽過ぎる」バイクを活かし「エアロフォルム」にして、ちょうど良いものに仕上がるのだ。もちろん、UCI規定の関係ない多くの一般ユーザーは、「6.8kg」では物足りない。更に軽量なバイクを求める。「軽量性」は理屈だけではなく、単純に「心地よい」ものを直感として感じるからだ。ただ、ツーリングなどを楽しむユーザーも経験していることだが、実際に走るコースは、アップダウンもあれば、フラットもある。実際のイメージとしては、アップダウンをクリアし、フラットは、「高速」で走りたいという人も少なくないだろう。もちろん、用途、好みにより絶対はないが、明らかに、必要な「要素」を集結させたバイクが「エアロロード」であり、ここ暫く、「エアロダイナミクス」は、重要なキーワードとなるだろう。
Mio Suzuki – Analisis Engineer
今回、ゲストスピーカーとして来日したのは、トレック本社のエアロダイナミクスにおける日本人エンジニアである鈴木美央氏。CFD解析を行う唯一エンジニアで、風洞実験の最高責任者でもある。今回の新型マドンの開発チームであると同時に、昨年9月にイェンス・フォイクトがアワーレコードの世界新記録(当時)を樹立した際のサポートメンバーでもある。トレックが誇るテクノロジー開発の第一線で活躍する鈴木氏は、「私は、一番が大好きです。」と専門性の中にも楽しく、その「秘密」を話してくれた。
Efficient Airflow Over The Components
フロントブレーキは、カバーではなく、一体状のデザインとなっている。カバーでなくても同等のエアロ効果があり、メンテナンス性を優先している。またハンドル、ステムのエアロダイナミクスにもこだわっている。ハンドルは、プロレベルで3Wセーブになるとのこと。また、ステムの上はフラットになっているが、これは、一般的なフォークコラムがステム上に残っている場合、エアロダイナミクスが落ちてしますからなのだ。
Design Validation : Wind Tunnel
風洞実験はサンディエゴで行っている。
Wind Tunnel Data
旧型及び各社と比較では、極めて高いエアロダイナミクスを持っていることがわかる。ヨー角15度では、その性能が顕著に現れている。
「今後のご活躍を期待しております。」
【16Newモデル情報】 TREK WORLD JAPAN ①
本日は、京都でトレックの新製品発表会が開催された。
トレックは、来年40周年を迎える、スポーツバイクNo.1のアメリカンブランドだ。ロードは、この「エアロ」のマドン、先行で「軽量」のエモンダ、継続「エンデューロ」のドマーネと3つの「性格」を持つトレックのロードラインナップとなっている。そして、アイアンマン世界選手権においては、上り調子の2位の使用率となっている。もちろん使用されるバイクは、同社トライアスロンモデルのスピードコンセプトだ。国内においても人気は高く、先月のアイアンマン70.3セントレアでは、第3位の使用率(http://triathlon-geronimo.com/?p=1655)となっている。
現在、トレックもイヤーモデルという設定はしていない。エアロロードのマドンは、2010年リリースのトライアスロンバイク、スピードコンセプトで培った、KVF形状のフレーム断面となっている。この形状は、トレックが初めてロードバイクに採用したものだ。今では、各社同様の形状が主流になり、それが、2010年以降の「次世代エアロロード」の流れとなっている。
今回の目玉はもちろん「NEW MADONE」であったが、先月の発表会で先行チェック、インプレでも30km走行はしていたので、全体的にラインナップをチェックしてきた。各モデルは、2~3年目に入り「パーフェクトマシンTREK」の完成度の高いものとなったのだろうか。ニューマドンの登場で、「トレックテクノロジーの集大成」をアピールできたと思う。エアロと相反する快適性へのこだわり、マテリアルを駆使し、エモンダなどから培った軽量性など、エアロロードは、各社の「コンセプトモデル」でもあり、注力が期待される中での今回のニューマドンは、2016年を大いに沸かせる一台となったことは、間違いないだろう。
ニューマドンの発表は、エモンダを遥かに超える160%以上のアクセス、他社のエアロロードとは、一桁違うFACEBOOKの「いいね」など、大きな話題となっているようだ。
ニューマドンは、会場の中央に展示され、発表会を盛り上げていた。
《関連情報》
①THE ALL-NEW MADONE http://triathlon-geronimo.com/?p=2671
②インプレ http://triathlon-geronimo.com/?p=2726
③Triathlon LUMINA http://triathlon-geronimo.com/?p=3106
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【16Newモデル情報】 CASTELLI
本日は、カステリの新製品発表会が開催された。
カステリは、1974年創業のイタリアンブランドだ。ヨーロッパのプロチームをサポートするクウォリティの高いウエアとして、最高レベルのブランドなのだ。体温調整に優れたカステリは、プロがテストを繰り返して造り上げられた逸品なのだ。
そして、カステリは、昨年からトライアスロンへ注力が加速していて、トップエリートを多くサポートしている。「スタンダード化」目前の「袖付き」も早くからリリースしていて、バイクウェアのトップブランドとして、トライアスロン参入は、今後の動きに期待したい。
2016 CASTELLI FREE SANREMO SUIT SLEEVELESS(右)
2016 CASTELLI FREE TRI ITU SUIT(左)
フロントが全開するサンレモタイプのトライスーツで、カステリ独自のデザインとなっている。また、ITUレギュレーション対応のバックファスナータイプもラインナップしている。
2016 CASTELLI FREE SANREMO SUIT SHORT SLEEVE
元々は、ロードウェアだったが、トライアスロンのアイテムとしてラインナップされている。ツナギのスーツでありながら、フロントは全開でき、一見2ピースに見える特殊なデザイン。
2016 CASTELLI FREE W TRI ITU SUIT
ウィメンズのITU対応トライスーツ。カラーリング、デザイン、仕上がりすべてにおいてクウォリティの高さを感じさせる一枚。セパレートなどウィメンズのアイテムも充実している。
昨年のハワイでのシーン。
メジャープロが使用するカステリ製のウエアは目立っていた。デザインはオリジナルながら、質感は、カステリ特有で、赤のオリジナルマークが入っていなくても、カステリとわかる高級感十分な造りをしている。
Andreas Raelertは、スリーブレスの2ピースを使用していた。
Matthew Russellは、「袖付き」を使用している。
2013年優勝のFrederik Van Lierdeは、スリーブレスのトライスーツ。
Marino Vanhoenackerは、やはりスリーブレスのトライスーツだった。
Leanda Caveは、「袖付き」、ランではスリーブレスに着替えている。
優勝のMirinda Carfraeは、鮮やかなカラーの2ピースで目立っていた。
ウエアのトップブランドがトライアスロンウェアを本格的に始動させた。特に話題となる「袖付き」の注力で、今年のハワイでも話題のブランドになっていくことだろう。
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「イタリアンのお洒落なウェアです!」
【16Newモデル情報】 Campagnolo & FULCRUM
本日は、カンパニョーロのテクニカルセミナーとフルクラムの新製品発表会が開催された。
カンパニョーロと言えば、説明不要の自転車界のビッグブランド。イタリアのブランドとして、イタリア車には、「Campagnolo」をアッセンブルすることにこだわるサイクリストも少なくない。35年以上前、カンパニョーロは、スポーツバイクのコンポーネントブランドとしてトップに君臨していた。その後、日本のシマノも大躍進の結果、2トップとなり、お互いコンポーネントブランドとして、切磋琢磨、それぞれ特徴あるアイテムをリリースしてきた。カンパニョーロは、カーボン素材やチタン素材など、いち早く導入、軽量性とともに「美しさ」を追求してきた。そして、ホイールは、メインコンポーネントとは、別に完全に確立させることに成功したのだ。シマノのコンポーネントのバイクにカンパニョーロホイールをセットしているバイクも珍しくない。また、より汎用性も高めるために、グループブランドとして「FULCRUM」を立ち上げたのだ。これが大ヒットし、カンパニョーロ仕様のバイク以外からも多く支持されるようになったのだ。
そして、今回の発表は、現時点では、グループブランド、フルクラムのホイールが3モデル追加となった。(ディスクモデルは展示されていなかった。)カンパニョーロの新製品及び変更は、現時点では出ていない。2014年秋にリリースされた2015年モデルから、2016年での変更はほぼない。ただし、来月のユーロバイクでは、何かしらあると思われるとのこと。今回フルクラムが先行してディスクブレーキホイールをリリースしたが、もちろんカンパニョーロでも予定されている。ただ、少し遅く、2017年としてリリースされることになるだろう。
“ CAMPAGNOLO WINS THE RED DOT AWARD 2015 ”
カンパニョーロは、2015年の「レッドドットアワード」受賞した。この賞は、約5000のノミネートで、81点が選ばれ、その中にカンパニョーロのスーパーレコードEPSが輝いたのだ。http://en.red-dot.org/
《Campagnolo》 http://www.campagnolo.com/WW/en/Electronic_Groupsets/super_record_eps/road
2014年モデルと2015年モデルの大きな違いであり「特長」の一つに、エルゴパワーのレバーの引きが大きく軽くなっていることが挙げられる。特にリアのトップ側からロー側への変速においては、その動きは顕著で、誰でも実感できる高いレベルに仕上げられているのだ。
FULCRUM RACING QUATRO CARBON ¥210,000 + tax
新型カーボン製リムのハイトは40mmで、リム幅は、17mm。軽量化を施しながら、エアロダイナミクスを大きく向上させている。リムは、3Kカーボンの積層とユニディレクションカーボンの積層を構造的に組合せ、強度と美しい外観を実現している。
ブレーキ面にも3Kカーボンを採用し、強度をアップさせながら、3Diamant処理によって、更に、優れたブレーキパフォーマンスとなっている。
FULCRUM RACING QUATRO LG ¥54,000 + tax
新しいアルミ製リムは、35mmのハイトを継続しながら、幅を2mmワイド化し、17C、24mmのプロファイルになった。しかも重量の増加はない。
美しさと機能で勝負するカンパニョーロは、トライアスロンでの使用が多くはないが、ホイールでは別だ。フルクラムも含め、トライアスロンでも「本物志向」のトライアスリートが支持している。特にカーボンディープリムホイールの「BORA」などは、「圧倒的ポジション」を確保し、ロードからトライアスロンまで多く使用されている。「ホイールのカンパニョーロ」として、トライアスロンでの活躍が期待されている。
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「トライアスロンでもカンパニョーロ!」
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka
【16Newモデル情報】 LAPIERRE
本日は、ラピエールの新製品発表会が開催された。
ラピエールは、フランスの歴史あるブランドだ。地元ツールドフランスに参戦している、名門プロチームFDJの使用するバイクとしても有名だ。エアロ系、ヒルクライム系、そして、エンデュランス系と、それぞれの用途への対応したモデルも充実している。現在、トライアスロンでの使用は少ない。MTBも注力する総合ブランドだ。
そして、今回の発表は、フルモデルチェンジが1モデル、マイナーチェンジが1モデル、後は、カラーリングのチェンジとなる。モデルチェンジは「軽量化」を中心に施されているようだ。現在、ラピエールもエアロロードをトップに位置づけているだけに、今後の進化、発展があるだろう。また、トライアスロンへの注力も期待したいところだ。
2016 LAPIERRE XELIUS SL 600 FDJ MCP ¥549,000 + tax(ホイール別)
今回の注目モデルがこのゼリウスSLで、唯一フルモデルチェンジとなった。シリーズ最軽量のヒルクライムモデルだ。ダブルトライアングル形状のフレームは、前作より15%の剛性アップに成功している。フロントブレーキはダイレクトマウントを採用し、制動力を向上。またDi2バッテリーはBB下からダウンチューブに挿入、配置させることよって低重心化させている。
2016 LAPIERRE XELIUS SL 500 MCP ¥399,000 + tax
2016 LAPIERRE AIRCODE SL ULITMATE ¥389,000 + tax(フレーム)
ラピエールのエアロロードがこのエアーコードだ。そのエアーコードが軽量化されたモデルがこの「SL」となる。剛性を保ちつつ、フレームで約90g、フォークで約20gの軽量化を実現している。また、昨年のツールでも個人総合3位、新人賞となっているのだ。ダウンチューブとシートチューブをカムテール形状にして、エアロダイナミクスを高めている。フロントブレーキはダイレクトマウントを採用している。
2016 LAPIERRE AIRCODE SL 500 MCP ¥439,000 + tax
2016 LAPIERRE PULSIUM 600 FDJ CP ¥479,000 + tax
ラピエールのエンデュランスモデルがこのパルシウムだ。トップチューブのシート寄りが二股に分かれたデサイン。ここにバイブレーションダンパーが、仕込まれていて、エラストマーが最大3.5mm可動するのだ。また、幅広タイヤが使用できるようにリアブレーキの取付位置を変更できる。最大32Cのタイヤが装着可能となっている。そして、フォークは、板バネのような働きをするようになっているのだ。
2016 LAPIERRE PULSIUM 500 CP ¥379,000 + tax
2016 LAPIERRE PULSIUM ULTIMATE ¥389,000 + tax(フレーム)
2016 LAPIERRE SENSIUM 500CP ¥279,000 + tax
2016 LAPIERRE SENSIUM W 500CP ¥279,000 + tax
2016 LAPIERRE AUDACIO 200 FDJ CP ¥149,000 + tax
トライアスロンでは、メジャーではないが、世界のトップブランドだ。トライアスロン用途であれば、エアコードSLになる。昨今「エアロード」がオールラウンドバイクとして、熱いが、ラピエールにも実績十分なモデルがラインナップ。テクニカルコースのトライアスロンに向くだろう。5月の世界トライアスロンシリーズ横浜大会でも確認されている。
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「フランスブランドが熱い。」
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka
【16Newモデル情報】 ARGON18
本日は、アルゴン18の新製品発表会が開催された。
アルゴン18は、元オリンピアンのGervais Riouxが1989年に設立したカナダのブランド。ここ3年のアイアンマンを観ると、シェア8位、8位、11位と昨年はやや落としているが、トップ3(サーベロ、トレック、スペシャライズド)以外は、いつ浮上するかわからない注目株。また、ロードでは、BORA-ARGON18をサポートしている、トップブランドだ。特徴は、ポジション出しや、剛性バランス、安定性など、他社と一線画す、こだわりがある。また、オリジナルハンドル、DHバーにはこだわりがあり、フレキシブル性、フィット性などの高さと、フレームとの「一体化」を理想と考えている。
そして、今回の発表は、日本国内としては、三番目の代理店として、あのインターマックスが、取り扱うことになった朗報だ。すでに長年取扱いのあるクウォータと2トップのブランドとして、今後の注目となる。特にトライアスロン色の強い、ハワイアイアンマン「最後のブランド」とも言える、メジャーブランドなのだ。アルゴン18は、アイアンマンにおいて、地道な活動と、独自のハンドルシステムやフレーム剛性の考え方など、こだわりの強いブランドで、他社とは違った目線でアイアンマンバイクを造っている。アルゴン18もイヤーモデル設定をしていないため、2016年モデルではなく「現行品」ということになる。
2016 ARGON18 E-118 NEXT ¥496,000 + tax (フレームセット)
アルゴントライアスロンのメインモデルとなるE118。
今や定番のサーベロ型シート周りはアジャスト性がメリット。
フィット性の高い、一体型DHバーへのこだわりがある。
ヘッド周りはルック型にフォーク裏フロントブレーキ。
フレームも上部と下部で剛性バランスを調整している。
ロングセラーとなるE-118。フルモデルチェンジも期待したい。
2016 ARGON18 GALIUM PRO ¥358,000 + tax (フレームセット)
アルゴンはアルミフレームもリリースしている。
世界のトップブランドと言えるアルゴン18は、日本国内では、日の目を見ていない感があったが、インターマックスの取扱いで大いに期待が高まっている。トライアスロン、ロードともに注目だが、やはり、トライアスロンでの活躍を期待したい。まずは、ハワイシェアの拡大に向け、様々なプロモーションをすることになるだろう。もちろん、日本国内の話で、幅広く支持されることも重要だが、ハワイを狙える選手に使用してもらえることが一番だろう。
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「また、一つ選択肢が増えた。」
【メーカーNEWS】 PINARELLO DOGMA F8 “ RHINO ”
ツール・ド・フランス 2015 第13ステージのスタート前に発表された「DOGMA F8 “RHINO”」は、チームスカイのクリス・フルームの活躍を称えたスペシャル・エディションです。
DOGMA F8 “RHINO”は、彼の着用するリーダージャージ「マイヨジョーヌ」のイエローでカスタマイズされ、そしてクリス・フルームの愛称である 「FROOMEY」のロゴに、RHINO=サイのグラフィックスが描かれています。
サイのグラフィックスは、フルームの出身地であるアフリカのケニアを象徴し、彼が支援している絶滅が心配される野生動物の 密猟や違法な取引を撲滅する野生生物保護運動を世界に広める意味がこめられ、そしてアフリカが育んだ彼の不屈の闘志をあらわ しています。この野生生物保護運動には、サッカーのデビッド・ベッカム選手やプロテニスプレイヤーのアンドリュー・マレー選 手、レーシングカードライバーのルイス・ハミルトン選手など世界中の著名なプロスポーツ選手が賛同し支援しています。
ツール・ド・フランスのリーダージャージ「マイヨジョーヌ」のカラーであるイ エローを各所にあしらったスペシャル
トップチューブのサイドにはフルームの愛称「FROOMEY」のロゴとサイ (RHINO)のグラフィックス
トップチューブ上部にはチームスカイのロゴ、サイのグラフィックスと FROOMEYのロゴ
ダウンチューブ上部にはイエローのF8ロゴにサイのグラフィックスと FROOMEYのロゴ
クリス・フルームのコメント:「私は南アフリカとケニアで、サイやゾウなど多くの野生生物を見て育ちました。堂々とした野生 生物たちは、私の成長にすばらしい影響を与えてくれました。そして、私は彼ら野生生物の保護活動を広めるための慈善大使に なっていることを誇りに思っています。 私はこの保護活動を支援するためにサイのグラフィックスを自転車に描きました。私のメカニックのゲイリーが、フレームにサイのグラフィックを入れたらどう か?とアイデアを出してくれました。すぐにそれが野生生物の窮状を世界に知ってもらうすばらしい方法になると大賛成しまし た。」
「今アフリカで、サイやゾウなどの野生生物が違法に密猟されている事実を広く世界に広める必要があります。そうしないと彼ら は永遠に失われてしまう危険にさらされています。子供たちにすばらしい自然を残すためにも、世界中に野生生物たちの窮状を 知ってもらう事が重要だと思ったのです。」
「サイはすごく強い生き物です。彼らは頭を低くして突進してきます。そう、私のライディングフォームみたいにね(笑)自転車 に乗ってそのフォームで走っていると、サイが私のシンボルにぴったりだと感じたんです。」
※クリス・フルームが支援する野生生物保護活動について詳しくは http://www.unitedforwildlife.org/ をご覧ください。
DOGMA F8 “RHINO” CHRIS FROOME Special Edition
カラー:868/RHINO YELLOW
サイズ: 42,44,46.5,47,50,51.5,53,54,55,56,57.5,59.5,62(CC)
マテリアル:TORAYCA® T1100 1Kカーボン Nanoalloy™
フォーク:ONDA F8 TORAYCA® T1100 1Kカーボン Nanoalloy™ 1”1/8-1”1/2
希望小売価格:\726,000- (フレームセット、税抜価格)
フレームセットには専用フルカーボンシートポスト付属します。
※10月頃より納品開始予定・予約受付中
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【16Newモデル情報】 KUOTA
本日は、クウォータの新製品発表会が開催された。
クウォータは、フレームパーツの製作から始まったイタリアンブランドで、デザイン性の高さと軽量性、そして振動吸収性など高い性能で人気がある。2003年に国内デリバリーが始まった。そして、クウォータのその名を世の中に知らしめたのが、2004年ハワイアイアンマンにおいてドイツのノーマンスタッドラーが使用し優勝しているのだ。しかも、バイクの強い選手で、2006年の2回目の優勝の時は、4時間18分という驚異的なコースレコードを出している。そして、そのことが、それまで、「競技性」のイメージがなかったクウォータの「レーシングバイクの証明」になったのだ。その後、ツールドフランス参戦など、ロード界でもメジャーとなり、現在も、イタリアのプロチームをサポートしている。
クウォータのラインナップの特徴は、各レベル別のユーザーに対応していることだろう。初ロードの人でも乗り易いモデルが設定してある。そして、特筆すべきは。トライアスロンのラインナップで、大きくレベル分けされたモノ造りがなされていることだ。
そして、今回の発表は、クウォータもイヤーモデルの設定がなくなってきていて、トライアスロンのカリバー、KT03、ロードのK-UNOがモデルチェンジとなっている。もちろんカラーの変更や追加は別にもある。
2016 KUOTA KALIBUR ¥299,000 + tax(フレーム)
クウォータトライアスロンのメインモデルカリバーは、四代目。
大きくデザインは変わっていない。カリバーらしいカラーリングだ。
軽量性と振動吸収性に優れるトライアスロン適正の高いモデル。
やはり、フロントブレーキはフォーク裏。リアブレーキはBB下となる。
ハワイで2勝しているカリバーは、幅広く使用することのできるモデル。
2016 KUOTA KT03 ¥199,000 + tax(フレーム)
Kファクター改め、KT03として生まれ変わった。
カラーリングとBB仕様が変更になっている。
クウォータのリリースするエントリートライアスロン。
2016 KUOTA KT05 ¥488,800 + tax(フレーム)
昨年リリースのクウォータトライアスロンのフラッグシップ、KT05。
シート周りのエアロにこだわり、バッテリーはダウンチューブに収まる。
DHバーも専用となっていて、トータルエアロダイナミクスを狙う。
2016 KUOTA KHAN ¥370,000 + tax(フレーム)
フラッグシップのカーンは、グロスブラックからマットブラックに変更。
振動吸収性に優れたモデルでオールラウンドで使用できる。
クウォータ初代のフラッグシップがカーン。その名を継承したモデル。
2016 KUOTA KOUGAR ¥248,000 + tax(フレーム)
クーガーは、ミドルレンジ。2016年も継続で、カラーリングが変更に。
フロントブレーキは、フォーク裏。リアブレーキはBB下となっている。
ハイエンドに匹敵する仕上がりで軽量。Di2対応で、バッテリーは内蔵。
2016 KUOTA KOBALT 105完成車 ¥248,000 + tax
エントリーモデルのコバルトは、奥のブルーラインが特に人気。
クウォータの人気は、やはりデザイン性、軽量性そして、振動吸収性にある。トライアスロン、ヒルクライム、エンデュランス、コンフォートと幅広く対応しているメーカーだが、やはり、競技として、最初に「世界を獲った」モデル、カリバーで更にトライアスロンへの注力を高めてくるだろう。そして、トライアスロンでは、アイアンマンワールドチャンピオンシップにおいて、「V3」を狙ってほしい。特に、過去の歴史からバイクパートの得意な選手が使用し、「強いクウォータ」を見せてほしい。
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「クウォータは、2016年も人気となるでしょう。」