ワールドトライアスロンシリーズ2021横浜 Result

WTCS横浜大会エリートが開催された。

2年振りとなる横浜大会。コロナ禍のバブル方式など、制限もある中での開催ではあったが、最高のパフォーマンスを見せてくれたエリート大会。ショートの頂点が見せるスピードとパワーの走りが、更に進化している。

女子優勝は、バイクからのアドバンテージで逃げ切ったテイラー・ニブ選手(アメリカ)だった。女子は1位、2位、4位がアメリカ勢となっている。日本人トップは、前回19年大会4位の高橋選手だったが21位に終わった。前回優勝のケイティ・ザフィアエス選手は22位だった。ランスタートの頃から陽射しが強くなり、サバイバルの様相を呈する展開となった。2位のサマー・ラパポート選手が33分台前半の快走で追い上げを見せるが、追い付かなかった。いずれにしてもワンツーフィニッシュのアメリカ勢は、変わらないと強さと層の厚さを見せてくれた。

男子優勝は、40名を越えるバイクの大集団からのラン勝負を制したクリスティアン・ブルンメンフェルト選手( ノルウェー)だった。バイクではきっちりローテーションをしながら、ランは29:26でトップラップを獲り優勝となっている。終始安定した走りで競り勝っている。バイクが強い上に、更に大集団での温存から、見事にラン勝負を決めている。日本人トップは、小田倉真選手が16位となっている。

ウィナーズバイクは女子がスペシャライズド、男子がジャイアントとなっている。(GERONIMO COUNTは後日発表)

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公式記録(抜粋)

開催地:神奈川県横浜市山下埠頭周辺

水温:20.6℃  気温:26.0℃  天候:晴れ 風速4m 南

女子優勝:テイラー・ニブ選手( アメリカ) 1:54:27

(完走:49/56名)

男子優勝:クリスティアン・ブルンメンフェルト選手( ノルウェー)1:42:55

(完走:48/60名)

全公式記録:http://yokohamatriathlon.jp/wts/pdf/2021Result_elite.pdf

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今年のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=34696

2019年レポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=30102

2018年レポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=26782

 

 

「ランからのペースアップはやはり最高レベルのスピード!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

ワールドトライアスロンシリーズ2021横浜 Finaly & Press Conference

週末にはワールドトライアスロンシリーズ2021横浜が開催される。今年で11回目(パラは8回目)となる横浜大会はシリーズ中、最多開催となる完成された国際大会で、国内においても、海外エリートから一般エイジ選手までが参加し、レベル、規模、演出など、オリンピックディスタンスの最高峰と言えるだろう。

また、国内のレースとしては最大級となり、更に横浜・山下公園周辺という会場で開催するため、様々な「コロナ対策」が実施されている。特に注目となるのは、海外選手への対応だろう。早い選手は10日から入国しているが、出国するまで多い選手では7回のPCR検査を実施するとのこと。空港は成田のみとし、国内では外部との接触を遮断し、隔離体制となっている。また、入国後のトレーニングは、近くの施設を用意し、毎日3種目出来るようにしている。

例年通りというわけにはいかないが、コロナ禍において、今できる形で様々な可能性を想定し、取り組まれている。

https://yokohamatriathlon.jp/wts/index.html

公式スケジュールとして、メディアブリーフィング、そして、国内のパラ、エリート注目選手の記者会見が行われた。今回は全てオンラインでの開催となった。

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■Elite Press Conference

今回、取材対象としたエリート選手の記者会見の模様は、以下の通りだった。

登壇選手:
高橋侑子(富士通/東京)
上田藍(ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター/千葉)
佐藤優香(トーシンパートナーズ、NTT東日本・NTT西日本、チームケンズ/山梨)
北條巧(博慈会、NTT東日本・NTT西日本/東京)
ニナー賢治(NTT東日本・NTT西日本/山梨)
古谷純平(三井住友海上/東京)

【高橋侑子(富士通/東京)】

ITU世界トライアスロンシリーズ2019横浜 第4位

日本トライアスロン選手権2019東京台場 第1位

【上田藍(ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター/千葉)】

日本トライアスロン選手権2020東京台場 第1位

ITUトライアスロンワールドカップ2019宮崎 第1位

北京、ロンドン、リオデジャネイロ オリンピック日本代表

【佐藤優香(トーシンパートナーズ、NTT東日本・NTT西日本、チームケンズ/山梨)】

日本トライアスロン選手権2020東京台場 第4位

リオデジャネイロ オリンピック日本代表

MC:髪の色は? 北條:気合いを入れて月曜日に青く染めました。 MC:「北條ブルー」ですね。

【北條巧(博慈会、NTT東日本・NTT西日本/東京)】

日本トライアスロン選手権2019東京台場 第1位

アジアトライアスロン選手権2021廿日市 第2位

コメントの英訳は、ニナー選手自身が行なっている。

【ニナー賢治(NTT東日本・NTT西日本/山梨)】

日本トライアスロン選手権2020東京台場 第1位

アジアトライアスロン選手権2021廿日市 第1位

【古谷純平(三井住友海上/東京)】

ASTCトライアスロンアジアカップ2019汕頭市 第2位

アジアトライアスロン選手権2021廿日市 第3位

 

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《MCより代表質問》

Q1:今大会への意気込みをお聞かせ下さい。

高橋選手 「このような状況の中で開催して頂けることを本当に嬉しく思いますし、関係して下さっている全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。横浜大会は2019年から2年ぶりのレースになりますが、2019年は自分としても本当に良いレースができたという思いがあるので、その良いイメージを持って、明日は感謝の気持ちと、最後までしっかりと走る切ることを目標に頑張りたいと思います。」

上田選手 「私も今シーズン、アジア選手権から2戦目となるこの横浜大会にチャレンジできることを本当に嬉しく思っています。アジア選手権の時にも「バブル」に入って、こう言ったレース前のコロナ禍の中での仕上げ方というものを経験するのは2回目になるので、非常に落ち着いた中で本番を迎えられる気持ちになっています。

本当に多くの方にサポートして頂いて、この状況を作って頂いています。現場にいると多くの方が、私たち選手の誘導であったり、環境を整えて下さっているというのをそばで感じています。しっかりと結果を残して大会を成功裡に終えるような、そんな盛り上げられるようなパフォーマンスをレース当日出して行きたいなと思っています。

個人的には横浜大会は過去2回表彰台に上っている相性のとても良いレースになっています。今回、とても健康面も良い状態で、横浜大会に臨めるのが3年振りになるので、しっかりとレースに今までの思いをぶつけて良い結果を残して行きたいと思っています。」

佐藤選手 「まず、このコロナ禍の中で開催して頂けることの喜びと、この大会を開催するにあたって多くの方々のご尽力の中で、戦わせて頂くので、その感謝の気持ちを持って、最後まで思い切り、そして、レースを楽しんで行きたいという思いです。」

北條選手 「私は世界大会に昨年度出場できなかったので、約2年振りの世界大会出場となります。その部分で自分の実力がどのくらい付いているのか、確かめられるので凄いワクワクしています。このコロナ禍の中で大会を開催して下さることに感謝して、レースを一番楽しみたいというのがありますが、しっかり順位も狙って、あわよくば表彰台を狙えるような積極的なレースが出来たら良いと思っています。」

ニナー選手 「明日のレースはとても楽しみです。コロナ禍でレースが無くなって行く中、WTCS横浜は開催されます。私はとても嬉しいです。明日のレースは、しっかりと作戦通り行って、スイムからランまで頑張ります。Thank you.」

古谷選手 「まずはこのような状況の中で大会を開催して頂けることに最大限の感謝の気持ちを持って、明日のレースには挑みたいと思っています。世界選手権シリーズで言うと、北條選手同様、去年出場していないので、約2年振りのレースとなります。そこで戦うためにこの1年半徹底的に練習をして来ました。決して諦めずに前だけを向いて、努力をして来たので、その成果をこの場で思う存分発揮することが、この大会を開催して頂いていることに対しての感謝の気持ちを表すことにもなると思いますので、最後まで決して諦めない姿勢をフィニッシュまで貫き通したいと思っています。

具体的な目標としましては、オリンピック選考において、この大会は非常に重要な位置付けの大会となっています。男子の場合は16番以内と言うところが、一つ大きな基準となってきますので、そこを目指しつつ、かつ日本人2位以内に入らないとことには、そこもクリア出来ないと思っているので、日本人2位以内、かつ全体16位以内という明確な目標を持ってレースに挑みたいと思います。」

Q2:レースの重要ポイント、戦い方をお聞かせ下さい。

高橋選手 「2019年この横浜で良いレースが出来たので、そのイメージを持って、スイムから積極的に、バイクは少人数で逃げられることが私としては理想です。今回中々外に出ることが出来ないため、直接見えない部分があるのですが、スタッフの方々、大会の関係者の方々がビデオを撮って下さったりして、確認できることはたくさんありました。しっかりイメージトレーニングをしながら、明日のレースに繋げて行きたいと思っています。」

上田選手 「私の強みは3種目のランニングなので、このレースに向けて4週間の高地トレーニングをしっかり行なって来ました。先週の8日に開かれた長距離記録会の5000mでも楽にベストタイムを更新しています。過去2大会表彰台に上ったレースでもラン勝負で表彰台を手にしているので、その流れを作って行きたいという思いもあります。そこに持ち込むために、スイムとバイクの強化して来たものがどれだけ発揮して、第1集団で行けるかと言うこともチャレンジできることが凄く楽しみです。

これまで作って来たものを落ち着いて、冷静に発揮して、周りの選手もどれくらい仕上がって来ているかはレースでしか確認できないので、しっかりと視野を広く持って、戦って行きたいと思っています。」

佐藤選手 「明日の重要ポイントはスイムにあります。アメリカ勢とイギリス勢でスイムを得意とする選手が揃っているので、そこにしっかりとスイムで先行する展開に入り、バイクでもそのアドバンテージの中でラン勝負に繋げて行きたいと思っています。」

北條選手 「明日のポイントはやはりスイムです。まだWTCSの大会では、先頭でスイムアップしたことがないので、まずはスイムアップ1位を狙って積極的に飛ばします。バイク、ランは、せっかく髪を青くしたので、一度は目立てるように先頭走るくらいの勢いで行きたいと思います。」

ニナー選手 「明日の目標は、北條選手と古谷選手、その他スイムの速い選手と一緒に、先頭の集団に入り、バイク、ランに繋げて行きたいと思います。明日は100%力を出したいと思います。」

古谷選手 「いつも思っていることですが、最初から積極的にレースを展開して行きたいと思います。もちろんスイムでは、第1集団で上って、バイクも前の方で展開して、ラン勝負に持ち込みたいと思います。ただ近年の男子のレース展開としては、スイムが前で上がったとしても、ノルウェー勢を始め、バイクが非常に強い選手が多いので、結局大集団になってのランになることも十分考えらます。それも想定した上でのレース展開にして行きたいと思っています。

そこを踏まえると結局ポイントになってくるのはランではないかと思います。そのランニングに関しては私自身ずっと課題としておりましたが、ここ1年半凄く強化が上手く進んでいます。PBも更新することが出来ていますし、今なら十分30分台で走れる力は身に付いていると思っています。そこを自分の目標タイムとし、それができれば、先ほどお話しした明確な目標ラインに届くのではないかと思っています。そこを集中してやって行きたいと思います。

また男子チームとしても確実にレベルアップを図って来れていると言うのは先月のアジア選手権でも証明できたと思っています。そこを今度は世界選手権シリーズの舞台で、日本人男子強くなっているぞ、というところをみんなで頑張って証明できたらと思っていますので、チーム一丸となって頑張って行きたいと思っています。」

さあ、明日はどのようなレースを見せてくれるのだろうか。

YELL at HOME(行かないことが一番の応援)

http://yokohamatriathlon.jp/wts/cheering.html

※2019年

Triathlon GERONIMO “ GERONIMO COUNT ” 第2戦「ワールドトライアスロンシリーズ2021横浜」

 

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今年のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=34696

2019年のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=30102

2018年のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=26782

 

「今年は日本人選手の意地を見せなければ!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】CANYON Speedmax CFR “ TT ” Disc 発売

キャニオンの「TTバイク」の新型がリリースされた。

昨年11月に「トライアスロンバイク」は先行で発表されたが、そのTTバイク版だ。UCIレギュレーションに準拠したバイクで、ターゲットはTOUR DE FRANCEを筆頭に最高峰のレースとなるだろう。トライアスロンとしては、すでには発売となっているトライアスロン仕様が基本となるが、あえて落とし込むならば、ショートでストレート系のコースのレースに向くだろう。ボリュームダウンしている分、スリム化により「軽量性」が売りとなる。またTTならではならではのレスポンスも期待できる。

昨今、UCIルールに適合させず「トライアスロン専用」としたバイクが売りの一つとなって来ているが、最高のスピードとパワーで使用される舞台で鍛え上げられるTTバイクは、トライアスロンバイクへのフィードバックにも活かされることになる。もちろん、その逆もあり、トライアスロンバイクで得た情報が活かされていることも多々ある。ただ、プロサイクリストによる使用は、そのバイクの信頼性と大きく関わるとも言える重要なポイントでもある。

いずれにしても、CANYONは、今、最も旬なバイクの一つだろう。

(以下、メーカーNEWS)

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新型 Speedmax CFR TT Disc 発売

新型スピードマックスが備えるワールドクラスのエアロダイナミクスが、UCIレギュレーション適合のロードTT用パッケージになって遂に登場。空力のエキスパートであるSwiss Side社と共同開発。プロツアーチームによるテストで磨き上げた性能。次世代のロード・タイムトライアル性能を実現します。
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※詳しくは、CANYONのサイトにて
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「自転車レース最高峰の舞台で使用されるバイク!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

IRONMAN Press「NATASCHA AND MOLEDA TO BE INDUCTED INTO HALL OF FAME」

2012年、カワイハエ往路

Natascha Badmannがアイアンマンの殿堂入りとなった。

Badmannは、コナで女子6勝したレジェンドの一人となる選手だ。男子では、Dave ScottとMark Allenも6勝し、男子最多の優勝回数で頂点を極めている。ただ、女子の場合は、Paula Newby-Fraserが、男女通して、最多となる「8勝」を上げている。女子では二番目とはなるが、偉大な記録であることは間違いない。

また、Badmannは、記録以上に「記憶」に残る選手と言っても良いだろう。それはバイクのパフォーマンスも高かったこともあるが、常に「笑顔」の選手だった。レース前日のバイクチェックイン時に声をかけても、立ち止まり笑顔で応えてくれる。前日は、通常であれば「緊張感」が走り、笑顔を見せる選手は少ない。そして、レース中でも笑顔で「Hang loose」をやってくれる。そんな「本物のプロ」と言える選手で、人気が高かったことは言うまでもないだろう。

そんなBadmannが殿堂入りとなったことは「IRONMAN」の世界では大きなニュースだ。

2004年、QueenK復路
2005年、最後の優勝

(以下、IRONMAN Press Release)

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Multi-time professional IRONMAN World Champion, Badmann, and pioneer of hand cycling racing, Moleda, honored for their achievements and contributions to IRONMAN and the sport of triathlon

 

TAMPA, Fla. (May 1, 2021) – IRONMAN is pleased to announce that athletes Natascha Badmann and Carlos Moleda will be inducted into the IRONMAN® Hall of Fame this year. A ceremony is planned for race week of the 2021 Supersapiens IRONMAN World Championship®, in Kailua-Kona, Hawai`i.

“We have the great honor of being able to induct two athletes into our Hall of Fame that embody multiple levels of what IRONMAN can mean and represent. From excelling at the highest levels with numerous IRONMAN World Championships in their respective divisions, to ambassadors who carried the sport forward, opening doors along the way, Natascha and Carlos have meant a great deal not only to the IRONMAN community, but the entirety of triathlon,” said Andrew Messick, President & Chief Executive Officer for The IRONMAN Group. “Through their accomplishments, Natascha and Carlos have left an indelible mark on the sport and represent the best of what IRONMAN can be for those who dare to reach a start line, redefining what is possible. Our congratulations to these two incredibly deserving individuals, and our thanks to them for being great stewards of triathlon.”

  • Natascha Badmann has been selected to the IRONMAN Hall of Fame in her first year of eligibility. She became the first European woman to win the IRONMAN World Championship in 1998. Badmann would go on to become a six-time IRONMAN World Champion, taking additional titles in 2000, 2001, 2002, 2004, and 2005. A native of Basel, Switzerland, Badmann has become a legend and icon in the sport. Winning her first IRONMAN World Championship at the age of 29, she went on to become one of only four women in history to win an IRONMAN World Championship title more than three times. Retiring from professional racing in 2016 at the age of 50, an astounding 20 years after her first IRONMAN World Championship event in Kona, Badmann produced unforgettable performances time and time again, including clawing back from a 10-minute deficit from Australian Michellie Jones (2019 IRONMAN Hall of Fame inductee) to take her final title in 2005 by nearly two minutes; and posting the fastest bike split in the women’s field in 2012 (5:06:07) at the age of 45. Badmann lives in Switzerland with her husband, coach and nutritionist, Toni Hasler, and daughter Anastasia. She continues to work as a social worker. View Natascha’s inductee video here.

    2021 IRONMAN Hall of Fame inductee Natascha Badmann
  • Carlos Moleda is a five-time IRONMAN World Champion in the handcycle division and a pioneer for the sport and handcycle racing. Born in São Paulo, Brazil, Moleda moved to the United States at the age of 18 and joined the military, becoming a U.S. Navy SEAL. A Purple Heart recipient, Moleda was injured in the line of duty and was paralyzed in 1989. After an introduction to triathlon, Moleda broke barriers becoming the first handcycle athlete to break 11 hours at the 1998 IRONMAN World Championship. From 1998 to 2000, Moleda’s rivalry and fierce competition with motocross legend David Bailey took the handcycle division at the IRONMAN World Championship in Kona to a whole new level. The epic rivalry, in addition to Carlos’ impressive 10:55 victory in 1998 changed perception about what an athlete could do in a handcycle. He would go on to win the handcycle division five times, achieving his first four IRONMAN World Championship titles during the peak of his career, and breaking ground yet again when he came back at the age of 53 to win his fifth in 2015. Carlos is also a seven-time national champion and also won the Buffalo Springs Triathlon (now IRONMAN 70.3 Lubbock) twice. Moleda has helped to develop rules for paratriathlon events, summited Mount Kilimanjaro and completed Race Across America in 8 days, 9 hours on a four-person handcycle relay team. Moleda now serves as a spokesman for the Challenged Athletes Foundation and uses his expertise and motivational skills to teach younger kids with disabilities how to ride handcycles. View Carlos’s inductee video here.

Founded in 1993, the IRONMAN Hall of Fame was created to honor individuals who have made outstanding contributions to the growth of the world’s most famous triathlon race series. Badmann and Moleda join a prestigious list of remarkable individuals honored for what they have given to the sport of triathlon and IRONMAN both inside and outside of competition.

Athletes Natascha Badmann and Carlos Moleda react to their selections

Natascha Badmann:
“Thank you! This is very touching and brings back fantastic memories of my races during my whole career,” said Badmann. “One of my goals was to be a role model. Of course, I was the first European to win the IRONMAN in Hawai`i, but I also wanted to be a role model for the next generation and to show that IRONMAN is not only something to suffer, and something brutal and hard, it is also joy. It can bring you a healthy lifestyle, and to always show the good aspect of the race. This is what I love about the sport. It was not just going to do a race it was my whole lifestyle. It was what I lived for and loved.

“Thank you very much this is quite an impressive time right now. With all the Covid and not racing going on so it is an absolute honor to be invited to this. I really appreciate it.”

Carlos Moleda:
“This is incredible because you have no idea how much IRONMAN has been a part of my life,” said Moleda. “Really my sporting career didn’t start until I went to Hawai`i, and met David Bailey. It started that competition between us and from there it took the sport of paratriathlon to different level. It really showed people that when we are out there with the other athletes, the professionals, we are not disabled – we are just like everybody else. That is the gift that IRONMAN has given me and a lot of challenged athletes that have been there and experienced that. Thank you so much! This is incredible.”

IRONMAN Hall of Fame:

Year Inductee(s)
1993 Dave Scott
1994 Julie Moss
1995 Scott Tinley
1996 Paula Newby-Fraser
1997 Mark Allen
1998 John and Judy Collins
1999 Valerie Silk
2000 Tom Warren
2001 Dr. Bob Laird
2002 Bob Babbitt
2003 John MacLean / Gordon Haller / Lyn Lemaire
2004 Greg Welch
2005 Jim Maclaren
2008 Team Hoyt – Rick and Dick Hoyt
2011 Mike Reilly
2012 Graham Fraser
2013 Peter Henning
2014 Georg Hochegger / Helge Lorenz / Stefan Petschnig
2015 Lori Bowden / Heather Fuhr
2016 Lew Friedland / Peter Reid
2017 Chrissie Wellington
2018 Ken Baggs / Erin Baker / Rocky Campbell / Scott Molina
2019 Tim DeBoom / Kenneth Gasque / Michellie Jones / Jan War
2021 Natascha Badmann / Carlos Moleda

For more information about the IRONMAN Hall of Fame and its members, visit www.ironman.com/hof.

For more information on the IRONMAN brand and global event series, visit www.ironman.com. Media-related inquiries should be directed to press@ironman.com.

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About The IRONMAN Group
The IRONMAN Group operates a global portfolio of events that includes the IRONMAN® Triathlon Series, the IRONMAN® 70.3® Triathlon Series, the IRONMAN® Virtual Racing™ (VR™) Series, 5150™ Triathlon Series, the Rock ‘n’ Roll® Running Series, the Rock ‘n’ Roll Virtual Running™ Series, IRONKIDS®, World Triathlon Championship Series, premier running events including the Standard Chartered Singapore Marathon™ and The Sun-Herald City2Surf®, Ultra-Trail® World Tour events including Tarawera Ultra and Ultra-Trail Australia™, mountain bike races including the Absa Cape Epic®, road cycling events, and other multisport races. The IRONMAN Group is the largest operator of mass participation sports in the world and provides more than a million participants annually the benefits of endurance sports through the company’s vast offerings. Since the inception of the iconic IRONMAN® brand and its first event in 1978, athletes have proven that ANYTHING IS POSSIBLE® by crossing finish lines around the world. Beginning as a single race, The IRONMAN Group has grown to become a global sensation with hundreds of events across 55+ countries. The IRONMAN Group is owned by Advance, a private, family-owned business. For more information, visit www.ironman.com.

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BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【取材予定】 ワールドトライアスロンシリーズ2021横浜(エリート)

国内最高峰のオリンピックディスタンスが2年ぶりに開催予定となっている。

ワールドトライアスロンシリーズとは、オリンピックディスタンスの年間チャンピオンを決める全8戦のシリーズ戦で競われる世界最高峰の大会となっている。

第2戦となる横浜大会は、今年で11回目を迎える開催回数の多い注目大会でもある。大会はエリートとエイジのカテゴリーで開催され、初日は、世界のトップエリート選手のスピードとパワフルな走りが見応えとなり、2日目はエイジ選手が同会場でコースは異なるが、出場することができる人気大会となっている。今年は観戦自粛となるが、観戦と出場でフルに楽しめる完成された大会でもある。また、東京オリンピック・パラリンピックのクオリフィケーションランキング対象大会として、エリート男女は、国内選考評価対象大会の一つとなっていて、重要な注目ポイントとなる。

「YOKOHAMA」は、歴史情緒のある観光スポットとしても人気の高い場所だ。国際大会の開催場所としては最も相応しい理想的なロケーションとなる。一方で、そのような会場での開催のハードルは極めて高いと言えるが、見事に人気大会となり、継続されていることは素晴らしい。

そして、話題にせざるを得ない「コロナ禍」での開催となる。様々な対策を講じている。(New Standard YOKOHAMA)「行かないことが一番の応援 YELL at HOME!」とし、テレビもNHK-BS1で生中継予定となっている。

無事に開催されることを祈るばかりである。

■開催日 2021/5/15(土)~16(日)

■競技

15日(土):エリートパラトライアスロン/エリート女子・男子

16日(日):エイジトライアスロン(スタンダードディスタンス・スプリントディスタンス)/リレー/エイジパラトライアスロン

※詳しくは、http://yokohamatriathlon.jp/wts/index.html

 

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2019年のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=30102

「国内のスタンダード最高峰が開催される!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

石垣島トライアスロン2021 GERONIMO Count

様々なハードルの中で石垣島大会に出場した選手のバイクから見えるトレンドはあったのだろうか。

GERONIMO Countは2015年からスタートし、7年目に入る。昨年は、全く活動出来なかったが。元々コナで30年以上行われていた「バイクカウント」で、2019年では、約2400台のバイクを7時間近くをかけてカウントしている。ブランド別の使用率は、毎年話題となり、各メーカーがトライアスロンバイクの開発ターゲットと位置付ける大会として、重要な意味があった。ただ、日本国内では、選手層、練習環境、レースのコース、ディスタンスなどから、必ずしもそのままのトレンドではなかったが、一つの指標であったことは間違いない。

機材の10年を振り返ると、まず、前半5年と後半5年に分かれるだろう。概ね5年程度で動きを見せている。前半はフューエル&ストレージを中心に「新世代」のトライアスロンバイクが提案された。それまでのバイクが洗練、機能性が大幅にアップデートされ、完成の域を本気で目指した。そして、後半5年は、それらのバイクがブラッシュアップされた。「ディスクブレーキ」という新たな課題が追加される中、エアロダイナミクスは必須として、フューエル&ストレージの完成、フィット性も含めたユーザビリティ、そして、軽量性など、特化したバイクであることは確かだが、多くのポイントに対し、高次元な融合がなされ、一長一短ではなく、全体的な完成度が高くなってきている。

また、機材を扱う選手が大きな鍵を握っているわけだが、まず、年齢層は高い。30年前始める人の年齢は20代後半が多かった。2000年に入り30代前半、2000年半ばでアラフォー、2010年以降は40代が増え、2018年の宮古島では、40~54歳までの3カテゴリーで58.4%を占めている。そして、今回の石垣島も同様の年齢層で、特にアラフィフが大きく占める結果となっている。トライアスロンバイクとロードバイクでは「想定」しているポジション出しの範囲が大きく異なる。見た目で人気となるトライアスロンバイクだが、必ずしも良いフィッティングができるわけではない。

そして、機会としては、あまり良い状況ではない。コロナ禍の影響で、各メーカーのデリバリーが遅れている。シマノパーツなども遅れているため、早めにに動きたい。今回に向けて新調を予定していた選手も間に合わなかったケースもあったようだ。そんな状況の中で、どんな結果となったのか。

あくまでも、使用されているバイク台数からの仮設に過ぎない。

 

Island-ISHIGAKI Bike Top10

第1位 SPECIALIZED 127台

第2位 cervelo 95台

第3位 TREK 94台

第4位 ceepo 57台

第5位 FELT 51台

同率第5位 GIANT/Liv 51台

第7位 cannondale 43台

第8位 PINARELLO 34台

第9位 ANCHOR 22台

第10位 BIANCHI 21台

 

石垣島トライアスロン2021 バイク使用台数

順位 ブランド 台数 使用率
1 SPECIALIZED 127 15.4%
2 cervelo 95 11.5%
3 TREK 94 11.4%
4 ceepo 56 6.8%
5 FELT 51 6.2%
5 GIANT/Liv 51 6.2%
7 cannondale 43 5.2%
8 PINARELLO 34 4.1%
9 ANCHOR 22 2.7%
10 BIANCHI 21 2.5%
その他合計 222 26.9%
不明 8 1.0%
未確認 0 0.0%
76 824 100.0%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

ダントツの使用率でスペシャライズドが1位だった。トライアスロンバイクのSHIVを筆頭にロードバイクのバリエーションは軽量性から女性向けまで幅広く対応できるモデルをラインナップしている。また、いち早くディスクブレーキに注力してきたスペシャライズドは、ディスクブレーキ比率も40.9%で、ダントツに新型モデル比率が高いと考えることができる。2位のサーヴェロは、コナでは、2019年まで15年連続No.1の使用率を誇る不動のトップブランドだが、今回は2位となっている。P-seriesの105仕様など価格帯も幅広いため、巻き返しは大いに期待できるだろう。3位のトレックは新型レースから外れているが、完成度の高いバイクをリリースするパーフェクトメーカーだけに「新型Speedconcept」への期待は極めて大きい。現行モデルとロードバイクのバリエーションで繋いでいる。

ブランド 使用台数 使用率
TOP10 594 72.1%

そして、この TOP10ブランドで7割を占めている。コナと違い、トライアスロンが得意なブランド、ロードが得意なブランドが入り、まさに国内トライアスロンの選ばれしトライアスロンブランドと言っても良いだろう。

あくまでも今年の石垣島トライアスロンにおけるバイクシェアの結果となる。

新型の象徴、キャニオンSpeedmaxも3台確認

今回最も注目していたのが、「ディスクブレーキ比率」と、そこからの仮説として新型モデル比率だった。コロナ禍の中で、開催されるのか、中止となるのか分からない大会に向けて、練習ができたのか。そんな振れがちなモチベーションの中で、更に機材なども準備できていたのか。機材から占うのもやや乱暴かもしれないが、傾向が現れているかもしれないという、僅かな期待から始まっている。

今回は、「ディスクブレーキ」をもって新型とし、そのカウントを行なっている。ディスクブレーキは、概ね2016年頃から、リリースされ、早いメーカーでは2018年モデルをもって切り替わっている。全体的には18年、19年、20年モデルが、普及3カ年のイメージとなる。但し、トライアスロンモデルについては、ディスクブレーキありきではないため、少しずれが出ている。いずれにしても、「ディスクブレーキ=標準」と言っても良い段階に入っているということなのだ。

総数 Disc   比率 Rim   比率
Tri Road Tri Road
824 53 96 149 18.1% 201 474 675 81.9%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

結果は、18.1%の選手がディスクブレーキモデルを使用していた。多いとは言えないが、この一年のブランクを考慮すると、悪くない結果だと考えている。それは機材ありきではなく、選手のモチベーションが機材に現れてくるからだ。前述もしたが、スペシャライズドは同社の使用台数に対しディスクブレーキ仕様は40.9%で、大きく貢献している。そして、各メーカーのディスクブレーキ化は完了、または、進んでいるため、今後は一気に増えてくることになるだろう。

最後に、選手層を占うデータとして、トライアスロンとロード比率がある。同じオリンピックディスタンスの木更津と比較している。

大会 年度 台数 Triathlon 使用率 Road 使用率
木更津 2017 1557 277 17.8% 1280 82.2%
石垣島 2021 824 254 30.8% 570 69.2%

※ Counted by Triathlon GERONIMO

まず、初心者の多いと思われる石垣島としては、トライアスロンバイクの比率が高かったと思われる。宮古島で50%程度、セントレアで40%程度となるからだ。バイクカウントはコナからのイメージが強かったため「トライアスロンバイク」の比率が高まることを期待している面もあったが、これから始める人が増え、同時にベテランの盛り上がりも合わせると、この「30%」程度が、ODとしてはちょうど良いのかもしれない。その点では、2017年のデータにはなるが、木更津のデータは大きな可能性があることになる。いずれにしても、競技レベル、身体的制限や条件などを十分に考慮したバイク選びが必要ということになる。

 

 

 

その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=34064

「石垣島のコースを攻めるなら、一般論としてトライアスロンバイクだが、選択は慎重に。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

石垣島トライアスロン2021 Report

4/11(日)沖縄県石垣市で「石垣島トライアスロン大会2021 / 第7回八重山郡トライアスロン大会」(石垣島トライアスロン大会2021実行委員会主催)が開催された。

■気象(10:00時点):天候 晴れ / 気温 25.9℃ / 湿度 73% / 風速 7.6m 東 ※石垣島地方気象台による

■スタート数:814名

当日は、天候に恵まれ、多くのトライアスリートが南の島のトライアスロンを楽しんだ。2021年皮切りでもあるこの大会は最高のコンディションの中での開催となった。そして、コロナ禍において1000名規模の大きな大会が無事開催されたことも含め、今シーズンの順調なスタートとなった。ただ、のんびりとした南国のリゾートトライアスロンと思いきや、スイムは波、バイクは風、ランは暑さが立ちはだかったタフな大会となった。

サイトに投稿された1週間前の情報として「気温29℃、湿度84%」であったため、ある程度の予想はしていただろう。ウエアもバイクコース及び主流の袖付きではなく、袖無しが目立っていたのはそのせいかもしれない。南国の楽しさと厳しさを感じる大会となったようだ。

石垣島は、宮古島と並ぶ国内屈指のリゾートで、八重山列島の政治・経済の中心となる。台湾とは270kmしか離れておらず、本州よりも近く位置している南の島だ。年間の一日の平均気温は23.8℃で、最も低い1月、2月でも18℃以上となる、トライアスリート天国でもある。

石垣島トライアスロンは、伝統の老舗大会で、「石垣島ファミリートライアスロン」として始まったのは1987年。ロングの宮古島に対し、誰でも挑戦できるショートの南国トライアスロンとして誕生している。1996年にはワールドカップを招致し、石垣島トライアスロンはメジャーとなり、2013年まで連続18回開催された。歴史の長い石垣島だが、途中ではコース等見直しや、2018年の悪天候、2020年のコロナ禍により4度中止となっている。今年の開催で31回目を迎えたのだった。また、JTUエイジグループランキング対象大会でもある。

オリンピックディスタンスは、全国各地で開催されている。石垣島でなくても出場することはできるが、スイム、バイク、ランをどんなロケーションでやるのか、またシーズンいち早く開催することなど、魅力あるODの大会となっている。

スタート3分前、緊張が走る

【Swim】岸壁に囲われた安心コース。

石垣港南側にある人工島「南ぬ浜町」の人工ビーチで行われる。反時計回りに750mを2周回するコースで、一度上陸する設定となっている。岸壁に囲われているため、見るからに安心感のあるコースで、人工ではあるが、白砂の綺麗なビーチとなっている。スタートはシード20名のみが一斉となり、その後は、10名づつ10秒間隔でのローリングスタートとなっている。昨今大会によっては、コロナ前から行われているスタート方式だが、石垣島では、コロナ対策の一環として導入している。

当日は風、そして、流れもあり、やや波が立っていた。見た目のイメージとは異なり、沖からビーチへ戻るコースがきつかったようだ。選手によっては、リタイヤも過ったとのこと。軒並みスイムタイムも悪く、波乱のスタートとなった。レースは、地元の梅田裕也選手(八重山竹富町)が19’32″のトップでスイムアップしている。久保埜一輝選手は僅か5秒遅れの3位でフィニッシュしている。

制限時間:60分

8:00 シード選手20名スタート

8:01 10名づつ10秒間隔でスタート

スタートの順番待ち
間もなくスイムアップ
サザンゲートブリッジをトップ通過したのは久保埜一輝選手

【Bike】ダイナミックなコース

石垣島トライアスロンのリピーターが多い理由の一つと言えるバイクコースだ。上図のように大きく周るワンループのコースでDHのフラットからテクニカルなアップダウンまで、ロングのバイクを凝縮したようなコースで、バイク好きには最高に楽しめるだろう。まず、10km前後で最初の篩となるフラットも含みながらの上り基調だ。その後、20km地点で最大勾配、そこをクリアすれば、しばらく下り基調となる。そして、35km地点では新たな局面として、上りに入る。20km地点ほどではないが、終盤の上りとして、明暗を分ける最後の篩となる。このコースは、「DHポジション」でいかにペースをキープして走しることができるかが、重要なポイントと言えるだろう。路面も極めて良好、DHでも安心して飛ばせるコースで、トップ選手のDHポジション比率は90%程度となっている。一般選手でも70%以上と感じている選手が多かった。

当日は風があり、10時時点で7.6m東の風となっていた。序盤から向かい風となり、選手を苦しめた。中盤はアップダウンはあるものの、風の影響を受けないところもあった。そして、終盤では、一部追い風もあったが、やはり、向かい風に苦しんだ選手が多かったようだ。レースは、トランジットから久保埜一輝選手がトップに立ち、そのままキープでフィニッシュとなっている。

制限時間:スタート後、3時間15分

女子トップ通過は、太田麻衣子選手

碧い海をバックに走る

25km地点、向い風、上りはクリア
25km地点、トップをキープする久保埜選手

女子トップ通過の太田選手

Keep on smiling

CANYON New Speedmax
Keep on smiling
Keep on smiling
Keep on smiling
Keep on smiling
Keep on smiling
35km地点

帰ってきた

間もなくバイクフィニッシュ
暑さとの戦いとなったラン

【Run】オールフラットの周回コース。

オールフラットを5km2周回するコースで、常に往路、復路で選手がすれ違うようになっている。上位選手は距離差などが明確に分かり、一般選手は、お互いの頑張る姿に刺激されながら走れるコースだ。また、仲間と参加している選手は、より一層楽しみながら走ることができる。2019年までは、市内の目抜き通りを往復するコースで市民からの応援なども盛り上がりを見せていたが、やはりコロナ対策として、人工島内でのコースを選択している。エイドステーションは2箇所設置している。

当日は、暑さに苦しめられた。遮るものが何もない人工島でのランは、我慢のランとなった。特に冬場からの急な季節変化で、身体への負担もそれなりにあったはずだ。選手たちも口々に暑さを訴えていた。久保埜一輝選手もその暑さには影響を受けたとのこと。ただ、2018年の悪天候での中止を考えれば、まずは晴れたことを良しとしなければならないだろう。そして、レースは久保埜選手がバイクからトップをキープし優勝している。

制限時間:スタート後、4時間45分

仲間で楽しむトライアスロン

全ては、笑顔のゴールのために

石垣島大会総合男子優勝、久保埜一輝選手

レース後爽やかな笑顔を見せてくれた久保埜一輝選手。スイムをトップグループで終え、バイクからトップをキープし、2時間09分02秒で2位と15秒差で優勝している。

昨年は、コロナ禍により、中止となったため、2年ぶりの開催となった。また、今回も本当に開催されるのか、否かなど問い合わせも多かったようだ。例年通りの完全な開催は難しい。では、どのように開催するのか。新規大会では難しいが、老舗の石垣島大会だからこそ、長年の地元の理解も含め、様々な工夫と努力で開催に漕ぎ着けているのだろう。

前述の通り、石垣島大会は、2021年皮切りの大会だけに、選手からも関係者からも開催の期待は大きかっただろう。マラソンやその他の大規模スポーツから見れば一桁少ない人数規模だが、だからこそ気持ちの緩みも出る可能性があり、開催は簡単ではない。人数の大小ではなく、大会側の仕組み作りと選手への「意識付け」の徹底こそが成功への鍵となるのかもしれない。

石垣市公認キャラクター©︎ぱいーぐるもSD
ゼッケンによる蜜回避

コロナ対策も様々な対応がなされていた。プログラムには「新型コロナウィルス感染症予防対策ガイドライン」として2ページに渡り明記されている。選手の健康管理として大会まで2週間の体温チェック及び、説明会のWEBテストのために『QRチェックインシステム』を導入し、事前対策や非接触を積極的に行っている。また、朝の入場は、サーモグラフィーによる検温、ゼッケン及びその偶数または奇数での時間差とし、1時間15分をかけて密回避対策としている。そして、直前までマスク着用義務、スイムもローリングスタートとし、10名づつ、10秒間隔で行い、フィニッシュ後には、即マスク配布などの感染予防対策も行なっていた。

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【Result】

総参加者数 / 最終出走者数 993 / 814名

完走者数 / 率 742名 / 91.2%

■石垣島大会総合男子
1.久保埜 一輝 15 クボノ カズキ
2.大畑 亮介 23 オオハタ リョウスケ
3.池 隆礼 18 イケ タカユキ

■石垣島大会総合女子
1.川﨑 由理奈 21 カワサキ ユリナ
2.太田 麻衣子 16 オオタ マイコ
3.松本 文佳 14 マツモト フミカ

■八重山郡大会男子
1.梅田 裕也 4 ウメダ ユウヤ
2.富崎 義明 35 トミザキ ヨシアキ
3.阿部 知史 6 アベ トモフミ

■八重山郡大会女子
1.江村 彩 7 エムラ アヤ
2.金城 ちせ 542 キンジョウ チセ
3.Seow Giinfeng 978 ショウ ギーンフェン

※全てのデータ:https://ishigaki-triathlon.jp/石垣島トライアスロン大会2021リザルト/

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その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=34064

「Congratulations ! 2021年が始まった。」

BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】ボントレガーのハイエンドカーボンホイールがフルモデルチェンジ

ボントレガーの新型ホイールがリリースされた。

トレックのパーツブランド、ボントレガーから、ハイエンドのホイールにハイトバリエーションが追加され、トライアスロンを想定したモデルもラインナップとなった。エアロダイナミクスなど基本性能は高いが、仕上がり、精度などトレックらしい高品質が特徴と言える。

すでに19年のコナではTim O’Donnellが75mmハイトを使用し、実戦投入されている。もちろんディスクブレーキ仕様ではないが、O’donnellのみが使用していたスペシャルホイールだった。

トレックのトライアスロンは75mm。再びハイトが高めに傾向だ。そして、このホイールが先行発売というところだろうか。このホイールが装着できる「トライアスロンバイク」が待ち遠しい。

(以下、メーカーNEWS)

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ボントレガーのハイエンドカーボンホイールがフルモデルチェンジ

ボントレガーのハイエンドカーボンホイールがフルモデルチェンジ、これまで37mmのみで展開していたハイエンドのRSLシリーズに、51mm、62mm、75mmのリムハイトが加わり、あらゆるシチュエーションに対応する選択肢が増えました。
また、新たな3D解析によるアプローチから成形されたリム幅23mmというかつてないリム形状が、新次元の空力性を生み、転がり抵抗をも軽減され、XXXシリーズと比較してパフォーマンスが向上しています。
そして、51mmのホイールについては、同等のパフォーマンスをお求めやすい価格で提供するPRO 51も登場します。
※詳細情報はメディアキット内の資料にございます。
<ラインナップ>
■Aeolus RSL 51 TLR Disc Road Wheel
リムハイト:51mm
重量:1410g
税込価格:323,950円 前後セット
■Aeolus RSL 62 TLR Disc Road Wheel
リムハイト:62mm
重量:1520g
税込価格:323,950円 前後セット
■Aeolus RSL 75 TLR Disc Road Wheel
リムハイト:75mm
重量:1645g
税込価格:323,950円 前後セット
■Aeolus PRO 51 TLR Disc Road Wheel
リムハイト:51mm
重量:1590g
税込価格:202,400円 前後セット
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BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】TREK デイライトの安全性を伝える活動に3社合意

安全性を考えるトレック。

近年、バイク乗車時の安全性について、様々なアイテムで提唱している代表格とも言えるトレック。今回のアイテムはデイライトだ。オートバイなどは昔から「昼間点灯法」が推奨され、平成10年4月1日以降、道路運送車両法が改正され、常時点灯の搭載が義務化されている。オートバイや自転車は、自動車などから身を守り、歩行者などを守らなければいけない。自転車の場合「デイライト」は義務ではないが、インドアトレーニングなどが普及し、外でのトレーニングが減っているトライアスリートにとっては、より考えられる「安全対策」の一つとして、導入を考えるべきだろう。

(以下、メーカーNEWS)

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この度、トレック・ジャパンは、デイライト(日中点灯)による安全なサイクリングを広めていくため、ツー ル・ド・ニッポンなど全国で数々のサイクリングコンテンツを運営する「ルーツ・スポーツ・ジャパン」、スポー ツバイクを始めたばかりの初心者からレースで優勝を目指すサイクリストなど幅広い方々を対象にサイクルス クールを開催している「スマートコーチング」、そして兵庫県淡路島でレンタルサイクル 、サイクリングツアー、 イベントを手掛けている「シクリズムアワジ」の 3 社それぞれと協働し、2021 年に開催されるイベントでデイライトの重要性を参加者へ伝えていくことに合意しました。

昨今、移動手段やレクリエーションとして自転車の活用が大きく注目され、かつてないほど安全への重要性が 高まっています。デイライトの効果と大切さを講習や実演のみならず、実際に参加者へデイライトを使用しても らうなど、身を以って自身がその効果を体感できるような場を作ります。

引き続き本活動に賛同されるサイクリストや団体などへ声をかけながら、サイクリストがより安全に日々のラ イドを楽しみ、事故を一つでも防げればと強く願う 3 社と手を取り合い、一年間デイライトを広めていくことに 取り組んで参ります。

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■ルーツ・スポーツ・ジャパン 網野さんのコメント: 「ツール・ド・ニッポンでは今回の「#昼でも点けよう」にトレック・ジャパンさんと共に取り組ませていただく こととなりました。公道を利用するサイクリング に不可欠な「安全」 を推進する 「#昼でも点けよう」と日本全 国を自転車で巡り楽しんでもらいたいツール・ド・ニッポンが一丸となって、より多くのサイクリストが安全に 「たのしいがゴール」を実現できるよう、取り組んで参ります。」
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■スマートコーチング 安藤さんのコメント: 「デイライトは家族をディライト(delight:喜ば)してくれます。私も自転車通勤しますが、デイライトは、左折 車の後方認知や右直対向車の認知が明らかに向上します。お子様や初心者の方ほど日中点灯で家族の心配を減ら し“ただいま”の声で家族をよろこばせることができますよ。」

■シクリズムアワジ 荻野さんのコメント:「ボントレガーのデイライトを使用し始めてから、信号のない交差点、ブラインドカーブなどで対向車が自分の 存在に早く気付いてくれることが増え、追い越す車が距離を多めに取ってくれるなど、安全性が格段に向上した ことを実感する毎日です。 デイライトの効果を実感しているからこそ、日常のサイクリング、ライドイベント、ツアーでデイライトを使用 し、より多くのサイクリストにデイライトをお勧めして、少しでも自転車の事故リスクを減らせたらと願ってい ます。」

【各社概要】

■ルーツ・スポーツ・ジャパン 日本全国の「その土地ならでは」を感じながら、自転車で走って遊ぶ場を提供するという使命のもと、自社プロ グラムで養成した「エスコートライダー」や、地域に精通した「プロサイクリングガイド」が、みなさんを先導・ 案内・サポートしてコースを走行するツアーを運営。

イベント予定:
5 月より「サイクルボール」のコース攻略を目指すツアーなど実施予定

ホームページ:http://www.tour-de-nippon.jp/series/

■スマートコーチング サイクルスポーツ、トライアスロンに特化したトレーニングスタジオ。自転車通勤講習や安全講習のために自動 車学校を使ったサイクルスクール・トレーニングキャンプなど、安全と楽しさを両立しながら「なるほど!」と いう気づきと笑顔溢れるサイクルスポーツライフを提供。

イベント予定:

5 月 2 日(日) サイクルスクール
8 月 9 日(月・祝) サイクルスクール 9 月 20 日(月・祝) サイクルスクール

ホームページ:https://coubic.com/smart-coaching

■兵庫県淡路島のサイクリングショップ「シクリズムアワジ」 スポーツサイクルのレンタルを中心に、サイクリングツアー、ライドイベントなどを定期的に開催。有名な「ア ワイチ」のみならず意外と知られていない淡路島の楽しみ方が多く企画され、開催されるライドイベントはすぐ に定員となってしまうくらい人気のコンテンツ。

イベント予定:
4 月 22 日(木) 淡路島 生しらす&激坂山盛りライド 5 月以降も開催予定

ホームページ:https://www.cyclism-awaji.com

参考:【日中用点灯:常に点灯を】Youtube, 2016 年制作(日本語へ字幕設定が必要です)

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問い合わせ先:

トレックジャパン株式会社 マーケティング 胡桃澤

EMAIL: yasuhiko_kurumisawa@trekbikes.com

TEL:0798 74 9053

 

 

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka