2021彩の国トライアスロンin加須スペシャライズドカップが開催された。
心配された天候だが、恵まれたのではないだろうか。降水確率は50~60%程度あったため、すっきりとした気持ちにはなれなかったが、結果的に小雨程度で済み、逆に、選手にとっては、強い陽射しもなく、時折の「天然シャワー」が功を奏した選手も少なくなかった。そして、風はほぼ無風。スイム時に少し波を立てた風は完全に収まり、ベストパフォーマンスを狙える好条件に変わって行った。
各種目において「安全運営」を感じる大会だった。事故が心配されるバイクで、選手からは、「キープレフトが徹底されていて走りやすかった」と聞いている。初心者も出ているため、スイムでのリタイヤ者もいたが、事故などはなく、無事に終了している。一点、スイムアップからトランジットへはすぐ目の前となるが、バイクコースを跨ぐため、スタッフは相当な注意を払っていた。スイム終了後は、舞い上がっている選手も少なくない。選手側からも安全確保を強く意識して、レースに臨みたい。
参加者は、社会人が中心ながら、学生も目立つ幅広い選手層となっていた。また、広島県、宮城県、そして、沖縄県など遠方からの参加者も少なくなかった。遠方からの参加者は、彩の国A(ミドルタイプ)に出場の選手だった。やはり、ミドルであればそれなりの練習が必要、逆に練習したものを発揮する場がほしい。ミドルは、トライアスロン人気の「バロメーター」。スピードと持久性が求められるこの距離は、ロングよりは挑戦しやすく、ショートよりは練習が必要になる。コロナ禍でもしっかりと練習できたことを確認できたのではないだろうか。
取り急ぎの大会開催の報告となる。
この大会もやはり「コロナ禍対策」を入念に徹底していた。ただ、「コロナに話題が行きがちですが、練習不足による事故などが心配です。」とレースディレクターの飯田忠司氏。レース自体、完走することは容易なことではない。相当な練習が必要なことと「レース慣れ」も必要となる。頻度が減り、1年以上振りのレース出場者も少なくなかっただろう。この「タイミング」は単なるコロナ対応だけでは済まない。練習は当然のことだが、今一度、慎重さを持って臨みたい。
今回の冠スポンサーはスペシャライズド、各賞の景品やジャンケン大会なども楽しく大いに盛り上がっていた。現在、自転車の各ジャンルにおいてトップブランドのスペシャライズドは、他社が難しいとされる「トライアスロン」への注力も大きいメーカー。4月の石垣島、先月の横浜(エリート)でもトップシェア(GERONIMO COUNT)となっている。
【レース結果】
■彩の国A 総合男子
1位 菊池 朋明 No.137 3:17:51
2位 高嶺 寛己 No.147 3:24:08
3位 立山 宏一 No.143 3:28:10
■彩の国A 総合女子
1位 Miho C No.102 4:02:19
2位 青木 智恵子 No.109 4:09:15
3位 武田 紗由巳 No.104 4:15:14
■彩の国B 総合男子
1位 江田 祐太朗 No.432 2:06:36
2位 高島 志郎 No.424 2:10:33
3位 阿久津 将 No.449 2:10:37
■彩の国B 総合女子
1位 石井 汐里 No.407 2:26:22
2位 竹内 愛 No.408 2:28:08
3位 日引 華子 No.406 2:28:51
■彩の国C 総合男子
1位 橋本 有広 No.607 1:03:57
2位 洲上 幹太 No.605 1:09:11
3位 Potiron Yoann No.612 1:09:25
■彩の国C 総合女子
1位 高田 彩加 No.601 1:18:31
2位 古田 真子 No.603 1:28:03
※全てのデータ:https://www.sainokunitri.com(6/6投稿にて)
その他のレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=35151
「ミドルが安心して楽しめる大会!」