今週末9/7(日)国内最長となる佐渡国際トライアスロン大会が夏の締めくくりとして開催される。
佐渡大会の魅力の一つは、島をほぼ一周のトレースするダイナミックなバイクコースだろう。コロナ明けの開催時もそのコースは変更せず、「佐渡」を守って来ている。魅力と言っても現実は、190kmと長く、アップダウン、向かい風もあるため、バイクで「篩」にかかってしまう。ランも灼熱となるため、まさにこの最長の上に、コース、暑さも合わせた「スーパーロング」と言えるだろう。
Aタイプの距離は、スイム4km、バイク190km、ラン42.2kmは、国内最長であり、世界的にも長い。そして、「制限時間」厳しいのだ。アイアンマンなどの制限時間17時間より短く、逆にバイクの距離が10km長い、国内最難関と言える大会だ。完走者全員が勝者であり、敬意を表したい。
そして、レースの行方は、まずスタートラインに立つことから。
昨年は台風に見舞われて大変だった。大会自体は無事に開催されたが、現地入りすることも出来ず、無念のDNSとなった選手もいる。その前の年は、猛暑となり、距離短縮などが検討されていた。事務局には「予定通りやってほしい」などの声が多数寄せられていたが、まずは選手やボランティア、関係者の安全第一を考えなければいけない。結果は無事に予定通りの開催となったが、今年も含め、「真夏の開催」は課題が多くなってきている。
トップ争いにも目が離せない。今年の男子Aタイプは、星大樹選手の三連覇なるか、圧倒的に強さを見せるバイクは更にパワーアップしているのか。国内メジャーレースでの「三連覇」はプレッシャーもかかるが、佐渡に歴史を刻む快挙でもある。
それを阻むことができるか、若手のホープ、昨年ナショナルチャンピオンシップ(Bタイプ)優勝の山岸穂高選手、ランでの猛追が魅力の渡邉 優介選手、皆生大会初優勝の丸尾公貞選手などが熱い戦いを見せてくれるだろう。また、女子は元リオオリンピアンローディーで、タイムトライアルも強い “Baby Triathlete” 與那嶺理恵選手がどんな走りで暴れてくれるのか、こちらも楽しみな今年の佐渡だ。
昨年Aタイプの完走率は73.8%だ。灼熱ランは厳しい。頑張ってほしいが無理はしないでほしい。やって来た以上の力は出ない。この一年の積み上げたものを確認するだけだ。
前回(2024年)Recapレポート:http://triathlon-geronimo.com/?p=50785

■開催日 2025/9/7(日)
■競技
- Aタイプ:スイム4km / バイク190km / ラン42.2km
- Bタイプ:スイム2km / バイク108km / ラン21.1km
※詳しくは、http://www.scsf.jp/triathlon/

「天候は神のみぞ知る、マイペースで行こう!」

Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka