See you next year!

0IMG_6158

本日は、アイアンマンも最後の日となります。

チーム・Yの木参り、メンバーの結婚式、そして、アワードパーティーがありました。アワードでは、あの高橋清吾選手がエイジ(55~59歳)で2位入賞の快挙となり、日本チームも大いに盛り上がっていました。

明日は、帰国の途につきます。

1IMG_6169

2IMG_6173

3IMG_6174

6IMG_6187

7IMG_6196

8IMG_6203

10IMG_6211

11IMG_6221

12IMG_6231

13IMG_6224

14IMG_6272

15IMG_6250

16IMG_6305

17IMG_6309

やはり、ハワイは原点。また来年もここに関わっていたいですね。

そして、このハワイ情報の本番はこれからです。引き続きアップしますので、ご覧下さい。http://triathlon-geronimo.com/?cat=25

.

.

「来年に向けて、また頑張ろう!」

BOSS1small

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

Team Y photo in KONA2015

1IMG_8206

2001年からハワイ参戦が始まり、15年目となった。

それぞれの想いで、それぞれの目標に向け走った。

達成できても、できなくても、また来年がある。

3回出て「本物」。

アイアンマンであり続けることが大事。

2IMG_8208

3IMG_0289

4IMG_0298

5IMG_0318

6IMG_0332

7IMG_0279

8IMG_0285

9IMG_0294

10IMG_0321

11IMG_0358

12IMG_0363

13IMG_0380

14IMG_0412

15IMG_0423

16IMG_0428

17IMG_1008

18IMG_0521

19IMG_1046

20IMG_1073

21IMG_1115

22IMG_1473

23IMG_1484

24IMG_1257

25IMG_1282

26IMG_0544

27IMG_0991

IMG_1008

28IMG_1058

29IMG_1062

30IMG_1083

「お疲れさま!」

BOSS1small

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

2015 IRONMAN WORLD CHAMP 速報版

IMG_0453

2015年アイアンマンワールドチャンピオンシップが終わった。

まず、速報として総合リザルトお知らせする。

NAME COUNTRY DIV RANK OVERALL RANK SWIM BIKE RUN FINISH
Frodeno, Jan DEU 1 1 0:50:50 4:27:27 2:52:21 8:14:40
Raelert, Andreas
DEU 2 2 0:52:24 4:30:52 2:50:02 8:17:43
O’Donnell, Timothy
USA 3 3 0:52:24 4:26:13 2:55:46 8:18:50
Potts, Andy
USA 4 4 0:50:56 4:32:41 2:53:45 8:21:25
Butterfield, Tyler
BMU 5 5 0:52:33 4:29:35 2:56:19 8:23:09
Viennot, Cyril
FRA 6 6 0:52:35 4:34:27 2:53:05 8:25:05
Llanos, Eneko
ESP 7 7 0:52:36 4:26:56 3:04:10 8:28:10
Kienle, Sebastian
DEU 8 8 0:52:36 4:25:53 3:06:08 8:29:43
McMahon, Brent
CAN 9 9 0:52:26 4:27:51 3:06:02 8:30:13
Stein, Boris
DEU 10 10 0:57:27 4:30:48 2:58:48 8:31:43

IMG_8348改

IMG_0127改

IMG_0609

女子は以下のリザルトだった。

NAME COUNTRY DIV RANK OVERALL RANK SWIM BIKE RUN FINISH
Ryf, Daniela CHE 1 26 0:56:14 4:50:46 3:06:37 8:57:57
Joyce, Rachel
GBR 2 44 0:56:11 5:01:29 3:08:42 9:10:59
Blatchford, Liz AUS 3 52 0:56:13 5:07:25 3:06:25 9:14:52
Vesterby, Michelle DNK 4 57 0:56:11 5:00:41 3:17:14 9:18:50
Jackson, Heather USA 5 66 1:04:36 5:04:43 3:07:53 9:21:45
Cheetham, Susie GBR 6 74 0:57:39 5:14:33 3:06:55 9:23:50
Piampiano, Sarah USA 7 75 1:10:01 5:02:28 3:06:33 9:24:32
Pedersen, Camilla DNK 8 78 0:56:14 4:59:17 3:25:23 9:25:41
Steffen, Caroline CHE 9 94 0:56:16 5:10:53 3:15:27 9:27:54
Gossage, Lucy
GBR 10 99 1:05:08 5:02:40 3:15:51 9:28:36

IMG_8834改

IMG_9969改

IMG_0923

男女ともに「本命」が勝ったと言えるだろう。新しい5年が始まる。

.

.

「2015年が終り、2016年に向けて!」

BOSS1small

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

TG写真館 ~写ってましたよ~ アイアンマンワールドチャンピオンシップ バイクチェックイン編

IMG_7830

バイクチェックイン時、合間を縫っての撮影でした。

ご協力ありがとうございます!

IMG_4276

IMG_4515

IMG_4544

IMG_4552

IMG_4852

IMG_4863

IMG_4883

IMG_4889

IMG_4890

IMG_4892

IMG_4897

IMG_4944

IMG_4993

IMG_5043

IMG_5078

IMG_5081

IMG_5103

IMG_5154

IMG_5160改

IMG_5162

IMG_5185

IMG_5186

IMG_5344

IMG_5499

IMG_5502

IMG_5503

IMG_5511

IMG_5514

IMG_5516

IMG_5562

IMG_5564

IMG_5565

IMG_5585

IMG_5593

IMG_5608

IMG_5609

IMG_5731

IMG_5750

IMG_5868

IMG_5869

IMG_5887

IMG_5888

IMG_5908

IMG_5912

IMG_5913

IMG_5923

IMG_5973

IMG_5986

IMG_6036

IMG_6067

IMG_6560

IMG_6673

IMG_6676

IMG_6745

IMG_6748

ガンバレ!チームニッポン!

.

.

「撮れなかった方、ゴメンナサイ!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【KONA2015】 MONO,RACE & KONA ~8th 50photos~

0IMG_3437

本日は、8日(木)いよいよ直前となり、会場もより一層の盛り上がりを見せています。

朝は、例の「アンダーパンツラン」で大盛況でした。その後は、シーポライダーズの撮影&走行会、プロ選手の記者会見、新興メーカーのニューモデル発表、エキスポでの取材など、忙しい一日でした。

アンダーパンツランは、「フンドシ」で大いに盛り上がりました。各選手思い思いの格好で、楽しんでいます。ただ、本来は、「アンダーパンツ」だったのですが、ちょっと早めのハロウィーンという感じでしたが。楽しんだモノ勝ちですね。(^^)

1IMG_3438

IMG_3413

IMG_3430

IMG_3432

IMG_3441

IMG_3445

IMG_3447

IMG_3448

IMG_3452

IMG_3454

IMG_3468

IMG_3471

IMG_3476

IMG_3480

IMG_3484

IMG_3494

IMG_3496

IMG_3497

IMG_3509

IMG_3513

IMG_3517

IMG_3519

IMG_3520

IMG_3532

IMG_3533

IMG_3534

IMG_3537

IMG_3539

IMG_3544

IMG_3571

IMG_3574

IMG_3577

IMG_3580

IMG_3582

IMG_3585

IMG_3586

IMG_3587

IMG_3677

IMG_3650

IMG_3654

IMG_3665

IMG_3669

IMG_3675

IMG_3647

IMG_0007

IMG_0024

IMG_3886

IMG_3889

IMG_3892

“ ’ONIPA’A ” とは、竹のようにしなっても折れない強さのこと。まさに今集まっているアイアンマンたちのことですね。

.

.

「明日は、いよいよバイクチェックインです。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【KONA2015】 ARGON18 119tri+

1IMG_3285

今回のアイアンマンで注目のバイクの一台がこれだ。

アルゴン18は、元オリンピアンのGervais Riouxが1989年に設立したカナダのブランド。ここ3年のアイアンマンを観ると、シェア8位、8位、11位と昨年はやや落としているが、トップ3(サーベロ、トレック、スペシャライズド)以外は、いつ浮上するかわからない注目株。また、ロードでは、BORA-ARGON18をサポートしている、トップブランドだ。特徴は、ポジション出しや、剛性バランス、安定性など、他社と一線画す、こだわりがある。また、オリジナルハンドル、DHバーにはこだわりがあり、フレキシブル性、フィット性などの高さと、フレームとの「一体化」を理想と考えている。

そして、今回のモデルは、トライアスロンモデルのフラッグシップがフルモデルチェンジとなった。デザイン上では、昨今のトレンドが盛りだくさんと言ったところだろうか。一体型ヘッドから専用ハンドル周り、ヘッドの形状は大きな翼断面となり、ステム高と合わせた、トップチューブのストレージなどが、その特徴でもある。今回、ほぼ同形状の117triとの大きな違いとなるブレーキが119triの特徴でもある。メーカーが絶賛していたが、太いタイヤにも対応可能で、ホイールの脱着がしやすい。ブレーキシューの間隔調整は、カバーを外さずに行うことができる。念のため、タイヤとブレーキの間には、接触防止プレートも装備するなど、ブレーキに対する注力度が高い。ブレーキレバーのフィーリングは良かった。制動力も良いとのこと。また、スピードコンセプト同様のサドル後方の大きなストレージが搭載される。現在プロトタイムということで、仕上がりは完全ではなかった。サドルの前後位置調整も、最近の定番タイプとなっている。

IMG_3288

3IMG_3311

4IMG_3303

5IMG_3315

6IMG_3301

7IMG_3309

8IMG_3306

9IMG_3313

10IMG_3322

11IMG_3293

アルゴン当初のポジション出しシステムなどは、陰を潜めたが、トレンドに注力するカタチで完成度の高い一台になったのではないだろう。リアブレーキのワイヤーが操作時に接触する箇所があるため、若干の改善が必要かと思う。ただ、概ね、完成度の高さから、2016年人気の一台となるだろう。

.

.

「オリジナルやトレンドが随所に際立つ一台ですね。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

KONA タイム

0IMG_6101

本日は、特別なメニューもなく、のんびりな一日でした。

朝は、いつものカフェでモーニング。期間中は、10回以上来ているかもしれませんね。そこへ珍客が。これもいつもお目にかかるゲコが癒してくれます。ハワイでは、どこでも見られるゲコですが、ここのカフェでは、必ず出迎えてくれます。特に今日は、Goodでした。その後、日本人説明会なども開催していました。最後は、これもいつものディナーで締め括りです。

1IMG_6095

「水、水。。。」

2IMG_6106

「こっちか。。。」

3IMG_6117

「イタダキ~」

4IMG_6103

アイアンマン初出場の豊川さんご一家にも遭遇。

お子さんは、IRONKIDS フィニッシャーのアイアンマン一家です。

5IMG_3261

6IMG_3265

日本人のための説明会も開催してくれています。

13IMG_6125

12IMG_6123

 そして、コナの定番「コナブルワリー」でのビアとピザはいつも格別ですね~。

.

.

「明日は忙しいですね。アンダーパンツラン、ルミナ取材、記者会見、メーカー発表会など。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【KONA2015】 MONO,RACE & KONA ~6th 200photos~

0IMG_2732

ハワイに来て5日目。本日、6日(火)から、メインのプログラムがスタートします。

選手は、今日で一気に増え、大会の雰囲気が更に盛り上がって来ます。メディアの登録、選手の登録が始まり、アイアンマンストアもオープン。アイアンキッズのレースが開催、パレードも見所です。そして、パレードの終了地点は、アイアンマンエキスポとなっていて、それに合わせエキスポもオープンです。

取り急ぎ、フォトレポートをお届けします。

IMG_6092

IMG_2112

IMG_2116

IMG_2122

IMG_2126

IMG_2132

IMG_2136

IMG_2139

IMG_2141

IMG_2142

IMG_2145

IMG_2148

IMG_2151

IMG_2152

IMG_2153

IMG_2154

IMG_2159

IMG_2160

IMG_2161

IMG_2163

IMG_2164

IMG_2166

IMG_2168

IMG_2175

IMG_2176

IMG_2177

IMG_2179

IMG_2181

IMG_2189

IMG_2191

IMG_2194

IMG_2195

IMG_2197

IMG_2199

IMG_2222

IMG_2224

IMG_2239

IMG_2231

IMG_2234

IMG_2228

IMG_2229

IMG_2200

IMG_2202

IMG_2204

IMG_2209

IMG_2210

IMG_2220

IMG_2748

IMG_2236

IMG_2247

IMG_2241

IMG_2242

IMG_2245

IMG_2844

IMG_2260

IMG_2252

IMG_2257

IMG_2636

IMG_2637

IMG_2262

IMG_2269

IMG_2271

IMG_2267

IMG_2273

IMG_2303

IMG_3193

IMG_2277

IMG_2280

IMG_2284

IMG_2288

IMG_2294

IMG_2295

IMG_2304

IMG_2357

IMG_2360

IMG_2329

IMG_2312

IMG_2332

IMG_2336

IMG_2344

IMG_2353

IMG_2347

IMG_2350

IMG_2361

IMG_2428

IMG_2366

IMG_2367

IMG_2364

IMG_2426

IMG_2373

IMG_2389

IMG_2422

IMG_2649

IMG_2432

IMG_3202

IMG_3222

IMG_3215

IMG_2455

IMG_2499

IMG_2523

IMG_2550

IMG_2554

IMG_2626

IMG_2552

IMG_2556

IMG_2559

IMG_2560

IMG_2561

IMG_2562

IMG_2613

IMG_2575

IMG_2586

IMG_2582

IMG_2606

IMG_2587

IMG_2608

IMG_2610

IMG_2614

IMG_2620

IMG_2619

IMG_2628

IMG_2629

IMG_2633

IMG_2634

IMG_2638

IMG_2640

IMG_2639

IMG_2641

IMG_2747

IMG_2741

IMG_2739

IMG_2743

IMG_2745

IMG_2750

IMG_2754

IMG_2755

IMG_2761

IMG_2778

IMG_2763

IMG_2776

IMG_2784

IMG_2785

IMG_2787

IMG_2790

IMG_2793

IMG_2806

IMG_2812

IMG_2818

IMG_2822

IMG_2826

IMG_2825

IMG_2843

IMG_2840

IMG_2836

IMG_2839

IMG_2835

IMG_2833

IMG_2828

IMG_2834

IMG_2847

IMG_2852

IMG_2863

IMG_2866

IMG_2872

IMG_2877

IMG_2873

IMG_2896

IMG_2902

IMG_2949

IMG_2952

IMG_2955

IMG_2964

IMG_2968

IMG_2980

IMG_2993

IMG_2999

IMG_3006

IMG_3025

IMG_3043

IMG_3050

IMG_3053

IMG_3057

IMG_3059

IMG_3065

IMG_3133

IMG_3177

IMG_3244

IMG_3238

IMG_6080

IMG_6078

IMG_6089

最後は、ZWIFTのパーティーであのクリスリエトと。

.

.

「とりあえず、今日のところはこんな感じです。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【KONA2015】 VIPER/KATANA 試乗

0IMG_6024

本日は、コナ入り。

早速、予定していたシーポの試乗をさせて頂きました。JOE TANAKA のナビでクウィーンKを走ることに。

JT 「じゃ、ハヴィまで行きましょうか」

TG 「。。。。。」

ということで、往路は、カタナを試乗、復路はチェンジして試乗、乗り比べてみました。

もともと展示会の時にそのフィーリングを伺っていましたが、ほぼその通りだったかと思います。カタナは抜群に加速性が良く、BBの剛性を感じます。バイクそのものも軽量性が高く、レスポンスの良いバイクだと感じました。付いていたサドルがやや合わなかったので、DHポジションでの踏み込み時のフィーリングを完全に確認はできませんでしたが、かなり良いと思います。直進安定性ももちろん問題なく、走れましたが、DHバーの高さと速度の関係が一番重要となるため、やはり、「マイポジション」で再度乗ってみたいと思いました。一方、バイパーは、更に直進安定性を高め、乗り味をマイルドにした「ロング向き」と設定されています。実際は、ほぼその通りだったと思いますが、DHポジションが低過ぎたので、やはりこれも速度との関係で、高速域は安定性を感じました。そして、乗り味ですが、正直、極端な差を感じませんでした。実際にロングライドをしてわかるのだろうという感じです。カタナの加速性を考えると、「快適性」はあるはずだと直感できるものはあります。

シーポVIPER新製品発表会(速報版) http://triathlon-geronimo.com/?p=4447

シーポ新製品発表会 http://triathlon-geronimo.com/?p=4487

また、これらの新型は、プロ選手と一部のエイジ選手のみが使用する、現時点では、貴重なバイクでもあります。

1IMG_6040

JOE 田中さんライド

2IMG_6045

2016   CEEPO VIPER   ¥580,000 + tax (フレーム)

3IMG_6047

4IMG_6041.

5IMG_6053

2016   CEEPO KATANA   ¥420,000 + tax (フレーム)

6IMG_6057

7IMG_6055

.

8IMG_6060

JT 「17:00からシーポパーティーでお会いしましょう!」

.

.

「田中さん、ありがとうございました。楽しかったです!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

第5回

Triathlon LUMINA No.49

P81~83 Mare Ingenii Tri BIKE CHRONICLE

83IMG_5867

トライバイク完成期(機能、素材、デザイン、そしてDi2完全定着)」

このクロニクルの第5回目は、ほぼ現在のバイクとなる2010~14年を観ている。2000年後半で確立した「カーボン製トライアスロン専用バイク」だったが、更に進化し、一定の「完成域」に到達した。各社から様々なモデルがリリースされ、「選択肢」が増えたということが、「完成期」と言えるのだ。そして、同時に確立したのが、電動変速システム「シマノDi2」だ。「トライアスロンこそ」必要なアイテムとして、標準化となった。

トライアスロンバイクのキーワードとして、真っ先に挙がるのは、「エアロダイナミクス」。レーシングカーのデザイン同様に、突き詰めるとある程度同様なものに近づく中で、各社独自の特徴を出している。これは、自転車の場合、動力は「人力」、エアロダイナミクスオンリーのデザインではなく、他に求める性能として、設計上(直進安定性、高速巡航性など)、製造上(剛性、軽量性など)の課題、そして、その結果として、長時間走行による疲労などを考慮しなければいけないからだ。そのバランスに各社のカラーや特長が出る。フレームの断面形状は、トレックのKVFやスコットのF01など、カムテイルデザインか、それに順ずるものが多くなって来たのだ。エアロダイナミクスと同時に、剛性、軽量性を狙った造りとなっているのだ。フレーム形状で、注目すべき点がもう一つある。それは、「低い」シートステーの位置。リアブレーキはシートステーに取り付けなくて済むようになってきたこともあり、サドル下の乱流発生ポイントに対するエアロダイナミクスが高まったことでもあるのだ。また、ブレーキは、フレームやフォークと「一体型」によるエアロダイナミクス向上を目指している。ヘッド、ハンドル、ステムなどの周辺も同様なデザインでその効果を高めている。また、専用ストレージを付けることで、よりエアロダイナミクスを高めているモデルなど、可能な限りの「エアロ対策」に余念がないと言ったところだ。

代表的な各モデルを観ると。サーベロP5やフェルトIAなど圧倒的ボリュームのモンスターは、「エアロダイナミクス」が優先と言えるデザイン。トレックSpeedConceptやスコットPLASMAは、エアロダイナミクスとともに「軽量性」も重視している。キャノンデールSLICEは、独自に新しいコンセプトで「快適性」を提案している。このあたりは、2010年前半だけではなく、これから強く意識させられる方向性をアピールしている。シーポのラインナップは、モデルによって、乗り味を変えることで、幅広いユーザーをサポートできるトライアスロンブランドの強みを出している。クウォータKaliburは、三代目をリリース、やはり軽量かつ快適性に優れている。BMC TM01は、各所にトレンドを網羅、「軽量性」も人気の理由。そして、スペシャライズドのSHIVは、エアロダイナミクスの他に「ストレージとフューエル」をコンセプトにデザインされている。

ここで当時の注目すべきブランドを紹介しよう。スイスブランドのBMCだ。もちろんモデルは、TM01だ。2016年もモデルチェンジなく、6年目のロングセラーモデルとなる。このモデルは、ハワイアイアンマンで、アンドレアス・ラエラートが長く乗り、注目度の高いバイクだったが、正直ビギナー向けのバイクではなかった。しかし、圧倒的な人気を誇っていた。第一声として、「TM01」が挙がる。そんな人気の理由は、デザイン性とともに、トレンドを網羅した「アイアンマン専用バイク」だったからだ。フレームサイズは、S、M、L、XLとあったが、世界的に一番中心サイズとなるMサイズには、トップチューブ長が2サイズ存在する特異な考え方を持っていた。

そして、2012年秋にリリースされた、アルテグラDi2の「トライアスロン仕様」が、現在のトライアスロンバイクを完成させたのだ。それまで、DHバーのスイッチが未発売だったため、まだ「電動化」が現実的ではなかった。ただ、スイッチの登場とともに、一気に人気が高まり、年が明けて2013年の春にスイッチが付いたブレーキレバーがリリース、アルテグラによる「リーズナブルな電動化」が圧倒的に支持を得たのだった。電動のメリットを活かし、DHバー、ブルホーン、両方で変速ができることが、「Di2化」の最大のメリットだった。そして、もちろん、アルテグラグレードでリリースされたことも大きな理由のひとつになる。今年で「トライアスロンのDi2」は3年目に入り、当り前の「電動時代」となったのだ。

この5年で常に話題となって来ていたのが、「フィッティング」だ。BioRacer、BGFit、RETUL、ShimanoBikeFittingなど、各社のフィッティングシステムだが、特に「トライアスロン」での注目度が高いことが、特徴的でもあった。これは、トライアスロンバイクが全盛となり、「本当のDHポジション」に対する関心が高まり、それが否応なしに、必要になったからだ。昔のように単に「DHバーを握っている状態」を示しているわけではない。サドルとDHバーのパッドの落差とその距離を出すことが、トライアスロンの「ポジション出し」だ。シートアングル、骨盤の角度、上腕の長さ、肩幅、そして、フィジカルなど、特有のポイントが存在する。トライアスロンバイクは、サドルではなく、「DHバーに座る」と言っても過言ではない。DHバーは、サドル以上にシビアと言っていいだろう。そして、算出データ上のポジションを出す中で、重要となるDHバーの選択、調整、加工をし、データが再現できるよう、メカニックは腕を振るうのだ。

最後に、この10年前半を代表する「モンスターバイク」P5について、語りたい。P5のリリースは、2012年。不発に終わったP4の後継モデルとして、そして、サーベロの「救世主」として、鮮烈デビューとなった。2年で終わったP4だったが、実は、P5のための「礎」となっていた。その開発で培ったことが、P5に活かされている。P5が完成するに至るまで、そのP4のフレームデザインは、一見旧型P3に似ているが、随所にP5と共通する設計がされているのだ。現存するバイクの中で、Di2仕様にした場合、P5のみが、すべてのケーブルが内蔵される徹底したエアロダイナミクデザインなのだ。DHバーも専用となり、トライアスロンバイクの設計において、トータル設計は、まだ賛否はあるが、やはりスタンダード化に向かっている。ヘッド周りは、セパレートで造られているため、独自の収まりとなる。また、大きく話題となったのは、マグラ社と共同開発の油圧ブレーキが専用として、フレームにビルトインされていることだ。そして、トレンドとなる「ストレージ」も対応していた。究極なエアロダイナミクスを誇るP5は、速度の伸びが異次元だった。それでも課題箇所は残る、先端のバイクなのだ。新設計で、「走り優先」のため、扱いづらさも残ったが、サーベロは、「F1」だけを造るメーカーであり、速ければ良い、こだわりのメーカーだからだ。

トライアスロンバイクもほぼ完成の域には入ったが、まだ第一章に過ぎない。選手の各レベルへ対応したラインナップが必要となるだろう。最終回は、今後の展望について、2回に分けお伝えしたい。

 
.

.

「是非ご覧下さい。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka