【KONA2015】 CUBE AERIUM C:68

一台のみ確認された、AERIUM C:68は、AndreasRaelertとともに存在感を放っていた。

キューブは、ドイツブランドで20年以上の歴史を持っている。90年代後半からトライアスロンへの注力もしてきたブランドだ。そして、今回AndreasRaelertにより、2位入賞(バイクラップ16位)のバイクとなっている。このC:68というネーミングは、キューブのカーボンテクノロジーで、68%のカーボン、より少ないレジン比率のテクノロジーで、造り上げられているところから付いている。

このバイクは、AndreasRaelertのために、キューブとスイスサイドがコラボレーションして完成したバイクなのだ。スイスサイドは、50年のフォーミュラワンの経験を生かし、エアロホイールも造っているスイスのブランドだ。そして、Andreas兄弟をサポートするブランドでもあり、今シーズンから実験を繰り返していた。

開発は、AndreasRaelert自身のパフォーマンスの分析から始まった。風速、横風、DHポジション、ブルホーンポジション、ウエア、ハートレート、パワー、速度、コース、様々な条件での観測し、CFDでAndreasRaelertの身体とバイクの空気抵抗について徹底分析されたのだ。その結果、ヘッド周辺と選手の脚で大きな乱流が確認できている。それを踏まえ「KONA AERO PARTS」と称し、AERIUM HPCをベースに、フレームのヘッド周り、ダウンチューブ、シート周りと選手のウエア、ポジションなどを決め、最終的な風洞実験を行った。その結果空気抵抗は、6%以上抑えることができ、ヨー角15度での抵抗を20%以上、抑えることができた。また、今回の実験で使用されたのは、キャニオンSPEEDMAX CF SLX、スコットPLASMA5、フェルトIAだった。

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AndreasRaelertのために造られたスペシャルバイクだ。

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今後の市販では、マイナーチェンジも予想される造りでもある。

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このシルエットが、今後のトレンドに関わることは間違いないだろう。キューブは残念ながら国内での展開はない。

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「SPEEDMAX CF SLX vs PLASMA5 vs AERIUM C:68」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

LUMINA No.51

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ルミナNo.51発売しました。

今月の GERONIMO Otsuka 担当分ご紹介します。

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P21~25 cutting

創刊以来連載担当している商品コーナーです。今回は、DHバー、ヘルメット、HRMレシーバーの3点をご紹介しています。

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P48~55 IRONMAN EXPO +

渾身のジェロニモカウントを交えて、アイアンマンのトレンドを語っています。サーヴェロは本当に強いのか?

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P56~75 KONA COLLECTION 2016

例年展開している、コナのアイテム紹介の取材でお答えしています。今回は10点のご紹介になります。

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P81~83 Mare Ingenii Tri BIKE CHRONICLE

7ヶ月連載していた、トライアスロンバイクの歴史も今回が最終回となりました。

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「是非ご覧下さい。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【KONA2015】 SCOTT PLASMA 5

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アイアンマンバイクの新しいトレンドが網羅されたバイクが、このPLASMA5だ。

スコットは、何と言っても「DHバー」を生み出したメーカーであったことだろう。現在は、オリジナルの生産はしていないが、「トライアスロンカラー」の強いブランドでもあった。2008年には、2004、2006年優勝のNormannStadlerがPLASMA2を使用し、その後、バイクの強い選手をサポートし、そのイメージを築いた。そして、昨年ついにウィナーズバイクとなったのがこのPLASMA5だ。この仕様にあたるのが、カタログ上では、PLASMA PREMIUMやTEAM ISSUEというモデル名となるが、フレームの仕様から呼ばれる名称として、5代目ということで、PLASMA5となっている。PLASMA1はやや丸みを帯びたデザイン、2で現在に繋がる、シャープなデザインとなり、3で完成した。3では、シマノ、東レ、プロファイルが開発に関わっている。4は、現行の5の下位モデルとなるので、3が5の流れを汲んでいることになる。3の専用ステムはプロファイル製だった。

PLASMA5は、ヘッド周りが特徴的となっている。初期型のSHIVやTRINITYに似たようなデザインだ。ただ、決定的な違いは、単なるフェアリングではなく、樹脂で出来たドリンクシステムそのものとなっている。これは、プロファイルと共同開発したものだ。SHIVの内蔵型フューエルシステムに対し、フレーム一体化システムと言える。基本的なところになるが、フレームは、もちろんHMXのハイモジュラス仕様。そして、フレームの各部位によって断面形状を変化させている。これは、人間の動きを含め、気流の特徴を加味し、エアロダイナミクスを高めるコンセプトなのだ。また、プラズマ2からの設計でもある、ホイールにフレームを沿わせる範囲を高めていることなどもエアロダイナミクに繋がっている。その他、ブレーキの納まりなども絶妙、トレンドとなるトップチューブのストレージなど、完成度が高い。特にステムハイトが2種類で、トライアスロン用とタイムトライアル用を用意するあたりは、プラズマ3から大きく進化した。タイムトライアルのコンセプトで始まる設計だが、実際の用途は、「トライアスロン」が大きくなっているからだろう。

そして、この仕様が、各社に影響を与えている、新たなトレンドが生まれようとしているのだ。フロントのフェアリングは、ドリンクシステムも兼ねた設計となっているが、今年のウィナーズバイクのキャニオンSPEEDMAX CF SLXやジャイアントの新型TRINITYなどに採用されている。また、細身のダウンチューブと直線的なデザインは、キューブC:68など、「コピー」に見える。低めのシートステーとボリュームのあるヘッド周りなどは、各社で多用されている。今後、逆行するフェルトIAやスペシャライズドSHIVはどのように対抗してくるのだろうか。

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PLASMA5は、今のトライアスロンバイクの「代表格」と言える。

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DHバー、ドリンクシステムはプロファイル製となっている。

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迫力のあるヘッド周りだ。

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ドリンクシステムもトータル設計、ホイールとのクリアランスも絶妙。

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このシート周りのデザインも多くなっている。

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「バイクの速い選手が乗る」そんなイメージをアピールしている。「スコット×東レ×シマノ」で出来上がるスコットのバイクもやはり逸品だ。
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「5代目PLASMAはレジェンドになれるか!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【KONA2015】 LOOK 796 MONOBLADE

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MarkAllenも乗ったルックは、フルモデルチェンジとなった。

ルックはフランスのブランドで、ビンディングペダルの生みの親であり、カーボンフレームの老舗だ。1984年のビンディングペダルのリリースから30年、競技用バイク専門のブランドであり、サーベロのようにこだわりのアイテムだけをリリースするトップブランドだ。92年のツールでは、MarkAllenも使用した「KG196」がセンセーショナルにデビュー、翌93年から市販モデルがリリースされた。同年、MarkAllenが使用し、ハワイ5連覇となったモデルだ。その後、2000年には、後に2勝を上げたNormannStadlerがKG386を使用し、初ハワイで3位に入賞している。その後、486、496など、トライアスロン向けのバイクをリリース、そして、2009年のKG196以来と言える、モンスターモデルの596がリリースされた。実は、この96系がトライアスロンモデルなのだ。KG196の後、296や396もデビューしているのだが、TT志向だったため、当時は、KG286でやや翼断面のフレームがリリース、その後の386にバトンされて「86系」がトライアスロンとして使用されたいた。その後は、また96系に戻り、2006年の496そして、2009年の596へ、また廉価モデルとして576も造られた。2009年では、596、496、576と3モデルのトライアスロンフレームがラインナップされていた。

そして、今回フルモデルとなった796がハワイでも1台確認することができた。プロカテゴリーのDenisChevrotが使用していた。これも「兆し」を見せるデザインとなっている。直線系のシンプルなデザインながら、ヘッド周りは十分なボリュームがある。低いシートステーは、スタンダードとなった。ハンドル周りも専用となり、ケーブルは完全内蔵となった。ブレーキは、695や795のAEROLIGHTで採用されているフォーク一体型となっている。また、以前のアルゴン18のようにハンドルは、上下反転させてライズを30mm変更できる。アームレストは、140mmの高さ調整が可能となっている。シート周りも前作の596のISPを変更し、サーベロ型になったため扱い易くなった。クランクもオリジナルZED3が標準装備で、トータルエアロダイナミクスを追及している。そして、価格は税抜100万で受注生産のスペシャルモデルだ。

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シートアングル自体は76.5°のためあまり前乗りには見えない。

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MONOBLADEにふさわしいデザイン。

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インテグレーテッドブレーキは絶妙な収まりとなっている。

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クランクのトータルデザインは、いち早く採用しているメーカーの一つ。

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DenisChevrot選手、残念ながら今回はDNF。

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シート周りはシンプルに美しく仕上げている。

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さすがと言えるルックにクウォリティは、逸品中の逸品だ。細部に渡るまで、こだわりの仕上がりとなっている。この後もルックのトライアスロン強化に期待したい。
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「フューエル&ストレージへの注力に期待したい。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【KONA2015】 BLUE TRIAD SL

隠れたアイアンマンバイクで、現在の「兆し」を網羅したバイクだった。

このバイクがデビューしたのは、2010年だった。2009年にAndreasRaelertが使用し3位になったブルー。その翌年このモデルがリリースされ、同選手が使用し2位となったモデルだ。このモデルは、ルック型のヘッド周りに、サーベロ型シート周り、TM01より早く、低いシートステー、ハンドルセットとヘッドの収まりは、P5の原型とも言える仕上がりだった。当時は、ポジション出しなどその「調整」がしずらい造りと思われていたが、今では特別とは言えなくなった。それよりも「ステム下」のエアロダイナミクス上、シンプル化を提唱するブランドさえある。随所にその「こだわり」がいち早く具現化されていたのだ。2012年でピークとなり、その後はやや低迷している。ただ、メーカーもしっかりアイアンマンへの注力をしていて、先進性のあるメーカーだけに次のモデルが楽しみでもある。

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よく「似た」バイクのシルエットだが、独自路線の先行デザインだった。

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ルック型ヘッド周りとハンドル&スペーサーの納まりはP5の原型か。

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ハンドルも一体型オリジナルとしては早かった。

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硬そうに見えるが、乗り味の良いフレームでもある。

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5年経ったが、色褪せない設計となっている。

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BMC TM01のような低めのシートステー位置。

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シート周りはサーベロ型となっていた。

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ブルーの5年先を見据えた新たな提案が、どのようなトライアスロンバイクを生み出すのだろうか。ブルーもまた期待が大きいブランドなのだ。
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「ブレーキ処理やフューエルなど課題のクリアに期待したい。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【KONA2015】 DIMOND BIKE

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今回のアイアンマンで注目の一台と言えるトライアスロンバイクだ。

ダイモンドは、90年代に人気となった「ジップ型」のビームバイクだ。2008年から構想がスタートし、昨年が実質のハワイデビューとなっている。構想の基本は、やはり「ZIPP2001」から始まっていて、その「エアロダイナミクス」の高さは、今でも活きると考えていた。そのジップのウィークポントを改善し、出来上がったのが、この「DIMOND BIKE」なのだ。当時のジップはビーム内部にエラストマーを使った「ショクアブソーバー」が装備されていた。これにより高い「快適性」を得ることができらが、そのショック吸収が大き過ぎて、上下動が激しかった。乗っているときよりも、見ていると腰が上下に弾んでしまっていることが確認できる。また、「可動」は、故障の原因になりやすいが、やはり、ビーム内部のショック吸収システムのトラブルも発生していたのだ。以前の「ZIPP2001」「ZIPP3001」や「SOFTRIDE」はダイレクトにビームが動いたが、このバイクはそのダイレクト性は狙っていない。乗車フィーリングとしては、「硬め」と答える人もいるくらいだ。良いか、悪いかは分からない。その硬さが調整できると今求めている「快適性」に繋がるのだろう。

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一見してわかる「ビーム」バイク。

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ハンドルセットはP5の「3T」がセットされていた。

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流麗なデザインでエアロダイナミクスを高めている。

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フロントブレーキのカバーはマグネットで固定される。

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ZIPPホイールとのマッチングが良い。

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シートチューブレス構造の復活となるのか。

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シートピラーの固定はスタンダード。

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今後、エアロダイナミクスと快適性を期待できるバイクだ。

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ダイモンドは、まさに「温故知新」のバイクだ。このような特異形状のバイクをリリースすることは、ヴェンタム同様に簡単ではないが、「エアロダイナミクス×快適性」を追求する中で、極めて注目の一台なのだ。来年のハワイで最も注目すべき「キワモノ」バイクと言えるのだ。

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「現行トライアスロンでは11位だった。来年はトップ10入りも期待できる!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【KONA2015】 VENTUM ONE

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今回のアイアンマンで発表となった異色のトライアスロンバイクだ。

ヴェンタムのデザインは、かつての「ロータス」に似ている。そのことを開発者に言った時に即反応があった。「似ているが違う。今は、素材、造りすべてが進化している。」単に真似た訳ではなく、エアロダイナミクスとトライアスロンでの使用の中で、提案される「カタチ」がこのヴェンタムなのだ。そして、剛性や強度については、特に気になるところだが、徹底した試験を行い、問題なく仕上がっていると、豪語していた。また、エアロダイナミクスにおいては、「タマゴ」のような滑らかなデザインが必要と語る。BB上部のシートチューブにあたる部位の前面は、空気抵抗を大きく受ける箇所でもあるが、滑らかさを出すことで、エアロダイナミクスを高めているとのこと。そして、もう一つ目を引くのが、トップチューブ上の大きなドリンクシステムだ。分類としては、ダウンチューブに取付ける、後付けに近い。ただ、専用設計とし、フレーム一体型デザインとなっている。また、SHIVなどとは違い、外部にあるため、空冷は期待できる。あと、サイズだが、最小の510mmでも173~175cm相当のジオメトリーとなっているので、もう二つ下のサイズがあると良いのだが。

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ダウンチューブのない「LOTUS」のようなデザイン。

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フロントブレーキを覆うようなカバー。

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フューエルシステムの飲み口は、マグネットでエクステンションに固定。

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トップチューブ上に配置される大型ボトル。

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「タマゴ」のように滑らかなデザインにしたと、開発者が語った。

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シートステーも、ダウンチューブもない。

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リアブレーキは「確実性」の高いシマノダイレクトマウント。

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ヴェンタムは、新たなフレームデザインとして、一石を投じることはできるのだろうか。「エアロダイナミクス」「快適性」「フューエル&ストレージ」などの観点から今後期待したいメーカーの一つと言えるだろう。大メーカーではない、奇抜な発想が活かされる面白いメーカーだ。特に開発者の「熱さ」が大切だと感じた。

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「DIMONDとともに、一世を風靡できるか!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【KONA2015】 CULPRIT LEGEND

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今回のアイアンマンで発表となったディスクブレーキトライアスロンバイクだ。

コプリットは、創業3年ほどの台湾のブランドだ。トライアスロン、ロードをメインとするブランドでカラーオーダーなども行っている。8月のアイアンマンジャパンでも2台確認され、1台はプロが使用していた。そのコプリットが、ニュートライアスロンバイクをハワイアイアンマンに合わせて発表となった。と言っても、まだ「プロトタイプ」の状態だったが、生産は決定しているとのこと。このモデルの特徴は、何と言っても前後ディスクブレーキ仕様ということだ。メカニカルのディスクブレーキがセットされていたが、特に気になるリアは、更にシートステーのないデザインのため、ブレーキングの感触が気になるところだ。ダウンチューブはボリュームがあり、昨今のデザインからは、やや逆行している感じもするが、迫力はあった。ヘッド周りは、「ルック型」に見えるが、マグネット式のカバーが付いているだけで、一体型フォークではなかった。このマグネット式は今後のトレンドとなるのか、「DIMOND」のヘッドカバーなどにも採用されている。

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全体のシルエットは、「今」のトライアスロンバイクと言った感じだ。

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プロトタイプだが、DHバーは十分に考え尽くされている。

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白いフォークはカラーではなく、プロトタイプ素材だった。

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カバーはマグネット式で簡単に外れるようになっている。

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ディスクブレーキは、どの程度エアロダイナミクスを阻害するのか。

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ハブシャフトの径は気になる。変われば完全に違うホイールは使えなくなる。

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比較的シンプルなデザイン。

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シートピラーは完全に「サーベロ型」となっている。

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このフタもマグネット式に。

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特に、シートチューブ後方は、シンプルなフレームデザインとなっている。

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シートステーレスとなっているが、ブレーキング時の剛性はどうなのか。

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トライアスロンバイクもいよいよ「ディスクブレーキ化」となるのか。

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価格が気になるところだ。

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メーカー側からこのバイクの評価をしてほしいと頼まれ、それを社内資料にしたいとビデオ撮影になってしまった図。

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「やはり、ディスクに期待が集まる!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【KONA2015】 GIANT TRINITY ADVANCED PRO

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今回のアイアンマンで注目のバイクの一台がこれだ。

ジャイアントは、世界最大の生産量とOEMで培った技術力で、最高の信頼性を持つメーカーの一つだ。質実剛健のその造りとコストパフォーマンスは、間違いなくトップクラスとなっている。また、UCIプロチームのチームジャイアントアルペシンもサポートている。そして、ハワイアイアンマンでの使用率は、昨年の9位から今年は11位と少し下がったが、この新型リリースで来年に期待がかかる。

今回のコナで世界発表となった、このモデルはフルモデルチェンジの新型だ。今や当たり前となった、フューエル&ストレージは、初代トレンドのSHIV、2代目トレンドとなるPLASAM5、そしてこのTRINITYは、「プラズマ5型」となる。ステムからトップチューブストレージは、流れるような一体化されたデザインとなっている。やはり「2016年」のトライアスロンバイクにはトレンドがある。今回、ジャイアントは、フランスのマニクールサーキトにある空力研究施設ACEと提携し、CFD分析と風洞実験を行い、250以上のフレーム設計を行った。ハンドルやフォークの翼断面は、「5:1」の比率になっていてエアロダイナミクスが高く、ヘッドドリンクシステムは、競合の4社同タイプと比べても、装着時でのエアロダイナミクスが最も良い結果を出しているとのこと。

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「プラズマ5型」は、大きなトレンドとなって来ている。
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DHバー、ハンドル周りは、ジャイアントオリジナル。
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ヘッドボトル(700ml)は、前方に外れる。

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フロントブレーキは、フォークと一体化されている。

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ヘッドドリンクシステムは、タイヤとのクリアランスも絶妙。

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ダウンチューブは、比較的大人しいデザインとなっている。

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トップチューブのストレージ(290ml)のフタは、柔らかいゴム製。

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「サーベロ型」シートは、元祖よりジャイアントのイメージが強い。

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サドルはトライトーンのオリジナルカラー。

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シート周り後方は、シンプルに、シートステーも快適性重視。

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ジャイアントの今回のモデルチェンジは、完全に「トライアスロン専用バイク」となり、スペシャライズドSHIV同様に、「タイムトライアルモデル」を別に設定している。トライアスロンへの更なる注力が嬉しい限りだ。.

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「ジャイアントも緊急リリースとなった!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【KONA2015】 CANYON SPEED MAX CF SLX

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今回のアイアンマンで注目のバイクの一台がこれだ。

キャニオンは、1996年創業のドイツブランド。UCIワールドチームのカチューシャやモビスターというビッグチームをサポートするブランドでもある。通販のみの販売方法をとるなど異色のブランドでもある。商品検査は、CTスキャナで、厳しく行っているなど、独自のスタイルが特徴。ハワイアイアンマンの使用率でも、昨年の24台から、今年は、51台(12位)と一気に伸ばしてきている。そして、2015年は、フロデノにより、ウィナーズバイクとなったことは、最大のトピックスとなる。

そして、今回のモデルは、フルモデルチェンジとなった新型だ。今や当たり前となった、フューエル&ストレージは、初代トレンドのSHIV、2代目トレンドとなるPLASAM5、そしてこのSPEEDMAXは、「プラズマ5型」となる。プラズマ同様、プロファイルとのコラボとなるエアロドリンクシステムを搭載している。DHバーのパッドやハンドルグリップもERGON製など、各社とのコラボが目立つバイクだ。フロントブレーキが特徴的で、ブレーキの上からカバーをしていることは、見ての通り、確認できる。そして、このカバーは、全体的に硬くできているが、ブレーキ本体近くは、柔らかくゴムのようになっていて、ブレーキが作動したときに、なんと、カバーに当たるのが大前提として、造られている。この考え方も極めて斬新。それほど、ヘッド周りの「エアロダイナミクス」を優先させているということなのだ。今や、各社のエアロダイナミクスへのこだわりは徹底したものがある。これは、とても面白い競争であり、今後の開発を楽しみにしたい。

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やはり、横から見るシルエットは、第2世代として似て来ている。

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ハンドルは60度曲がるので十分と言える。

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ERGONの特注グリップできれいに仕上げている。

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プロファイルとコラボのドリンクシステムの収まりが絶妙だった。

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フロントブレーキのカバーは、硬い樹脂製。

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ここが柔らかくなっていて、ブレーキ操作時に膨らむ。

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前作は、シートアングルが寝ていたが、このモデルは立っている。

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専用リアハイドレーションは、流行のボトル1個マウント。

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サドル下は、ツール、ボンベのストレージで、専用バッグがある。

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定番のカムテイルデザイン。

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キャニオンもシートアングルなどから、トライアスロンへの本参入を伺わせる。以前のBMCのような感じだ。ロードレース界での実績を引っさげて、TTの延長から、「トライアスロン専用」へと進化している。新型モデルがフロデノにより、いきなりアイアンマンでNo.1になったことも、大きな追い風となり、質実剛健のドイツブランドとして、今後シェアもトップ10が予想されるブランドである。

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「やはり、チャンピオンバイクは美しい!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka