MIYAKO Race Recap

37回目の宮古島大会が終わった。

国内トライアスロン皮切りのビッグレース、宮古島大会が4年ぶりに開催された。当日は、最高の天候に恵まれ、1200名の選手がレースを楽しんだ。

今回は、総距離が約46km短い、スイム3km、バイク123km、ラン30kmという距離と定員を500名減の1200名でのコロナ禍仕様となった。距離は短くなったが、開催の難しいロングで、しかも国内の代表格でもある宮古島が帰って来て、2023年はやっと戻れたという感覚ではないだろうか。前述の通り、距離など、まだ条件付きとはなるが、来年に向けたステップとして大きく動き出した。

昨年は佐渡や皆生も復活していたので、待ち望まれていた宮古島だった。今回は恐らく開催するだろうという期待をして、トレーニングもしっかりとやって来たという選手も多かったように感じる。待ちに待った「大人の大運動会」のために新調したバイクやウエアが目立ち、この3年間のストレスの発散と、再び宮古島を走れる喜びを噛み締めていた。

宮古島大会に限らずだが、ロングの開催はハードルが高く、多い。宮古島もしかりで、地元の応援はあるが、仕事や生活との融合とその理解を絶えず求めながらの根気と努力の賜物とも言える開催なのだ。よく言われる言い方となるが、大会は、選手のみならず、地元の人々、ボランティア、スタッフ、関係者など多くの人々によって開催が可能となる。

宮古島は唯一無二。その雰囲気は何度行っても良い。

 

■Race

【スイム 3km】※変更なし

透明度は高く、南国宮古島ならではの最高のロケーションとなる。コースは、2018年からの一周1.5kmを一度上陸し、2周回の3kmとなる。スタートは従来は一斉スタートだが、今回は300名づつの4ウェーブとなった。スタート間隔は各2分とし、7:00スタート、最終ウェーブは7:06のスタートとなっている。

ビーチからはさほど影響のない波のように見えていたが、選手からは口々に波があり、泳ぎづらかったという声が聞こえて来た。また、ブイが見えずらかったとも聞いている。そして、ウェーブスタートではあったが、終始バトル状態だった選手も少なくないようだ。スイムの苦手な選手にとってはハードルが高かったのではないだろうか。

レースは、ウェーブスタートのため、見かけと順位がずれてしまうが、優勝の寺澤選手が、スイムでトップタイムを出している。実際のバイクスタートは、第1ウェーブのロンドンオリンピック元日本代表の細田選手が2位となる7秒遅れの好タイムで先行スタート、2分遅れの第2ウェーブの寺澤選手が追いかけるカタチとなった。その後は集団となり、前回優勝の戸原選手を含むトップ選手たちが続いてバイクに移った。一方、一般選手は、泳ぎ易そうに見えていたが、潮流、バトル、視界などから3200~3300m程度の距離になり、楽ではなかったようだ。

今回、初のスキップ制度が導入されたことは朗報だった。すでに周知のルールとして、珍しいわけではない。競技的な記録は残らないが、スイムで無理をさせない安全性を考慮したものだ。そして、バイクとランもできるということの意味が大きい。スイムで終われば、朝の9時に全てが終わってしまう。宮古島は特別な大会、それまでに色々なものかけ、犠牲も払ってきた。ここで終わるわけには行かない。バイクができれば、ランができれば、どこまで行けるのか、次に繋げるためにも走っておきたい。

今回、スイムスキップした選手は8名。その選手たちも、きっと宮古島を楽しめたはず。

【バイク 123km】※157kmから短縮

コースは宮古島一周のトレースで、ほぼ従来と変わっていないが、来間島、伊良部島がカットされたようなコースとなっている。今回は強い風が吹かなかったことが功を奏していた。特に東側の池間島から東平安名崎までは強い向かい風に苦しめられることがある。今回は「気持ち良く走れた」などの声が聞こえて来た。

東平安名崎では、参加者数が500名少ないためか、団子状態はあまりなく、結果ドラフティングは抑えられているように見えた。ただ、東側のコースでは、ドラフティング状態があったように聞いている。ドラフティングはルール違反、また集団落車に繋がる可能性も高くなるため、避けたい。

レースは、スイムからトップに立った細田選手が先頭を走っていたが、東平安名崎(70km弱地点)手前で、車との接触事故が発生した。細田選手は幸いにもレースに復帰することができ、無事完走している。その後は寺澤選手が圧倒的な強さを見せ、2位を引き離し、独走状態となった。

そのまま、寺澤選手が、キープしトップでバイクを終えている。

【ラン 30km】※42.195kmから短縮及びコース変更

ランコースは一部以前のコースを走るものの、ほぼ変更となった。1周15kmを2周する。ランが30kmということで、アイアンマンやその他のロングと比較し「ロングではない」というイメージがあったが、暑さに慣れていない4月に27℃を記録、距離以上にハードなアップダウンなど、十分な「ロング感」はあった。ちなみに以前のITUロング世界選手権の距離規定でもバイク120km以上、ランは30km以上となっていたこともあり、明らかにミドルとは違うと感じたのではないだろうか。

レースは、バイクをトップで終えた寺澤選手が11分差でスタート。この時点で、寺澤選手曰く、優勝を意識したとのこと。最後までトップをキープし、初優勝となっている。また、ゴールとなる宮古島陸上競技場の400mトラックに入ってからゴールスプリントが繰り広げられた。5位だった星選手を6位の山岸選手が第3コーナーから一気にスパートをかけ、逆転ゴールとなった。(昨年4月のオーシャンサイドで見せたサンダースばりの追い上げは見事だった。)

上位選手は続々と入ってくるが、まだまだ1周目で戦っている選手の方が多い。レース前の記者会見で太田選手が言っていたが、ランの時間帯が通常のロングよりも早い時間となり「熱中症」が懸念されると。まさに、慣れない時期に一気に夏の様相の中でのランは選手たちを苦しめた。

 

■Result

男子優勝は、初出場の寺澤光介選手で、2位に16分以上の大差をつけ優勝となっている。スイムとバイクラップはトップタイムでカバーし、ランで逃げ切っている。ただ、逃げ切ると言っても、ランスタート時にはすでに11分差をつけていたため、スイムとバイクで勝負を決めたと言って良いだろう。

「2019年に応援に来たことがあり、良い大会だと思っていたので、出られただけでもと思っていましたが、優勝できて嬉しいです。レース展開としては、バイクでいろいろな選手に追いつかれるかと思っていたのですが、後ろを確認したら追いつかれると思い、絶対に見ないように漕ぎました。そして、ランに入ってからは、後続選手と差が11分あったので、最後まで気持ち良く走れ、今後に繋がる良いレースができました。来年はディフェンディングチャンピオンとして頑張って行きたいです。ただ、今回の距離設定はスイムが得意な選手に有利だったので、私は良かったのですが、本来の距離でまた優勝をしたいと思います。」

男子総合
順位 No. 氏名 年齢 居住地 記録
1 406 寺澤 光介 29 東京都 6:04:47
2 261 大畑 亮介 41 東京都 6:21:13
3 696 土田 洋平 43 岐阜県 6:22:09
4 1 戸原 開人 34 茨城県 6:23:06
5 189 山岸 穂高 25 千葉県 6:23:26
6 182 星 大樹 34 千葉県 6:23:31
7 239 梅田 祐輝 38 東京都 6:25:36
8 603 篠崎 友 39 神奈川県 6:30:58
9 954 井辺 弘貴 28 和歌山県 6:33:14
10 380 高橋 豪一 47 東京都 6:33:48

女子優勝は、戸原明子選手で2位に4分差をつけ、初優勝となっている。スイム、バイク、ランのバランスの良い安定した走りが優勝に繋がっている。ラン後半の気迫溢れる走りが、その存在感を大きくしていた。

「最後まで諦めずに走り切ることができたのは、島のみなさんの応援のおかげでした。宮古島の方々、選手の方々に感謝しています。目標は3位以内でしたので、トップに立つまでは、優勝は意識していませんでした。トップになり、残り7.5kmになっても太田選手に抜けれるのではないかと思いつつ、優勝を意識し頑張りました。宮古島は大好きな島なので、また来年も来れたら良いなと思っています。」

女子総合
順位 No. 氏名 年齢 居住地 記録
1 8 戸原 明子 29 茨城県 7:08:21
2 9 太田 麻衣子 38 東京都 7:12:43
3 91 巖淵 知乃 33 埼玉県 7:15:41
4 828 宇治 公子 41 大阪府 7:31:19
5 769 前田 乙乃 25 愛知県 7:38:25
6 547 若月 由里佳 29 東京都 7:40:10
7 652 孫崎 虹奈 28 神奈川県 7:55:35
8 571 太田 成美 36 神奈川県 7:59:57
9 217 市川 典子 39 東京都 8:08:13
10 379 高橋 明実 48 東京都 8:09:02
翌日の上位入賞者記者会見

 

■Weather

最高レベルの天候だった。

前日のバイクチェックインでは、時折、本降りとなる雨となり、2019年の土砂降りを思い出させられた。雨が降れば、バイクでの危険性は高まり、速度低下、パンクなどメカトラブル、体調不良など、悪いことしか思いつかない。そんな中ではあったが、当日は、見事に快晴となった。もちろん、暑さも気になったが、雨と比べることでもなく、気分は否応なしに盛り上がる青空が広がっていた。

気象データ
時刻 7時 12時 17時
天候 晴れ 晴れ 晴れ
気温 20.0℃ 26.0℃ 25.3℃
水温 22℃
風向 北東 南南東
風速 2.4m/s 2.7m/s 3.4m/s

 

■Finisher rate

2011年以来の90%台を僅かながらだが超えることができた。

これも気になるデータとしていた。近年完走率が低迷し、2012年から90%を超えることができなかったからだ。今回は距離設定が短いため、完走率が上がることは予想していた。ただ、距離以上の過酷なレースとなっていた。完走率を左右するランは、アップダウンが多く、車ではフラットに感じるようなコースでも緩やかな上りが長く続いていたり、コースの最後には11%超える「壁」のような坂があった。それを2周回することは「30km」というイメージを超えていたのではないだろうか。

スタート スイム棄権 バイク棄権 ラン棄権 失格 完走者数 完走率
男子 952 20 34 35 0 863 90.7%
女子 155 6 6 6 0 137 88.4%
合計 1107 26 40 41 0 1000 90.3%

いずれにせよ、完走率が高まることは「真剣度」と「安全度」の高まりと言い換えることができるのではないかと思う。高齢化の前提の中でも、より質の高いトレーニングができていること、同時に各選手の安全性も高まる。

エイジのボリュームと推移は以下の通りだった。

5年前、2018年では、40~54までの3カテゴリーがトップ3の人数となっていて、そのシェアは58.4%だった。この時も「高齢化」のリアルなデータとして、現状を受け止めていたが、やはり、そのまま上がっている結果となった。5歳上り、45~59でトップ3その合計は、1.2ポイント増え、60%目前となっていた。

エイジが上がったことが危険ということではない。逆に、慎重にケアしながら楽しんでいる人が多いと感じる。今回、50歳以降の3カテゴリーは、完走率90%を切っている。前向きに捉えれば、「無理をしない」ということの表れかもしれない。

ここで言いたいことは、トレーニング強度及び頻度などの方法、トレーニング機材、特にバイク車種とそのフィッティングなど、より安全に、快適に、効率よく、年齢に合ったコトやモノが必要になり、考えるべきではないかということだ。

2018 2023
40-44 278 118
45-49 340 187 187
50-54 352 239 239
55-59 234
合計 970 544 660
比率 58.4% 49.1% 59.6%

そして、トレーニングからレースまで、トライアスロンを楽しむ中にも常に危険性はあり、慎重さを欠くことはできない。もちろん選手側だけではない、大会の安全設定など、両者で考え続けなければいけない。

 

 

 

「南の島で開催する唯一のロングの大会。守っていかなければいけない。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

MIYAKO Saturday

本日はバイクチェックイン。

13:00からバイクチェックインだったが、あいにくの雨模様。5回目にして初めて雨の中でのカウントとなった。時折激しく降り、3時間中2時間半は雨となった。

とにかく選手たちは大変だ。チェックインの会場となる東急リゾートまで宮古市街周辺に宿泊の選手は約10kmの距離をバイクで自走しなければいけない。レース中は仕方ないが、前日からの雨はアンラッキーだった。

チェックインは13:00から16:00の3時間だったが、「早め」にと考えた選手が多かったようで、いつもより早く選手たちが集まっていた。最初からカバーをかけている人も目立っていたが、実は、宮古島では自転車カバーの使用が定番となっている。雨ではない時からほぼ全選手と言って良いほど、一面カバーがかかったバイクで埋め尽くされるのだ。やはり、夜間の雨や朝露対策として、チェーンの油落ち防止など、雨の多い宮古島では必須となるのだ。宮古島特有の光景だろう。

さて、GERONIMOとしてメインメニューとなる「GERONIMO COUNT」を実施した。正確にはカウント前の撮影となるが、雨で事前にカバーをかけているバイクも少なくなく、カウント精度にどの程度影響が出るのか懸念されるが、概ね流れは掴めている。今回は例年の1700台から定員減のため1200台のカウントとなったため、KONAの5000台などと比較すれば格段に楽な取材でもあった。

カウント集計は後日となるが、KONAとの違い、トライアスロンバイク比率の推移、ディスクブレーキ比率など、「機材」から見えてくる選手の今を分析したい。

忘れてはいけない、雨の中で頑張ってくれたボランティアの方々。

そして、いよいよ明日は決戦の時となる。このゲートを目指して、朝7:00、1200名の選手たちがスタートをする。

最後まで諦めない走りを。

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

 

MIYAKO Friday

宮古島大会の2日前となる。

本日の公式スケジュールとして招待選手のプレスカンファレンスが行われた。意気込み、レースプランやコロナ禍の3年間をどう過ごしていたのかなど各選手からリアルなコメントが出ていた。

そして、今回距離が短くなっていることについてどのように感じているのか、興味深い質問にそれぞれの想いを語ってくれた。

親泊選手「スイムが得意なため、バイクとランが短くなったことはラッキー。」

菅沼選手「突っ込んでなんとかなるのではないか。身体に対する負荷がだいぶ違うので、ラン20km走ればあと10kmと思える。」

三澤選手「スイムだけ短くならないため、順位の影響があるだろうが、まずは大会開催だけでもありがたい。」

山本選手「フル宮古ができないことは残念、私は精神力で勝負をしていたので、もしかしたらそのパワーが効かなくなるのではないか。」

西内選手「私の場合、バイクは120kmから、ランは30kmからが得意なので、自分の強みがなくなってしまうが、スピードを上げたレースを楽しみたい。」

戸原開人選手「バイク120km、ラン30kmからがロングの選手としての真価が問われると思っているので、短くなったことは残念だが、自分のペースを守っていけば良いレースができるはず。」

戸原明子選手「短くなったとは言え長いと思っているので舐めてはかからない。また、昨年8月にアイアンマンを出ているので、少し短いという意味で安心感がある。」

太田選手「開催だけで嬉しいので、特に良い悪いはない。ただ、距離が短くなった分、強度を上げる練習をして来た。今後もトライアスロンは変わって行く部分があると思う。あと、距離が短くなったことで、ランスタートが早くなり、暑い中で走ることが心配。」

最後は、いつものように宮古島恒例の集合写真で締めくくった。

距離が短くなったことで、スピードは上がるだろう。中には「ミドル」に近い感覚で捉えている選手もいるようだ。各選手更にシビアな展開を想定していることだろう。どのような駆け引きとなるのか、その行方に注目が集まる。

選手登録会場となるJTAドーム宮古島。やや縮小とはなったが、エキスポと大きなバルーン屋根のバイクメンテナンスブースは、選手たちで賑わっていた。

明日はバイクチェックインとなる。

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【取材予定】第37回全日本トライアスロン宮古島大会

待ちに待った。4年ぶりに宮古島大会が開催される。

今年で37回目となる全日本トライアスロン宮古島大会。国内に4レースしかない「ロング」で最も大きな大会だ。ロングとしては国内最多の定員1200名(例年は1700名)であり、憧れの南の島というロケーションが最大の魅力となっている。また、一週前に石垣島大会もあるが、国内ではシーズンの皮切りとして、最も話題になる大会でもある。ちなみに、今回、「第37回」となっているが、実際は、36回目の開催となる。コロナ禍の3回は、延期や中止の扱いとなり、第36回は中止となっている。

今回のコースだが、それまでと比較するといくつか変更となっている。スイムは前浜ビーチで2018年からの3kmを1周ではなく、1.5kmを一度上陸し2周するコースで、スタートは、300名づつの4ウェーブとなる。制限時間は1周55分の合計1時間50分で、根本的な潮流の強さは別として、変則関門はない。尚、スイムは1周でスキップが可能となっている。バイク123kmとなり30km程度短縮されている。基本的な島のトレースは変わらないが、伊良部島や来間島には渡らない。ランは完全に変更となっている。ゴールとなる宮古島市陸上競技場の周辺市街地を15km2周回となり、観戦、応援のしやすいコースだ。距離は短くなったが、十分、宮古島を楽しめるコースになっているだろう。

今大会では、距離の短縮や定員の減員など、完全にコロナ禍前には戻ってはいないことをあらためて考えさせられる。昨年の佐渡などは、ランコース以外、ほぼコロナ禍前に戻っていたが、規模や地域の事情もあり、安全第一の判断なのだろう。それでも、国内屈指の象徴的な大会の再開は、否応なしに盛り上がる。

帰ってきた「宮古島」。やはりなくてはならない大会なのだ。

完走率にも注目している。トライアスロンの元祖「IRONMAN」から国内では「鉄人レース」などと呼ばれているほど、ハードな競技となることは周知の通りだろう。概ねのイメージだが、ミドルの完走経験を持ち、直近の9~12ヶ月は相当な練習が必要になる。ロングは長丁場のため、実力の他に運もあるが、基本的には練習量が結果に繋がっている。2012年以降の8回の完走率は90%を切っているため、今大会では、多くの選手に完走してほしい。ちなみに1988年の第4回大会では、驚異の「98.3%」となっていた。(出場数:605名)

この完走率は「安全性」とも大きく関わっているだろう。レースまでの練習は当然だが、それでもその時に合わせることは簡単ではない。体調不良に見舞われる場合もある。安全第一を考えた時に、勇気ある決断をすることも必要となる。

【GERONIMO COUNT】

Triathlon GERONIMO のメインメニューだ。2015年から各大会(1000人以上が基本)を通して年間1万台のバイクをチェックし、9年目に入る。昨年は、KONAの5000台もあり、約12000台となっていた。

宮古島は、16年からカウントを始めて、今年で5回目となる。宮古島の特徴的なトライアスロンバイク使用率は、前回2019年は51.8%、2018年は52.0%だった。2018年当時の選手は、40前半、後半、50前半の3エイジカテゴリーで58.4%を占めていた。宮古島でのトライアスロンバイク使用率は、2016年のカウント以降、国内では最も高いトライアスロンバイク使用率となっているが、2017年の53.1%を最高に僅かながらからポイントが落ちていた。

あれから5年。エイジグループはそのまま上がっているのだろうか。他のレースからも40後半から50後半までの3カテゴリーが多くなり、宮古島でも同様の状況が想定される。トライアスロンバイク使用率への変化はあるのだろうか。

そして、ディスクブレーキ使用率はどうなっているのか?昨年の国内ロングでは、皆生17.1%、佐渡A23.2%、そして、海外だが、KONAではGERONIMO COUNT過去最高の36.74%となっている。宮古島は更に時間経過、そして、最高の舞台の一つでもあるため、30%台が予想される。

このカウントでは、単にバイクの新型などのチェックではなく、そこから見えてくる「選手像」こそが、その後のバイクトレンドとなってくることに着目している。特に「高齢化」が進む国内トライアスロンにおいて、バイク機材に対する動向、傾向は興味深いものがあるのだ。

 

 

■開催日 2023/4/16(日)

■競技

スイム3km / バイク123km / ラン30km

※詳しくは、http://tri-miyako.com/

■前回(2019年)レポート http://triathlon-geronimo.com/?p=29669

 

 

「距離は短くなったが、やはり日本を代表する大会だ。選手には大いに楽しみ、積み上げたものをしっかりと出し切ってほしい。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】トレック史上最速のBallistaと最軽量のVelocis

トレックのバリスタがより速くなってリリースされた。

エアロダイナミクスに大きく関係するヘルメット。昨今は、バイクのエアロ化は当然のこととなり、軽量性、剛性の高さを持ちながら、更にエアロダイナミクスが求められる次元となっている。エアロロードのカテゴライズも不明瞭となり、オールラウンド性の高さに注目が集まる。そんな中でもヘルメットの「専用エアロ化」は変わらず、重要視されている。軽量性、通気性など相反する要素を高次元に融合させることは、まだまだ課題が多いが、だからこそ、各メーカーも凌ぎを削っている。

機材としてのメーカーの「理想」、自分という「現実」から、必ずしも答えは一致しない。エアロダイナミクスを重視するのか、軽量性や通気性などを優先するのか、トライアスロンだからと言っても、全てがエアロとは限らない。

以下、メーカーNewsとなる。

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トレック・ジャパン株式会社は、レースに適した史上最速のBallista(バリスタ)と史上最軽量のVelocis(ヴェロシス)、2つのヘルメットを発売します。

新たなBallistaは、その見た目どおり、エアロ性能を徹底的に追求したヘルメットです。エアトリップと名付けられた溝が、後方への空気をヘルメット表面に沿わせて流すことで、エアロ性能を高めています。また、頂点の大きなNACAダクトが、通気性を高め、空気の流れを最小限に抑えています。

新たなVelocisは、トレックが誇るOCLVカーボンを素材の一部へ採用し、軽量性を高めています。また、通気性が前作より約40%向上し、レース中は頭部の熱を放出し、高いライドパフォーマンスを維持します。

共に、ラインナップとして初めてMips Airを搭載し、通気性と軽量性を高めています。また、360°BOAダイヤルフィットシステムにより、より多くのサイクリストの頭部にフィットするようになりました。

■ラインナップ

Trek Ballista Mips ロードヘルメット

  • 価格:34,900円(税込)
  • 重量:275g (Mサイズ)
  • サイズ:M, L
  • カラー:White, Purple Flip, White/Nautical Navy, Black
  • フィット:ユニバーサル

Ballistaの詳細はこちら

Trek Velocis Mips ロードヘルメット

  • 価格:39,900円(税込)
  • 重量:260g (Mサイズ)
  • サイズ:M, L
  • カラー:Crystal White, Dark Aquatic, Black, Crystal White/Nautical Navy, Viper Red/Cobra Blood
  • フィット:ユニバーサル

Velocisの詳細はこちら

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカー NEWS】フィジーク トライアスロン専用シューズ「TRANSIRO HYDRA」シリーズ

フィジークより、新しいトライアスロンシューズがリリースされた。

昨年のWTCS横浜大会で優勝のテイラーブラウンなどトップ選手からのフィードバックを活かし造られているフィジークのトライアスロンシューズだ。今回は、前作をベースにアップデートしている。特に通気性、脱着などを強化したもので、フィジークらしいアッパーのマテリアルが、通気やフィット性など快適性を高めている。

フィジークは、サドルから始まり、シューズ、ハンドル周りなど「身体との接点」にこだわりの注力をしているメーカーだ。プロサイクリストのサポートからフィードバックをベースに、開発の難しいトライアスロン用のシューズ繋げている。また、「質感」は極めて繊細かつ上質に仕上げていることも大きな特徴だろう。

そして、シューズの「フィット性」は言うまでもなく極めて重要となる。全体のホールド感、ソールの固さなど実際に試着して決定することになる。ショートでは脱着は重要だが、ロングでは、快適性が重要となる。どのようなレースをターゲットにしているかということも、加味しなければいけない。

以下、メーカーNewsとなる。

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アスリートのためのデザイン

持てる全てのパフォーマンスを発揮し、自らの記録を打ち破るという高い目標を持つアスリートにとって、素早くバイクに乗り最短時間でトランジションをクリアできるシューズの存在は欠かすことができません。アスリートからのフィードバックを基に好評だった前作をブラッシュアップし、更なる通気性の向上とスピーディーな着脱を実現しました。ソックスを履かずに着用できるソフトな履き心地とホールド力を両立したアッパー。スムーズに足を入れ素早く固定できるベルクロストラップクロージャーとプルストラップ。濡れた足もすぐに乾く最大限の通気性。その全てがアスリートをサポートします。

 

fi’zi:kが開発した「AEROWEAVE」は、軽量ナイロン繊維と熱可塑性ポリマーフィラメントを織り交ぜた革新的な素材です。ロードシューズで採用されてきたこの素材を進化させた新型アッパーは、他のどの素材も圧倒する高い通気性とホールド力を備え、足を常にドライに保ちます。アウトソールにも最大限の通気性と最高レベルの剛性を確保する、R2カーボンソールを採用。

TRANSIRO HYDRA AEROWEAVE CARBON(トランジーロ ハイドラ エアロウェーブ カーボン)

アッパー:Aeroweave メッシュアッパーアウトソール:ユニディレクショナル フルカーボン R2 アウトソールスティフネスインデックス:ソールの剛性感 10/10

重量: 225 gサイズ: 36-45 (37~44 ハーフあり)

カラー:ホワイト/レッド/ブルー、ホワイト/シルバー

税込定価:¥40,000-

 

3Dエアメッシュアッパーは通気性に優れ、ソフトな履き心地が特徴。R2カーボンソールからインスパイアされた形状とシルエットを持つ、新設計R5アウトソールを採用。足先のベントホールから風を取り込み、シューズ内の蒸れを防ぎます。

TRANSIRO HYDRA(トランジーロ ハイドラ)

アッパー:3D エアメッシュアッパーアウトソール:R5 ナイロンアウトソールスティフネスインデックス:ソールの剛性感 6/10

重量: 233 gサイズ: 36-45 (37~44 ハーフあり)

カラー:ホワイト/ブラック、ホワイト/メタリックレッド、ホワイト/メタリックブルー、ホワイト/メタリックアクアマリン

税込定価:¥20,900-

 

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】プロファイル 43ASCカーボンエクステンション

プロファイルデザインより、新型のエクステンション43ASCがリリースされた。

昨年KONAではすでにお披露目されていたDHバーのエクステンションだ。昨今、エアロダイナミクスを狙った有機的なデザインが目立っていたため、その意味では第一人者的メーカーのプロファイルとしては遅れていた感があった。待望のリリースと言うことになる。

まず、外観だが、平面的に見ると、さほどボリュームを感じないが、実際は、十分な存在感を放っている。やはり「今」を象徴するデザインで、人気が出ることは必至だろう。また、このような特殊形状の場合、長さ調整に制限があり、短くセットすることに限界がある。つまり、前腕が短い場合、ベストセッティングが難しくなると言うことだ。先端のグリップ部とアームレストの距離設定をよく確認してから決めたい。

ここでは、新型形状のリリースとなるが、DHポジションについては、本来考えておくべきことが多岐に渡っている。(関連記事:http://triathlon-geronimo.com/?p=43645

以下、メーカーNewsとなる。

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快適性の向上と空気抵抗の削減を可能にするカーボンエクステンションバー「43ASC カーボンエクステンション」発売

CFD解析によって最適化され、強度と剛性を犠牲にすることなく、重量と空気抵抗を最小限に抑えた最新トレンドのカーボンエクステンション「ASC(Aero Shaped Carbon)」

43 ASC CARBON EXTENSION(43ASC カーボンエクステンション)

素材:カーボンクランプ径:22.2mm長さ:400mm最小突き出し量:クランプ先端より290mmライズ:107mm (底部から最上部まで)オフセット:16mm

税込定価:¥38,000-

 

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】ライスピュレ 新たに「巨峰味」登場

ライスピュレに巨峰味が追加となった。

今やトライアスリートの定番補給食となったライスピュレ。「お米」をベースに歯応えのある「ゲル状」は消化も良く、腹持ちが良い。ご存知「宮塚英也」が開発の監修を務めているが、選手時代にお米で出来ている「ういろう」を使っていたことから端を発している。天才の感性が生きた本物と言えるだろう。

以下、メーカーNewsとなる。

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《 日本人のエネルギー補給に適したお米の補給食 “ライスピュレ” 》

新たに『 巨峰味 』が登場した パラチノース配合の「食べる」サプリメント

トライアスロンはもちろん、サイクルロードレース、マラソン、トレイルランニングなど あらゆるエンデュランススポーツに役立つ補給食として開発されたライスピュレ。その名の とおり、日本人に馴染みのあるお米をベースに、日本人のエネルギー摂取に適した成分配合 を研究して生まれたサプリメントです。

成分に、ゆっくり消化吸収され血糖値 が上がりにくいパラチノースを加え、ア スリートのエネルギー摂取に適した理想 の補給食を具現化。

今回、新たに『巨峰味』を加 えて全4フレーバーがラインアップ。好 みにあわせて使い分けるなど、バリエー ション豊富な点も特徴といえます。

■このライスピュレの商品開発を監修したのは 元トッププロの宮塚英也。 ロングディスタンスの世界最高峰であるアイア ンマン世界選手権で日本人最高位(9位)を含 む2度のトップ10入りを果たし、宮古島トライ アスロン4勝を挙げるなど、長年にわたりトラ イアスロン界を牽引してきたアスリートです。

彼がレース時の補給食として愛用していたのが 米粉を主成分とした『ういろう』で、そのノウ ハウ&優位性をアスリートのために商品化しよ うという発想から生まれたのがライスピュレな のです。

ライスピュレの公式サイト:https://hidear.net/rice

株式会社ハイディア:https://hidear.net

 

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【IRONMAN Press】IRONMAN ATHLETES’ CHOICE AWARDS

– Cairns Airport IRONMAN Asia-Pacific Championship Cairns and IRONMAN 70.3 Rwanda earn Top Honors (Photo : Korupt Vision)

 

2022年のIRONMAN ATHLETES’ CHOICE AWARDSが発表された。

2022年に開催された50のIRONMANの中で、Cairns Airport IRONMAN Asia-Pacific Championship Cairns は、総合満足度で最大の栄誉を獲得し、118のIRONMAN 70.3の中では、 IRONMAN 70.3 Rwanda はトップの栄誉を獲得している。

また、友達に勧めたいレースとして選ばれたのは、「IRONMAN Kalmar Sweden」と「IRONMAN 70.3 Michigan 」となっている。その他、馴染みのないレースもあるが、世界にはまだまだ多くの魅力的なレースがある。IRONMAN Tripを楽しみたい。

以下、大会NEWSとなる。

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IRONMAN ATHLETES’ CHOICE AWARDS ANNOUNCED FOR IRONMAN AND IRONMAN 70.3 TRIATHLONS AROUND THE GLOBE

TAMPA, Fla. (March 17, 2023) – IRONMAN today announced the global results for the IRONMAN® and IRONMAN® 70.3® Athletes’ Choice Awards, highlighting the highest-scoring events in a variety of categories based on athlete surveys from all the 2022 IRONMAN® and IRONMAN® 70.3® races from around the world. Out of the 50 IRONMAN Series triathlons that took place in 2022, globally, the Cairns Airport IRONMAN Asia-Pacific Championship Cairns race earned the biggest honor in Overall Satisfaction. Out of the 118 IRONMAN 70.3 series events that took place in 2022, globally, the IRONMAN 70.3 Rwanda race took top honors in Overall Satisfaction. Results for the 2022 Global Athletes’ Choice Awards were gathered from post event surveys sent to all athletes who completed an IRONMAN or IRONMAN 70.3 race. Surveys were based on a five-point satisfaction scale and encompassed multiple categories including: Most Recommended Race, Overall Swim Experience, Overall Bike Experience, Overall Run Experience, Overall Satisfaction, Overall Venue Experience, Overall Host City Experience and Post-Race Celebration Experience, among others. Nearly 65,000 total survey respondents gave feedback to decide the winners for each category of IRONMAN and IRONMAN 70.3 events, marking a major accomplishment for the winning events and their host communities. Below are the top performers in each category for the IRONMAN and IRONMAN 70.3 Global Series events:

  • Best Overall Race
    • Cairns Airport IRONMAN Asia-Pacific Championship Cairns
    • IRONMAN 70.3 Rwanda
  • Best Swim Course
    • IRONMAN Chattanooga, part of the VinFast IRONMAN North America Series
    • Enea IRONMAN 70.3 Gdynia
  • Best Bike Course
    • IRONMAN Switzerland Thun
    • ISUZU IRONMAN 70.3 Durban
  • Best Run Course
    • Certified Piedmontese Beef IRONMAN Tulsa, part of the VinFast IRONMAN North America Series
    • IRONMAN 70.3 Oregon
  • Will Recommend To A Friend
    • IRONMAN Kalmar Sweden
    • IRONMAN 70.3 Michigan
  • Overall Venue Experience
    • Itaú BBA IRONMAN Brazil
    • IRONMAN 70.3 Egypt
  • Overall Host City Experience
    • Enea IRONMAN Gdynia
    • IRONMAN 70.3 Port Macquarie
  • Post-Race Celebration Experience
    • IRONMAN Kalmar Sweden
    • Itaú BBA IRONMAN 70.3 Fortaleza

* Top-3 results & honorable mentions of each category listed in appendix  To view the full list of 2022 Global IRONMAN Athletes’ Choice Award results, please visit www.ironman.com/2022-athletes-choice-ironman for IRONMAN events and www.ironman.com/2022-athletes-choice-ironman-703  for IRONMAN 70.3 events. Limited spots remain in many of the most popular IRONMAN and IRONMAN 70.3 triathlons globally. Athletes are encouraged to check out open IRONMAN and IRONMAN 70.3 events globally by visiting www.ironman.com/races. For more information on the IRONMAN brand and global event series, please visit www.ironman.com.

IRONMAN 70.3 Rwanda race takes top honors in Overall Satisfaction in the IRONMAN 70.3 Global Athletes’ Choice Awards – (Photo : Global Events Africa)

 

APPENDIX A: Top Results for each category

【Show】CYCLE MODE TOKYO 2023 出展ブランド

今年もサイクルモード東京2023が開催される。

今年は4/15~16に開催される本イベントは交通アクセスの良さから人気となっているビッグイベントだ。そして、気になる出展ブランドが発表となっている。

今年は宮古島トライアスロンと同じ日程となっている。

以下、主催者Newsとなる。

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★出展ブランドを公開!

4月15日(土)~16日(日)に東京ビッグサイトで開催する日本最大級のスポーツ自転車試乗・展示イベント「サイクルモード東京2023」の出展ブランドを公開しました。国内外の有名自転車関連ブランドが東京に集結!お目当てのブランドをチェックしよう!https://www.cyclemode.net/brand/

■公式サイト: https://www.cyclemode.net

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka