2018年のアイアンマンワールドチャンピオンシップが終わった。(KAILUA-KONA、Hawai’i)
気温は、30℃近かったが、風のない絶好のコンディションで好記録ラッシュとなったレースだった。 ディフェンディングチャンピオンのPatrick Lange(DEU)は、7:52:39で昨年に続き2度目の優勝となった。この「SUB8」は歴史的な快挙でもあり、スピード化された「総合力」が絶対条件となることを示している。Daniela Ryf(CHE)も8:26:18で4連覇となった。この8時間30分を切るタイムも脅威的なタイムだ。当然、この二人のタイムは、大会レコードとなっている。
2位のBart Aeronouts(BEL)も7:56:41のタイムでSUB8、3位のDavid McNamee(GBR)も8:01:09の好タイムだった。女子は、Lucy Charles (GBR) が 8:36:34で昨年と同じ2位、3位は、Anne Haug (DEU)が8:36:34だった。
男子のタイムは、一気にそのレベルを上げた。今までは8時間30以内というのが一つの目安だった。コンディションがよければ、8時間15分以内、そうでなければ、8時間30分以内。そんなイメージがあったが、15分以上その目安を縮めたのだった。
そして、女子は、2位と約10分差があり、男子のSUB8も驚かされたが、Ryfのパフォーマンスはパーフェクトであり、圧勝だったと言えるだろう。また4勝は、2012年に引退したChrissie Wellingtonと並ぶ記録であり、最多優勝8回のPAULA NEWBY-FRASER、6回のNatascha Badmannに次ぐ3位の記録である。
今回のレースは条件が良かったとは言え、40周年に相応しいNewレコードの多いアイアンマンとなった。そして、女子のパフォマンスアップは、男子との差が縮まっていることを感じさせる、今後の展開が楽しみな今回のレースだった。
Top five professional men’s results:
SWIM | BIKE | RUN | FINISH | ||
1. Patrick Lange | DEU | 00:50:37 | 04:16:05 | 02:41:31 | 07:52:39* |
2. Bart Aeronouts | BEL | 00:54:07 | 04:12:26 | 02:45:42 | 07:56:41 |
3. David McNamee | GBR | 00:49:31 | 04:21:19 | 02:46:03 | 08:01:09 |
4. Tim O’Donnell | USA | 00:47:45 | 04:18:46 | 02:52:34 | 08:03:17 |
5. Braden Currie | NZL | 00:49:28 | 04:17:18 | 02:53:39 | 08:04:41 |
6. Matt Russell | USA | 00:54:02 | 04:12:58 | 02:52:56 | 08:04:45 |
7. Joe Skipper | GBR | 00:50:53 | 04:15:41 | 02:54:16 | 08:05:54 |
8. Andy Potts | USA | 00:49:33 | 04:18:51 | 02:56:27 | 08:09:34 |
9. Cameron Wurf | AUS | 00:50:51 | 04:09:06 | 03:06:19 | 08:10:32 |
10. Michael Weiss | AUT | 00:54:14 | 04:11:28 | 03:00:03 | 08:11:04 |
*indicates new course best
Top five professional women’s results:
SWIM | BIKE | RUN | FINISH | ||
1. Daniela Ryf | CHE | 00:57:27 | 04:26:07* | 02:57:05 | 08:26:18* |
2. Lucy Charles | GBR | 00:48:14* | 04:38:11 | 03:05:50 | 08:36:34 |
3. Anne Haug | DEU | 00:54:21 | 04:47:45 | 02:55:21 | 08:41:58 |
4. Sarah True | USA | 00:52:06 | 04:49:19 | 02:57:38 | 08:43:43 |
5. Mirinda Carfrae | AUS | 00:58:18 | 04:46:05 | 03:01:41 | 08:50:45 |
6. Sarah Crowley | AUS | 00:54:19 | 04:43:09 | 03:10:30 | 08:52:30 |
7. Kaisa Sali | FIN | 00:58:23 | 04:44:32 | 03:06:04 | 08:54:28 |
8. Angela Naeth | CAN | 00:58:28 | 04:42:26 | 03:11:12 | 08:57:36 |
9. Corinne Abraham | GBR | 00:58:44 | 04:38:16 | 03:16:27 | 08:57:55 |
10. Linsey Corbin | USA | 00:58:24 | 04:48:30 | 03:07:15 | 08:58:58 |
*indicates new course best
【Topics】
・Patrick Lange(DEU)がアイアンマンワールドチャンピオンシップにおいて7:52:39で初のSUB8を達成した。
・Langeのマネージャーでもあり、選手でもあったJan Sibbersenが46:30で20年振りにスイムのコースレコードを出した。
・KyleとBrent Pease兄弟は、1999年のDick and Rick Hoyt親子以来の「Special Team」として完走している。
・Liz McTernan(GBR)はハンドサイクリストとして2位となったが、女子としては1位で14:21:13のタイムは、2013年のMinda Dentler(USA)の記録を更新している。
・Hiromu Inadaは、85歳11カ月で最年長のアイアンマンとなり、85-89エイジ別優勝となった。
・2位のBart Aeronaut(BEL)も7:56:41でサブ8を達成している。
・Daniela Ryf(CHE)は、8:26:18で、自身の持つ8:46:46(2016年)を大幅に更新し大会レコードとなった。
・Lucy Charles(GBR)は、Jodi Jacksonの48:43(1991年)を上回る48:14で、スイムのコースレコードを出した。
・Cameron Wurf(AUS)自身が昨年出した、バイクコースレコード、4:12:54を更新し、4:09:06で、Newレコードとなった。
・Ryfは4:26:07で17年振りに女子のバイクコースレコードを更新した。
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「2018のコナが終わった。そして、2019が始まる!」