KONA 2017 ~ IRONMAN SUNDAY ~

アイアンマンレースは、土曜日開催、一夜明け、選手も町もその緊張から解放された静かな日曜日だ。

夕方のアワードパーティーで全てのスケジュールが終わる。それまでは、選手も最後のコナを楽しんでいる。ここはハワイ、レースはどこでもできるが、やはり南国のロケーションは最高だ。

ドトールコーヒー「MAUKA MEADOWS」。ここを訪れ15年が経った。ドトールの美味しいコナコーヒー、インストルメンタルのハワイアンBGM、標高の高さによる低めの気温、そして、優しい至福の風が吹いている。特に選手にとっては、心身ともに癒されるひと時となる。

2003年当時$60で植樹できたコーヒーの木は、チームの木として、また来年もみんなで来られるよう祈っている。

18時から始まるアワードだが、30分前には長蛇の列となる。やはり良い席を取るために並ぶのだ。今年は、「ATHLETE」という枠がなくなっていて、VIP以外は、全員「GENERAL」で入場となっていた。

今回のレースでは、記録更新や好タイムのラッシュで、一つの話題であるとMCもその盛り上がりを伝えている。ルーシーのスイム、ワーフのバイク、ランゲのランなど、より「高速化」したアイアンマンは、特に2015年フロデノの優勝以降、その進化は著しい。

リフの走りは、安定し、盤石に見えていたが、そうではなかった。「コンディションは、ローラーコースターのような状態で負けそうになりながらも、諦めず耐え、勝利できた。」と喜んでいた。そして、「フロデノが不調でも諦めず、最後まで走り切ったことは励みになった。」と讃えていた。

常に感謝し、謙虚なランゲは、他者の記録を破るたびに謝ってしまう、そんな心優しい好青年だ。昨年は、マークアレンのランコースレコードを破り、今回も2011年のアレキサンダーのコースレコードを6年ぶりに更新している。「夢がかなった、レースの全ての瞬間を楽しんだ。」と喜びを語っていた。スピーチ全体もレースのことより、関係した全ての人に対して感謝の気持ちでいっぱいだった。

これで、2017年のアイアンマンワールドチャンピオンシップが幕を閉じた。

 

 

「See You Next Year KONA 2018!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka