【16Newモデル情報】 トレック New Madone 世界同時発表

Asset_309165

 

新型マドンがWEBで世界同時発表となった。

エアロダイナミクスに優れたモデルで、振動吸収性など快適性も高い。また、サイズ違いも剛性や重量など固有のバランスも実現。そして、究極のインテグレーションが、機能と美しさを両立させた。

詳しくは、http://www.trekbikes.co.jp/jp/ja/bikes/road/performance_race/madone/

現物は来週開催される発表会で確認したい。http://triathlon-geronimo.com/?p=2290

.

「エアロロードのバトルが楽しみになってきた。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【取材予定】アイアンマン・ワールドチャンピオンシップ ~すべてがここから始まる~

IMG_8369-2

トライアスロンの最高峰、IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP まで、3ヶ月となった。

トライアスロンは、10月から始まり、10月で終わる。今年で37周年となるアイアンマンは、プロ選手とトップエイジが出場できるアイアンマントライアスリートにとって最もステイタスの高いレースとなる。現在、世界各地で40の予選レースから勝ち上がってきた選手が、「世界での位置」を確認するためにハワイに集結する。プロはもちろんだが、エイジ選手も最高の仕上がりで臨むレースが聖地コナで開催されるアイアンマンワールドチャンピオンシップなのだ。プロ選手は誰が勝ってもおかしくない、バイクとランのレベルの高さがある。トライアスロンの盛り上がりに繋がるエイジ選手のレベルも、上がっている。サブ10(10時間を切ること)での順位を見ると、下記のようになっている。

年度 SUB10 参加人数 レベル
2005 368位 1797人 20.5%
2006 363位 1786人 20.3%
2007 313位 1836人 17.0%
2008 307位 1808人 17.0%
2009 282位 1853人 15.2%
2010 459位 1927人 23.8%
2011 461位 1918人 24.0%
2012 345位 2038人 16.9%
2013 624位 2134人 29.2%
2014 395位 2187人 18.1%

過去10年を観ると、直近5年のレベル(参加人数に占めるサブ10の比率)が高くなっている。昨年は、強風の影響もあり、落としているが、35周年の2013年では、一気に上がっている。2009年では、「世界の300位」だったが、2013年では、10時間を切っても624位だったということだ。この数値もやや特異な数値かもしれない。今年の結果が重要となる。レベルが高くなるということは、トライアスロン人口にも繋がっている可能性があるからだ。一定層で盛り上がっている可能性も否定できないが、一つの参考値となるのではないだろうか。もちろん、選手には申し訳ないが、今年のサブ10が700位くらいまで落ちていれば、良い傾向と判断したい。

更なる盛り上がりが期待できるということだろう。

.

■開催日 2015/10/10(日)ハワイ現地時間

■競技

スイム2.4mile / バイク112mile / ラン26.2mile

※詳しくは、下記HPへ

http://ap.ironman.com/triathlon/events/americas/ironman/world-championship.aspx#axzz3eVo5aNf8

IMG_9068-2

2004~2006年以来、ベストサイクリストが勝った昨年のハワイ。昨年はコナの強風がバイクで明暗を分けた。昨年のルミナハワイ特集の中で、マークアレンが、「男子は予測不可能」と言っている。成長株もいれば、ゴールドメダリストのオリンピアンもいる。そして、バイクが強い選手は、強風により本領発揮できた。レースにきっちり合わせ、「運」も味方につけた選手が勝つ。そんな、エキサイティングなライブがまた開催される。

昨年のレポート: http://triathlon-geronimo.com/?cat=3

BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【取材予定】 トレック New Madone 発表

Nmadonelau

来る7/9(木)にトレック「New Madone」が正式発表となる。

トレックは、アメリカンの代表であり、No.1スポーツバイクブランドだ。昨年発表、ほぼ2015年の今、現行モデルとしてエモンダがその軽量性と登坂性能で話題となっている。そして気になっていたのが「エアロ系」だ。エアロのラインナップが減り、ブランクになっていたが、ついに待望の新型マドンがリリースされる。究極のエアロデザインとインテグレーションを実現した、「エアロロード」が完成した。

7/1(水)世界同時発表で、WEB公開される。そして、その話題の「現物」を一足先にレポートしたい。

.

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【16Newモデル情報】 ZOOT ~Race & Training~

IMG_0461

本日は、ズートの2016年モデルの展示会が開催された。

ズートは、1983年創業のハワイ、コナで始まったトライアスロンブランドだ。アイアンマンの歴史が今年で38年目となるので、やはりトライアスロンの老舗ブランドと言える。現在は、ウエアの他に、ウェットスーツ、シューズ、アクセサリーも展開する、用品の総合ブランドとなっている。

IMG_0454

まず、ウエアに関しては、各社注力傾向のある、「袖付き」ウエアだ。ハワイアイアンマンでは、一昨年あたりからトップ選手が使用するようになり、話題となっていたアイテムだ。カラーが追加となった。やはり、肩、背中などの日焼けによるダメージは、気になるところだ。炎天下で長時間開催されるミドルやロングのレースには、極めて有効的となるだろう。もちろん、通常のトライジャージやショーツなども多く展開している。

IMG_0440

ニューモデルのMAKAI(マカイ)メンズ。トライアスロンのレース用モデルで、お得意の継ぎ目が当たらないベアフィット、包み込むようなフィット性、クイックトランジットのためのシューレースや通気性など、トライアスロンのレースでの必要な機能はすべて備えている。

IMG_0446

同じくMAKAI(マカイ)ウィメンズ。昨日はもちろんメンズと同様。トライアスロンレースにおいて、十分な機能を有している。

IMG_0447

そして、このカラー “ Kaleidoscope ” が特徴的で特長だった。

IMG_0468

カバーフォトのメンズもそうだが、特にウィメンズは、シューズとウエアのトータルコーディネートが可能。ウエアもこのアイテムだけではなく、ピンクベースのカラーやトライスーツなどのアイテムも揃っている。

IMG_0449

このモデルは、SOLANA2(ソラナ2)。2016年では、トライアスロントレーニングにも注力。レースよりもトレーニングで使用する時間の方が長い。当然ながらレース用とトレーニング用が必要となる。結果的には、ズートは、トライアスロンのイメージが強かったが、ジョギング、マラソン、ウルトラマラソンなど、全体的に使用できるブランドになって来ているのだ。逆に、ベアフィットなど、トライアスロンの特徴的な「裸足」のランニングに対するノウハウから、マメの出来易い人などにも良い可能性が高い。もちろん、このモデルだけではなく、ズートのラインナップはすべてベアフィットとなっている。

IMG_0452

これは、ソラナ2のもう一つのカラー。このモデルは人気のあったソラナの改良型。アッパーの素材などの変更で、フィット性、通気性を向上させている。また、シューズのラストに変更はないが、ソールのつま先側が幅広くなり、安定性が更に向上しているのが特長。

IMG_0473

手前のモデルがDEL MAR(デルマー)、奥のモデルが、DIEGO(ディエゴ)。セーフティからウルトラマラソンまで幅広く使用できる。

IMG_0484

ウェットスーツは継続。レディメイドのウェットスーツとしては、一押しだ。生地が柔らかくフィット性が高い。オーダーメイドももちろん良いが、既製品も侮れなくなってきている。

IMG_0498

ランアイテムは、デザイン性が高く、お洒落なものが多かった。今回ジオメトリックパターンが目立ったが、このブルーのレディスモデルはカタログのカバーにも使用されているとてもクールなデザインでオススメ。

.

.

「入荷は来春とのこと。お忘れなく!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【取材予定】 スペシャライズド Five More Minutes

vengevias

スペシャライズドより、究極のエアロロードがリリースされる。

今回はバイクの他に、ホイール、タイヤ、ヘルメット、シューズ、ウェアの6アイテムで、走行距離40kmにおいて、5分以上の短縮となるとのこと。特にバイク、そして、ブレーキの納まりが気になるところだ。

詳しくは、メーカーHPにて。 http://www.specialized.com/ja/ja/5minutes/

2IMG_8027

スペシャライズドは、先日の横浜大会でも「圧勝」のブランド。更なる進化に大きな期待がかかる。

《WTS横浜大会総括》 http://triathlon-geronimo.com/?p=1283
.
.
「詳しくは、7/16の発表会をレポートします。」
BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【取材予定】 ピナレロ展示会

lamodanuova2016

来る7/1(水)にピナレロの2016年モデルが正式発表となる。

ピナレロは、イタリアンの代表格、そのピナレロの顔と言えばドグマF8、サーベロのP5にあたる、ロード界トップのバイクだ。ドグマを筆頭に、その技術をフィードバックしたラインナップ、そして、2016年の新型モデルもリリースなど、話題も多い。下記の写真のようにハワイアイアンマンでも、究極TTモデルの「ボリデ」も使用されている。一般的ではないが、トライアスロンへの注力も期待したい。

IMG_9806改

IMG_9808

IMG_9814

 

 

 

今までは販売店を主に開催していましたが、今年から、時間帯を区切って一般の人も見ることが出来ます。詳しくは、下記、メーカー情報をご確認下さい。

11247969_829474780475257_1010154358323269618_n

《最近のピナレロ公式NEWS》

2012年ツールドフランス覇者、ウィギンスのアワーレコード更新。

詳しくは、http://www.riogrande.co.jp/news/node/45445

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////

この度ピナレロジャパンでは、一般ユーザー様を対象にしたピナレロ2016ニューモデル展示会「la moda nuova 2016 Pinarello New Model Collection」を2015年7月1日、横浜 桜木町の日石横浜ホールで開催します!

当日は話題のGANシリーズをはじめDOGMA K8-SやDOGMA F8 DISCなどピナレロの最新モデルをいち早くご覧いただけます。
当日は特に招待状などは必要ございませんので、お近くの方はお仕事帰りにぜひお立ち寄りください。
※会場内の混雑がある場合は、一時的に入場を制限させていただく場合があります。

「la moda nuova 2016 Pinarello New Model Collection」
日時:2015年7月1日 18:30〜20:00
場所:桜木町・日石横浜ホール(神奈川県横浜市中区桜木町一丁目1番地8
アクセス 
http://www.nybldg.jp/access/index.html

//////////////////////////////////////////////////////////////////////////

「是非、行ってみて下さい。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン   Report

 

IMG_8902改

⑥No.1バイクに観る

IMG_0175改IMG_9955

                  ⑤Kona Pro Rankings “ KPR ”                                                           ④トライアスロンBike vs ロードBike

0IMG_0392改IMG_0018

                         ③TEAM・Y photo                                                                           ②速報 BIKE COUNT

IMJ70.315

アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン

【15IM70.3ジャパン】 ⑥No.1バイクに観る

このアイアンマン70.3で最も使用されていたバイクは、サーベロ。

今回使用されているサーベロを詳細に分析してみた。トライアスロンとロードの比率は先日報告した通りだ。(http://triathlon-geronimo.com/?p=1742)85%を超える選手が「トライアスロンバイク」を使用しているブランドだ。では、そのサーベロの中身はどうなっているのか。モデル別の台数が、以下の通りとなっていた。

順位 モデル 使用台数 使用率
1 P3 99台 52.7%
2 P2 34台 18.1%
3 P5 18台 9.6%
4 S5 11台 5.9%
5 P4 7台 3.7%
6 S2 6台 3.2%
7 RS 4台 2.1%
8 R3 3台 1.6%
9 P1 2台 1.1%
9 S3 2台 1.1%
11 S1 1台 0.5%
11 R5 1台 0.5%
合計 188台

「サーベロP3」が使用率No.1バイクなのだ。今や誰でも想像がつく結果ではあるが。P2が少なかったこと、P5が少し落ち着いてしまったことなどが、観れる。S5は高額にも関わらず健闘、P4は、販売期間が短く終わったモデルなので少ない。

サーベロP3は、確かに「キング」であり、「レジェンド」となったが、「P3」というモデル名は、超ロングセラーモデルだ。2006年モデルから国内入荷が始まり、今年で9年目となるのだ。ここでは、更にP3を分析してみた。年代別の台数が以下の通りだった。

モデル 年式 時期 台数
Classic P3 2006年 1台
2007年 2台
2008年 3台
2009年 1台
2010年 6台
2011&12年   29台
2013年 8台
New P3 2014年(仮) 2013年7月頃~ 43台
2015年(仮) 2014年11月頃~ 6台
合計 99台

まず、P3は、現行型とそれ以前の旧型に分かれる。ご覧の通り、現行の「New P3」がダントツだった。続いて旧型の「Classic P3」となっていた。現行がリリースされ2年近く経つので、「世代交代」となったP3だが、「キング&レジェンド」と呼ばれる所以は、旧型が作った歴史だ。2005年からアイアンマンでのシェアトップ10連覇を記録、2008年からは、400台オーバーを維持、そんなところから、そう呼ばれている。現在の「トライアスロンバイク」の礎となったモデルでもあるだろう。

さて、この「新旧」のP3は毎年ハワイで気になっていた。古いモデルを乗っている選手もいれば、NewP3もいる。高額なP5もたくさんいる。サーベロは、長期間トップを維持しているので、当たり前かもしれないが、ややオールドモデルとなる2010年以前のモデルもかなり目立っているのだ。ここで思うことは、次もサーベロを選ぶのだろうか?ということだ。上記のP3データを見ても、99台中49台が現行型、旧型は50台と上回っている。この旧型に乗っている選手が次も「サーベロ」だろうか?ハワイでは、「トレック&スペシャライズド連合軍」が迫っている。正確には、「勢い」を感じるそんな2ブランドとなっている。サーベロは、そんな中「次に」また選んでもらうことは簡単ではない状況になりつつある。ピンチをチャンスに出来るか、サーベロの飛躍に期待したい。

サーベロには、独走していてもらいたい。なぜかと言えば、「エアロダイナミクス」にもっともこだわるブランドであり、数少ない「レーシングバイクオンリー」の頑固なブランドだからだ。車で言えば「F1」のみを造っている。こんな面白いメーカーはない。やや「神格化」した流行があるのも事実だと思うが、こだわりの「サーベロ」は、アイアンマンが37年経ち、これから50年、100年となっても、恐らく越えることのできないブランドになるだろう。

最後に歴代のP3を紹介しよう。全てセントレアで使用されていたものだ。見事に歴代が揃っていた。時を超え幅広く使用されているP3の存在感は、当たり前過ぎてあまりない。実数より多く感じるスペシャライズドやオルベアが気になってしまった。。。


06IMG_8744改

【2006年モデル】

カーボンクロスのブラックにレッドの胴巻きデザインがクラシカル。前年のCSC活躍によりフィーバーとなったP3の初代モデル。P3の文字の下に書かれていた「carbon」は、当時アルミのP3も存在したため、区別するためのネーミングだった。フォークは、WOLF TTだった。

07IMG_8436改

【2007年モデル】

2006年のカラーをホワイトにしたモデルだ。昨今、「トライアスロンバイク」が当然になってしまったが、日本国内においては、この2007年がその「元年」と言っても良いだろう。長く流行っているようだが、本格始動してまだ8年と観ている。2007年元年の代表格がこのP3だ。

08IMG_9613改

【2008年モデル】

この年のP3は派手なカラーリングとなった。「CSC」のロゴが大きく入り、カーボンも略して「P3C」と呼ばれた。このモデルからフォークが「3T製」となったが、写真のバイクは、26インチのためトゥルーテンパーのWOLF仕様となっている。

09IMG_8341改

【2009年モデル】

精悍なイメージとなった2009年モデルから「P3」表記となった。クウォータ、トレック、キャノンデール、シーポなどライバルが犇く中で人気のあったモデルだ。このあたりからモデルチェンジがささやかれていたが。。。

10-1IMG_8864改

【2010年モデル①】

この年からデザインが変わってきていた。またシートピラーがつや消しのやや粗い造りから、黒塗りのきれいな仕上げに変わった。歴代で最もシンプルなデザインだった。

10-2IMG_8450改

【2010年モデル②】

これも同じ2010年ながら、「完成車仕様」のカラーだ。フレームセットでは存在しないため、台数少ないモデルだった。現在ほど完成車が多くなく、フレームから組上げるパターンが多かったためだ。

11~12IMG_9045改

【2011~12年モデル】

2011年と12年に販売されていたモデルだが、2012年頃から「イヤーモデル」の設定がなくなり始めていた。2年続けてカラーチェンジなしと残念に思っていたが、イヤーで区分けされていなかったので、過去最長の販売期間となったモデルだ。

13IMG_8549改

【2013年モデル】

2013年では、完全にイヤー設定ではなかった。このカラーも希少なモデルで、旧型と現行型を「繋ぐ」モデルだった。そのため、デザインが、現行型に似ているのだ。つや消しで精悍だった。

14IMG_8819改

【2014年モデル(仮)】

現行型の初代のモデル。2013年のデザインを踏襲している。2012年のP5リリース以来、タイミングが一年遅れ、待望のデビューとなったモデルだ。やはり、マイナーチェンジしないままの旧型は長過ぎたと思う。完成度は、高く、Di2対応、ストレージ、仕上げなど、遅れを取り戻した。つや消し塗装の汚れが気になった。

15IMG_9460

【2015年モデル(仮)】

これが、昨年11月からデリバリーが始まった最新現行モデル。カラーリングのみの変更だが、全く違うイメージに仕上がった。入荷時は、「P3」と気が付かない人もいたくらい。下部のホワイトの塗り分けが微妙に思えたが、現物はクール、カラーチェンジは成功した。

.

.

「不動の地位」を築いたサーベロだが、90年代同様の「三つ巴戦」も予想される。90年代は、ケストレル、キャノンデール、トレックの3ブランドが勝ったり負けたりだったが、2010年代後半では、サーベロ、トレック、スペシャライズドでバトルとなるだろう。特にスペシャライズドの今後が気になるところ。サーベロも更なる進化で引き離したい。

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【15IM70.3ジャパン】 ⑤Kona Pro Rankings “ KPR ”

IMG_0175改

全体的には、「エイジ」のためのレースであり、以前の記事の通り、「交差点」の大会が、アイアンマン70.3セントレアだ。

ただ、文字通り「アイアンマン」のシリーズ戦であり、「プロ」の世界でもある。「アイアンマン」と「アイアンマン70.3」の違いは、フルかその半分の距離かの違いがレースの違いとなるが、プロにとっては、違う意味がある。ショート上がりで現時点では、アイアンマン70.3を主戦場とする選手もいるが、プロにとっては、やはりハワイで開催される「IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP」に出場し、もちろん優勝を狙いたい。

昨今、「オリンピック」というブランドに押されがちだが、アイアンマンは、元祖の大会であり、例えれば、自転車のツールドフランス、サッカーのワールドカップなどと同様、トライアスロンの「最高峰」は、ハワイのアイアンマンなのだ。プロ選手だけではなく、鍛え上げられたエイジ選手も出場できる。また、トライアスロンの特徴的な「エアロダイナミクス」を追及した最新バイク機材が使用される。そして、言うまでもないハワイという最高のロケーションと最高の人々、 “ ALOHA Spirits ” の中で開催される「総合力」が魅力、「アメリカン」なスポーツなのだ。

さて、話は戻るが、この70.3で得たポイントも「アイアンマン」のポイントに加算されるシステムになっている。アイアンマンと70.3では、獲得できるポイント数の差が大きい。アイアンマン優勝で4000pt もつくレースもあれば、このセントレア70.3は、優勝でも、500ptとなっていたりと、桁が違う。ただし、アイアンマンは、身体へのダメージも大きいため、何戦も出ることは厳しい。そのため、70.3と組み合わせ、ポイントを重ね、「プロカテゴリー」でのハワイ出場を目指すことになるのだ。

2015年のハワイのためのポイント加算の期間は、昨年の8/30から今年の8/23までの一年。5レースでの獲得ポイントによって競われる。したがって、あと2ヵ月半が勝負となる。男子がトップ50名、女子がトップ35名という、勝ち抜いた選手でハワイは開催されるのだ。ただ、ゼロスタートではなく、例えば、昨年優勝のセバスチャン・キンールは、スタート時から優勝の8000ptが付与されている。現在ランキング4位だが、トップ50以内はもちろん確定と言える。そのため、自身の調整で「本戦」に臨むことができるのだ。このあたりは、「箱根駅伝」のシード権や予選から臨む大変さと同じかもしれない。

今回のトップ3のランキングは以下の通りとなっている。

順位   選手 KPR 70.3メイン
男子 1 Mitchell Robins 131位
2 Ryan Waaddington 198位
3 Alex Reithmeier 67位
女子 1 Shiao-yu Li 39位  
  2 Keiko Tanaka 46位  
  3 Bree Wee 48位

※2015/6/16現在

これを見ると、女子は、レベルが高く、現在35位以内ではない選手にとって、何としてもポイントゲットしたい大会だったはずだ。優勝のシャオユー・リーは、すでにロング3戦上位入賞、3位のブリー・ウィーは、ハワイにも出場経験のある選手、そんな中、田中選手の健闘が光る。あと2ヵ月半の勝負となるが、是非頑張ってほしい。再び日本人がハワイで戦うために。

F2IMG_8603改

田中選手のバイクは最高レベルのものだった。

STORCK  AERO2 STANDARD G1   ¥798,000 +tax  (フレーム)   

バイクブランドは、ストーク。ドイツブランドで逸品中の逸品。ストークと言えば、ドイツのファリス・アルサルタンで有名になったバイクでもある。アルサルタンの使用していたものは、更に上位グレードで前後のブレーキもフレームと一体型のものだった。いずれにせよ、モノとして完成度の高いバイクだ。シート周りはサーベロ型、かなり低くセットできる。バッテリー台座があったので加工したと思われる。ハンドル周りは、ステム長が2サイズ、プラズマ3のような感じでざっくり。ただ、DHポジションは、サドルとDHバーのパッドの「位置出し」であり、問題はなし。デザイン的に低くセットできるようになっているが、これは、個人のポジション、腕の長さなどにより良いかどうかは結果の話。一般論としては、ハワイレベルであり、一般レベルかつ日本人体型では低過ぎる可能性が高いと思う。剛性十分だが、重量も2,690gと十分。ハワイ向けと考えればこれも問題なし。トライアスロンバイクも軽いに越したことはないが、「エアロダイナミクス」「ポジションの出し易さ」など優先事項は他にあるからだ。

パーツはカンパレコードEPS、マニアック感十分。ハンドル周りはプロファイル。より低いセッティングを考えDHバーはパッド高の低いT-MAG、現状では、かなりハンドル周りがタイトで組付も苦労が伺える。サドルはハワイアン、アダモロード。そして、ホイールは回転性能抜群のBORAを前後異形でアッセンブル。

昨年のハワイでの使用台数は4台と少ないが、圧倒的に存在感を放っていた。

.

「フレーフレーニッポン!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【取材予定】 ズート展示会

mainphoto

ハワイ生まれのトライアスロンブランド、ZOOTのニューモデルが発表される。

ズートは、一昨年で30周年となる老舗ブランドだ。ハワイでもアイアンマンの聖地、KONAで生まれたブランドで、ウエアから始まっている。後にシューズも展開、最近は、シューズのイメージが強いかもしれない。またウェットスーツはクウォリティが高い。既製品の中ではオススメのブランドだ。

IMG_7679

これは、一昨年2013年のコナ。旧ロゴの30周年記念モデルもリリースされていた。

.

.

「後日(24日頃)レポートアップします。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka