【15IM70.3ジャパン】 ④トライアスロンBike vs ロードBike

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セントレアにおいて使用された、トライアスロンバイクとロードバイクの比率を調べてみた。

トライアスロンバイクを使用することが、必ずしも「正解」ではないが、昨今の傾向から見て、トライアスロンバイクに対する大きな「流れ」があるのも事実、とても気になるところだ。ここでは、「数字」というデータしかない。「トライアスロン」「ロード」をぞれぞれ、自身で選んだのか、薦められたのか、最終的に「決定」までの経緯とそのポリシーまではわからない。ただ、結果である。

そして、その数字は以下の通りだった。

※「トライアスロン」と「ロード」の区別する定義が絶対的なものではない。特に、トライアスロンとロードの中間的な位置づけで設定されているものは、ロードとしてカウントしたケースが多い。シートアングル、フレーム形状、などで判断しているケースもある。

トライアスロン ロード 合計 トライアスロン比率
628台 991台 1619台 38.8%

※ Counted by  Triathlon GERONIMO

トライアスロンバイクの比率が低いことは、正直驚きだった。50%近くはあるのではないかと思っていたからだ。

この数字は何を物語っているのだろうか?

大きくは、「選手」と「マーケット」の切り口で見ることができる。

その前に、そもそも、このレースがその「対象」となるのか、ということだと思う。選手層としては、「初ミドル」となる1~3年目あたりの選手と、ハワイアイアンマンの経験のある選手や10年以上のベテラン選手まで、幅広いキャリア層が見える「トライアスリートの交差点」のような大会であることだ。

まず、スプリント、オリンピックを経験した選手が初めて「補給」が必要となる長いレースがミドルだ。距離に関係なく難しさはあるが、やはり一般的には、距離を制覇することが、目標となっているはずだ。そのためには、ある程度「真剣」に練習に取り組む必要がある。「ファッション」から「文化」へ変換されるトライアスロンであるはずだ。一方ベテラン選手たちも、「ロングの調整」から「Trip」を楽しむレースであり、昨今の流行の中でも、ミドル以上は、「経験」が生かせる距離として、臨み易さがある。正直なところ、ショートまでの選手とミドル以上の選手では、練習に対する意識やレベルにも差がある。ただ、このレースのように、「同じレース」を目指すことで、「先輩と後輩」の接点が生まれ、トライアスロンの楽しみを共有できるのではないだろうか。

次に「マーケット」についてだが、詳しくは別の機会でお話したい。ただ、ショップ在籍中の経験では、「今度ミドルに出るので、トライアスロンバイクがほしい」、「ミドルは経験した、今度はロングを狙ってみたいから、トライアスロンバイクを考えている。」などということを良く耳にした。

いろいろな「意味」で盛り上がる大会がミドルという「仮説」だ。

そして、ブランド別の使用台数、使用率トップ10は下記の通りだった。

順位 ブランド トライアスロン ロード 合計 トライアスロン比率
1 cervelo 160 28 188 85.1%
2 CEEPO 88 18 106 83.0%
3 SPECIALIZED 87 80 167 52.1%
4 TREK 54 110 164 32.9%
5 FELT 41 35 76 53.9%
6 BMC 30 13 43 69.8%
7 KUOTA 23 56 79 29.1%
8 cannondale 22 80 102 21.6%
9 ORBEA 16 35 51 31.4%
10 SCOTT 15 26 41 36.6%

※ Counted by  Triathlon GERONIMO

当然のことながら、ブランドの順位や入れ替わりがあり、ハワイアイアンマンに近づいてきた。

(ブランド別使用台数: http://triathlon-geronimo.com/?p=1655

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【第1位 】 サーベロは言うまでもない「不動のポジション」。見事に「P3」が多い。

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【第2位】 シーポは、やはり一気に浮上、さすがJapanの「世界ランカー」。

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【第3位】 スペシャは、このSHIVが圧倒的に目立つ、実際の台数より多く感じた。

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【第4位】 トレックは、全体では3位だったが、トライアスロン比率は少し落ちる。

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【第5位】 フェルトは、トライアスロンのイメージがしっかり定着。IAは、未確認。

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【第6位】 BMCは、人気のTM01がメインで約7割りがトライアスロン系だった。

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【第7位】 クウォータは、7割りがロードだった。トライアスロンへの注力に期待。

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【第8位】 キャノンデールは、ロード比率は十分、トライアスロン順位はこれから。

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【第9位】 オルベアも実数以上に目立っていた。存在感のあるブランドだ。

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【第10位】 スコットは、昨年コナのウィナーズバイク。今後の注目ブランドだ。

 

今後、更に期待したいミドルディスタンスのトライアスロン。特に「IRONMAN70.3」は、ネームバリューがあるので、国内3レース開催が理想的。更に理想は、佐渡のようにロングとミドルの併催で、「IRONMAN」と「IRONMAN70.3」、そして、同時にハワイアイアンマンのようにエキスポ(というよりは、トライアスロンのサイクルショー)の充実が、トータルに楽しめる大会があると最高となるのだ。「現実」はいい、「理想」だけを考え続けたいものだ。

 

「この大会がすべてではないが、いろいろな “ 模様 ” が見えた。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka