セントレア RACE-photo

国内唯一のIRONMANシリーズ戦、IRONMAN70.3セントレア知多半島ジャパンが開催された。

IRONMAN70.3は、IRONMANのちょうど半分の距離に設定されているミドルタイプのレースだ。国内では、51.5kmのショートレースが多いが、ショートをクリアした選手が、次に狙うミドルタイプは人気が高くなっている。そのミドルタイプの中でもやはり「IRONMAN」を冠したレースとしてこのセントレアは人気となっている。また、開催地も愛知県ということで、日本の中間地点として、全国から幅広く選手が参加している。今回で9回目となるこのレースは、国内トライアスロンの活性化にも繋がっていると言えるだろう。

さて、レース当日は、風があるものの天候には恵まれた。曇りがちながら晴れ間のぞくレースの朝だった。スイムは、エリートから順に各エイジグループがウェイブスタートで行われる。海でのスイムではあるが、少し入江になった場所で行われる。一見穏やかに見えるが、今回は、波が立っていた。スタート時間にもよるが、往路では、「かなり」と感じる選手も少なくなかったようだ。

バイクは、冠スポンサーでもLIXILのある臨海工業地帯のフラットコースを4周回し、ラスト20kmが山間部のコースとなる。今回は、風が強かったため、追い風と向かい風を交互に受けながらの周回となった。70km近くがこのコースとなるため、フラットが得意な選手に向くコースだ。4周回となるため、応援もし易く盛り上がりを見せている。そして、終盤のアップダウンはトップ選手でも顔しかめるようなコースだが、フラットとアップダウンの両方を楽しめるバイクコースだ。トップ選手がバイクフィニッシュするころには、強い陽射しとなり、気温も上昇していた。暑さにも耐えながらの展開となった。

そして、ランがきついという選手が多い。これはランスタートから半分以上の約13kmがアップダウンのコースとなっているからだ。バイク90kmの後にこのランコースは、ベテランでも走り応えがあるだろう。当日は、陽射しも強くなり更に選手を苦しめた。そして。ゴールでは、それまでの辛かったことを噛みしめつつも解放された最高の笑顔を見せてくれた。やはりあのコースを走ったからこその達成感なのだろう。

プロレースは、男子13名、女子6名が出場。男子は、白熱した展開となった。1位と2位の差は僅か10秒。LAWRYがスイム、バイクで先行、KIBBYは、5:40遅れてのランスタートとなった。ハーフでの5分差は大きい。追い付かない。しかし、KIBBYは、LAWRYより5分以上速いランで猛追した。残念ながら10秒足らなかったが、素晴らしい追い上げを見せたのだ。ちなみに総合トップ3と女子の1位はオージー選手だ。

【総合】

1位 Lindsey LAWRY (AUS) 4:04:10

2位 Mitchell KIBBY (AUS)   4:04:20

3位 Sam DOUGLAS (AUS)   4:05:48

【女子】

1位 Grace THEK (AUS)         4:36:18

2位 Christine CROSS (USA)    4:37:53

3位 Manami IIJIMA (GUM) 4:39:46

 

セントレアは、来年は10回目の開催となる。

 

 

 

 

「ミドルこそが国内を盛り上げる!

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka