【16Newモデル情報】 PINARELLO Preview Collection 2016

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本日は、ピナレロの2016年モデルの展示会が開催された。

ピナレロは、ロード界のKING “ DOGMA F8 ” を有するイタリアンの代表格だ。トライアスロンで言うところの「P5」にあたる。ロードレースのイメージが強い中でも、先日のアイアンマン70.3セントレアでは、第9位の使用率(http://triathlon-geronimo.com/?p=1655)で、幅広く人気のあるブランドでもある。

ピナレロのスタンダードは、フラッグシップモデルを基本とし、現在であれば、「DOGMA F8」がピナレロのテクノロジーの結晶となる。そのF8に採用されているテクノロジーを下位のグレードにフィードバックし、ラインナップが構成されているのだ。例えば、今回の新シリーズ「GAN」は、ドグマとほぼ同形状となり並べて比較しないと見分けがつかない。もちろん同じ型は使わない。専用に開発された型により造られている。

今回、ピナレロは、フラッグシップのドグマF8に「ディスク仕様」を追加リリースした。ロードバイク界全体としても、ディスクブレーキは、2016年のキーワード。そのトレンドに最高峰の一台が登場する。ドグマ人気はもちろんだが、各社のディスクモデルも含め、大きな期待がかかるディスク仕様となる。ピナレロでは、ミッドレンジとなるGANにディスク仕様を設定するなど注目となる。

ピナレロのこだわりは、「エアロダイナミクス」「マテリアル」、そして「アシンメトリック」だ。エアロダイナミクスにおいては、あの自動車の「ジャガー」とコラボし、レーシングカーで培った理論を開発に生かしている。また、サスペンションの制振技術もジャガーによるものだ。そして、マテリアルは、世界最高のカーボンを生産する日本の「東レ」と強力なパートナーシップのもとに、造り上げられている。また、その東レの商品名「TORAYCA」のロゴをバイクに表示できる数少ないブランドでもあるのだ。そして、ピナレロ特有の左右非対称型のフレーム設計は、片側だけで強力な踏力のかかるレーシングバイク本体の負荷バランスを考慮して設計されているもので、ピナレロの真骨頂と言える特長だ。

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《 2016 PINARELLO F8 》

2015年モデルとしてリリースされた、ピナレロのフラッグシップで、カーボン素材は、トレカT1100ナノアロイを使用する高強度、高剛性、そして軽量化に成功したモデル。完成を極めた前作の「65.1」を更に進化させたバイクで、ハンドリングは、前作から継承し、パーフェクトな仕上がり、ピナレロのエアロロードとして極めて完成度の高いモデルとして仕上がっている。F8は、チームSKYが使用する、非の打ち所のない最高のバイクとして、「ロンドン・デザインアワード金賞」やBicycling誌の「ベスト・ロードバイク・オブ・ザ・ワールド」を受賞している。

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2016  PINARELLO F8 ¥648,000 + tax (フレーム)   size 13 / color 11

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《 2016 PINARELLO F8 DISK 》

ピナレロの最高峰にディスクブレーキが付いた。ブレーキ以外は、通常のF8と同様で、違和感なく、美しい収まりとなっている。待望されていた、UCIのレギュレーション改定に伴い開発が進められていたドグマF8ディスク。キャリパーブレーキ仕様と同じフィーリングとなるよう、カーボンの積層などを見直し設計されている。また、フラットマウントを装備しているので、発展性も考慮したものとなっている。ピナレロフラッグシップのディスク化で、ロード界全体に拍車のかかる一台となるだろう。MY WAYカラーオーダーシステムも対応予定となっている。

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2016 PINARELLO F8 DISK ¥648,000 + tax (フレーム)size 12 / color 4

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《 2016 PINARELLO K8s 》

このドグマは、ダイレクトに動くリアサスペンション仕様のドグマK8sだ。石畳のパリ・ルーべやフランドルのレース対応として、開発が進められていた。そして、今年のジロデイタリアで突如発表されたのだ。フロントトライアングルはF8と同等、そしてリアのサスペンションは、「ジャガー」との共同開発による新システムで、エラストマー方式となっている。そのサスペンションユニットの重量は、わずか95gと見事な軽量に仕上がっている。同時にチェーンステーをフラット形状にして、快適性も確保している。体重100kgを超えるサイクリストにも対応可能となっている。

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2016 PINARELLO K8s ¥840,000 + tax (フレーム)   size 10 / color 4

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《 2016 PINARELLO GAN series 》

2016年目玉のラインナップがこのガンシリーズだ。フラッグシップのドグマF8からのフォードバックで設計された。日本国内限定カラーなどがラインナップされた話題のシリーズだ。

下記ガン3グレードのトップRSは、ハイエンドモデルと位置づけられ、F8直系のレーシングモデルだ。グレードとしては、プリンスと同等になる。ガンシリーズの違いは、マテリアルでその乗り味を変えていることだ。RSは、高強度のT900カーボンを使用している。パフォーマンスに対して、価格を押えたモデルだ。

次にSは、アマチュアレースからロングライドを対象としたミドルレンジで、人気のマーベルの後継モデルとなっている。2016年モデルの中心となる一台で、105仕様が設定されている。もちろん、シルエットは、ドグマF8そのものだ。上の写真は、この「S」のモデル、特に美しいグラフィックが目を引いた。

そして、GANは、3モデルの中では、ビギナー向けも想定したモデルで、ラザと同等のグレードとなる。そして、最適な剛性となるT600カーボンを使用。また、レッド一色のモデル設定も要望の多かったカラーだ。同じくF8の「シルエット」を持ち、快適性を考慮したモデルで、ロングライドに最適な一台となっている。

そのGANに今話題となる、ディスク仕様が設定されているのだ。UCIルール解禁もあり、各社動きが出てきているトレンドで、ビギナーでもいち早くディスクを体感してみることができるモデルだ。メカニカルディスクだが、安定したブレーキングが特長となる。

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2016 PINARELLO GAN RS

コーラス ¥780,000 +tax、アルテグラ ¥560,000 +tax、フレーム ¥488,000 +tax

size 10 / color 3

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2016 PINARELLO GAN S

アルテグラ ¥440,000 + tax 、105 ¥365,000 + tax    size 10 / color 3

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2016 PINARELLO GAN   ¥325,000 + tax    size 10 / color 3

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2016 PINARELLO GAN DISK  ¥331,000 + tax    size 10 / color 2

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《 EZ-Fit series 》

ピナレロのレディースモデルがこのEZ-Fitだ。各モデルの中に設定された、スモールサイズを「レディース」として、カラーリングなどが仕上げられている人気のシリーズとなっている。2016年は、各モデルのデザインの中にピンクやバイオレットを使ったカラーリングのこのシリーズは、注目となっていた。EZ-Fitジオメトリーは、アップライトで設計され、比較的楽なポジションが可能。そして、このシリーズは、身体に影響の大きい、ハンドル、サドル、そして、クランク長などパーツにもこだわり、小柄な女性に配慮したトータルアッセンブルとなっている。

2016 PINARELLO GAN RS EZ-Fit    ¥560,000 + tax

2016 PINARELLO GAN S EZ-Fit    ¥365,000 + tax

2016 PINARELLO GAN EZ-Fit    ¥325,000 + tax

2016 PINARELLO RAZHA EZ-Fit    ¥298,000 + tax

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“ Think Asymmetric 

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《 2016 PINARELLO BOLIDE 》

ピナレロのタイムトライアルモデル、ボリデ。プロサイクリストの使用するモデルが市販されているという感覚だ。先日のウィギンスのアワーレコード更新にも結果が出ているように、ピナレロの「エアロダイナミクス」を追求したタイムトライアルモデル。前後のブレーキはフェアリングされ、インテグレートされている。「タイムトライアル的ツーリング」のトライアスロンに最適とは言えないが、個人のレベルによっては、使用可能だ。実際に昨年のハワイアイアンマンでの使用を確認している。http://triathlon-geronimo.com/?cat=3

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2016 PINARELLO BOLIDE  ¥1,640,000 + tax    size 3 / color 4

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《 2016 PINARELLO DOGMA F8 #MYHOUR HR 》

展示会イチ、オーラを放っていたモデルがこれだ。ご覧の通り、バイク本体はドグマF8だが、そのカラーリングが、ウィギンスの「アワーレコードスペシャル」となっているのだ。「WIGGINS」にアワーレコードの「HR」、そして、その記録となる、「54.526(km)」がデザインされている。ホワイト、ネイビー、ゴールド、レッドなどの色使いは、絶妙で、最高のカラーリングセンスの一台。通常モデルより、少し高くなるが、カスタムペイントとしては、高くはない。記念すべきアワーレコードバイクとして、マニアにはたまらないだろう。

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「チームウィギンス」

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ウィギンスのアワーレコード「54.526km」

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2016  PINARELLO F8  #MYHOUR HR ¥726,000 + tax (フレーム)

size 13 / color HR

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「入荷は、早いモデルで7月末からとのこと。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka