【TREK】 SpeedConcept 9

トレックは、1976年創業のアメリカブランド。文字通りのトレッキング感覚で乗れるバイク製作から始まっている。1992年には、OCLV製法という独自のカーボン製法で、一躍世界的に人気ブランドとなった。2003年にマドンが発表され、OCLVの次世代モデルとして進化、マドン7という最高峰を生み出した。そして2015年エモンダがリリースされた。一方2000年のTTはフルカーボンTTバイクの草分け的なデビューとなり、エキノクスTTX、そして2010年リリースのスピードコンセプトでTT界を沸かせた。2代目スピードコンセプトは、2014年にマイナーチェンジとなり、現在に至る。常に一歩先をリードするトレックの進化は、自転車界の進化でもある。

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2年目となったスピードコンセプト。スピードコンセプトは、「エアロダイナミクス」と「ストレージ」を大きなテーマとしている。エアロダイナミクスは今や基本設計となるKVFデザインを採用している。ストレージは同時にフューエルを兼ねていることもあり、スペシャライズドから始まった、「フューエル」は2015年に向けスタンダード化が始まっている。ただ、ストレージ機能をフル活用すればそれなりに重量増となるため、補給のシュミレーションも「第6の種目」として課題となる。スピードコンセプトの専用DHバーはセッティングが難しい。同じDHバー高でもステムのチョイスによりブルホーンの高さが変わってくる。見た目はブルホーンが低いほうが良いが、TTツーリングとなるアイアンマンなどでは、アップダウンもあるので、ブルホーンの位置を高めに設定する場合もある。ジオメトリーはやはりトップは短めのため、日本人のポジショニングは慎重さが必要となる。

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ティムオドネルのスペシャルカラーとしてヘルメットも同色に仕上げられていた。このヘルメットはバンビーノ。プロジェクトワンは他社製品まではできないので別途仕上げているのだ。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka