ハイドレーションの重要性 及び【メーカーNEWS】PROFILEDESIGN HSF Aeroflow

主にミドル以上となるが、トライアスロンのバイクパートにおいて給水やサプリ補給は考えなければいけないことが多い。

高速で走るバイク、走行中に安全に、効率良く、補給をすることは、トライアスロンでは必要不可欠であり、補給は「第5の種目」と言って良いだろう。必要なものを定期的に、補給、補充し、減速することなく「余計」な動きを発生させず、エアロダイナミクスを維持、そして、安全に5~7時間走ることが求められる。「ロング完走の極意の一つ」と言える。

何事もメリット、デメリットは存在するが、走行中に止まることのできない、止まるべきではないバイク中の補給対策は、メリットが大きい。もちろん、重量増は気になるところだ。通常ボトルを4本使えば2kg重くなるわけだ。コースや選手レベルによっても変わるだろう。いつもの練習通りの「シミュレーション」を考えた場合、多少の増量でも、「安心感」が違う。

補給といっても「液体補給」と「固体補給」、そして、その中間となる半固体で流動性のあるゾルや流動性のないジェル(ゲル)などに分かれるでしょう。ただ、半個体はパッケージングされているため、固体として扱うことになります。水溶性の高いものは「水分同様」として飲むことでカロリー補給ができる。行き当たりばったり、エイドでもらう個体が本当に良いのだろうか。

ただ、理論上良いことは分かっていてもエイドでもらえるおにぎりやスイカに助けられた選手は少なくないだろう。血糖値の安定など、脂肪燃焼効率、ミネラル成分の維持、筋疲労へのリカバリーなど大事なことは分かっているが、楽しみたい。やはり、自身に合わせ、試し、調整した、補給の飲食とそのためのギアが必要になり、そこへの練習も必要なる。

■補充

長時間(180km)を走行する場合、補給食は全て自前で用意、積載することは可能だが、水分に関しては不可能だ。したがって、ここでは水分の補充についてとなる。昨今ではバイクの専用設計のフューエルシステムが搭載される傾向があり、「トライアスロン専用バイク」としての完成度は高まっている。ただ、その普及はまだ僅かであり、ロードバイクの使用も少なくないため、「後付け」での対応が概ねとなる。

その補充はすでに35年程前から「JetStream」など、ストローで摂取、無くなれば積載中のボトルやエイドでもらったボトルから補充するカタチが取られ、ロングの必須アイテムとなっていた。

■シミュレーション(タイミング)

事前の準備が重要となる。海練も然りだが、今や大抵のことは事前に試したり、確認ができる。ウェットスーツをレース当日に初めて着る選手はいないだろう。同様に「補給のシミュレーション」が必要だ。ハイドレーションのギア自体ばかりでなく、DHポジション走行中の摂取や補充、補給食であれば、何をいつどのように摂取するのか。後述の量とも関係するが、「補給計画」を立てなければいけない。

■量とカロリー計算(残量)

ここが難しい。計画的に摂取できただろうか。摂りすぎ、摂らなさすぎとなっていないだろうか。これこそがレースを左右すると言っても良いだろう。当日の天候や体調などが「想定通り」となれば良いのだが、その時まで分からない。「プランB」を立てづらい課題と言えるだろう。

■走行性(荷重バランス)

DHポジション走行中を前提に考えると、それだけで「前輪荷重」が著しい状態となる。前輪の荷重が大きくなると、高速のストレートは概ね問題ないが、速度が落ちた時やコーナーリングでは不安定となる。コーナーでは狙ったラインが取りづらく、アウト側に膨らむか、イン側に切れ込み過ぎてしまう。タイトなコーナーをDHで曲がる時、すでに体感的に感じているはずだ。

トライアスロンバイクは、ロードバイクと大きく異なる点の一つがそこにあり、DH走行時の安定性を補正をしたバイクだ。それでも限界はあり、前輪及びフロント周りの軽量化が望ましいが、エアロダイナミクスとのバランスを考慮し設計されている。

■クリーニング

使用後、放っておいてはいけない。ほとんどのものが中が見えず、複雑な形状のものが多いため、速やかに洗浄したい。

■エアロダイナミクス(DHポジション)

今や全てのパーツにおいて評価されるエアロダイナミクスだが、ハンドル前方に設置するハイドレーションはその重要性が大きい。その昔、JetStreamが丸型の通常ボトルに近い形状から始まったが、すぐに同社、他社からエアロ形状の製品がリリースされている。

■セッティング

これは「フィッティングそのもの」と言って良いだろう。選手それぞれ、バイクサイズやポジションが異なるが、ドリンクシステムは一定の大きさがある。DHポジション走行時にエアロダイナミクスに影響なく、ストレスも感じない位置にセット出来ているだろうか。完璧とは行かないかもしれないが「落とし所」を上手く探りたい。

■練習

スイム、バイク、ランのことではない。走行中にボトルから補充が安全にできるのか。もし、サドル後部から取り出す場合も大丈夫か。全てが練習と言える第5の種目だ。

■理想と現実

理論や考え方は様々な参考意見や資料があると思うが、大事なことは「事前に試したか」「安心して走れるか」ということになるだろう。練習でやっていないことはレースでもやらない。これが鉄則だ。程度の差もあると思うが、3種目以外にもやることはまだまだある。

■その他

手を離さなくても良い。DHバーが装着されていなくても取付が可能だ。(DHバーに取り付けるタイプを除く)トライアスロンバイクにDHバー、そんなイメージのあるフロントハイドレーションだが、「ロングのための専用品」だけではない。初心者がDHバー非装着のロードバイクでレースに出る時、安全性や速やかな摂取が可能など極めて重宝するアイテムでもある。もちろん、通常ボトルを使った給水も練習はしておくべきだが。

■最後に

書けばいろいろあるが、使わない手はない。より良く有効活用するための参考情報と捉えてほしい。

 

以下、メーカーニュースとなる。

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【プロファイルデザイン/新製品情報】

HSA 800 EVOやHSF Aeroflowなど新型ハイドレーションシステムが続々入荷中

コクピット周りのエアフローを改善|HSF Aeroflow

プロファイルデザイン HSF/Aeroflow ハイドレーションシステムは、トライアスロンやタイムトライアル競技におけるパフォーマンス向上を追求して開発された、革新的な製品です。

このシステムの最大の魅力は、空気抵抗を極限まで低減する洗練されたエアロダイナミクス設計にあります。ボトルをフレームに密着させることで、風の抵抗を最小限に抑え、ライダーのスピード維持に貢献します。そして、重いボトルをバーに取り付けたときのステアリングへの影響を軽減できます。

また、機能性にも優れており、走行中でも容易に水分補給が可能なフレキシブルホースとバイトバルブ、そしてホースを定位置に保持するマグネットシステムを採用。広口キャップは、ドリンクの補充や洗浄を容易にし、日々のメンテナンスも快適に行えます。さらに、多様なステムに対応する汎用性の高さも特徴の一つです。

容量もトライアスロンの距離に合わせて選択可能であり、BPAフリーの安全な素材を使用しているため、安心して使用できます。食洗機対応でお手入れも簡単です。

これらの特徴が融合することで、HSF/Aeroflow ハイドレーションシステムは、競技中のトライアスリートに最適な水分補給と、空気抵抗削減によるパフォーマンス向上を同時に提供します。

ダイレクトマウントデザイン HSF/Aeroflowは3つのサイズがあり、700mlボトルは80mmと105mmのTRIステムに、900mlと1050mlは105mmのTRIステムでのみ使用できます。 いずれの場合も同等の1/seventeenステムとオプションのHSF フェースプレートの組合せでも使用できます。

 

極限までフレームに密着 風の抵抗を最小限に抑え、ライダーのスピード維持に貢献します。そして、重いボトルをバーに取り付けたときのステアリングへの影響を軽減。

HSF/Aeroflow (HSF エアロフロー)

ボトル素材:HDPE
容量:700ml(S)、900ml(M)、1050ml(L)
対応ステム:TRIステム、1/Seventeenステム(オプションのHSF Aeria Faceplate併用)、Aeria Ultimateステム、Wing Ultimate
重量:180g(S)、220g(M)、260g(L)

本体サイズ(長さx幅x高さ):(S)158.5×122.6x145mm、(M)184.2×122.6×174.5mm、(L)184.2×122.6×204.6mm
耐熱温度:75℃
耐冷温度:-40℃
※食洗器対応、BPAフリー、フードセーフ素材使用

税込定価:

  • 700ml/¥20,300-
  • 900ml/¥20,700-
  • 1050ml/¥21,100-