THE ALL NEW “ SPEED CONCEPT SLR ”

ついに待望の新型トライアスロンバイク、SPEEDCONCEPTが発表となった。

2016年当時、「ディスクブレーキ化」の流れの中で、モデルチェンジのタイミングも予想されたが、こだわりの「快適性向上」の難題で見送られていた。ディスクブレーキ化は、トライアスロンにとってきっかけに過ぎない。アイアンマンバイクとして、最速を目指すためには、いかに快適性を上げるのか、トレックは大きなテーマに挑戦していた。ロードとは大きく異なる形状とジオメトリーのため、その答えを出すために長い時間を費やしたが、ついにその姿が明らかになった。

トレックは、1976年創業のアメリカン総合ブランドで、周知のビッグメーカーだ。マテリアルからエアロダイナミクスまで世界最高峰のバイクをリリースしている。カーボンロードのパイオニアでもあり、90年台からトライアスロンでの使用率は高い。90年後半には今で言う異形の「Y Foil」、2000年に入り26インチホイールの「Hilo」をリリース、前後ホイール異径サイズの「ファニー」までテストし、トレンドを押さえた開発をしている。その後、2002年のフルカーボンTT時代が始まり、トライアスロンシリーズの「Equinox」など、まだまだ安定しないトライアスロントレンドの中で試行錯誤を繰り返し、その時代のベストバイクを造って来た。

Y Foil
26inch Hilo
2001 PeterReid’s ZR9000TT
2001 PROTOTYPE ” Funny “
TT
TTX
Equinox TTX

トライアスロンでは、最も注目となる「モノサシ」、コナのアイアンマン世界選手権。前回2019年の使用率は第2位(9年連続)で、常に上位をキープしている。そして、特筆すべくは、速い選手に使用される傾向が高いという結果が出ている。アイアンマンにおいて10時間を切る「SUB10」は、エイジ選手にとって極めてステイタスの高い目標となっているが、SUB10選手が使用していたバイクをモデル別に調べて見ると「 Speedconcept」が第1位だったのだ。台数では2位だが、その中身を調べるとSpeedconceptの本当の凄さが見えて来る。次回のアイアンマン世界選手権での結果が最も気になる一台だ。

そして、新型がローンチされた。これほど待ち望まれていたバイクはないだろう。前述の通り、常にトライアスロンの中心でバイクをリリースして来たが、このSpeedconceptは、トレックトライアスロンの集大成とも言える完成度となっている。トライアスロンバイクの開発において、各社それぞれの特徴を出しているが、今回の新型は、まさに「トレックらしさ」を感じる難しい課題をクリアしている。

2009年コナデビューとなった第1世代の同モデルは、KVFと言うフレーム形状に注目が集まった。その後4年が経ち、第2世代は2013年コナデビュー。より一層のエアロダイナミクスとともにストレージ、ユーザビリティを高めた。そして、8年後の2021年、新型は9月のアイアンマン70.3世界選手権で確認されている。

第1世代 Speedconcept
第2世代 Speedconcept
ST. GEORGE, UTAH – 17 SEPTEMBER: Previews AT T1 before the start of the IRONMAN 70.3 World Championships on September 17, 2021 in St. George, Utah. (Photo by Donald Miralle for IRONMAN)

新型は、各部のアップデートは当然ながら、トレックの専売特許とも言える「快適性」を高めることに成功している。トレックは、2015年のMadoneの開発において快適性について、注力して出来たのが「Iso Speed」だ。その後、他のモデルにも水平展開され、快適性を重んじるトレックのイメージが確立して行った。そのレベルは、あると良いではなく、無ければダメだと言う強いイメージを受けていた。特にエアロ形状かつ、シートアングルの立っているトライアスロンバイクでの快適性は難しかった。

エアロダイナミクスによる速さは、もちろん必要だが、快適性が高まることで、ペースが維持し易くなれば、アベレージスピードは高くなる可能性が高い。あくまでも「競技」における快適性となるが、長時間となるトライアスロンにおいては、重要なキーワードとなることは間違いない。

 

TREK Learn more

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「トレックのトライアスロンバイクは、変わらずTTと同じものだった。もちろんIsoSpeedの有無で言えば異なるバイクだが、エアロダイナミクスという点では同様になる。昨今、トライアスロン専用をリリースするメーカーがスタンダードとなっている中で、あらためてトレックが出した答えなのだろう。コナにおいてサーヴェロは、PX系ではなく、TTのP5が支持されている。TT系トライアスロンバイクとして、SUB10選手ご用達のバイクとなることが予想される。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】Stella McCartney + Cannondale

キャノンデール世界限定18台のバイクが発表された。

創設当初からビジュアルを追求してきたキャノンデール。油臭く、汗臭い、自転車の世界を「横乗り系」スポーツに負けないポジションを最初にアピールしたメーカーと言っても良いだろう。毎年度のカラーリングにも常に注目が集まるメーカーだ。もちろんカラーリングだけではなく、レフティなどビジュアルにこだわるその裏付けされた「技術」こそがキャノンデールの真骨頂となる。トライアスロンにおいても、フレームカラーに合わせたウエアをラインナップするなど、トータルデザインとして、常にこの世界をリードしている。

以下、メーカーNewsとなる。

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世界限定18台のバイクを発表

キャノンデールは、これまでスポーツバイクに接点のなかったお客様とのコミュニケーションを積極的に展開しています。 今回イギリスのファッションブランド「ステラ マッカートニー」とキャノンデールのコラボレーションによるカスタムバイクが誕生。ユニセックス カプセルコレクションに参加したアーティスト3名によるハンドペイントを施した世界でわずか18台のバイクが完成しました。

バイクは世界最速のエアロバイク「SystemSix」、トータルバランスに優れる「SuperSix EVO」、世界最速グラベルバイク「SuperSix EVO SE」の3種類。ロンドンのエド・カーティス、ニューヨークのマイファンウィ、アントワープのトム・トッセンがそれぞれ独創的でアイキャッチなデザインを完成させました。ステラ マッカートニーのフラッグシップストアであるロンドン、ニューヨーク、上海、東京青山本店の4店舗で11月17日まで期間限定の展示を行います。サイクリングがもたらす人々の健康、世界的環境への取り組みについて双方がコラボレーションすることでサステナブルな世界の創造を目指します。

「生涯のサイクリストであり、毎日自転車に乗って仕事をしている私にとって、キャノンデールとのこの新たな試みにとても興奮しています。私たちが製作したバイクは、私たちの共通の価値観とビジョンを具現化しています。美しさと希望を次世代へ責任感をもって伝えていきたいと考えています。」 – ステラ マッカートニー

 

展示店舗ロンドン:23 Old Bond St, London W1S 4PZニューヨーク:112 Greene St, New York上海:L191, No.701 Fuchun road, Hangzhou Mix City, Jianggan district, Hangzhou東京:東京都港区南青山3-16-12

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】トレック直営店の新型DURA-ACE試乗車「Émonda SLR 9」

トレックEmonda SLR9+新型DURA-ACEの試乗ができる。

Emondaの持っても、乗っても軽い走りに、ストレスフリーな最強コンポーネントの新型Dura-ACEの試乗車は最高の域とも言えるだろう。トライアスリートの選ぶロードバイクとして、この「オールラウンド系」「クライミング系」は軽量性のメリットを最大に感じることができる。そこに、変速性、完成されたギア設定、ユーザビリティなど、12速化とともに、細部までブラッシュアップとなったDURA-ACEの魅力は極めて高い。コンポーネントはバイクの「OS」とも言えるシステムだけに重要であり、フレームとコンポは同格と考えても良いくらいだ。

インプレ時もEmondaだったが、最高のバイク特性とともに、DURA-ACEの完成度の高さを感じることができた。関連記事 http://triathlon-geronimo.com/?p=36821

以下、メーカーNewsとなる。

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新型DURA-ACE搭載の試乗車続々入荷中

この度、トレック直営店(一部店舗除く)にて、12速化とセミワイヤレス方式採用の新型DURA-ACEを搭載した「Émonda SLR 9」の試乗車が続々入荷しております。
気になる新型コンポをいち早く、トレックのハイエンドカーボンロードバイク「Émonda SLR」で体感できるチャンスです。ご試乗だけも大歓迎ですので、ぜひトレック直営店にて最新かつ最上級の試乗体験をお楽しみくださいませ。
■試乗車設置済み店舗&試乗車サイズ
【東北エリア】
・仙台青葉通一番町店(52cm)
・仙台泉中央店(52cm)
【関東エリア】
・宇都宮店(54cm)
・東京神保町店(54cm)
・六本木ヒルズ店(52cm)
・東京昭島モリタウン店(54cm)
・千葉アリオ市原店(52cm)
・横浜店(52cm)
【甲信越エリア】
・新潟店(54cm)
・甲府店(52cm)
【東海エリア】
・静岡店(52cm)
・浜松店(52cm)
・四日市店(52cm)
・名古屋星が丘テラス店(54cm)
【近畿エリア】
・大阪本町店(54cm)
・大阪梅田店(52cm)
・サザンモール神戸六甲店(54cm)
・神戸須磨店(52cm)
【四国エリア】
・松山店(52cm)
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BOSS-N1-S
Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

 

【メーカーNEWS】『スペシャライズド自由が丘』OPEN

『スペシャライズド自由が丘』が10/23(土)にオープン

自転車利用で駒沢公園から約8分、多摩川サイクリングロードまで15分程度と目黒通り沿いの抜群のロケーション

 

スペシャライズドの東京都内の新たなブランド拠点『スペシャライズド自由が丘』が10/23(土)にオープン。充実のラインナップでスペシャライズドのすべてを体験できる。

『スペシャライズド自由が丘』外観

「Pedaling the Planet Forward (ペダルをこいで地球を前に進めよう)」をビジョンに掲げるスペシャライズドの東京都内の新たなブランド拠点、『スペシャライズド自由が丘』が10/23(土)にオープン。自転車利用で駒沢公園から約8分、多摩川サイクリングロードまで15分程度と目黒通り沿いのロケーションに恵まれた約68坪の店舗スペースには、クロスバイクやロードバイクからマウンテンバイク、 e-Bike(電動アシストバイク)、さらにバラエティ豊かなエキップメント、スペシャライズドが誇るフィッティングサービス『RETÜL FIT』とスペシャライズドの世界観を存分に体感いただけます。

店舗動画

ロードバイクからマウンテンバイク、 e-Bike(電動アシストバイク)など最先端の洗練された車体と各種試乗車を用意。

幅広いライダーのニーズに応える商品ラインナップ

特にe-BIKEであることを忘れてしまうような軽量性を持ったSuper Light(略称SL)システムを搭載した『TURBO』シリーズは、街乗りに最適な『VADO SL』『COMO SL』、数々のアワードを受賞したe-マウンテンバイク『LEVO SL』『KENEVO SL』、坂道も軽く走破できるe-ロード『CREO SL』と全ラインナップがそろう。

街乗りに最適なe-BIKE『VADO SLとe-MTBの『KENEVO SL』

スペシャライズドの最上位グレードS-WORKSコーナーも展開。

大人気のe-MTB『LEVO SL』とブランドの顔ともいえる『Stumpjumper』

すべてのライダーの快適性を高め、パフォーマンスを向上させ、怪我のリスクを減らすと科学的に検証されたBody Geometry(ボディジオメトリー)技術を生かしたサドルやシューズ、エアロ性能を高めたヘルメット、アパレルも充実のラインナップ。

Body Geometry(ボディジオメトリー)技術を生かしたサドル、タイヤも多くラインナップ
ロードだけでなくグラベルMTB用のシューズと最新ヘルメット
限定品含むアパレルも充実

また、ライダーの悩みを解消するフィッティングサービス「RETÜL FIT」を常設し、経験豊富なスタッフがライダーの身体の特徴や乗る目的に合わせ一人ひとりに最適な乗り心地をご提案。

スペシャライズドが誇るフィッティングサービス『RETUL FIT』

豊富な知識と確かな技術をもった  メカニックがいつも安心できるサポートをお約束します。スペシャライズド製品以外でも対応可能ですので、ぜひご相談ください。

オープンなメカニックスペース
シックでモダンなつくりのレジカウンター

 

 

店舗情報

住所: 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘3丁目16-19 自由が丘ハイタウン1F-B
営業時間: 平日AM11:00~PM8:00、土日祝日AM10:00~PM7:00
定休日: 毎週火曜日、水曜日(祝日の場合は営業、翌日振り替え休業)
駐車場: 近隣のコインパーキングをご利用ください
電話番号: 03-6421-3121
Facebook: https://www.facebook.com/specialized.jiyugaoka/
Instagram:  https://www.instagram.com/specialized.jiyugaoka/
公式HP:  https://www.sbcbicycle.com/shop-jiyugaoka.html
メールアドレス: specialized.jiyugaoka@gmail.com
アクセス: 東急東横線「自由が丘」駅 徒歩13分 第三京浜玉川インターから車で8分

 

 

 

 

BOSS-N1-S
Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】トレックジャパンLINEアカウント

トレックジャパンLINEアカウント

この度、トレック・ジャパン株式会社は、LINE公式アカウントを開設いたします。
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キャンペーンや新製品情報の配信だけでなく、初心者からベテランサイクリストまで楽しめる様々な機能を搭載しています。
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1. おすすめバイク診断:質問に答えていくと、トレックのラインナップから最適なモデルをご提案します。
2. ビギナーズガイド:初めてのバイク購入によくある質問をまとめたFAQ集です。
3. メンテナンスリマインダー:タイヤ交換、チェーン注油、オーバーホールの最適なタイミングをLINEで通知します。
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またアカウント開設を記念したキャンペーンを実施します。
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<キャンペーン概要>
11/21(日)までに友だち登録いただいた方の中から抽選で100名様にAmazonギフト券3000円分をプレゼント。
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BOSS-N1-S
Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】PINARELLO JAPAN 2022 サイト更新

ピナレロジャパンのオフィシャルサイトで2022モデルの公開を開始いたしました。

www.pinarello.jp

そして新たに、ピナレロのブランド理念を伝える「OUR DNA(私たちのDNA)」と、ブランドヒストリーを紹介する「OUR HISTORY(ヒストリー)」のページを新設いたしましたので是非ご一読ください。

今期はコロナ禍の影響で、製品の入荷が非常に不安定な状況が続いており、ご予約いただいているお客様にもお待たせをしてしまっている状況ではございますが、ピナレロジャパンでは、魅力的なラインナップを取り揃え、日本の皆様へお届けするよう努力を続けてまいります。

※サイトに掲載の価格はすべて税込基本小売価格です。

※写真は完成車見本です。
※写真はサンプルを撮影したもので、スペックやカラーなど実際の製品と異なる場合があります。
※色調はモニター画面で見るのと実際では多少違って見えますのでご了承ください。
※価格はシーズン途中で変更される場合もあります。最新情報は販売店でお確かめください。

 

 

 

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】2022 SPEEDMAX、トライアスロン最高性能をさらなる高みへ

SPEEDMAX:史上最速のトライアスロンバイク

最新のSPEEDMAXは、5年連続アイアンマン世界選手権を制覇したデザインをベースに、さらにそのパフォーマンスを高めました。あなたのこれまでのロングディスタンスのバイクパートはもちろん、レース全体のベストタイム更新をもたらすバイクです。いよいよ2022モデルの一部が、先行発売です。

Learn more  SPEEDMAX

 

Speedmax CFR

トライアスロン最高性能を、さらなる高みへ。ヤン・フロデノがロングディスタンス・トライアスロンのバイクスプリットとレースの総合タイムで史上最速を記録したバイクです。
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Speedmax CF SLX

先進的なデザインと、驚異的なパフォーマンスの融合。前世代のアイアンマン世界選手権5連覇バイクより、9ワットもの空気抵抗削減。軽量化されたフレーム。ディスクブレーキ。レース用に開発された様々な機能をフル搭載。
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Speedmax CF

最新世代のSpeedmax CFはエントリークラスながら、ヤン・フロデノとパトリック・ランゲがハワイを制覇した全世代のハイエンド、Speedmax CF SLXと同レベルのエアロ性能を備える高性能モデルです。
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「今年のKONAで活躍が期待されたCANYON」
BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

Cervelo 2022 ” Climbing ” R5

サーヴェロのRシリーズのハイエンド「R5」がモデルチェンジとなった。すでにメーカーNEWSを伝えているが、現物を確認してみた。

まず、外観状の変化はわかりずらいかもしれない。「P」や「S」と違って、元々シンプルなデザインのためなのだが、前作と比較するとヘッドチューブが大径化され、トップチューブの斜度がわずかに急になり、全体的に下がっている。また、ダウンチューブも下がり「低重心」を狙っている。そして、ケーブルは内蔵され、シート周りの仕上がりもアップグレードされている。

このモデルチェンジで「クライミング」をターゲットとすることを、あらためて定義している。そのための最重要課題は更なる軽量化だ。リムブレーキ時代のRcaで脅威的な軽量化に驚かされて久しい。ディスクブレーキという絶対条件の元で、勝てる軽量化をバランス良く仕上げている。今までのハンドリングや、安定感はそのままにモデルチェンジされている。

結果としては、前世代と比較し、130gという大きな軽量化に成功し、16%の軽減となっている。これは「持って」軽いと感じるものだが、実際にレースで使用し、更に世界の頂点でプロが使用するためには「乗って」軽いとなるものが必要だ。これは、剛性によるところが大きく、パワーレスポンスの高さが重要となる。それぞれ「二つの軽さ」が相まって、速いバイクとなるわけだ。ただ、その要素は真逆に位置するため、いかにバランス良く融合させられるかが、各社凌ぎを削る事になる。サーヴェロでは、そのバランスを、自社のデータ蓄積、プロチームからのフィードバックなどから導き出し、今回の新型R5が誕生している。

そして、もう一つ忘れてはいけないのが「快適性」となる。まず、前提としては、プロも使用する「レーシングバイク」であり、快適性もその次元であることは言うまでもない。驚くべきはヘッド剛性を下げていることだろう。やはり、ここにも絶妙なバランスがある。ヘッド径を大きくしつつも剛性は抑え、フロントフォークは縦剛性も抑え、快適性向上につなげている。また、BB周辺の剛性は変えていないと言う。そして、気になるシート周りは、トップチューブのスローピング度を高め、全体的に下げたことで、必然的にシートピラーが長く設定された。全体的にパズルを組み合わせるような仕上がりは、その完成度を高めた。

エアロダイナミクスも大きく向上している。ケーブルのインテグレーテッドにより、25%の削減となっている。もちろん、PやSの次元とは異なるが「エアロダイナミクスのサーヴェロ」として抜かりはない。

短い時間だったが乗ってみた。

まずは、理屈ではない、持って軽い気持ち良さに期待が高まる。走り出してみると、ふらつきのない、安定感を感じることができた。直進安定性が高い分、ペダリングに集中ができる。ジオメトリーや低重心設計が功を奏しているのだろう。

次に、パワーをかけるべくダンシングで走ってみると、そのし易さに驚いたのだった。圧倒的な安定感とパワーレスポンスをしっかりと感じることができる。ダンシングの気持ち良さは抜群と言えるだろう。またシッティングでの上りも重量の軽さと剛性の高さを感じる。ペダリングでは、思いっきり踏み込みたくなるような最後の「伸び」を感じることができた。

バランスの取れた剛性が、パワーロスを感じさせないストレートな反応が楽しいバイクだった。ただ「5」と言う位置付けからみても妥当な剛性ではあると思うが、レーシングバイクであることは確かで、好みは別れるかもしれない。

前作からのライドフィールなど良い点は継承されているため、短時間でもその気持ち良さを感じることはできるが、次回は是非ロングライドで試してみたいものだ。

ハイエンドグレードの証「5」。
低重心化されたダウンチューブ。

最上級「R5」。Rは、サーヴェロのラインナップの中で、よりその使命を明確に打ち出して来た。もちろんオールランド性は十分あるが、その性能は、やはり「上り」で使えるバイクであることが証となる。トライアスロンバイクの「P」では、IRONMANをターゲットに開発されているが、同様にはっきりと「勝負」をしてくるところは、サーヴェロらしい。他社ブランドと異なり「レーシングバイクオンリー」を造るサーヴェロの徹底ぶりはいつも面白い。

リアハンガーは標準とダイレクトマウントがセットになっている。
スルーアクスルも軽量化されている。

軽量化は徹底され、細部へのこだわりも十分だろう。スルーアクスルは共通規格だが、更に軽く仕上げられている。前作より中央部が細くなっている。ハンガーのダイレクトマウントもユーザビリティの観点から標準化となりつつあるが、パーツの重要なジョイント担うパーツへの対応となる。

Lime/Blackは、高級感バツグン。角度によりライムからゴールドにも見える。

もちろん、JUMBOカラーもラインナップ

【メーカーNEWS】http://triathlon-geronimo.com/?p=36733

 

 

 

BOSS-N1-S
Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNews】PINARELLO 2022 COLLECTION ” PARIS “

ピナレロの人気モデルPARISの2022モデルがリリースされた。

ピナレロはロードバイクがメインとなる世界のトップブランドだ。トライアスロンでの使用率も高く、国内では、常にトップ10にランキングしている。ツール・ド・フランスの顔でもあるINEOSをサポートし、イタリアンロードとなれば、その人気は当然のこととなる。ピナレロは、ハイエンドのテクノロジーが惜しげもなく、ミドルレンジに活かされるなど、極めてクウォリティの高い仕上がりが、名実ともに人気の理由だろう。

そして、2018年のコナでは、キャメロン・ワーフがBOLIDE Tri+を使用し、4時間9分のコースレコードを出したことも記憶に新しく、今後数年は破られることのない大記録は、トライアスロンでのアピールも十分だ。

以下、メーカーNewsとなる。

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すべてのサイクリストにライドの楽しさを伝える新しいスタイルのエアロロード
PARIS(パリ)は、エンデュランスロードでもなくグラベルロードでもない
自由度の高いライディングポジションで、使い方を限定しないオールラウンダー

プロダクト・ミッション

PARIS(パリ)は、使い方は限定せず真にオールラウンドにライドを楽しめるエアロロードです。
コンフォートになり過ぎず、しかしポジションの自由度が高いジオメトリー
30mm タイヤまで許容するタイヤクリアランスは多少のグラベルでも安心です。

• ショートリーチ/ ハイスタックなニューコンフォートジオメトリー
• 最新のエアロダイナミクスデザイン
•700x30C まで許容する余裕のタイヤクリアランス

 

2022年モデルのパリは、フレームの仕様変更はありません。完成車仕様およびカラーバリエーションの変更のみとなります。
BURGUNDY(バーガンディ)
BLUE STEEL(ブルースティール)
GREY STEEL(グレイスティール)

PARIS DISK

フレームマテリアル:T600 UD CARBON / TORAYCA®

《完成車仕様》

メインコンポ:シマノ 105 ディスク 11S

ハンドル/ステム/サドル:MOST

ホィール:シマノ RS171 DB タイヤ:ピレリ P-7 SPORT

サイズ:43, 46, 49, 51.5, 53, 54.5, 56, 58(C-C)

カラー:バーガンディ、ブルースティール、グレイスティール

105 11S ディスク 完成車:¥396,000-

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※価格はすべて税込基本小売価格です。※写真は完成車見本です。
※写真はサンプルを撮影したもので、スペックやカラーなど実際の製品と異なる場合があります。
※色調はモニター画面で見るのと実際では多少違って見えますのでご了承ください。
※価格はシーズン途中で変更される場合もあります。最新情報は販売店でお確かめください。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】Cannondale エリーザ・バルサモ 世界チャンピオンバイク

キャノンデールの看板バイクSuperSix EVO。

SuperSix EVOは、軽量性とエアロダイナミクスという相反する要素を高次元に融合させたバイクだ。元々定評のある剛性、コーナーリング性能の高さなど、極めて総合力の高いオールラウンドバイクとなっている。同社ではエアロロードのSystemSixもあるが、SuperSix EVOは、幅広く扱い易いモデルで、トライアスロンで使用するロードバイクの選択肢の一つと言っても良いだろう。また、シートポストやハンドルなどアッセブリーなどと合わせ抜群の快適性を更に高めている。

そして、そのチャンピオンカラーに仕上げられたバルサモのバイクがこれだ。

以下、メーカーNEWSとなる。

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Cannondale World Champion Bike

100回目の記念大会となったロード世界選手権2021を制したエリーザ・バルサモ(イタリア)のチャンピオンバイクが完成!

バルサモ(イタリア)はSuperSix EVOを駆り、強豪がひしめくロード世界選手権2021を制覇しました。この勝利はキャノンデールにとって2003年以来の世界選手権エリートクラスのタイトル獲得だけではなく、女子レースシーンに衝撃をあたえました。世界タイトル5連覇をねらうオランダ勢。しかし、バルサモは最後の局面で優勝候補のライダーを置き去りにしてフィニッシュラインを駆け抜け、勝利を手にしました。ジュニアランクとトラックで成功を収めてきた23歳のバルサモにとって、この勝利はキャリアを決定付けるものとなりました。

バルサモは今日、開催されるウィメンズパリ~ルーベに、このハンドペイントされた特別な世界チャンピオンバイクで出場します。新しいキットに身を包んだバルサモの走りに期待しましょう。

Elisa Balsamo’s Custom World Championship Cannondale SuperSix Evo Details:

 

Frame set: SuperSix Evo Hi-Mod Disc, World Championship design

Size: 51cm

Drive train: Shimano Ultegra Di2

Cassette: Shimano Ultegra 11-30

Crank Length: 170

Power Meter: FSA Powerbox ABS

Chain Ring Size: FSA Powerbox chainrings: 52×36

Wheels: Vision Metron 40

Handlebar and Stem: Hollowgram SAVE

Stem Sength:100

Bar Width:38

Saddle: Prologo NDR

Saddle Height: 71.2

Bar Tape: Prologo OneTouch

Tires: Veloflex ProTour 28

Tire Pressure: 6 bar

Bottle Cages: élite

Bottles: élite

Pedals: Look Keo

Computer: Garmin 830

 

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka