【メーカーNEWS】キャノンデール2020年モデル 新型SuperSix EVO 発売

キャノンデールSuperSix EVOがモデルチェンジとなる。

テーマはやはり「エアロダイナミクス」。今までのポテンシャルをキープしつつ、オールラウンドの総合力を高めてきている。総合メーカーの中で、オールラウンドとエアロロードは近づきつつある。エアロロードの軽量性などオールラウンド化、その逆は、オールラウンドバイクのエアロダイナミクス向上だ。

以下、メーカーニュースとなる。

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2020 年モデル新型 SuperSix EVO 発売

~相反する軽量性とエアロダイナミクスを究極のバランスで実現~

キャノンデール・ジャパン株式会社(本社:大阪府吹田市、代表取締役:森下 敏郎、以下 キャノンデール) は、デザインを一新した SuperSix EVO を発表しました。この新型バイクは、歴代のロードレースバイクをドラマチックに進化させたモデルとなります。前作モデルで支持された『軽くスムーズかつ俊敏なライドフィー ル』はそのままに、空気抵抗を大幅に削減するためにアップデートされたチューブデザインを採用すること で、現代のライダーが真価を発揮できる本格的なロードバイクに仕上げられています。

キャノンデールのエンジニア、ネイサン・バリーは「エアロダイナミクスは、バイクのスピードとパフォーマ ンスに大きく影響します。そこで、新型 SuperSix EVO では空気抵抗を削減することを最優先しました。一方 で、旧型モデルの高い評価を支えた軽さ、反応の良さ、安定した走りをそのまま新型に継承することも同じく らい重要なことでした。」とコメントしています。

■相反する軽量性とエアロダイナミクスを究極のバランスで実現 軽量性とエアロダイナミクス両方のバランスを考慮し、新型 SuperSix EVO では、以前のフレームに匹敵する 軽量性、剛性、ライドフィールを実現しつつ、空気抵抗を削減するエアロチューブを採用しています。新しく デザインされたフレーム、フォーク、シートポスト、バー、ステム、ホイールが相互に連携して最適なパフォ ーマンスを実現するシステムインテグレーションとなっています。これらの開発努力が実を結び、時速 48km で前作モデルよりも 30 ワットを削減する、現在市販されている軽量ロードバイクの中で最速のバイクが完成 しました。

■新機構採用によりさらに高い快適性能をプラス 新型 SuperSix Evo は、初代からスムーズで優雅なライドフィールが高く評価されているモデルでしたが、新 型モデルは前作モデルよりもさらにスムーズな走りを実現します。新しいインテグレートシートバインダー、 27 KNØT シートポストにより、路面追従性が 18% 向上しています。さらにフレームには、十分なクリアランス を確保しつつ 30mm のタイヤを装備できる余裕があります。また、新しい SAVE バーにより、衝撃を吸収しなが ら、空気抵抗が軽減されるため、ラフな路面でも脅威の快適性、コントロール性、そしてスピードを確保でき ます。

■最も使いやすいワイドな 45 ㎜ハイトリム、チューブレスレディにも対応 HollowGram 45 KNØT ホイールは、キャノンデールの空気抵抗を低減する幅広のリム形状に、軽く汎用性に優れ たリムハイト 45mm を採用したディープリムホイールです。このホイールは、世界最速のオールラウンドレー シングホイールのひとつで、内径 21 ㎜(外径 32 ㎜)のスーパーワイドリムに 25C(実測値 28mm)のタイヤを 装備しても驚異的な空力効率をキープしつつバリエーションに富む路面や環境で、さらに高速巡航する可能性 を広げます。

■キャノンデールアプリがバイクとライダーをつなげる 新型 SuperSix EVO は、ライダーにバイクとライド体験をつなぐ新たな楽しみを提供します。キャノンデール の最新技術によって、内蔵されたホイールセンサーと新しいキャノンデールアプリがシームレスにペアリング され、極めて正確なスピード、ルート、走行距離を自動的に保存することができます。さらに、ライダーのスマートフォンでは自分自身のバイクに関する詳細情報を確認したり、メンテナンス時期を自動的にお知らせし ます。

すぐに利用できる「Power2Max」パワーメーター(一部サービスは有料)やホイールのスピーディーな脱着を 可能にするスピードリリーススルーアクスル、整備が簡単なガイド付きインターナルケーブルルーティングと いった、こだわりのディテールが採用された新型 SuperSix EVO は、徹底的に磨き上げられた本格的なロード バイクです。

【Line Up】

 

 

 

 

「剛性バランスによる乗り心地抜群のSuperSixEVOの新型はいかに。」
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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

Cervelo Japan 2020 Early

サーヴェロ2020年モデルが発表となった。

現時点ではモデルチェンジはない。春先のP5Disc、P3Xなどすでに先行で発表されたいるためだ。

サーヴェロのメイン4シリーズ(P、PX、S、R)は、世界最高レベルだが、特にエアロダイナミクスでは、世界のトップブランドと常に比較対象される「ベンチマーク」でもあると言っても過言ではないだろう。

今回トライアスロンのPXとPの追加情報として、より詳細に位置付けている。

ハイストレージとしてボトル3本、ストレージボックスを付けた状態でのエアロダイナミクスは、下記の順となっている。

1位 P5X

2位 P3X

3位 P5

4位 P3

それに対し、ボトル1本のみ、ストレージを付けない状態では、下記のようになっている。

1位 P5

2位 P3

3位 P5X

4位 P3X

データ上は僅差だが、よりPシリーズとPXシリーズの違いを明確にして来ている。

その他、新型のパーツが追加となっている。S5用のDHバーアタッチメントパーツがリリースされている。要望に応えてのリリースとなる。販売はエクステンションバーは含まれず、ベースとパッドのみのアッセンブルとなる。

【PX Series】

【S Series】

【R Series】

【Team Model ” Sunweb ” 】

【DHバーアタッチメント】

【Cervelo 2020】

サーヴェロは再び、「イヤーモデル」という設定に戻しているが、発表時期は、モデルによって、P、PXシリーズのようにイレギュラーもあるようだ。

 

 

 

 

「エアロロードのトライアスロン仕様は各社で対応が始まっている」
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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【メーカーNEWS】TREK WORLD 2020 一般開放

この度、トレック・ジャパン(株)は、これまでトレック取扱販売店へのみ開催されていた「TREK WORLD」を今年は一般開放いたします。

今回の「TREK WORLD 2020」では2020年モデルの中でもハイエンドモデルを中心に展示し、トレック独自の技術などを細部まで時間をかけてご覧いただくことができます。

また、会場ではトレック・ジャパンの専門スタッフによる技術説明もあり、これまで味わえることなかったトレックの世界を存分にお楽しみ頂けます。

<詳細>

・日にち:7月30日(火)、7月31日(水)

・時間 :18:30-20:30

※受付開始及び開場は18:30からとなります。

※最終受付時間:20:00

※最終受付前であればご自由にお越し頂けます。

・場所: CROSS DOCK HARUMI  〒104-0053 東京都中央区晴海4-7-4

http://trek.bike/access

・参加料:1,500円(税込)

・応募人数:各日先着200名様

・特典:非売品オリジナルプレゼント(サコッシュ、ウォーターボトル)

・そのほか

本イベント限定のSNSキャンペーン等を実施いたします。是非ご参加ください。詳細は当日会場にてご案内いたします。

 

※お申込みは Passmarket より受付ております。

お申込はこちらから

 

 

 

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

サザンビーチで見る、触る、そして学ぶ。

第1回となるTRIATHLON DEMOが茅ヶ崎サザンビーチで開催された。(主催:ワイズロード茅ヶ崎店)

このイベントの特徴は、単に商品の展示ではなく、各メーカー、代理店の担当者もトライアスリートであることだ。商品のことだけではなく、それに付随する周辺情報も重要だ。商品の良さは分かったが、いつ使えば良いのかなど、まつわる話はたくさんあるはず。また、実際の使用感などリアルな話が聞けたことだろう。

当日の来場者は、これからトライアスロンを始める人からアイアンマン世界選手権出場者まで幅広い層のトライアスリートたちだった。すでに経験者のトライアスリートは、バイクやその他の用品など具体的な質問となっていたが、これから始める人は、「とにかく何も分からないので来てみました」と言っていた。

「何も分からない」そんな人のためにも開催の意義があった。コトから入るのがトライアスロンだ。まずはエントリーし、練習をする。そうしているといろいろ機材や用品など「モノ」が必要なことに気が付くのだ。

話を聞いてみた。

「すでにスプリントのレースをポチッとしていまいました。今月末がレースです。思い立って、練習を始めたのが5月初め、ちょっと調べてみたら3ヶ月から半年の練習が必要と書いてありました。大丈夫でしょうか?」

「ウエットスーツとトライアスロンスーツはどっちを買ったほうが良いのでしょうか?そもそも違いも良く分かっていません。」

「バイクのギアの位置はどこにすれば走り易いのですか?バイクのこと全然分かりません。」

「バイクに乗るとお尻が痛いのでカバーを付けましたが、それでも痛いです。どうしたら良いのでしょうか?」

「50m泳ぐのに1分10秒サークルで、いっぱいいっぱいです。大丈夫でしょうか?」

とにかく、レースを無事完走することで頭がいっぱいという感じだろうか。不安は隠せない。でもどこかで楽しみにしている表情が印象的だった。これから始まる「トライアスロンライフ」を大いに満喫してほしい。

その他、経験者やベテランは買換えなどを検討している。ロードバイクからトライアスロンバイクにしたい。「異形」や「ディスクブレーキ」も気になる。気になるバイクはあるが、現在のトレンドも考えるべきだろうか。新しいバイクにして速く走りたい、そんな話によくなるが、バイクパフォーマンスを上げるため、自身に合ったバイクを見つけることは簡単ではない。

バイクのパフォーマンスを上げるためには。。。

①機材選択

②フィッティング

③トレーニング

が必要だ。機材の選択とフィッティングはほぼ同時だが、目標の設定によっては、推奨モデルは異なる。まずは、「何がしたいのか」を考えることが先決だろう。また、sそれが決まっていない場合、雑談の中から気が付いてもらえることも多い。ショップ店頭では、関連性のある事柄について話ことも大切なことだ。

「ロードからトライアスロンバイクにしたい」

これは良くある話だが、慎重に進めたい話だ。

①フレーム形状によるエアロダイナミクスの高さ

②DHポジションを有効的にセッティングできる

大きく2つの相互に関係するメリットがある。一般的には前者のメリットを受けるためにはある程度のアベレージスピードが必要なため、メリットを受けられる人は多くはない。一方、後者のメリットは誰でも可能性がある。この後者を考える場合、伸長、体型、身体各部の制限など、しっかりとフィッティングで確認してから、より適正の高いバイクを選択したい。したがって、必ずしも「トライアスロンバイク」になるとは限らないということだ。

当日は、初心者からベテランアスリートまで、いろいろな声を聞くことができた。

cervelo:言わずと知れたアイアンマンNo.1バイク。春先の新型リリースで話題のブランド。

ceepo:国内(宮古島)No.1バイク。前面投影面積に真っ向勝負のパッションバイク。

ARGON18:アイアンマンのレギュラーバイク。剛性バランス、ポジションへのコダワリを持つ。

FELT:コナアイアンマンSUB10(エリート)選手使用率第2位。強者が選ぶバイクでもある。

KUOTA:軽量性、乗り心地、デザイン性なの高さから人気がある。過去にはアイアンマンウィナーズバイク。

KhodaaBloom:ジャパンブランドとして、日本企画で日本人のためのバイクを造っている。

BMC:昨年のアイアンマンでもトップ10使用率となり、SUB10エリートの使用率も高いバイク。

Pinarello:昨年のコナ最速バイク。その驚異的なタイム5年間は破られることはないだろう。

FACTOR:宮古島優勝バイク。その双胴になったダウンチューブが特徴的、独自のエアロ効果が特長。

ZIPP:アイアンマンNo.1ダントツ使用率のホイール。特にこの454はZIPPの真骨頂とも言えるホイールだ。

VISION:ホイールを始め、様々なトライアスロンパーツもリリースする。ホイールはバリエーションが多く、各用途に対応。

XeNTIS:コナではスポークホイールが実績をあげている。リムの空力特性、放熱性にこだわりを持ち、ハイトのバリエーションも多い。

PROFILE:ご存じDHバーのブランド。リムハイトの種類が多いこと、そして、コストパフォーマンスが高い。

SCOPE:新興メーカーだが、その仕上がりは逸品。軽量性など総合的に見てもコストパフォーマンスが高い。

campagnolo:BORA WTOの話題性は高い。WTOとは、Wind Tunnel Optimizedであり、あのBORAのトライアスロン用と考えて良い。

TRIATHLON DEMO @ SouthernBeach

SRAM:アイアンマンでも使用率が復活してiいるコンポ。そして、昨年から気になるフロントシングルは、プロ、エイジ合わせて19名を確認。

Xshifter:ワイヤー引きを電動で動かし、あたかも「電動」であるようにする画期的なパーツで、フィーリングはフルの電動と遜色ない。

CICLO VATION:安価で巻き直しもできるバーテープ。グリップ感、カラーリング、エンドキャンプなど高級感十分。

PROFILE DESIGN:トライアスロンパーツNo.1メーカーだ。DHバーエクステンション形状を刷新し、トレンドに合わせ新たな提案をしている。

fi’zi:k:身体系パーツ、用品に徹底するフィジーク。サドルから始まり、その開発力は高い。トライアスロンモデル定評がある。シューズも身体系のアイテムだ。ニット素地によるフィット性は抜群。更に新素材も導入されるようだ。

ACOR:バイクポーターはオリジナルデザインが出来る。(100ロット)ミニフロアポンプAS3は、まさにミニチュアのフロアポンプで、絶妙な仕上がり。高気圧の対応。そして、マルチに使えるストラップは見事なアイデア商品だ。梱包材の固定に再利用できるこのストラップは重宝。

PROTECT J1:日本製の皮膚保護クリームで、長時間の持続性が売り。

MAURTEN:通常では、吸収が低下する高濃度の炭水化物を封入できるハイドロゲル技術により、体内への吸収を高めることを可能としている。

GOJO:作業時のハンドクリーナー。特にしたの1枚入りは、ツールバッグに忍ばせ、出先のメンテ作業時に活躍。

WAKO’S:モータースポーツからサイクルスポーツまで、ケミカルの代表格だ。展示会での即興メンテナンスが大人気。

OGK KABUTO:日本人のためのジャパンブランドヘルメット。軽量性とエアロ効果を両立した数少ないヘルメットだ。また、サングラスもヘルメット同様に「日本人」へのフィット性を高めている。

KASK:クウォリティの高さではトップレベルのヘルメットだ。このバンビーノはデザインバトルの激しい中で、早くからこの形状を提案している。

rig:日本発のリカバリーサンダルブランドで、フットベットを日本人の足に合わせている。

CRAFT:スウェーデンの機能的ウエアブランドとして定評があり、プロトライアスロンチームのサポートなども行っている。

CATEPY:結ばない靴ひも。ひも自体に弾力性があり、足をサポート、脱ぎ履きをし易くしている。

NEWTON:ベアフットの発想から生まれたフォアフットランニングの第一人者的ブランドで、トップアマの使用率も高い。ソールの突起が特徴的で前足部のショック吸収とともに反発力を生み出すシューズだ。

HUUB:フーブはやはりウェットスーツの高級品であり、逸品として注目されている。各部位への造り込みは徹底され、多くのトッププロ、トップアマが使用している。今回は水温からウェットの使用はなかったが、サポート選手も多く出場している。

SAYSKY:当初から特有であり、異色のデザイン性を放ち、人気となっているセイスカイ。このフローラルデザインも前作のグリーン系からブルー系のニューモデルになりそして、更にオリーブ系の新作が展示されていた。

モノが欲しいのではなく、コトのためにモノが必要になるということだ。

そのモノを使えば、どのような効果があるのか、知りたいのは、常に「その先」のこと。各メーカ-、代理店もそれを伝えるべく、様々な努力をしている。意味のないものは取り扱わない。カタログ、WEBに全ては出しきれない。やはり展示会は「リアル」の意味が大きいということなのだ。

 

「やはり茅ヶ崎はトライアスロンの聖地なり」
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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

PiNARELLO JAPAN 2020 New Model Presentation

ピナレロの2020年モデルが国内公式発表となった。

話題は、やはり5月にリリースされたDOGAMA F12となる。F8、F10とチームスカイによりその活躍は周知の通りだ。その後継の最新モデルがF12となる。チームスカイからイネオスへの移行があり、1ヶ月前倒しで発表されたF12だったが、この度現車の確認とともに国内発表となった。

今回の2020年モデルでは、「DOGMA F12」「DOGMA F12 DISK」「DOGMA FS」「PRINCE FX DISK」「RAZHA DISK」が新型としてラインナップされている。また、昨年の発表以降にラインナップされたグラベルロードの「GREVIL+」「GREVIL」、シクロクロスの「CROSSISTA+」「CROSSISTA」、そして、アイアンマン世界最速モデルの「BOLIDE TR+」「BOLIDE TR」となる。その他のモデルは2019年から継続としている。

PiNARELLO:言わずと知れたロード界No.1ブランド。ロード界最高峰のツールドフランスでは、チームイネオス(チームスカイ)による活躍が記憶に新しい。昨年もゲラント・トーマス、クリストファー・フルームの活躍により、チームスカイをサポートするバイクとして輝いた。

トライアスロン:昨年のアイアンマンワールドチャンピオンシップにおいて、ニューージーランドのキャメロン・ワーフにより、4時間9分という驚異的なコースレコードを出している。5年は破られない記録となるだろう。また、国内の人気大会、宮古島でもロードブランドながら10位に入っている。

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ピナレロ本社 ルチアーノ氏 来日

「みなさん、こんにちは。2020年モデルプレゼンテーションにご来場頂きありがとうございます。

2017年の1月にこの一つ前のモデルF10を最高のバイクとして発表しました。そして、同時に、次のモデルにどうアップグレードしてくのか、とても難しい課題としていました。

ご存知のようにF10は、ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアなどのグランツールで勝利を重ねています。これらのバイクに対してどのような特色を新たに加えることによって、更に高性能なバイクに仕上げていくかは、難しい課題ではありましたが、その課題を突き詰めていくことによって、今日ご紹介するF12が出来上がっています。

また、バイク以外に新たなカテゴリーとして、ウエアをリニューアルしています。2019年のラインナップから、価格帯、モデルタイプ、カラーなどのバリエーションを見直し、より良いものを作っています。これらのアイテムは、DOTOUT製でリリースしています。

そして、ピナレロのオリジナルパーツブランドのモストですが、ハンドルバー、ステム、サドル、その他アクセサリーを展開しています。サドルですが、選手のフィードバックを得ながら、2年の歳月をかけて開発しました。このサドルの仕上がりがとても良く、完成車ほぼすべてに装備されています。あと、ハンドルバーのタロンですが、ケーブルがフル内臓できるようにアップグレード、これはまさしくF12にマッチングするように開発されました。その他、ライト、バーテープ、コンパクトツールなども是非チェックして頂きたいと思います。

Thank you very much. 」

以下、メーカーニュースとなる。

2019年5月1日、ピナレロ社は、チームスカイがチームイネオスへ移行するのと同時に、新しいフラッグシップモデル「DOGMA F12」を発表いたしました。

DOGMA F12は、世界最高との呼び声が高いDOGMA F10を凌ぎ、再びグランツールを制覇するバイクとなるべく開発、これまで蓄積された空気力学および構造力学的な知識や経験を生かし、「F」の称号を与えるにふさわしいバイクとなるようデザインされました。

開発にあたって特に留意された点は、エアロダイナミクス特性の向上、フレーム構造の軽量化と剛性アップ、最新コンポーネントとの互換性、ピナレロフィーリングの維持、これらを開発コンセプトとしてDOGMA F12は開発を進められました。

Team INEOS

エアロダイナミクス

外部に露出している各種ケーブルの内装化を進め、ケーブルハウジングが受ける空気抵抗の85%を軽減。新しくDOGMA F12のために開発されたMOST Talon Ultraインテグレーテッドハンドルバーは、従来のTalon Aeroと比較して空気抵抗を5%軽減しています。そしてTalon Ultraと組み合わせるスプリット構造のエアロヘッドセットも新たにデザインされました。
フロントフォークも空力学的に非常に重要な部分であり、またピナレロフィーリングを生み出す部分でもあるので、非常に注意深く見直しが検討されました。
新しいF12フロントフォークは、「ONDA」の形状を維持したまま空気抵抗を軽減するため側面が拡大されています。そして断面形状も見直された結果、F10とF12のフロントフォークをCFD解析で比較した結果、F12フロントフォークは15.7%の空気抵抗軽減に成功しました。

ピナレロフレームの美学は常に考慮されるべき側面ですが、あらゆるヴィジュアル的な改善は明らかな空力的優位性によって検証されなければなりません。
ダウンチューブ、ヘッドチューブ、ボトムブラケットなど、あらゆる箇所で空気抵抗を削減する試みを取り入れバイク単体で7.3%の空気抵抗を削減することに成功し、DOGMA F12とDOGMA F10で40km/hの同条件での走行を比較すると、DOGMA F12の方がパワーを8ワットセーブして走行できることが証明されました。
構造デザイン
チューブの断面と形状は、剛性と軽量性を確保するために非常に重要な要素です。 同時に、空気力学にも大きな影響を与えます。 それらの性能をさらに改善するため「アシンメトリック」デザインの可能性を追求しました。

特にボトムブラケット~チェーンステイのエリアにおいて、パワー伝達効率の改善は、F10と比較して剛性が10%向上したことを示しました。
ブレーキ仕様の違いによる構造変化も大きな検討課題でした。DOGMA F12はディスクブレーキ、リムブレーキ、それぞれのシステムに適した構造を同時に開発しました。

Dogma F12ディスクのフォークデザインは、FEM解析で得た36パターン以上のサンプルで試験した結果、重量を増やさず、空力的ペナルティを伴わずに、ねじれを減らす最良のフォーク形状を見つました。この新しいフォークデザインは、以前のものと比較して40%以上もねじれ効果を減らすことを可能にしました。

リムブレーキ仕様では、従来より効果的で強力なブレーキシステムとして「ダイレクトマウント」を採用、ブレーキ台座を可能な限りモノステイ/フォークヘッドに近づけることにより、フレーム剛性を高め、タイヤクリアランスも十分に確保することができました。

従来のピボットシステムと比較して、ダイレクトマウントバージョンでは12.5%(ドライ状態)から25%(ウェット状態)もの制動力が向上しています。

ハンドルバーも空力特性の向上と同時に、8.77%の剛性アップ、10%の軽量化を達成しています。

汎用性(互換性)
あらゆるタイプのライダーに適合させるには、汎用性が非常に重要な要素となります。最新コンポーネントへの対応はもちろん、従来のトラディショナルなコンポーネントへの対応も必要となります。DOGMA F12のE-Linkシステムは、シマノ Di2、SRAM AXS、カンパニョーロ EPS、メカニカル変速システムのすべてに対応します。
また、Talon Ultraとの組み合わせが最良ですが、ポジションなどン問題で従来のハンドルステムを使用する場合に備えて、トラディショナルステム用のステムアダプターも開発しました。

カラーも多彩となり、より選べるドグマとなっている。また、ミドルレンジ以下もディスクモデルなど、充実したラインナップとなっている。プリンス系は、2020年モデルも人気の中心となるだろう。

PRINCE FX DISK

PRINCE

GAN

RAZHA

PRIMA

CROSSISTA

BOLIDE TR

昨年のアイアンマンで最速となったバイクがこれだ。ピナレロは以前から、「TT」と「トライアスロン」を代用ではなく、分けて開発している。徹底したエアロダイナミクスの追求から生まれたこのバイクは、今年のKONAでも注目の一台と言える。価格はリーズナブルとは言えないが、仕上がりは見合ったものだ。また、ピナレロの提唱する「デザイン性」においては、イタリアンを象徴するものと言えるだろう。

 

 

BOSS1small

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

TRIATHLON DEMO

TRIATHLON DEMOが開催される。(主催:ワイズロード茅ヶ崎店)

このイベントの特徴は、単に商品の展示ではなく、各メーカー、代理店の担当者もトライアスリートであることだ。商品のことだけではなく、それに付随する周辺情報も重要だ。商品の良さは分かったが、いつ使えば良いのかなど、まつわる話はたくさんあるはず。また、実際の使用感などリアルな話が聞けることだろう。

■日時 2019年6月16日(日)10:00~16:00

■会場 茅ヶ崎店横特設会場

■詳細 http://ysroad.co.jp/chigasaki/2019/06/03/34839

ワイズロード茅ヶ崎店:ワイズロード初のリゾート店舗として、2011年3月にオープン。サザンビーチの目の前に建ち、ショップ内からの眺望は絶景。店舗コンセプトは、トライアスロンを特徴とし、ロードバイクや小径者でのリゾートサイクリングを提案している。(奥に見える建物サザンビーチヒルズの1~2F)

茅ヶ崎:関東最大のリゾート湘南の南に位置する「茅ヶ崎」。サザンオールスターズでも知られるビーチリゾートだ。海水浴場は、その名も「サザンビーチ」、オーシャンスイムも可能なエリアだ。海水浴場としては、7月8月だが、GERONIMOイベントでは、3月から12月まで開催している、Triathlon GERONIMO & Club GERONIMOのホームでもある。

 

 

 

 

☞ GERONIMO COUNTを始め、バイクトレンド情報などの「Triathlon GERONIMO」、また。茅ヶ崎スイム、インドアバイクトレーニングなどの「Club GERONIMO」として、取材及び出展の予定をしています。ご来場お待ちしております。

 

 

「トライアスロンのことなら機材から練習まで聞いて下さい。」
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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

DHポジション考 及び【メーカーNEWS】PROFILEDESIGN

DHバーは、バイクフィッティングにおいて最も重要なパーツと言えるだろう。

サドルに例えれば、分かり易いだろう。理屈の前に単純に「痛い」と感じる人がいる。もちろん原因はモノだけのせいすることは正しくない。個人差、使用目的、ポジション、慣れ、競技レベルなどにより、その「相性」が決まる。これまでも、これからもサドルは終わりのないテーマとなっている。

身体に接するパーツとして、ペダル及びシューズ、サドル、そして、DHバーを含めたハンドルの3点があるが、昔から「サドル」は、その形状、造り、対象ライド、そして、セッティングなど、様々な観点から開発、使用方法が提案されてきた。最も接する(体重がかかる)と言う点では、最大の課題と言えるのがサドルだ。悩みを持つライダーも多いことは周知の通りとなる。そんな課題の多いサドルだが、トライアスリートには、「DHバー」という、更にシビアなパーツが関わってくるのだ。状況、セッティングによっては、サドル以上に荷重がかかるパーツとなり、DHポジションでの長時間走行を妨げることになる。

DHバー自体は、「木」で言えば、枝葉となる「先端の一部」と言えるかしれない。

①まずは、幹となる身体全体のポジションを決定しなければいけない。

②そのポジションを具現化できる、パーツとそのセッティングが必要となる。

③同時にどのDHバーにするのか、「MONO」が決定する。

簡単に言えば、DHバー単体を取り付けただけでは、良くないということだ。非効率なポジション、違和感や痛みなど、メリットが少なくなる可能性がある。

まず、①のポジション出し(バイクの各パーツをセッティングすること)は、各種フィッティングサービスを受け、「現時点のベスト」を発見する。クランク~サドル~ハンドル(今回はDHバー)の三角形の各頂点の位置関係を決めるということだ。

次に②と③がほぼ同時だが、①を再現できる調整(サドル高及び後退、ステム長変更及びライズまたはスペーサーの増減による高さ、そして、DHバーのパッドとエクステンション握り位置及び落差の決定、パッド高及び前後位置、エクステンション長及び、左右幅の決定など)を行う。

DHポジションとは、エアロダイナミクスのためだけではない。安定した上体を作ることが、パワー効率の良いペダリングを生み出す。したがって、前者は、競技レベルによるが、後者は、誰でもメリットがあるということなのだ。

DHポジションはサドルに座るのではなく、DHバーのパッドに座るイメージだ。したがって、サドルより高過ぎるDHポジションは、意味が半減してしまう。これには、ポジションを出した時の「フィッティング」が重要となり、柔軟性、各関節の可動域など、身体的制限が関わってくる場合もあり、ベターを目指すことになる。

DHバーを付ける、交換することでのメリットを大きくできるか、そうでないかは、様々な課題がある。また、一度で完成するものでもない。3mm、5mm。。。各部の微調整を「練習」とともに繰り返しながら、完成度を高めるということだ。

上記のことをすべて行うには、専門ショップと「根気」も必要だろう。ただ、必要であることは知ってほしい。DHバーなら何でも良いということではなく、調整範囲やパッドの形状、硬さ程度は事前に確認できると思う。

 

以下、メーカーニュースとなるが、新たなパーツのリリースにより、より選択肢が増えることは望ましい。

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トライアスロン/TTエアロバーのパイオニア
プロファイルデザインから
新しく生まれ変わった新型カーボンエアロバー
「SUPERSONIC/ERGO」シリーズが入荷

多数のバリエーションで、あらゆるライダーの要求を実現するPROFILE DESIGNのTT/エアロバーラインナップが一新し、アルミエクステンションバーに続き、カーボンエクステンションバー、アームレスト、ブラケットの組合せが登場いたしました。J4から進化したJ5ブラケットはSupersonicへとモデル名を変更、モデル名のSUPERSONIC / ERGO / 35c は、それぞれブラケット / アームレスト / エクステンションの組み合わせを表し、製品を判りやすく表しています。

Supersonic/Ergoプラットフォームは、幅広い範囲で細やかな調整が可能になっており、最高のポジションをライダーに提供するように設計されています。アームレストの調整だけで80パターンの異なるポジションオプションを持ち、ライザーと組み合わせることで、他に類を見ない1,440パターンものポジションを生み出します。

SUPERSONIC / ERGO / 35c

SupersonicブラケットとErgoアームレストの組み合わせは業界をリードするフィッティングオプションと優れた快適性を得ることが可能です。そして35cエクステンションは、最もエアロダイナミクスを意識したポジションをとりたいライダーに最適です。

重量:673g
ブラケット:Supersonic
アームレスト:Ergo/10mmパッド
アームレスト幅:最小124mm~エクステンション使用で最大290mm(18.5mm刻み)
アームレストオフセット: -85mm~-17.5mm(7.5mm刻み)
アームレストスタック:最小58.5mm~スペーサーを使用し最大138.5mmまでスタック可能。
※ブラケットは既存のライザーと互換性あり。税抜小売価格:25,880円
SUPERSONIC / ERGO / 50cSupersonic+Ergoアームレストのプラットフォームに、50cエクステンションを組み合わせたモデル。50cエクステンションバーは、パワーと最高の快適性を生み出す、高いポジションとまっすぐな手首の角度を保持することが可能です。7.5mmの横方向へのシフトによりグリップの選択肢が増加します。
重量:679g
ブラケット:Supersonic
アームレスト:Ergo/10mmパッド
アームレスト幅:最小124mm~エクステンション使用で最大290mm(18.5mm刻み)
アームレストオフセット: -85mm~-17.5mm(7.5mm刻み)
アームレストスタック:最小58.5mm~スペーサーを使用し最大138.5mmまでスタック可能。
※ブラケットは既存のライザーと互換性あり。

税抜小売価格:25,880円

 

SUPERSONIC / ERGO / 45-25cSupersonicブラケットとErgoアームレストの組み合わせは業界をリードするフィッティングオプションと優れた快適性を得ることが可能です。そして45/25cエクステンションは、多彩なポジション変更を可能にし、ほぼすべてのライダーが望むポジションをとることが可能です。
重量:653g
ブラケット:Supersonic
アームレスト:Ergo/10mmパッド
アームレスト幅:最小124mm~エクステンション使用で最大290mm(18.5mm刻み)
アームレストオフセット: -85mm~-17.5mm(7.5mm刻み)
アームレストスタック:最小58.5mm~スペーサーを使用し最大138.5mmまでスタック可能。
※ブラケットは既存のライザーと互換性あり。

税抜小売価格:25,880円

カーボンエクステンション バーのみ

35c / 45/25c / 50c

全長: 400mm
外径: 22.2mm
マテリアル: カーボン
カラー: マットブラック
重量: 268g/pair

税抜小売価格:各14,440円

ERGO インジェクテッドアームレストキットアームレスト素材:インジェクティッドナイロン/グラスファイバー
パッド素材:抗菌EVAフォーム/抗菌ライクラカバー
パッドモデル:10mm
重量:145g(ペア)税抜小売価格:4,630円
SUPERSONIC(J5) ブラケット
J4から進化したJ5ブラケットはSUPERSONICとモデル名が変更されました。本体:6061-T6アルミ
スタイックハイト:42mm
アームレスト調整幅:37mm
ハンドルクランプ:31.8mm
重量:266g税抜小売価格:10,900円
※写真はサンプルを撮影したもので、スペックやカラーなど実際の製品と異なる場合があります。
※色調はモニター画面と実物では多少差異がございます。あらかじめご了承ください。
※表示価格は税抜き価格でシーズン途中で変更される場合もあります。最新情報は販売店でお確かめください。

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「DHポジションを制するための第一歩!

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

P or PX

P5P3Xの国内公式発表となった。

過去にない同時発表だ。やはり「トライアスロンのサーヴェロ」を強調するかのようなパフォーマンスに見えるが、果たしてそうなのだろうか。P派?PX派?そして、P5Xも公式に継続ラインナップされ、P5X or P3X ?などその選択には迷うだろう。

サーヴェロの開発には前代未聞がつきものだが、P5Xの開発コンセプトである「エイジユーザー」対応と言っても、SUB10から制限時間をフルに使って走る選手まで幅広い。例えが極端かもしれないが、完走時間が7時間差あれば、シリーズやモデル分けなどを設定すること自体、当たり前のことだったかもしれない。

まず、PPXだが、データ上Pシリーズ(P5disc)のエアロダイナミクスがPXシリーズに優っている。一見、PXの方がエアロダイナミクスの高いイメージを持つが、ストレージやユーザビリティを特徴とし、快適性を優先させているのがPXだ。一方、PP5Disc)は、UCI縛りがありながらもPXより、高いエアロダイナミクスとなっている。簡単に言えば、「速さ」のPシリーズ(P5Disc)と「快適性重視」のPXシリーズと言えるのだ。大きくはここで判断してもらえれば良いだろう。

次に、PXシリーズのP5XP3Xについてだが、サーヴェロの基本コンセプトとして、「5」が上位モデルとなる設定は変わりがない。現行では、サーヴェロ唯一のアメリカ生産であり、「Cervelo × HED × ENVE」コラボレーションで造られたこだわりモデルだ。ハンドルが分割できるユーザビリティも、P5Xオンリーとなる。一方、P3Xは生産拠点、フレームデザインなどを見直し、大幅なコストダウンに成功している。そして。話題から外せないのは、下位グレードとなるP3Xがより軽量で、より剛性アップしていることだろう。データ上、ヘッド剛性とBB剛性は、上下逆転となるスペックとなっている。また、ハンドルは分割仕様ではないが、P5Xの分割ハンドルと同形状のため、使用することが可能なのだ。これによって、「P5X同様」のメリットも得ることができる。やはり、5と3のグレード感が分かりづらいが、P5Xのほうがデータと異なる全体的な「剛性感」が高いとの情報もある。P5Xが発表されてから2年半、時間的な経過もあり、リアハンガーなどのリプレースメント化や細部のバージョンアップは施されているが、P5Xの上位は変わらない。

P5 Discで世界のバイクの頂点に立つことを狙っている。そこからのフィードバッグがトライアスロンにも活かされるからだ。その舞台に立てるバイクがP5 Discだ。そして、シリーズ化も当然の流れとなり、P3 DiscがP5 Discとともにハワイでもメインバイクとなるだろう。一方、P3Xの登場は、PXシリーズを引き続き提案するサーヴェロのプロジェクトだ。エイジユーザーの究極のコンセプトバイクは間違っていない。一つの可能性として、自費で調達となるエイジユーザーには価格の影響も大きいのではないか。性能の前に価格で選別されてしまうかもしれない。P3Xでこの提案に勝負をかけるサーヴェロなのだ。

発表会場での追加情報もあり、関係者、有識者と話をしていると様々な意見が出ている。見た目も大きく異なるが、まず、自身がどのような「走り」をするのか、基本路線を考え決定すると良いだろう。

宮古島では、両者の試乗が予定されている。試乗の有効性は周知の通り。特に今回は、意味の大きな「体感」を確認できるだろう。

 

 

【メーカーサイト】 

https://www.cervelo.com/en/p5

【Triathlon GERONIMO 関連記事】

Pre Cervelo Lanch ” New Triathlon Concept “

Cervelo ” New P ” Debut

トライアスロン専用 “ PX ”

 

 

 

「サーヴェロ学!?

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

トライアスロン専用 “ PX ”

先日、New P5が発表となったばかりだが、予定通りP3Xも発表となった。

PXシリーズとは、サーヴェロのトライアスロンラインでもアイアンマンをメインとしたシリーズで、2016年アイアンマン世界選手権、世界同時発表で話題となったバイクだ。ヴェンタム、ダイアモンドと御三家を成す「異形」の代表格でもある。

「PX」とは何か。今一度そのコンセプトを振り返る。

チャンピオンバイクではなく、コナを目指すアイアンマンエイジ選手のために造られたものだった。そのために14500人のエイジ選手をリサーチしたデータを元に造るという「前代未聞」には驚かされた。結果としてエアロダイナミクスの高いバイクという結果となっているが、エアロダイナミクスありきではなく、ストレージのキャパシティやパッキングなどのユーザビリティに主眼をおいているのだ。シートチューブレスも普通に考えれば、「空力向上」なのだが、ヘッド剛性とのバランスからシートチューブをなくしているのだ。とは言っても全く考えていないわけではない。そこは次元を高く、融合させることを忘れてはいない。ストレージの位置などは、「空力上」影響のない位置を割り出し、設計している。

オンリー1であり、ナンバー1でもあるサーヴェロ。トライアスロンバイクの世界でKINGとなったサーヴェロは、いかにオリジナリティを持って、新たな提案をしなければいけないというミッションを抱えているのだ。P5Xはかつてないコンセプトから生まれた。そのバイクはより磨き上げられることになる。

それが今回の発表となる。

今回の発表は、PXシリーズの追加というよりは、PXのバージョンアップと言えるだろう。

P5Xのリリース時も開発者の一人David Killingから聞いた説明は十分納得できるものだった。前述の通り、今までにはない、随所に根拠あるこだわりと、トレンドに合わせた開発を見事に具現化したのだった。

改良は、ある意味「当然」のことだったかもしれない。それに対する早さがサーヴェロの良さだろう。この当然というのは、異形であり、「特異」な形状となるPXのマイナーチェンジがある程度予想のつくものだった。それだけのチャレンジングなフレームであり、「異形」の宿命でもある。

P5Xリリースから2年半。得た情報をフィードバックし、New PXとして誕生したのが、この「P3X」となる。今まで、シリーズのラインナップは、5を頂点に、3、2となるのだが、軽量性、剛性において、P3Xが上回っている。

まず、外観上は、ダウンチューブ下のストレージスペースが小さくなった。ストレージの容量、位置は、リサーチの上決定されているが、「使い勝手」も様々だったのだろう。大胆なデザインながら、エアロダイナミクスに影響のない位置に絶妙な造りとなっていたが、重量化も必至だ。

また、フレームは、16%(254g)の軽量化に成功している。その他、DHバー、ストレージ、シートポスト、ハンドルにおいても見直し、軽量化が施されている。

そして、フレーム部材の少ない異形で、話題となる一つがフレームの剛性だが、P5Xとの比較では、ヘッド周り8%、BB周り15%、ともに剛性を上げている。

その他、DHバー、ハンドルも形状など変更され、P5同様のグリップ仕様となっている。ハンドルは、1ピースとなり、分割はできないが、P5X同様に上下入れ替えることで、ハンドルライズを変更できる。

そして、メーカーも明確述べているが、コストパフォーマンスを高めたことなのだ。「生産体制」も見直し、高い性能、品質を維持しながらも、トライアスロンバイクとして「現実的」な価格を追求している。他社比較もあるだろうし、アイアンマンで使用するバイクの選択肢として、重要な条件でもあるからだ。

PX vs P

ほぼ同時スタートとなった、PシリーズとPXシリーズだが、今年のコナではどのような結果となるのだろうか。同一メーカー内のスタンダードvs異形。これほど分かり易いバトルはないだろう。今からコナのMONOトピックスとして注目したい。

 

 

 

【メーカーサイト】 

https://www.cervelo.com/en/p5

【Triathlon GERONIMO 関連記事】

Pre Cervelo Lanch ” New Triathlon Concept “

Cervelo ” New P ” Debut

 

 

 

「トライアスロンのためのPX、サーヴェロの挑戦は続く!

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

Cervelo ” New P ” Debut

ついにベールを脱いだNew P5だ。

今回目指したゴールは、UCI規定をクリアし、プロサイクリストにも対応するタイムトライアルとその開発からトライアスロンにおいてもよりスピード化させることにあった。より軽く、より硬く、よりレスポンスの良い、最速マシンが出来上がったとしている。

このP5のリリースは、単なる1モデルの話ではなく、新しい「Pシリーズ」の発表でもある。サーヴェロの全てでもある「エアロダイナミクス」をもって、再びプロサイクリストの世界で頂点を目指すためのバイクでもあるのだ。トライアスロン専用とはせず、兼用となるこのモデルは、2005年の元祖「P3Carbon」がツールドフランスで使用されていたことを思い出す。トライアスロンよりもツールで先に使用され話題となった。その後の活躍は周知の通りだ。もちろん、現在のようにタイムトライアルとトライアスロンを分け考えるようになる前の話だ。

当初より話題となっていたディスクブレーキ仕様は、「当然」の仕様であり、特にクローズアップされるものではない。今後、サーヴェロのバイクは、ディスクブレーキが標準仕様となるからだ。ストレージは、一般的なキャパシティを備えているが、フロントハイドレーションは、スピードコンセプト型のDHバー形状により、制限がある。ハンドルは、P5Xで培ったシステムで高さ調整がし易くなっている。

タイムトライアルとトライアスロン。現在はこれを分けている考え方が主流だ。「トライアスロンモデル」とは、「アイアンマンモデル」であり、バイク180km走行において必要な機能、仕様を考慮したものが基本となる。ツールなどでのTTは、30km台となるため、ショートのトライアスロンとアイアンマンの違いのようなものだ。しかもTTは、その後にランがない。バイクは一見似ているが、各所においてその設計は専用となっているのだ。

だが、今回は違う。P5Xでストレージスペースやユーザビリティが強調されただけにやや違和感を感じる。メーカーとしては、「全般」のPシリーズ、「ミドル、フル」のPXシリーズとし、明確にカテゴライズしている。ジオメトリー、ストレージなど、「トライアスロン専用」の仕様となるが現在のセオリーだが、より速く走るためには、エアロダイナミクス、軽量性、剛性などの「共通」の仕様を高め、そのバランスを考えているようだ。P5Xリリースの時と比べると「異なる点」も多いが、より「走り」に徹したモデルと言えるだろう。プロサイクリストに磨き上げられた2005年のP3Carbonの時のように、そのスペシャリストからのフィードバッグが、トライアスロンにも大きく関わってくるということだろう。

したがって、このモデルは、アイアンマンSUB10選手など「スピード」の追求志向が見えてくる。

以下、メーカー情報となる。

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P5 Disc Dura-Ace Di2 ¥1,700,000 + tax

P5 Disc Frame Set ¥750,000 + tax

P5 Disc Ultegra Di2 ¥1,100,000 + tax

 

Cervelo  https://www.cervelo.com/en/p5

Triathlon GERONIMO Pre Cervelo Lanch ” New Triathlon Concept “

 

 

 

「New ” P ” に期待!

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka