Pre Cervelo Launch “ New Triathlon Concept ”

間もなく、サーヴェロP5Disc、P3Xが発表される。もちろん製品の詳細は明らかになっていないが、その前に、まずサーヴェロの「トライアスロン」への取組について考えてみた。

サーヴェロは、KONAにおいて2005年から昨年まで14年連続の使用率トップをキープしている。昨年は、使用率20.1%で5人に一人が使用している「トライアスロンバイク」メーカーと言っても過言ではない。40周年を迎えたアイアンマンだが、もちろん、それを上回るメーカーはない。今後のアイアンマン史においても考えられない「不動の地位」を築いたメーカーだ。国内でもその影響が大きく、各大会でも上位の使用率となっていて、国内No.1大会でもある昨年の宮古島では、第1位となっている。

【原点初代P3(2006年モデル)も現役】

そんなトライアスロンバイク界をリードするサーヴェロは、常に新しいモノを追求してきた。その「集大成」とも言えるモデルが、「P5X」なのだ。エアロダイナミクス、ストレージ、ユーザビリティ、そして、トレンドを高次元に融合、完成させたモデルだった。14500人のエイジユーザーをリサーチし、初めて「エイジ選手」(=ストレージやユーザビリティ)をターゲットとしたモデルをリリースしたのだ。

サーヴェロは元々、レーシングカーの「F1」に当るバイクをリリースして来た。エアロダイナミクスを武器に徹底したモノ目線の最高レベルを追求して来た数少ないメーカーだった。(現在も廉価モデルやアルミモデルは造らない。)そんなメーカーがこのハイエンドモデルで「ユーザビリティ」を高めているのもトライアスロンの「特徴」と言えるだろう。トライアスロン(=アイアンマンで使用されるバイク)では、プロの優勝者が使用していたバイクよりも、多くのエイジ選手が使用するバイクに注目が集まるからだ。そのエイジというのも「世界選手権」だけに「競技レベルの高い一般選手」が何を選んでいるのか、それが注目となるのだ。

【P5X Lamborgihini Edition(世界限定25台)】

当初P5Xは、Pシリーズのフラッグシップとされていた。現行のP5の上位モデルと思われていたのだが、新たにそのシリーズを明確にラインナップしてきた。サーヴェロのトライアスロンラインは、異形の「PXシリーズ」とトラディショナルの「Pシリーズ」に分けている。メーカーの表現では、Pシリーズは、トライアスロン全般とタイムトライアルとしている。そして、PXシリーズは、ミドル、ロングのトライアスロンを対象としているのだ。実際は距離ではなく、「コース」が重要となるので、ショートでもフラット及びストレート系のコースであればPXシリーズも使用できるということになる。

そして、今回リリースされる「P5Disc」の登場によって、この2ラインがスタートすることになる。現行P5は、2012年のKONAデビュー(2013年相当モデル)で、6シーズンとなるため、仕様変更は待ち望まれていた。ちなみにモデル別で最も使用されているのが「P5」だ。今回のモデルチェンジでは、更なるエアロダイナミクスと軽量性、そして、ユーザビリティ、もちろんディスクブレーキ、などが想定される。現在、人気No.1となるP5のモデルチェンジだけに今年のKONAでもその動きが注目となる。

【現行P5】

一方、異形のPXシリーズも追加となる。その名も「P3X」だ。P5Xの下位グレードとなる。P5Xは、高額なため台数が低迷した要因と言えるだろう。もちろんコンセプトは間違ってはいない。リーズナブルさがアピールできれば、そのフラッグシップとしてP5Xの巻き返しも期待しているのだろう。P5Xのポテンシャルを受け継ぎながら、選択肢が増えることは朗報だ。この「第2次異形バイク」の流れは、2015年KONAで発表されたヴェンタムに端を発している。ダイアモンドと合せ、「御三家」に共通して言えることは、やはり高いエアロダイナミクスだ。同時にややリーズナブルさに欠けていることが挙げられるだろう。台数も多くは使用されていないが、だからと言って悪いバイクということではない。台数が少ないことと性能とは関係ないということだ。構造的にも支えるべき部材を減らし造る異形への「開発力」が魅力となる3ブランドだ。言い方を変えれば、御三家は、最もトライアスロンを追求したバイクたちだ。今後もこの「異形」は独自路線を行くことになるだろう。したがって、DHポジションを長時間徹底するコースに向いているバイクは、「PXシリーズ」となるということだ。

ホイールに例えれば、オールラウンドの「ディープリム」とコース、気象条件を選ぶ「ディスク」の違いだろう。ディスクホイールは、高い縦剛性により、「高速巡行性」は抜群だ。その反面、低い回転数では脚への負担が残る。また、重量はかさみ、横風の影響は受けるなど、メリットとデメリットはある。幅広く、レースの距離、コースにはPシリーズが向き、アイアンマンにおいてベストパフォーマンスとなるのがPXシリーズと位置付けられる。もちろん、個人の好みは出るだろう。特に、剛性感、直進安定性など、体型やポジションとの相互の関係性から決まることは、別途考慮する必要はある。そして、価格も選択条件に、大きく関わることは当然のことだ。

3月上旬にはメディアローンチ、中旬には一般にもローンチされる。またP3Xのデリバリーは未定だが、P5Dsicは、宮古島に間にあうかもしれない。

一年前から情報のあった「P5Disc」がやっと発表となる。昨年のKONAでも持ち込まれ、プロに試走までさせていたが、なぜかベールに包まれ続けたモデルがついにその全貌を明らかにする。

 

 

「現在、トライアスロンMONOとして、最も ”熱い” 話がコレだ!

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka