ついにベールを脱いだNew P5だ。
今回目指したゴールは、UCI規定をクリアし、プロサイクリストにも対応するタイムトライアルとその開発からトライアスロンにおいてもよりスピード化させることにあった。より軽く、より硬く、よりレスポンスの良い、最速マシンが出来上がったとしている。
このP5のリリースは、単なる1モデルの話ではなく、新しい「Pシリーズ」の発表でもある。サーヴェロの全てでもある「エアロダイナミクス」をもって、再びプロサイクリストの世界で頂点を目指すためのバイクでもあるのだ。トライアスロン専用とはせず、兼用となるこのモデルは、2005年の元祖「P3Carbon」がツールドフランスで使用されていたことを思い出す。トライアスロンよりもツールで先に使用され話題となった。その後の活躍は周知の通りだ。もちろん、現在のようにタイムトライアルとトライアスロンを分け考えるようになる前の話だ。
当初より話題となっていたディスクブレーキ仕様は、「当然」の仕様であり、特にクローズアップされるものではない。今後、サーヴェロのバイクは、ディスクブレーキが標準仕様となるからだ。ストレージは、一般的なキャパシティを備えているが、フロントハイドレーションは、スピードコンセプト型のDHバー形状により、制限がある。ハンドルは、P5Xで培ったシステムで高さ調整がし易くなっている。
タイムトライアルとトライアスロン。現在はこれを分けている考え方が主流だ。「トライアスロンモデル」とは、「アイアンマンモデル」であり、バイク180km走行において必要な機能、仕様を考慮したものが基本となる。ツールなどでのTTは、30km台となるため、ショートのトライアスロンとアイアンマンの違いのようなものだ。しかもTTは、その後にランがない。バイクは一見似ているが、各所においてその設計は専用となっているのだ。
だが、今回は違う。P5Xでストレージスペースやユーザビリティが強調されただけにやや違和感を感じる。メーカーとしては、「全般」のPシリーズ、「ミドル、フル」のPXシリーズとし、明確にカテゴライズしている。ジオメトリー、ストレージなど、「トライアスロン専用」の仕様となるが現在のセオリーだが、より速く走るためには、エアロダイナミクス、軽量性、剛性などの「共通」の仕様を高め、そのバランスを考えているようだ。P5Xリリースの時と比べると「異なる点」も多いが、より「走り」に徹したモデルと言えるだろう。プロサイクリストに磨き上げられた2005年のP3Carbonの時のように、そのスペシャリストからのフィードバッグが、トライアスロンにも大きく関わってくるということだろう。
したがって、このモデルは、アイアンマンSUB10選手など「スピード」の追求志向が見えてくる。
以下、メーカー情報となる。
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
P5 Disc Dura-Ace Di2 ¥1,700,000 + tax
P5 Disc Frame Set ¥750,000 + tax
P5 Disc Ultegra Di2 ¥1,100,000 + tax
Cervelo https://www.cervelo.com/en/p5
Triathlon GERONIMO Pre Cervelo Lanch ” New Triathlon Concept “
「New ” P ” に期待!」