JAPAN

アイアンマン・ジャパン北海道   Report
.
.

IMG_5917IMG_5785

                                ③TEAM・Y photo                                                                                            TG写真館 ~写ってましたよ~

IMG_5896改0IMG_5899改s

                            ②プロバイク(WOMEN)速報                                                                                         ①プロバイク(MEN)速報

ironman_logo

アイアンマン・ジャパン北海道

TG写真館 ~写ってましたよ~ アイアンマン・ジャパン北海道バイクチェックイン編

0IMG_4769

バイクチェックイン時、合間を縫っての撮影でした。

ご協力ありがとうございます!

IMG_3849

IMG_3960

IMG_3967

IMG_3983

IMG_3991

祝・KONAゲット

IMG_4457

IMG_4488

IMG_4640

IMG_4654

IMG_4774

IMG_4928

IMG_4951

IMG_4969

IMG_5061

IMG_5077

祝・KONAゲット

IMG_5078

IMG_5100

祝・KONAゲット

IMG_5159

IMG_5188

IMG_5250

IMG_5252

IMG_5280

IMG_5287

IMG_5289

IMG_5310

IMG_5329

IMG_5400

IMG_5402

IMG_5437

祝・KONAゲット

IMG_5442

IMG_5445

IMG_5450

IMG_5485

IMG_5570

IMG_5571

IMG_5579

IMG_5583

祝・KONAゲット

IMG_5612

IMG_5624

IMG_5681

祝・KONAゲット

IMG_5739

IMG_5825

IMG_5852

IMG_5785

レース前の元気な笑顔、ありがとうございました!

.

.

「撮れなかった方、ゴメンナサイ!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【IMジャパン北海道】    ②プロバイク(WOMEN)速報

男子に続き、女子プロのバイクは、以下の通りだった。(チェックイン時の仕様)

女子のバイクは、一選手を除き、「トライアスロンバイク」。ただ、その一選手とは、3連覇となったシャオユー・リーだった。ホイールも男子同様、リムハイトが高い傾向があり、目立っている。また、1名ディスクホイールの使用もあった。ブランドは、9台中3台のシーポとなっていた。モデルは、やはり女子向きの傾向はあり、マンバ、ベノム、4000、スライスなど、乗り味がマイルドなバイクが使用されていた。Di2は、9台中5台という結果だったが、諸事情もあるだろう。また、パワーメーターがほとんど使用されていなかった。

男子プロバイク: http://triathlon-geronimo.com/?p=3736

21IMG_4735改

【1位】   #21   2015  CEEPO  MAMBA

22IMG_4353改

【3位】   #22   2015  SCOTT PLASMA5

24IMG_4585改

【2位】   #24   2015  CEEPO  VIPER

25IMG_5788改

【6位】  #25   2015  CEEPO  VENOM

26IMG_4362改

#26   2015  KESTREL  4000

27IMG_4146改

【5位】   #27   2015  SPECIALIZED  S-WORKS SHIV

29IMG_4784改

#29   2013  GIANT  TRINITY ADVANCED SL1

32IMG_5023改

【7位】   #32   2015  Cannondale SLICE

33IMG_4690改

#33   2015  STORK  AERO2

.

女子プロのバイクは、いろいろな諸事情が垣間見える。ポジション、フォーム、脚筋力、得意不得意などが、見えてしまう。現在、男子でもバイクの「選択肢」が多いとは言えない。更に女子となれば、その選択肢が少ないのだ。選択肢が増えることで、バイクのパフォーマンスも上がるはずだ。「女子向け」そして、「エイジ向け」のラインナップが増えることを大いに期待したい。

特にアジア人女子プロのために。

.

.

「詳しくは、またLUMINA No.49で、ご紹介します。(10月売り)」

BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【IMジャパン北海道】    ①プロバイク(MEN)速報

男子プロのバイクは、以下の通りだった。(チェックイン時の仕様)

バイクはもちろん、「トライアスロンバイク」。一部の長い坂や急な坂もあるが、やはりメインはDHポジション。ただし、スプロケットは、大きめをセットしていた。5%前後までは、DHポジションを多用する選手も少なくない。ホイールもそれに合わせた選手が多い。ホイールのリムハイトも75~90mmと高く、ディスクホイールも目立っていた。ブランドの傾向はなかった。Di2などは当然のこと、13台中、10台は、その仕様となっている。プロでは、サポートの関係以外、「チェック不要」のアイテムとなった。

一つ気になったのが、全体的にサドルの位置が前にセットされていることだ。大半のバイクがシートアングルがすでに立っている「トライアスロン前乗り仕様」だが、更に前にセットされている。もちろん、各選手のフォームや体型から判断しないと何とも言えないのだが。比較的な話だが、サドルを前にセットするということは、更にアップダウン対応ではなくなるということだ。

来年も同じコースで開催された場合、バイクの仕様がどうなっているのか。。。

1IMG_4191改

【2位】   #1   2015  BLUE  TRIAD SL

2IMG_5136改

#2   2015  FELT  IA  FRD

4IMG_4795改

【3位】   #4   SPECIALIZED  S-WORKS SHIV

5IMG_4560改

【9位】   #5   Cervelo  P3

6IMG_5595改

【4位】   #6   2015  BMC  TM01

8IMG_3893改

#8   2015  ORBEA  ORDU OMR

9IMG_5034改

【6位】   #9   2015  MERIDA  WARP TRI

10IMG_5010改

#10   2015  BH AeroLight

11IMG_4231改

#11   2015  SPECIALIZED  S-WORKS SHIV

12IMG_5184改

#12   CULPRIT  BULLET

13IMG_4578改

【1位】   #13   STOSCK  AERO2 BASIC

.

プロも悲鳴を上げたタフなコース。アイアンマン屈指の難コースだったと言えるが、プロバイクは一般的なコース設定と変わらないように見える。変えていない、「1人1ポジション」ということなのだ。トライアスロン全般の想定からDHポジションは、「大前提」。機材論としては、ロードバイクが優位とされるかもしれないが、「二刀流」はないということだ。アップダウンを想定すれば必ず仕様は変わり、フォームも変わるが、変えない。ここでは大事なことは、メインに使用するDHポジションのバイクで「アップダウン&テクニカル対応」が必要となるということになる。

アイアンマンは、「ロングツーリング的タイムトライアル」だからだ。

.

.

「詳しくは、またLUMINA No.49で、ご紹介します。(10月売り)」

BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【GERONIMO COUNT】 アイアンマン・ジャパン北海道

ironman_logo

トライアスロンの最高峰シリーズ、IRONMANが今年も北海道で開催される。

アイアンマンはロングディスタンスの大会だ。文字通り、「鉄人」となるべく、途轍もなく、長い距離を走る。ただ、元祖の大会であり、この距離が本来「スタンダード」なのかもしれない。スプリント、ショートから始まり、ミドルを経て、「憧れ」のロングディスタンスに挑戦する。しかも今回は、元祖の大会である、IRONMANであり、完走すれば、「アイアンマンの称号」が与えられるのだ。「憧れ」は、挑戦であり、それまで一生懸命練習を積んできても、思ったように結果が出せるかどうかわからない、難しい競技なのだ。その難しいアイアンマンに挑むことが、憧れと言えるのだろう。完走することを夢見る選手もいるだろう。目標タイムをクリアすること、順位を狙う選手、様々な想いを持って挑戦する。すべてを出し切ることができた時、それぞれの目標が達成されるのだろう。とにかく長い一日となるアイアンマン、「気持ち」をしっかりと持つことが重要となる。

imjapan male winner

■開催日 2015/8/23(日)

■競技 スイム3.8km / バイク180.2km / ラン42.2km

※詳しくは、http://www.ironman.com/ja-jp/triathlon/events/asiapac/ironman/japan.aspx#axzz3gbkjdsuT

そして、このアイアンマンには続きがある。10月ハワイで開催されるアイアンマンワールドチャンピオンシップだ。「心・技・体」を最高に極めたトライアスリートが選ばれる。ただ、ハワイを狙っている選手は、自身の状態を把握し、90%は、すでにどういう走りができるかわかっているはず。残り10%が「気持ち」で勝負するレースだ。エイジ選手とは言え、気持ちはプロレベルの「熱い」走りが見ることができる、そんなトライアスロンがアイアンマンなのだ。

昨年のアイアンマン世界選手権: http://triathlon-geronimo.com/?cat=3

BOSS-N1-S

Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン   Report

 

IMG_8902改

⑥No.1バイクに観る

IMG_0175改IMG_9955

                  ⑤Kona Pro Rankings “ KPR ”                                                           ④トライアスロンBike vs ロードBike

0IMG_0392改IMG_0018

                         ③TEAM・Y photo                                                                           ②速報 BIKE COUNT

IMJ70.315

アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン

【15IM70.3ジャパン】 ⑥No.1バイクに観る

このアイアンマン70.3で最も使用されていたバイクは、サーベロ。

今回使用されているサーベロを詳細に分析してみた。トライアスロンとロードの比率は先日報告した通りだ。(http://triathlon-geronimo.com/?p=1742)85%を超える選手が「トライアスロンバイク」を使用しているブランドだ。では、そのサーベロの中身はどうなっているのか。モデル別の台数が、以下の通りとなっていた。

順位 モデル 使用台数 使用率
1 P3 99台 52.7%
2 P2 34台 18.1%
3 P5 18台 9.6%
4 S5 11台 5.9%
5 P4 7台 3.7%
6 S2 6台 3.2%
7 RS 4台 2.1%
8 R3 3台 1.6%
9 P1 2台 1.1%
9 S3 2台 1.1%
11 S1 1台 0.5%
11 R5 1台 0.5%
合計 188台

「サーベロP3」が使用率No.1バイクなのだ。今や誰でも想像がつく結果ではあるが。P2が少なかったこと、P5が少し落ち着いてしまったことなどが、観れる。S5は高額にも関わらず健闘、P4は、販売期間が短く終わったモデルなので少ない。

サーベロP3は、確かに「キング」であり、「レジェンド」となったが、「P3」というモデル名は、超ロングセラーモデルだ。2006年モデルから国内入荷が始まり、今年で9年目となるのだ。ここでは、更にP3を分析してみた。年代別の台数が以下の通りだった。

モデル 年式 時期 台数
Classic P3 2006年 1台
2007年 2台
2008年 3台
2009年 1台
2010年 6台
2011&12年   29台
2013年 8台
New P3 2014年(仮) 2013年7月頃~ 43台
2015年(仮) 2014年11月頃~ 6台
合計 99台

まず、P3は、現行型とそれ以前の旧型に分かれる。ご覧の通り、現行の「New P3」がダントツだった。続いて旧型の「Classic P3」となっていた。現行がリリースされ2年近く経つので、「世代交代」となったP3だが、「キング&レジェンド」と呼ばれる所以は、旧型が作った歴史だ。2005年からアイアンマンでのシェアトップ10連覇を記録、2008年からは、400台オーバーを維持、そんなところから、そう呼ばれている。現在の「トライアスロンバイク」の礎となったモデルでもあるだろう。

さて、この「新旧」のP3は毎年ハワイで気になっていた。古いモデルを乗っている選手もいれば、NewP3もいる。高額なP5もたくさんいる。サーベロは、長期間トップを維持しているので、当たり前かもしれないが、ややオールドモデルとなる2010年以前のモデルもかなり目立っているのだ。ここで思うことは、次もサーベロを選ぶのだろうか?ということだ。上記のP3データを見ても、99台中49台が現行型、旧型は50台と上回っている。この旧型に乗っている選手が次も「サーベロ」だろうか?ハワイでは、「トレック&スペシャライズド連合軍」が迫っている。正確には、「勢い」を感じるそんな2ブランドとなっている。サーベロは、そんな中「次に」また選んでもらうことは簡単ではない状況になりつつある。ピンチをチャンスに出来るか、サーベロの飛躍に期待したい。

サーベロには、独走していてもらいたい。なぜかと言えば、「エアロダイナミクス」にもっともこだわるブランドであり、数少ない「レーシングバイクオンリー」の頑固なブランドだからだ。車で言えば「F1」のみを造っている。こんな面白いメーカーはない。やや「神格化」した流行があるのも事実だと思うが、こだわりの「サーベロ」は、アイアンマンが37年経ち、これから50年、100年となっても、恐らく越えることのできないブランドになるだろう。

最後に歴代のP3を紹介しよう。全てセントレアで使用されていたものだ。見事に歴代が揃っていた。時を超え幅広く使用されているP3の存在感は、当たり前過ぎてあまりない。実数より多く感じるスペシャライズドやオルベアが気になってしまった。。。


06IMG_8744改

【2006年モデル】

カーボンクロスのブラックにレッドの胴巻きデザインがクラシカル。前年のCSC活躍によりフィーバーとなったP3の初代モデル。P3の文字の下に書かれていた「carbon」は、当時アルミのP3も存在したため、区別するためのネーミングだった。フォークは、WOLF TTだった。

07IMG_8436改

【2007年モデル】

2006年のカラーをホワイトにしたモデルだ。昨今、「トライアスロンバイク」が当然になってしまったが、日本国内においては、この2007年がその「元年」と言っても良いだろう。長く流行っているようだが、本格始動してまだ8年と観ている。2007年元年の代表格がこのP3だ。

08IMG_9613改

【2008年モデル】

この年のP3は派手なカラーリングとなった。「CSC」のロゴが大きく入り、カーボンも略して「P3C」と呼ばれた。このモデルからフォークが「3T製」となったが、写真のバイクは、26インチのためトゥルーテンパーのWOLF仕様となっている。

09IMG_8341改

【2009年モデル】

精悍なイメージとなった2009年モデルから「P3」表記となった。クウォータ、トレック、キャノンデール、シーポなどライバルが犇く中で人気のあったモデルだ。このあたりからモデルチェンジがささやかれていたが。。。

10-1IMG_8864改

【2010年モデル①】

この年からデザインが変わってきていた。またシートピラーがつや消しのやや粗い造りから、黒塗りのきれいな仕上げに変わった。歴代で最もシンプルなデザインだった。

10-2IMG_8450改

【2010年モデル②】

これも同じ2010年ながら、「完成車仕様」のカラーだ。フレームセットでは存在しないため、台数少ないモデルだった。現在ほど完成車が多くなく、フレームから組上げるパターンが多かったためだ。

11~12IMG_9045改

【2011~12年モデル】

2011年と12年に販売されていたモデルだが、2012年頃から「イヤーモデル」の設定がなくなり始めていた。2年続けてカラーチェンジなしと残念に思っていたが、イヤーで区分けされていなかったので、過去最長の販売期間となったモデルだ。

13IMG_8549改

【2013年モデル】

2013年では、完全にイヤー設定ではなかった。このカラーも希少なモデルで、旧型と現行型を「繋ぐ」モデルだった。そのため、デザインが、現行型に似ているのだ。つや消しで精悍だった。

14IMG_8819改

【2014年モデル(仮)】

現行型の初代のモデル。2013年のデザインを踏襲している。2012年のP5リリース以来、タイミングが一年遅れ、待望のデビューとなったモデルだ。やはり、マイナーチェンジしないままの旧型は長過ぎたと思う。完成度は、高く、Di2対応、ストレージ、仕上げなど、遅れを取り戻した。つや消し塗装の汚れが気になった。

15IMG_9460

【2015年モデル(仮)】

これが、昨年11月からデリバリーが始まった最新現行モデル。カラーリングのみの変更だが、全く違うイメージに仕上がった。入荷時は、「P3」と気が付かない人もいたくらい。下部のホワイトの塗り分けが微妙に思えたが、現物はクール、カラーチェンジは成功した。

.

.

「不動の地位」を築いたサーベロだが、90年代同様の「三つ巴戦」も予想される。90年代は、ケストレル、キャノンデール、トレックの3ブランドが勝ったり負けたりだったが、2010年代後半では、サーベロ、トレック、スペシャライズドでバトルとなるだろう。特にスペシャライズドの今後が気になるところ。サーベロも更なる進化で引き離したい。

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【15IM70.3ジャパン】 ⑤Kona Pro Rankings “ KPR ”

IMG_0175改

全体的には、「エイジ」のためのレースであり、以前の記事の通り、「交差点」の大会が、アイアンマン70.3セントレアだ。

ただ、文字通り「アイアンマン」のシリーズ戦であり、「プロ」の世界でもある。「アイアンマン」と「アイアンマン70.3」の違いは、フルかその半分の距離かの違いがレースの違いとなるが、プロにとっては、違う意味がある。ショート上がりで現時点では、アイアンマン70.3を主戦場とする選手もいるが、プロにとっては、やはりハワイで開催される「IRONMAN WORLD CHAMPIONSHIP」に出場し、もちろん優勝を狙いたい。

昨今、「オリンピック」というブランドに押されがちだが、アイアンマンは、元祖の大会であり、例えれば、自転車のツールドフランス、サッカーのワールドカップなどと同様、トライアスロンの「最高峰」は、ハワイのアイアンマンなのだ。プロ選手だけではなく、鍛え上げられたエイジ選手も出場できる。また、トライアスロンの特徴的な「エアロダイナミクス」を追及した最新バイク機材が使用される。そして、言うまでもないハワイという最高のロケーションと最高の人々、 “ ALOHA Spirits ” の中で開催される「総合力」が魅力、「アメリカン」なスポーツなのだ。

さて、話は戻るが、この70.3で得たポイントも「アイアンマン」のポイントに加算されるシステムになっている。アイアンマンと70.3では、獲得できるポイント数の差が大きい。アイアンマン優勝で4000pt もつくレースもあれば、このセントレア70.3は、優勝でも、500ptとなっていたりと、桁が違う。ただし、アイアンマンは、身体へのダメージも大きいため、何戦も出ることは厳しい。そのため、70.3と組み合わせ、ポイントを重ね、「プロカテゴリー」でのハワイ出場を目指すことになるのだ。

2015年のハワイのためのポイント加算の期間は、昨年の8/30から今年の8/23までの一年。5レースでの獲得ポイントによって競われる。したがって、あと2ヵ月半が勝負となる。男子がトップ50名、女子がトップ35名という、勝ち抜いた選手でハワイは開催されるのだ。ただ、ゼロスタートではなく、例えば、昨年優勝のセバスチャン・キンールは、スタート時から優勝の8000ptが付与されている。現在ランキング4位だが、トップ50以内はもちろん確定と言える。そのため、自身の調整で「本戦」に臨むことができるのだ。このあたりは、「箱根駅伝」のシード権や予選から臨む大変さと同じかもしれない。

今回のトップ3のランキングは以下の通りとなっている。

順位   選手 KPR 70.3メイン
男子 1 Mitchell Robins 131位
2 Ryan Waaddington 198位
3 Alex Reithmeier 67位
女子 1 Shiao-yu Li 39位  
  2 Keiko Tanaka 46位  
  3 Bree Wee 48位

※2015/6/16現在

これを見ると、女子は、レベルが高く、現在35位以内ではない選手にとって、何としてもポイントゲットしたい大会だったはずだ。優勝のシャオユー・リーは、すでにロング3戦上位入賞、3位のブリー・ウィーは、ハワイにも出場経験のある選手、そんな中、田中選手の健闘が光る。あと2ヵ月半の勝負となるが、是非頑張ってほしい。再び日本人がハワイで戦うために。

F2IMG_8603改

田中選手のバイクは最高レベルのものだった。

STORCK  AERO2 STANDARD G1   ¥798,000 +tax  (フレーム)   

バイクブランドは、ストーク。ドイツブランドで逸品中の逸品。ストークと言えば、ドイツのファリス・アルサルタンで有名になったバイクでもある。アルサルタンの使用していたものは、更に上位グレードで前後のブレーキもフレームと一体型のものだった。いずれにせよ、モノとして完成度の高いバイクだ。シート周りはサーベロ型、かなり低くセットできる。バッテリー台座があったので加工したと思われる。ハンドル周りは、ステム長が2サイズ、プラズマ3のような感じでざっくり。ただ、DHポジションは、サドルとDHバーのパッドの「位置出し」であり、問題はなし。デザイン的に低くセットできるようになっているが、これは、個人のポジション、腕の長さなどにより良いかどうかは結果の話。一般論としては、ハワイレベルであり、一般レベルかつ日本人体型では低過ぎる可能性が高いと思う。剛性十分だが、重量も2,690gと十分。ハワイ向けと考えればこれも問題なし。トライアスロンバイクも軽いに越したことはないが、「エアロダイナミクス」「ポジションの出し易さ」など優先事項は他にあるからだ。

パーツはカンパレコードEPS、マニアック感十分。ハンドル周りはプロファイル。より低いセッティングを考えDHバーはパッド高の低いT-MAG、現状では、かなりハンドル周りがタイトで組付も苦労が伺える。サドルはハワイアン、アダモロード。そして、ホイールは回転性能抜群のBORAを前後異形でアッセンブル。

昨年のハワイでの使用台数は4台と少ないが、圧倒的に存在感を放っていた。

.

「フレーフレーニッポン!」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【15IM70.3ジャパン】 ④トライアスロンBike vs ロードBike

セントレアにおいて使用された、トライアスロンバイクとロードバイクの比率を調べてみた。

トライアスロンバイクを使用することが、必ずしも「正解」ではないが、昨今の傾向から見て、トライアスロンバイクに対する大きな「流れ」があるのも事実、とても気になるところだ。ここでは、「数字」というデータしかない。「トライアスロン」「ロード」をぞれぞれ、自身で選んだのか、薦められたのか、最終的に「決定」までの経緯とそのポリシーまではわからない。ただ、結果である。

そして、その数字は以下の通りだった。

※「トライアスロン」と「ロード」の区別する定義が絶対的なものではない。特に、トライアスロンとロードの中間的な位置づけで設定されているものは、ロードとしてカウントしたケースが多い。シートアングル、フレーム形状、などで判断しているケースもある。

トライアスロン ロード 合計 トライアスロン比率
628台 991台 1619台 38.8%

※ Counted by  Triathlon GERONIMO

トライアスロンバイクの比率が低いことは、正直驚きだった。50%近くはあるのではないかと思っていたからだ。

この数字は何を物語っているのだろうか?

大きくは、「選手」と「マーケット」の切り口で見ることができる。

その前に、そもそも、このレースがその「対象」となるのか、ということだと思う。選手層としては、「初ミドル」となる1~3年目あたりの選手と、ハワイアイアンマンの経験のある選手や10年以上のベテラン選手まで、幅広いキャリア層が見える「トライアスリートの交差点」のような大会であることだ。

まず、スプリント、オリンピックを経験した選手が初めて「補給」が必要となる長いレースがミドルだ。距離に関係なく難しさはあるが、やはり一般的には、距離を制覇することが、目標となっているはずだ。そのためには、ある程度「真剣」に練習に取り組む必要がある。「ファッション」から「文化」へ変換されるトライアスロンであるはずだ。一方ベテラン選手たちも、「ロングの調整」から「Trip」を楽しむレースであり、昨今の流行の中でも、ミドル以上は、「経験」が生かせる距離として、臨み易さがある。正直なところ、ショートまでの選手とミドル以上の選手では、練習に対する意識やレベルにも差がある。ただ、このレースのように、「同じレース」を目指すことで、「先輩と後輩」の接点が生まれ、トライアスロンの楽しみを共有できるのではないだろうか。

次に「マーケット」についてだが、詳しくは別の機会でお話したい。ただ、ショップ在籍中の経験では、「今度ミドルに出るので、トライアスロンバイクがほしい」、「ミドルは経験した、今度はロングを狙ってみたいから、トライアスロンバイクを考えている。」などということを良く耳にした。

いろいろな「意味」で盛り上がる大会がミドルという「仮説」だ。

そして、ブランド別の使用台数、使用率トップ10は下記の通りだった。

順位 ブランド トライアスロン ロード 合計 トライアスロン比率
1 cervelo 160 28 188 85.1%
2 CEEPO 88 18 106 83.0%
3 SPECIALIZED 87 80 167 52.1%
4 TREK 54 110 164 32.9%
5 FELT 41 35 76 53.9%
6 BMC 30 13 43 69.8%
7 KUOTA 23 56 79 29.1%
8 cannondale 22 80 102 21.6%
9 ORBEA 16 35 51 31.4%
10 SCOTT 15 26 41 36.6%

※ Counted by  Triathlon GERONIMO

当然のことながら、ブランドの順位や入れ替わりがあり、ハワイアイアンマンに近づいてきた。

(ブランド別使用台数: http://triathlon-geronimo.com/?p=1655

IMG_9014改

【第1位 】 サーベロは言うまでもない「不動のポジション」。見事に「P3」が多い。

F3IMG_8556改

【第2位】 シーポは、やはり一気に浮上、さすがJapanの「世界ランカー」。

M2IMG_8555改

【第3位】 スペシャは、このSHIVが圧倒的に目立つ、実際の台数より多く感じた。

M1IMG_8676改

【第4位】 トレックは、全体では3位だったが、トライアスロン比率は少し落ちる。

IMG_8613改

【第5位】 フェルトは、トライアスロンのイメージがしっかり定着。IAは、未確認。

IMG_8637改

【第6位】 BMCは、人気のTM01がメインで約7割りがトライアスロン系だった。

IMG_9005改

【第7位】 クウォータは、7割りがロードだった。トライアスロンへの注力に期待。

IMG_9135改

【第8位】 キャノンデールは、ロード比率は十分、トライアスロン順位はこれから。

IMG_9570

【第9位】 オルベアも実数以上に目立っていた。存在感のあるブランドだ。

IMG_8503改

【第10位】 スコットは、昨年コナのウィナーズバイク。今後の注目ブランドだ。

 

今後、更に期待したいミドルディスタンスのトライアスロン。特に「IRONMAN70.3」は、ネームバリューがあるので、国内3レース開催が理想的。更に理想は、佐渡のようにロングとミドルの併催で、「IRONMAN」と「IRONMAN70.3」、そして、同時にハワイアイアンマンのようにエキスポ(というよりは、トライアスロンのサイクルショー)の充実が、トータルに楽しめる大会があると最高となるのだ。「現実」はいい、「理想」だけを考え続けたいものだ。

 

「この大会がすべてではないが、いろいろな “ 模様 ” が見えた。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka

【15IM70.3ジャパン】 ②速報 BIKE COUNT

IMG_0018

昨日開催のアイアンマン70.3ジャパンにおける全バイク101ブランド1619台のブランド別使用台数は、以下の通りでした。

取り急ぎの報告とします。 

順位 ブランド 使用台数 使用率
1 cervelo 188 11.6%
2 SPECIALIZED 167 10.3%
3 TREK 164 10.1%
4 CEEPO 106 6.5%
5 cannondale 102 6.3%
6 KUOTA 79 4.9%
7 GIANT(LIZ) 78 4.8%
8 FELT 76 4.7%
9 PINARELLO 67 4.1%
10 ORBEA 51 3.1%
11 ANCHOR(BS) 49 3.0%
12 BMC 43 2.7%
13 SCOTT 41 2.5%
14 COLNAGO 39 2.4%
15 BIANCHI 33 2.0%
16 DEROSA 22 1.4%
17 LOOK 21 1.3%
18 RIDLEY 20 1.2%
19 KESTREL 19 1.2%
20 WILIER 16 1.0%
21 NEILPRYDE 15 0.9%
21 FOCUS 15 0.9%
23 BH 13 0.8%
24 FUJI 12 0.7%
25 ATTACK 11 0.7%
26 CARRERA 8 0.5%
27 MERIDA 7 0.4%
27 corratec 7 0.4%
27 AVANTI 7 0.4%
30 ARGON18 6 0.4%
30 BOMA 6 0.4%
32 PANASONIC 5 0.3%
32 DEDACCIAI 5 0.3%
32 GARNEAU 5 0.3%
32 MOSA(=CEEPO) 5 0.3%
36 CANYON 4 0.2%
36 TIME 4 0.2%
36 INTERMAX 4 0.2%
39 FALCO 3 0.2%
39 RALEIGH 3 0.2%
39 lapierre 3 0.2%
39 EDDYMERCKX 3 0.2%
39 CINELLI 3 0.2%
39 STORCK 3 0.2%
39 TAOKAS 3 0.2%
39 AMANDA 3 0.2%
39 GIOS 3 0.2%
39 QR 3 0.2%
49 WESTY 2 0.1%
49 boardman 2 0.1%
49 BLUE 2 0.1%
49 OPERA 2 0.1%
49 TRIGON 2 0.1%
49 KONA 2 0.1%
49 MBK 2 0.1%
49 INDEPENDENT 2 0.1%
49 ANTARES 2 0.1%
49 MAYSTORM 2 0.1%
59 TRIACE 1 0.1%
59 GDR 1 0.1%
59 LITESPEED 1 0.1%
59 masamasa 1 0.1%
59 SALSA 1 0.1%
59 PRINCIPIA 1 0.1%
59 EMINENZA 1 0.1%
59 YONEX 1 0.1%
59 Billato 1 0.1%
59 ZUNOW 1 0.1%
59 BASSO 1 0.1%
59 GT 1 0.1%
59 KLEIN 1 0.1%
59 IWAI 1 0.1%
59 COLOMBUS 1 0.1%
59 CENTURION 1 0.1%
59 TNI 1 0.1%
59 STRATOS 1 0.1%
59 EVOLVER 1 0.1%
59 DIAMOND BACK 1 0.1%
59 CAMPIONE 1 0.1%
59 EXTAR PROTON 1 0.1%
59 RITTE 1 0.1%
59 BOTTECCHIA 1 0.1%
59 C4 1 0.1%
59 GHISALLO 1 0.1%
59 HARP 1 0.1%
59 KOGA 1 0.1%
59 Xtrem 1 0.1%
59 YETI 1 0.1%
59 FISHER 1 0.1%
59 LATIDO 1 0.1%
59 VOODOO 1 0.1%
59 JAVA 1 0.1%
59 FONDRIEST 1 0.1%
59 CIOCC 1 0.1%
59 PLANET 1 0.1%
59 LEOPARD 1 0.1%
59 JAMIS 1 0.1%
59 AVEDIO 1 0.1%
59 PARLEE 1 0.1%
59 AlfaRomeo 1 0.1%
59 VIGORE 1 0.1%
etc 6 0.4%
101 1619

※最終出走者数1616名

※ Counted by  Triathlon GERONIMO

 

「これは、表面上のデータ。トライアスロンバイクとロードを分けてみないと、リアルなトレンドは見えて来ない。」

BOSS-N1-STriathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka