皆生大会 GERONIMO Member Report(片岡選手)

皆生トライアスロン2024参戦記

皆生トライアスロンは2019年に完走しましたが、昨年はランの35キロ地点でタイムアウトになってしまいました。今年は昨年のリベンジを果たすべくシーズンオフに計画的にトレーニングを重ねての参戦となりました。私は、所属するチームを主宰する大塚さんとチームメイトの生井さんと小嶋さん、時實さんの5人のツアーでレース前日の土曜日に皆生を訪れました。

さっそく宿に行き、届いていたバイクを組み立てる。その際シートポストとシートクランプのトラブルで、シートポストの固定が困難になってしまいました。これはDNSか?と冷や汗をかきながら近くに出店を出していたバイクプロショップのメイストームへバイクを持ち込みました。すると応急処置的に直してもらえました。神さま仏さまメイストーム様。俄然翌日のレースは完走しなければという気持ちになりました。

皆で昼食をとりバイクコースの分かりにくい箇所(3回通るところ)を下見に行きました。レース当日安心して通れたので、これはやっておいて良かったと思いました。前日の天気は晴れで比較的気温が低く過ごしやすい感じでしたが、レース当日の予報は雨で激しく降る時間帯もあるようでした。いやだなぁと思いましたが昨年のような猛暑よりは少しましかと思いなおしました。

 しっかりと寝てレース当日。小雨の中、仲間と共にスイムスタート会場へ。いつもの長い長い一日の始まりです。.

【スイム】

スタート前、チームブレイブの代表の八尾さんが恒例の「ノーバトル」宣言。アナウンスでは海に向かって右から左に流れているとのことだったので帰りに苦労するのだなと思いつつ、泳力が低学年の小学生並みの私は流れに乗せてもらうため集団の真ん中らへんからスタート。折り返し地点で時計を見ると48分。こりゃまずいと一生懸命泳いで帰りは約30分。アナウンスと逆?1時間15分の目標に対してタイムは1時間19分。強い流れの中まずまずの出来です。

【バイク】

皆生名物のハードなコース。終始雨が降り、時折土砂降りの雨となる。大山を上る前にわざわざ応援のために来てくれたトラ仲間のご夫婦の声援を受ける。背中を押されて大山の坂を淡々と登る。途中時實さんとすれ違いエールをもらい元気を出してさらに登る。第一折り返しを過ぎ、雨で状態の悪い道を絶対にコケないように慎重に下る。 前日下見したポイントを直進して第二折り返しに向かう。ここからはアップダウンを繰り返す通称ジェットコースターコース。

割と序盤で、生井さんとすれ違う。いつものことながら、さすがだなあと感心しつつひたすら漕ぐ。カメラを構えた大塚さんに笑顔?で答えて再び漕ぐ、漕ぐ、漕ぐ。最後の川沿いの道は追い風のプレゼント、DHポジションで漕ぎまくる。少しゆるい目標6時間15分に対して5時間53分でフィニッシュ。後で気づくのだが、アップダウンが多いため、片手を離さなければならない袋入りの補給食の摂取を怠ってしまいました。これがランパートにじわじわ影響してくる。

【ラン】

昨年最初の10キロ以降走れなくなって歩いてしまったので、歩かないと心に決めてスタート。皆生のランは交通規制がなく信号で止まるシステム。久しぶりに体験するとレースをやらせてもらっているという真摯な気持ちになる。仲間とすれ違うたびエールをおくる。

まずはトライアスロン仲間の安藤さんめっちゃ速いが、もう想定内。その後、安定の生井さん。さすがに速い。そのあと時實さんも。小嶋さんだけ見つけられず心配になる(この後ぶっちぎられるので心配して損した(笑))。

ランの折り返し、応援のトラ仲間に再びエールをもらう。しかしこの時すでに、故障がある両膝の問題とは別に体が動かなくなり、一応走ってはいるが超スローペースになる。今思えばハンガーノック気味だったと思います。

25キロ過ぎ、後ろから小嶋さんに追い抜かれる。ゆっくりだが一定のペースでかろやか。さすが、しっかりまとめてきますね。少し追いかけたが、すぐに諦める。

結局30キロ以降歩く。昨年通過できなかった35キロ地点のエイドステーションを過ぎ、時計とにらめっこしながらタイムアウトしないように歩く。競技場に入りなけなしの脚で走る。先にゴールしていた時實さんと小嶋さんと同伴(引っ張ってもらって)ゴール。

目標6時間に対して6時間48分、やれやれです。

総合タイムは目標13時間45分に対し14時間20分 目標には及ばなかったものの終わり良ければすべて良しです。

私はトライアスロンを始めて11シーズン目です。2018年からロングディスタンスの大会を主戦場としています。昨年は両膝の故障に悩まされました。今は何とかだましだまし走れています。

私のような運動能力が平均点程度の人間がロングディスタンスのトライアスロンを完走するためにはトレーニングを生活に取り込む必要があります。故に私にとってのトライアスロンはライフスタイルです。将来ロングディスタンスが完走できなくなる日が来ます。そうしたら距離を短くすればよい。それ位のゆるい気持ちで飄々と競技を続けていけたらと思っています。

最後に、この大会のボランティアの皆さんやマーシャルの方々はとても優しくて最高に心地良かったです。また、チームの皆や応援に来てくれたトラ仲間、バイクを直してくれたメカニックさん、雨の中暖かく応援してくださった沿道の皆さん、すべての皆さんのお陰で楽しくて苦しい思い出を一つ増やすことが出来ました。本当にありがとうございました。

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「リベンジ成功!」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka