HANDMADE BICYCLE FAIR 2018

本日は、ハンドメイドバイシクル展が開催された。

このイベントは、一般財団法人日本自転車普及協会が主催するイベントで20数年以上開催されている人気イベントだ。国内外のフレームビルダー、バイクメーカー、パーツメーカーなど、ハンドメイドに関わる人たちが集まるイベントだ。文字通り、ハンドメイドのカスタムバイクとそのパーツなど、独創性が高く、スポーツ+αではなく、工芸品の域とも言えるアイテムが一堂に会して見ることができる。

そもそも「ハンドメイドバイク」とは何だろうか。用途や目的、体型や体格、素材、形状、塗装、仕上など、オーナーの要望に合わせ、「オンリーワン」のカスタムバイクを造ることだ。一方、大手のメーカーは、大量仕入、大量生産などから、コストダウン、同時に新素材など新規開発などに資金が投入される。また、プロ選手サポートからのフィードバック、大量生産から構築される技術力など、どちらもメリットはある。昨今から見れば、明らかに後者が主流となっているが、ハンドメイドで造るバイクのメリットをトライアスリートの視点で探ってみたい。

現在、トライアスロンバイクに求めらる性能とは、バイクの基本性能に加え、エアロダイナミクス、フューエル&ストレージ、ユーザビリティ、そして、快適性となる。どのポイントで評価するかによっては、必ずしも「大手」が全てではない。エアロダイナミクスなどは、そのために専任技術者と施設などが必要となり、大手が有利だが、ロングライドとなり、「人力」が大きく関わる快適性などは、素材の選定、造り方などで、より乗り手に合わせた一台をハンドメイドで仕上げることができる。特に、トラディショナルなスチール系は、踏み込んだ時に、材料が撓み、力が逃げる(逃がしてくれる)ことによって、脚(身体)への負担を調整することができる。この撓みにも当然加減が必要だが、それこそが「味付け」となる。硬い(その選手には合っているとしよう)フレームに負けない、身体能力(踏力など)があれば、その分、パワーがしっかり伝わり、推進力となるが、そこまで、脚力がない場合、反動として、身体へのストレスとなる。その点、スチール系など撓みが期待できるフレームは、不必要な力が逃げる(逃がす)ことで、身体への負担のバランスが取れることになるのだ。

「何」を優先するのかによって、変わるということだ。ただ、現時点では、大手メーカーに比べ、「入口」が狭いため、知る人ぞ、知るということになっている。大手メーカーはその具体的なメーカーにより異なるので、一括りには、言えないが、「大量」に造られている「その」バイクが、必ずしもベストとは限らないことを知っておくべきだろう。

 

 

「優先するポイントは?」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka