CYCLE PARTS 2018 joint exhibitions

今年で3回目となる「サイクルパーツ合同展示会」が開催された。

この展示会は、ショップ向けの展示会で、パーツ、用品、ウエア、シューズ、ヘルメット、アクセサリーなどに絞った企画となっている。メーカー、代理店からショップへ、あらためて取扱商品の良さを伝える機会でもあり、会場は多くの人々で賑わっていた。3回目となり、出展メーカー、代理店の展示内容など充実し、より興味を引くものが多くなっていた。出展社数も昨年の138社から169社と増えている。

ストレートなトライアスロンMONOが多くあるわけではないが、トライアスロンにも使えるMONO、気になったMONOや注目されていたMONOなど一部の紹介となる。

昨年、リスタートとなったパールイズミのトライアスロンウエア。新生バージョンは極めてクウォリティ高く仕上げられたオーダーウエアだ。また、限定で造られたこのデザインに人気が集まっている。新たなデザインも追加されるようだ。

ノースウェーブのフラッグシップモデル、EXTREME RRのソールを変更し、剛性指数を15から12に落としている。価格も大幅に下がり、使い勝手からロングのトライアスリートにも可能なシューズだ。ダイヤルは、緩める逆回転時に段階式のオリジナルを採用している。

コストパフォーマンスが高く、リーズナブルな人気モデルがこのSONIC 2 PLUS。

アパレルも展開、バイクジャージ、ソックス、グローブなどを展開している。薄手のグルーブは、フィーリングの良い仕上がりとなっていた。

今や、エアロヘルメット人気No.1と言えるだろう。通気性、軽量性などエアロの弱点を完全克服の逸品でありながら価格はリーズナブル。ブルーのシールドは、オプションの「ブルーミラー」で可視光線透過率は54%、重量は、半分の22gとなる。

標準は、ライトスモークのシールドが付く。

超軽量の最新モデルがこれだ。OGKカブト史上最軽量の170g(S/M)に仕上がっている。グレードとしては、ZENARDに次ぐ位置付けとなるロードヘルメットだが、夏場の使用、平均速度を考慮するともちろん「トライアスリート」も対象となる。

工具の代理店も出展していた。写真はSIGNETのツールBOXキットだ。自転車専用ではないので、自動車も含め幅広く使うこともできる。SIGNETはカナダのブランドで、使い易いギアレンチなどが特徴的、比較的リーズナブルな価格となっている。

シグネットのキャビネットに「PB」が収められていた。工具の管理ができるトレイに整然と収納されていた。

クローダーは、台湾ブランドのホイールで、2011年からスタートしている。チューブラータイプの軽量性が高く、60mmハイト前後で1394g、40mmハイトで1260gとなっている。もちろん価格設定もリーズナブルだ。

スイスブランド、ハーツエルのグローブは、高いグリップ性と薄手による指先の「フィーリング」の良さが特徴だ。価格設定は、やや高めだが、クウォリティの高さに人気がある。

楕円チェーンリングのアブソリューートブラック。後発として、軽量性、変速性、剛性を高めた逸品だ。今回は、R9100 & R8000系対応がリリースされた。

ハンドルコンポーネントのITMは、この時点での新製品追加はない。定番ブランドとして根強い人気がある。カラーリング以前のものから、ブラックオンブラック系にシフトしつつある。

インドアバイク関連も展示されていた。これは、一般用ではなく、施設用となり、価格も20万を超える。その分、ハンドル、サドルの無段階調整、ブレーキングフィーリングなどクウォリティは十分だった。ただ、フライホイール15kgはやや軽いか。

昨年の台北ショーでも出ていた極小サドル。短くかつ、小さいデザインで座るというより、座骨の位置を決めるだけの感じだ。ほぼ浮いた状態になり、尻部への圧迫を回避できる。DHポジションでは有効的なサドルと言えるだろう。

元々スキーブランドのSH+は、30年以上の歴史がある。特に本来の目的である「保護性」にいて世界中の各厳しいテストに合格している。スキー系ヘルメットメーカーへの注目は、耐衝撃性とエアロダイナミクスにある。

日本の匠「EIGHT」ヘキサレンチ専門の国産ブランドで、バイク用に開発、ボルト落下防止のキャッチシステムが備わる。ボールポイント先端に可動する「スナップリング」が付き、作業性を高めている逸品だ。

1983年創業、1985年に初のトライアスロンバイクシューズを作ったレイクは、常に新しいものに取組むメーカーだ。BOAシステムも早い段階から採用したメーカーの一つでもある。

各OEでも使用される「実力派」ウエアのビオレーサー。勝つためのウエアとして、あくまでも「エアロダイナミクス」の観点から造られている。

ノーズのないサングラス、エアーフライのレンズ一体型。フィット感が柔らかく、軽量。ノーズピースを使用しないため、レンズ位置を前後させることで、シールド的な使用感もある。

究極のエアロヘルメット。今後の方向性を占う。シールドはおまけではなく、ヘルメットの一部となり、その性能が問われる。スノー&サングラス系メーカーの動きに注目だ。価格は、¥54000、レンズ2枚にハードケース付きの高級品。

ウベックスもスキー系のブランドだ。このRACE8も乗車ポジション、3Dボディスキャンの分析、CFDの解析などから、ベンチレーションもキープしながらエアロダイナミクス向上に成功している。

アクティブなラインに動きが出ているルコック。ビオレーサー社とのコラボレーションも行っている。ウエアブランド間でのコラボもそれぞれの特徴を活かし、最高の商品に仕上げるという流れも今後に注目したい。

新潟の職人が匠の技を見せているランウェルの逸品。コレクタブルなアイテムは、マニア心を擽る。工具を中心、ヘッドのトップキャップやスペーサーなど一部パーツも製作している。

 

 

 

「 各商品のあらためて良さを感じることができる展示会となっている。」

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka