BMCはスイスのブランドで創業は1986年。現在の流れになったのは、2001年で、実質ここからがBMCの歴史と言える。今や押しも押されもせぬブランドのイメージだが、実は新しい。当時言われた新興メーカーの一つで、サーベロと時期が被る。ややサーベロには遅れたが、現在は肩を並べている。2004年のtimemachineTT01の鮮烈デビューがターニングポイントだったのではないだろうか。技術とそのこだわりの集大成がTT01というカタチになってアピールしたのだ。そして、2011年、7年の時を経て、TM01がデビュー、大人気となった。
このTM01は速く走るために造られたやや荒々しさを感じるバイクだ。アイアンマンのためのバイクで、デビューして5年目になる。そして、2代目ハワイアンバイクと位置づけられる。(初代は、クウォータKUEEN-K)ハワイアンバイクとは、アイアンマンのトレンドを網羅したバイクのこと。ジオメトリー、デザイン、ハンドルセッティング範囲、Di2完全対応、そして「カッコ良さ」など、すべてを網羅した「パーフェクトマシン」。また、BMCは特有のサイズ設定をしていて、Mサイズには2種類の設定がある。「M-short」と「M-long」という、トップチューブ長の違うものを造っている。トップの短い「アメリカ系」は、まさにこの「M-short」に当たる。そして、日本人などに合うのが、「M-long」となる。このあたりを「わかっているメーカー」としても注目する理由がある。ブレーキの調整方法、Di2バッテリーの搭載位置など、大きな問題ではないが、改良ポイントも残る。
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Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka