【17Newモデル情報】 KARHU 100th anniversary

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本日は、カルフの100周年記念イベントが開催された。
カルフは、1916年創業のフィンランドブランドで、スキー板や陸上の槍などから始まっている。現在、知名度は高くはないが、過去には、ヘルシンキ五輪(1952年)でのフィンランド人選手が15個も金メダル獲得などの活躍がある。2009年にはランナーズワールド誌のベストデビュー賞も受賞している。
カルフの5つのバリューとして、FINLAND STYLE, TECHNOLOGY, SISU(粘り強さ), DESIGN, FUNなど、フィンランド人のこだわりを持つ独自路線のランニングシューズブランドとして、今後の活躍に期待してみたい。また、新しいブランドが増えることは、より選択肢が増えることでもある。
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当初のデザインは3本ラインだった。実はあのブランドにそのデザインを譲っているのだ。
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KARHUは、フィンランド語で”熊”を意味している。ソール構造のプレゼンは、他社比較によるものでわかりやすく、興味深いものだった。理論的には、「面白い」シューズブランドなのだ。
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レースで使用するPERFORMANCE LINEの最大の特徴としては、クッショニングシステムの「FULCRUM DIRECTIONAL CUSHONING」だ。このシステムは、シューズのソール中央に組み込まれたもので、着地時の衝撃を推進力に変えるシステムとなっている。

フルクラムテクノロジー

「ローリングエフェクト」を同大しつつ、着地の安定を確保。同時に、足底にかかるプレッシャーを軽減。快適さを向上させ、故障のリスクを減らす。

①【足首の屈曲を最大22%低減】着地時の足首の過剰な屈曲を低減し、スムーズでより快適な着地を実現。故障のリスクを減らし、無駄な上下動を省く。

②【オーバーストライドを最大5%低減】適正な歩幅、理想的な前傾姿勢、バランスのとれたボディポジションを生み出す。

③【推進力を最大7%アップ】推進力を生むために筋肉を使えるようにガイド。他ブランドと比較して、同じスピードで走った場合、カルフの推進力は、最大7%向上している。

そして、全てのタイプのランナーに向けて、3段階のローリングエフェクトを導入している。

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KARHU IRE

ローリングエフェクトを最大限に増幅しスピードに変換している。よりハイレベルなランナーやトライアスリート向けとなっている。該当モデル:フロウ

フロウ:100年の伝統と技術を注ぎ込んだKARHUの最上級モデル。レスポンシブなパフォーマンスミッドソールと大胆なデザインのアッパーが印象的。競技志向のランナーの要求を満たすモデルとなっている。

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KARHU MRE

ローリングエフェクトをバランスのとれた走りに活かすあらゆるレベルのニュートラルなランナー向けとなっている。該当モデル:フロイド、ファスト

フロイド:フルクラムの入ったかかと/中足部から前足部へのスムーズに体重移動が可能なハーフレングスのフルクラム搭載モデル。ノーマルなアーチを持つランナーが、前足部のフレキシビリティを保ったまま推進力を得られる設計となっている。

ファスト:最大のローリングエフェクトを生み出すフルレングスのフルクラム搭載モデル。かかとからつま先までフルにガイダンスとプロテクションを得られる。あらゆるレベル、あらゆる体重のランナーに対応している。

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KARHU MRS

フルレングスのフルクラムを搭載し安定性を向上させている。プロネーションのあるランナー向けとなっている。該当モデル:ストロング

ストロング:サポート力の高いフルレングスのフルクラムによって、最大のローリングサポートが得られるモデル。中足部を強化したフルクラムによって安定性の高い着地を実現しオーバープロネーションを予防している。

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LEGEND LINEとして、カジュアルなシューズもラインナップされている。現在、市場では、このラインが先行している。デザイン性、クウォリティともに、その高さが目を引いた。

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フロウを10km使用してみた。このブルーは100周年記念モデルとして、「フィンランドブルー」となっているのだ。まず、フィッティングは、十分なトゥボックスがあり、日本人足でも履き易いだろう。走り出すと丸くなっているかかとの着地性のスムースさと、衝撃吸収性を感じ、すぐ馴染めた一足だった。最大のシステム「フルクラム」を、実感することはできなかったが、違和感のない屈曲性がそうだったのかもしれない。また、アッパーはかなり厚めに仕上がっているため、通気性においては好みが出るかもしれない。全体の印象としては、「スタビリティー」が良く、ロングレースに適していると感じた。

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「 トライアスロンへの注力に期待したい。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka