【cervelo】 New P5

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サーベロP5がついにモデルチェンジとなった。

サーベロは、周知の通り、アイアンマンNo.1バイクだ。昨年のアイアンマンでは、フレデリックヴァンリルデによって、ウィナーズバイクとなっている。現在のトライアスロンバイクの象徴であり、最強のバイクがP5だ。最高のエアロダイナミクスと剛性を誇る。引きの軽いマグラの油圧ブレーキを共同開発したことも話題となった。また、Di2、ブレーキのケーブル類がほぼ100%フレーム内部に納まる美しい造りとなっている。

DHバーのフレキシブル性、Di2バッテリーの納まり、ブルホーンでの電動変速や遠征時の梱包など、いくつか課題は残っているが、大きな問題ではない。

このモデルは、すでに8月のユーロバイクで発表されていたが、1か月以上経ってWEBが公開となった。モデルチェンジと言っても、カラーリングだけだ。国内初入荷から約2年、タイミングは良い。メインにツヤ消しのレッド、下部がツヤ有りのホワイトになっている。写真からは見えないが、トップチューブ上面はツヤ消しブラックになっている。微妙なデザインだが、現物はとても良かった。フレームカラーのみの変更で、ハンドルのカラーは、同色にすることなく、従来のままとなっている。できれば、同色にするとより完成度が高かったと思う。このノーマルカラーは、ハワイではレイチェルジョイスが使用していた。

サーベロは、イヤーモデルとして設定したいないため、正確には2015年モデルとはしていない。

デザインは好みだが、やはり、「Newカラー」ということで、人気となるだろう。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【ceepo】 CP VIPER

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昨年のアイアンマンにおいて、ついに70台オーバーとなり「世界第7位のトライアスロンバイク」となったシーポ。日本のトライアスロン専門ブランドとして、初めて世界のステージで戦えるバイクだ。その特長は、開発力にある。大手メーカーと違い、小回りが利き、いち早く最新のトレンドを反映させることができる。絶えず研究開発はなされ、他のブランドの良いところは導入、もちろんオリジナリティありきの「こだわり」ブランドで、一般ユーザーからプロまで使用できるラインナップがある。そして、日本国内においても人気ブランドで、No.1大会の宮古島でのシェアも高い。

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バイパーはカラーリングの変更のみで2年目となる。フラッグシップモデルとして、エアロダイナミクスと剛性を誇る。ルック型ヘッドとボリュームあるフォークは安定性が高い。また、いち早くディスクブレーキを採用するなど、トレンディなブランドでもある。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【cannondale】          SLICE BLACK INC.

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人気アメリカンブランド、アメリカの代表格、キャノンデール。

常に独自技術で話題性の高いキャノンデールはもともとアルミフレームを得意とするメーカーで、その軽量性は群を抜いていた。またMTBではリアサスの量産、片持ちフォークのレフティなど、他のメーカーにはない一歩先を行くブランドとして人気となった。また、カラーリングは特にこだわりがあり、「キャノンデールのカラー」そのものが話題となる。特に難しいとされる「グリーン」を絶妙なデザインとともに人気カラーにするなどオピニオンリーダーでもある。

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2008年リリースのカーボントライアスロン、スライスもロングセラーの人気バイクだった。2011年にはHI-MODバージョンも追加、アイアンマンでもクリシーやミリンダによってウィナーズバイクともなった名車。そして、2014年でフルモデルチェンジとなった。現在の「競技志向の高過ぎる」トライアスロンバイクに一石を投じるかのような、新しいコンセプトで登場したのが、このNewスライス。「軽量性と快適性」を重視したコンセプトで、「初めてのロング」に適したバイクと言える。このモデルは、105やアルテグラ仕様のモデルと同形状だが、フレームマテリアルが違うのだ。実はスライスには、国内入荷しているノーマルの他に高剛性のHi-MODバージョンが存在する。そのHi-MODモデルが、このブラックインクとデュラエースDi2仕様に設定されている。

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Newスライスのフラッグシップバージョンが、この「BLACK INC.」。このカラーは、不思議なことに同じスライスには見えない精悍さの高さが最高の仕上がりとなっている。国内入荷を期待したいのだが。。。

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このモデルは、Hi-MODのデュラエースDi2仕様だ。

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※残念ながら、これらのUSA展開モデルは国内展開なし。

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Triathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【Boardman】 AiR TTE 9.8

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Boardmanは、レジェンドとも言えるタイムトライアルのスペシャリスト、クリス・ボードマンのイギリスブランドだ。
ボードマンは90年代の選手で、オリンピックゴールドメダリストでもあり、世界選手権も2度制し、ツールドフランスでも活躍した名選手。ボードマン本人のすべてでもある「タイムトライアル」にこだわったラインナップとなり、エアロロードとタイムトライアル、トライアスロンバイクを得意としている。
ハワイアイアンマンにおいては、2012年オーストラリアのピート・ジェイコブスがこのボードマンに乗り優勝したことは、記憶に新しい。そして、翌2013年からこのTTEを使用している。また、アイアンマンだけではなく、オリンピックディスタンスにおいても、ロンドン五輪で金、銅を獲った、トライアスロンの申し子、ブラウンリー兄弟も使用し話題となっている、ロング、ショートを制したチャンピオンバイクでもある。
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まず、特徴的なデザインのフレームだ。特にトップチューブ前方の形状は、フェルトのIAやストレージを装着した時のサーベロP5のように、ステムからトップチューブ上面を流れるようなデザインにしていることだ。ストレージなどの機能はないが、機能美を考えたもので、これもトレンドの兆しと言えるだろう。ボードマンは、シンプルなデザインながらも、流体解析による無駄のないエアロダイナミクス、また、ホイールとフレーム各部が接近するところの整流にもこだわって造られている。これは、エアロホイールをセッティングすることを大前提に設計されているのだ。そして、ボリュームのあるフロントフォークの内側に収められたボードマン特有のフロントブレーキは、エアロダイナミクスはもとより、デザイン性、造形面においても異彩を放っている。もちろんメンテナンス性も良い。
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ボードマンの完成車は、性能とコストパフォーマンスのバランスが取れたこだわりのアッセンブルとなっていて、サドル一つとっても、昨年のハワイアイアンマンシェアNo.1のISMを組み合わせるなど、トレンドも網羅したバイクに仕上げている。
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BOSS1smallTriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka

【BMC】 timemachine TM01

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BMCはスイスのブランドで創業は1986年。現在の流れになったのは、2001年で、実質ここからがBMCの歴史と言える。今や押しも押されもせぬブランドのイメージだが、実は新しい。当時言われた新興メーカーの一つで、サーベロと時期が被る。ややサーベロには遅れたが、現在は肩を並べている。2004年のtimemachineTT01の鮮烈デビューがターニングポイントだったのではないだろうか。技術とそのこだわりの集大成がTT01というカタチになってアピールしたのだ。そして、2011年、7年の時を経て、TM01がデビュー、大人気となった。

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このTM01は速く走るために造られたやや荒々しさを感じるバイクだ。アイアンマンのためのバイクで、デビューして5年目になる。そして、2代目ハワイアンバイクと位置づけられる。(初代は、クウォータKUEEN-K)ハワイアンバイクとは、アイアンマンのトレンドを網羅したバイクのこと。ジオメトリー、デザイン、ハンドルセッティング範囲、Di2完全対応、そして「カッコ良さ」など、すべてを網羅した「パーフェクトマシン」。また、BMCは特有のサイズ設定をしていて、Mサイズには2種類の設定がある。「M-short」と「M-long」という、トップチューブ長の違うものを造っている。トップの短い「アメリカ系」は、まさにこの「M-short」に当たる。そして、日本人などに合うのが、「M-long」となる。このあたりを「わかっているメーカー」としても注目する理由がある。ブレーキの調整方法、Di2バッテリーの搭載位置など、大きな問題ではないが、改良ポイントも残る。

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Triathlon “ MONO ” Journalist   Nobutaka Otsuka