vol.43 Cervelo P5 ” aloha green “

総合のウィナーズバイクはサーベロP5だった。使用台数もサーベロは、一昨年とタイ記録の488台で圧勝となった。サーベロの人気は、ここまで来るとやや神格化していることも否定できないが、やはりそこは、「タイムトライアル」から始まったメーカーの意地として、徹底した「エアロダイナミクス」を追及する点に他ならない。その具体的なカタチとして「P3」という最高の作品を作り上げたのだ。そのP3は、各メーカーから強い「意識」を受け、大きな影響を与えたのだ。そのサーベロが「次世代」として放ったのが、P5だった。徹底したエアロダイナミクスを追及したモデルで、2012年に「ハワイデビュー」したP5はあっという間に「ハワイの顔」になってしまった。このP5は、「タイムトライアルバイク」ではなく、「アイアンマンバイク」だ。低過ぎるハンドル高設定が多い中、その調整幅は十分な設計で、体型、レベルに合わせることができる。一つ注文をつけるならば、専用となっているDHバー。エクステンションの形状の選択肢、パッド間隔のワイド対応、パッド部のみの高さ調整などが挙げられる。サーベロだけに言えることではないが、DHポジションのフィーリングはデリケート、もっとも大事にしたいところなのだ。いずれにせよ、「一度乗ってみたいP5」は、サーベロのみならず、トライアスロン界を牽引するバイクとなるだろう。

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BOSS1smallTriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka