vol.44 BMC TM01

P5とともに人気のあるTM01。2011年にハワイデビューしたTM01は確実に伸びてきた。トレンドを網羅した、「カッコいい」バイクとして2代目ハワイアンバイクに位置する。今回プロ選手が使用していたモデルは昨年のモデルで「アロハ」だ。できればスコットのようにスペシャルカラーなど施されていると、もっと楽しめたのだが。2014年のカラーを確認することはできなかった。TM01は、BMCのトライアスロン本格参入のモデルとしてリリースされた。最大の特長はフレキシブルなハンドルシステムにより、タイムトライアルからトライアスロンまでのポジションをカバーすることができる。それにより、極めて低いハンドル高設定が可能となるため、161cmの身長でもバイオレーサーのポジションの再現が可能となるのだ。同時にシートピラーが「サーベロ型」で低く下がるため、合わせてポジションがしっかり出る。また、ここで特筆すべくは、「見た目」で、トータルデザインから来る結果となるのだが、161cmの身長でポジションが出るだけではなく、700Cサイズのトライアスロンバイクの中では、最も美しいプロポーションとなってくれるバイクなのだ。一部メーカーのトップチューブが短いフレームを「小さい人向け」とするのは、間違っている。まずサドルとハンドルの落差がでるかが最重要となる。次に水平方向のトップチューブだが、トライアスロンバイクはあくまでもサドルとDHバーの関係で乗るもの、トップが少し長くても、DHバーをオフセットすればセッティングは可能となる。ハンドルが少し遠くなることは、シートアングルが立っているトライアスロンバイクにおいて、結果的にだが、「悪くない」距離感となる。Mサイズには、欧米人向けのMショートとアジア人向けのMロングの2サイズを存在させる唯一のメーカーでもあり、「体型の違い」または、「上半身の使い方」によるフォームの違いに対応する極めてこだわりを持っている。その他Di2バッテリーの完全収納などはBMCらしい完璧な収まりを見せている。シートピラーの固定方法など以前からこだわりの美しく、かつ最小限の方法を追求する「技あり」のメーカーなのだ。ただ一つ残念なことは、185cm前後の身長は対応が難しい。Mロングでは小さく、Lサイズでは、大き過ぎる可能性が高い。あくまでも目安なので、最終的にはバイオレーサーで決定する。

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BOSS1smallTriathlon “ MONO ” Journalist     Nobutaka Otsuka