本日は、ジムフェルト氏が来日、「FELT」のプレゼンテーションが、メディア向けに一足先に開催され、フェルトの魅力と技術力をアピールしてくれた。ジムフェルト氏は、自らもトライアスロンを楽しむアスリート。モーターサイクルのエンジニアであり、メカニックとして活躍し、その後、自転車の世界に入り、EASTONでの経歴もある。そのため、マテリアルのスペシャリストでもあり、手がけたアルミフレーム、パーツは「芸術品」。シマノのシートポストがEASTONだったことは有名な話だが、これもフェルト氏が関わっている。その他、ロックショックス、キャノンデールなどにも関わっているのだ。また、エアロダイナミクスには、早くから注力し、風洞実験を繰り返しながら、こだわりのフレーム造りをしている。
■R&Dでは、優秀な8名のスタッフがいて、詳細な開発業務は、任せている。現在、フェルト氏は、アスリートのマネージメントが中心で、各ジャンルをサポートし、選手の要望に応えるにしている。また、スペシャリストとして、風洞実験を行っている。
■フレームの重量については、バランスを取らなければいけないので、そのリミットへの研究開発が重要であり、軽さが全てではない。
■乗車感覚については、常に興味を持っている。フレームのカーボンのレイアップ、ウェイビングなどを調整し、快適性を出している。
■理想のロードバイクは、登り剛性、重量、エアロダイナミクス、そのエアロダイナミクスによるフリースピード「無料の速さ」を感じてもらえるもの。そして、ジオメトリーが重要だ。
■理想のトライアスロンバイクは、重きを置いているのが、エアロダイナミクスだ。それとジオメトリーが重要で、自然なポジションが取れることなのだ。
■ジオメトリーそのもので何が大事なことかは、簡単な質問ではない。各ジャンルにおいて、必要な部分は違ってくるだろう。乗り手によっても違ってくるが、ある程度カテゴリーを設定し、ジオメトリーを落とし込んでいる。
■金属フレームに関して、他社との違いは、社内で、チュービング、形状、加工など全てを開発しているので、優れた乗車感覚になっている。
■カーボンフレームでの違いは、レイアップのデザインや型の構成などすべて社内でやっているので妥協がないモノ造りができている。
■これからフェルトはどのような会社になっていくのか?創業から貫いているのが、世界で最も優れたバイクであり続けることをいつも目標に掲げている。
プレゼン後の撮影会、サービス精神旺盛なジェントルマン。
2016 FELT IA FRD \800,000 + tax (フレーム)
ミリンダ、ダニエラが使用する最上級のIA。エアロダイナミクス、マテリアル、ジオメトリー、軽量性、デザインなどすべてが、現在のフェルトの象徴的なモデル。
その後のランチタイムにも、更に熱く語るジムフェルト氏。型の製作やその風洞実験など、技術屋ジムフェルトが、その開発秘話を話してくれた。細部に渡り、こだわりの開発がなされている
プレゼンテーション後、会場を変えて、ルミナとしてインタビューさせて頂きました。ヒト、ハワイ、エアロダイナミクスなどいろいろなお話を伺うことができました。とにかく気さくで “熱い” 方でした。
インタビュー内容は、次々号のルミナ(1月売り)をご覧下さい。
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「2016年はトップ3を狙う!」
Triathlon “ MONO ” Journalist Nobutaka Otsuka